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ユメカワは、その言葉の理由が自分勝手だろうと気にしない。 (a40) 2022/07/12(Tue) 8:01:09 |
ユメカワは、きっと。もっと自分勝手だから。 (a41) 2022/07/12(Tue) 8:01:15 |
ユメカワは、それから暫しの後、裏道達が戻って来る前に。 (a42) 2022/07/12(Tue) 8:08:05 |
ユメカワは、いつの間にやら、空き教室から姿を消していた。 (a43) 2022/07/12(Tue) 8:08:30 |
【独】 夏の雪 ユメカワ/* なんか知らんけどSANチェックばら撒きテロリストと化してるな 今多分ミナイだけだよSANチェック成功したの マユミはどう? (-109) 2022/07/12(Tue) 8:12:10 |
ユメカワは、そこにいる。 (a53) 2022/07/12(Tue) 15:28:09 |
ユメカワは、それはきっとどうしようもなく現実で、だから (a54) 2022/07/12(Tue) 15:28:29 |
ユメカワは、現実から覚めて、夢に起きる。 (a55) 2022/07/12(Tue) 15:28:45 |
【独】 夏の雪 ユメカワ/* みんなモッチャクチャになってる中 このユメカワとかいう異常者だけ𝑯𝒂𝒑𝒑𝒚なのなんか変だな なぜ?みんながやさしいからやね……(事実) (-150) 2022/07/12(Tue) 20:20:57 |
【秘】 夏の雪 ユメカワ → 夢の先 ライカああ、少しずつ、いつも通りが戻って来た。 君が隣に居て、こっちを見てくれて、笑い掛けてくれて。 ちょっとずるい言葉を掛けても、気恥ずかしくたって ちゃんとこたえてくれるから、つい君の優しさに甘えてしまう。 少し背伸びをする君が、どうしようもなく愛おしくって。 たったそれだけの なんでもなくて、かけがえのない日々。 「………あは、じゃあ、…このままでも、いいのかな。」 「…うん。俺、夏彦が居ないとだめみたい」 寂しがり屋だから、を免罪符にして、図々しく誰かの傍を陣取って。 毒にも薬にもならない言葉を吐く事なら、いくらでもできるけど。 努力は下手で、取り柄は無くて、得意な事は人に甘える事、くらい。 結局はそんな人間だ。 また甘えてしまっていいのかな。 なんて、今更なんだろうけど。 (-181) 2022/07/13(Wed) 1:28:58 |
【秘】 夏の雪 ユメカワ → 夢の先 ライカ「いいよ。見に行こう、二人だけで どうせ怒る人なんて居ないから、屋根まで登っちゃおう」 「同じ場所で、同じものを見よう。 嘘のない、ありのままの綺麗なものを見に行こう。 きっと今なら、それがよく見えるから……」 自分達が生きていた事も、想い出も、過去になっていくけれど。 現実はきっと、自分達を置き去りにしていくけれど。 これからは。ずっと変わらずに、二人一緒に居られるから。 ずっと、同じ場所で、同じ今を見ていられるから。 カメラが無くたって、楽しくないから、写真が撮れなくたって。 今を今のまま、切り取る事はできるから。 「………夏彦、」 差し出された君の手に手を重ねて、 ──ぐ、と引き寄せて、不意打ち気味に唇を重ねた。 できるなら、ただ触れ合うだけよりもずっと深く。 理由は単にやり返しておきたかったのと、それと。 今しておかないと、終わりを先延ばしにしてしまいそうだから。 だからきっと、これがちょうどいい。 少ししたらちゃんと仕切り直して、 また格好付けてエスコートしてくれるかな。 (-182) 2022/07/13(Wed) 1:30:22 |
ユメカワは、本当は。君の事をもっともっと深く感じていたい。 (a65) 2022/07/13(Wed) 1:32:33 |
ユメカワは、けれど、今は時間が足りなくて。 (a66) 2022/07/13(Wed) 1:39:45 |
【秘】 夏の雪 ユメカワ → 夢の先 ライカふたりきりの教室に、微かな吐息と濡れた音。 そっと舌を重ねて、優しくその輪郭をなぞって、深く深く。 薄い粘膜同士で触れ合って、誰よりもずっと近くで君を感じられる。 どうしようもない多幸感でじわじわと満たされていく。 それでももっと欲しくなる。 「………あは、」 そうしている内に、とん、と胸を叩かれて。 名残を惜しむようにゆっくりと唇を離して、息を吐く。 いつになっても君の息継ぎは少し辿々しくて、 だからいつも音を上げるのは君が先だったな。 「俺、夏彦と同じ事しただけじゃん」 先に不意打ちしたのはそっち。 なんてのは、子どもの言う屁理屈みたいなもの。 君の様子は想定内で、手を引かれながら、目を細めて笑った。 繋いだ手は、今度はきっと、恋人同士のかたち。 今度こそ──同じ夢を見て、その先へ。 (-198) 2022/07/13(Wed) 14:01:54 |
【秘】 夏の雪 ユメカワ → 夢の先 ライカ「ここ出て右の方の突き当たり、」 廊下の隅、目立たない階段。 普段使われる事の少ない場所だろうし、それはそうだよな。 一度見に行って、そんな事を思ったのを覚えている。 「から、屋根裏に上がれて。 屋根に穴が開いてるみたいだから、 適当に何か積めば屋根の上に出られると思うんだけど」 屋根裏に無造作に積み上がった箱や瓦礫は、 猫にとっては階段のようなものだっただろうけど。 人間が登ろうとしたら、少し頑張らないといけないだろうな。 「連れていってくれる?」 とぼけたふりして先導はせず、 さいごのデートは君に手を引いてもらおう。 だってほら、君達に甘えるのは俺の特権だからさ。 (-199) 2022/07/13(Wed) 14:02:22 |
ユメカワは、君に連れていってほしい。 (a73) 2022/07/13(Wed) 14:04:19 |
【秘】 夏の雪 ユメカワ → 不知 ミナイ『俺はさ やっぱり今の明日香ちゃんが好きだよ』 『今の皆が好き』 『きっと皆だって、本当はそう思ってる』 『それでも変わらないものは無いって、諦めてる』 『俺は諦めたくはないよ』 『今を今のままにする為に、今の皆が欲しい』 (-200) 2022/07/13(Wed) 15:17:17 |
ユメカワは、自分勝手だ。 (a74) 2022/07/13(Wed) 15:17:24 |
【秘】 夏の雪 ユメカワ → 不知 ミナイ『ねえ、明日香ちゃん』 『生きていたって、今以上の価値を持てるかなんて』 『今より良い方向に変われるなんて保証は無いんだ』 『どんなに綺麗なものも、時間が経てば徐々に色褪せていく』 『時が動く限り、自分以外の誰かの価値観の変動は止められない』 『君が見た誰かの輝きは、 明日には見向きもされなくなっているかもしれない』 (-201) 2022/07/13(Wed) 15:24:28 |
ユメカワは、未来をあんまり信じていない。 (a75) 2022/07/13(Wed) 15:25:06 |
【秘】 夏の雪 ユメカワ → 不知 ミナイ『要らない自分なら、俺にくれてもいいでしょ』 夢川は君の願望を肯定している。 「──なりたいようになれるのが一番素敵だよ。」 『先生だって、自分の為の生徒を探してる』 それは君が"君"でなくなったとしても続く価値だ。 「──でも生徒がいなくちゃ、先生はできないだろう?」 『おいでよ、明日香ちゃん』 選ぶも、選ばないも、それは君達の自由。 けれど選ばなかった君達にとっては、きっと失うものは多い。 『俺達はどんな君でも 君に居てほしいんだ』 誰かが欲しがったものを欲しがる、そんな君を欲しがったなら そうしたら君はどうするんだろうな。 君が"君"のままであっても、君が"君"でなくなったとしても 夢川達にとっての価値は、何れにしたって不変のものだ。 (-202) 2022/07/13(Wed) 15:26:33 |
ユメカワは、何一つとして失くしたくはない、ひどく欲張りな子どもだった。 (a76) 2022/07/13(Wed) 15:30:47 |
【秘】 夏の雪 ユメカワ → 傷弓之鳥 マユミ『おかしな事言うね』 『結局俺は大人になれないまま終わっちゃったのにさ』 「────大人になったら、」 そんないつかの終わりが来る前に、全ては終わってしまった。 『俺がそうかはわからないけど』 『俺は会いに行こうと思って来たわけじゃないんだ』 『多分、呼ばれただけ』 『皆が居た事は俺がここに来た要因の一つだろうけど』 『誰かにとかじゃなくて』 『この場所そのものが呼んだようなものなのかも』 古くから異界の地、或いは神域とされる山のほど近く。 今や人の営みの痕跡だけが残り、打ち棄てられ寂れた廃校。 行き場のない幾多の想いが吹き溜まり、滞り、蟠る。 人ならざるものの時間である夜半の、そんな場所だから。 そんな場所に、鳥飼が皆を連れて来てしまったから。 だからきっと、こうして確かにここに居て。 死者の声が、死者の手が、君達に届いてしまう。 そこにあるから、諦めきれず手を伸ばしてしまう。 皆にまた会えた事は、あの日をやり直す機会を得られたのは。 確かに嬉しかったけれど、そうあるべきではなかったとも思ってはいた。 今となっては、何もかも全て、ほんとうに今更なのだけど。 (-228) 2022/07/13(Wed) 21:38:05 |
【秘】 夏の雪 ユメカワ → 傷弓之鳥 マユミそうして、ゆっくりと流れていく文字を見る。 君達が自分から来てくれたら、それが一番だとは思っていて。 けれど、そう簡単に頷いてはくれないだろうな、とも思っていた。 自分が君達に向ける好きと、君達の好きが同じとも限らないから。 この時点では、ただそれだけ。 そこにどんな理由が、どんな想いがあろうとも。 人は生と死を天秤に掛ける時、そうすんなりとは決断できないのだと。 それを正しく理解するのは、もう少し後の事だった。 『どっちを選んでも きっと完全には納得できないよ』 『納得できなかったでしょ、今までも』 『俺達はそれを納得できるようにはできてないんだよ』 『どうやったって昔には戻れない 今は今のままだけど』 『それでも 一緒に来てくれたら、俺達は傍に居てあげられる』 『生きてる限り、ずっとは無いけど 俺達ならそれができる』 『今を手放した後に、麻弓ちゃんの傍に居てくれる人は居るの?』 今を引き延ばして繋ぎ留めて、そうして作った世界というものは いつかはきっと澱んで膿んでいく。永い時は死者をも狂わせる。 けれど、そうだとしても、それでも。 寂しがり屋はそんな停滞をどうしようもなく愛してしまったから。 『答えは次の時に聞ければいいからさ』 『待ってるよ』 (-229) 2022/07/13(Wed) 21:41:01 |
ユメカワは、約束をまたひとつ。いつかの事。 (a79) 2022/07/13(Wed) 21:42:19 |
【置】 夏の雪 ユメカワそんないつかのどこかでの、ひとりごと。 「…悩める時間があるっていうのは、いいよな」 「そんなの、俺にはもう無いのに」 楽しい時間は、既に終わりを告げて。 自分達の立つ境のきざはしは今既に、半ば落ちつつある。 引き返す道などとうに無く、 進むも飛び降りるも、決断までの猶予はそう長くはない。 待ってる時間くらいは、あるんだけどさ。 (L4) 2022/07/13(Wed) 21:51:29 公開: 2022/07/13(Wed) 22:00:00 |
【秘】 夏の雪 ユメカワ → 夢の先 ライカ仕方ないな。 隣から聞こえた言葉は期待していた通りで、嬉しくて。 また一つ笑みを零して廊下を行く。一緒だから、大丈夫。 途中踏み台代わりに椅子を拝借して、そうして── 一歩、そして一歩、そしてまた一歩。 ふたり階段を上るたび、少しずつ最後の一瞬へと近付いていく。 屋根裏に辿り着けば、軋んだ音を立てて、また一つ上る。 椅子を踏んで、君が引く手に行き先を委ねて、屋根の上へ。 終わりの先へ辿り着く為に。 (-244) 2022/07/14(Thu) 3:45:30 |
ユメカワは、君に手を引かれるままに。 (a83) 2022/07/14(Thu) 3:45:42 |
ユメカワは、ぎ、と踏み台を踏んだ。 (a84) 2022/07/14(Thu) 3:45:48 |
【置】 夏の雪 ユメカワ夢川が空き教室から姿を消した後、 グループメッセージの既読の数はまたひとつ減った。 ──三階の、階段を上がってすぐの教室。 置き去りにされたスマートフォンが、時折虚しく通知音を鳴らす。 その液晶は罅割れて、ところどころが血で汚れていた。 持ち主の手の中にある間は、確かに綺麗だったはずなのに。 (L5) 2022/07/14(Thu) 3:47:33 公開: 2022/07/14(Thu) 4:00:00 |
【秘】 夏の雪 ユメカワ → 夢の先 ライカそうして校舎の外へと出てしまえば、 静かな夏の夜の空気は先ほどまでよりずっと澄んだものに感じて 月明かりだって差し込むだけのものよりもっと明るくて。 屋根の上に居る特別感も合わさって、違う世界に来たみたいだ。 「ん……撮るのも忘れちゃいそうなくらい、」 傾きつつある月は、手を伸ばせば届きそうなくらい近くに見えて。 その後ろでは大小さまざまの星がまだ暗い空を飾っていて、 高層建築も少ない土地だから、そんな空が遠くまでよく見える。 君の隣で見るこの景色が、この時間が、ずっと続けばいいのにね。 「きれいだね」 それだけを言って、隣に座る君にそっと肩を寄せた。 ずっとは続かない。この先に行かない限り、それは叶わない。 けれど、けれど、せめて。 記憶の中に切り取る今が、少しでも多くなればいい。 「………あは、いちゃいちゃするのに忙しかったね? 俺は夏彦の事を構う方が好きだし、何より二人きりの時は 普段よりもっと可愛いから。別にいいんだけどね…」 声を潜めて囁くように、ちょっと意地の悪い言い方をする。 レンズ越しじゃない君の月白色の瞳が、 自分だけを見ているのは、事実とっても気分が良かった。 これからもそうなるのだと思えば、 やっぱり諦められそうにはない。まだ少し、時間はあるけれど。 (-245) 2022/07/14(Thu) 3:49:29 |
【置】 夏の雪 ユメカワ皆と居る日々が好きだった。なんでもない日々がよかった。 それさえあればよかったんだ。 夏彦が隣に居て、ふと目が合って、なんだか嬉しくなって。 栗栖が面白そうな事を持ってきて、稔がひょっこり顔出して 麻弓ちゃんが元気にやって来て、牧夫兄が苦笑しながらそこに加わって。 明日香ちゃんが怪我したらおいでって声掛けて、 不意に鹿乃姉がぴゃって声上げて、つられて裏道がびっくりして。 そんな二人を梢ちゃんが上手く宥めて、皆を纏めてくれて。 そんな日々が、 (L6) 2022/07/14(Thu) 4:50:45 公開: 2022/07/14(Thu) 5:00:00 |
【置】 夏の雪 ユメカワもう戻らないなら、どうしたらいい? 全部全部がいっぺんに叶う方法なんて、もうこれしかないじゃん。 他にどうしたらいいんだ、教えてくれよ。わかんないよ。 俺は楽しければそれでいいからって、今まで全然頑張ってこなかった。 甘えてばっかのやらなきゃできないだめな子なんだよ。 吁、だからか。 (L7) 2022/07/14(Thu) 4:51:17 公開: 2022/07/14(Thu) 5:00:00 |
ユメカワは、鏡の前で呟いた。「俺が悪いの?」 (a85) 2022/07/14(Thu) 4:51:30 |
ユメカワは、鏡の中で笑っていた。ただただくらく笑っていた。 (a86) 2022/07/14(Thu) 4:52:35 |
ユメカワは、そんな、いつかのどこかでのお話。 (a87) 2022/07/14(Thu) 4:52:42 |
【秘】 夏の雪 ユメカワ → 不知 ミナイ『そんなの、知ってたでしょ』 俺が欲張りで、自分本位で、寂しがり屋な事なんて。 それでもしょうがないなって許してくれる君達に甘えてた。 『言ってくれなきゃわかんないよ』 寂しいからって、甘えたふりをして。 図々しく君達の傍に、心に踏み込むのは、確かに俺の特権だったよ。 それでもそれは、それを許してくれる君達の優しさに ただ甘えていただけなんだから。 『なんでだろうね』 理由なんて無い。意味も無い。 俺だって、あの時、あんな形で死にたくなんかなかったよ。 いつも通りの、けれどかけがえのない日々の中で。 皆ともっとずっと一緒に居たかった。もっと話していたかった。 離れ離れになったって、連絡が取れなくなるわけじゃない。 だからきっと、あの先にもまだ道はあったはずなのに。 (-279) 2022/07/14(Thu) 20:04:32 |
【秘】 残雪 ユメカワ → 不知 ミナイ「………あは、」 画面越しに告げられた別れに、いつも通り笑った。 もう手に入らないものを欲しがり続ける。 好きだけど、好きだから、諦めきれないし、譲れない。 我儘はお互い様。なら、しょうがないな。 『残念』 『君が止めないなら、俺も止めないよ でも』 『生きてる俺も 俺のこれからも もうあげられないけど』 『これまでの俺と、今の俺はあげられる だから』 『夢川深雪を君の中に連れていって』 『髪を切って、染めて、寂しがって』 『君の中で価値が無くなるまで。』 『君の時が止まるまで、俺の代わりに生き続けて』 ばいばいも、さようならも、君には言わない。 いっぱいいっぱいの君の手の中に、重さをもうひとつ。 この程度の重みを耐え難く思うなら、今、全部下ろしてしまいなよ。 きっとこれから先、もっとたくさんのものを抱えていくんだから。 (-280) 2022/07/14(Thu) 20:05:33 |
ユメカワは、いつも通り笑って。 (a92) 2022/07/14(Thu) 20:05:57 |
ユメカワは、君にお別れをしない。 (a93) 2022/07/14(Thu) 20:06:04 |
【置】 夏の雪 ユメカワひらひら はらはら 夏の雪が降る ぱらぱら、ぱらぱら、降るのはちいさな写真。 まっくらでなにも写っていない、さみしい写真が10枚ほど。 インスタントカメラが写したはずの、写せなかった光景。 楽しくなかったから撮れなかったのかな。 そうじゃなくても、どのみちもう撮れなかったのかな。 今となってはわからないけど、もういいんだ。 もう 大切な今は、写真に切り取らなくたっていいから。 記憶の中に切り取って、そのままのかたちで、ずっとこの手の中に。 だからこのさみしい一瞬は、すべてここに置いていこう。 壊れたものだって大切だから、壊れたまま共に在ろう。 終わりの先で、永遠を共にしよう。 ひらひら はらはら 夏の雪が降る (L9) 2022/07/14(Thu) 20:51:55 公開: 2022/07/14(Thu) 20:55:00 |
【秘】 夏の雪 ユメカワ → 夢の先 ライカふたりきりの世界で、今は他愛無い戯れを。 肩を寄せ合って、言葉を交わして、愛を謳って。 かけがえのない時間の中、広がる沈黙は心地良い。 そうして、ふと。 まっくらな、なにも写っていない写真を取り出して。 屋根の端の向こうへ少し腕を伸ばして手放せば、 ひらひら はらはら 風に舞って屋根の下へと落ちていく。 それを暫し眺めた後に、君がゆっくりと腕を広げて。 まっすぐな君の眼を見て、一歩。 「うん。…大好きだよ、夏彦。」 ああ、幸せだ。そっと笑って、誘われるまま君の腕の中へ。 片手を繋いで、そっと身体を寄せて、 「これからも一緒に居よう、ずっと、ずっと……」 「──そのリボンで小指と小指繋いでみたらどうだろう、」 小指、だけじゃ、嫌だな。 そう思って、胸元のリボンを解いて、繋いだ手に結んで。 そうしたらあとの片手は君の背に回して、 「ずっと、離さないから」 ぎゅっと抱き合って、宙を舞う写真達の後を追う。 そのまま、同じ夢の底へ落ちていく。 (-285) 2022/07/14(Thu) 20:53:45 |
ユメカワは、校舎の屋根の上。 (a94) 2022/07/14(Thu) 20:54:53 |
ユメカワは、君と手を繋いで、君と抱き合ったまま、 (a95) 2022/07/14(Thu) 20:54:58 |
ユメカワは、屋根の端、その向こうへ、身を投げだした。 (a96) 2022/07/14(Thu) 20:55:09 |
ユメカワは、君と同じ夢の底へ落ちていく。 (a97) 2022/07/14(Thu) 20:55:14 |
ユメカワは、そして──現実から覚めて、夢に起きる。 (a98) 2022/07/14(Thu) 20:55:18 |
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