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【赤】 店長 ジンそか。 俺も光かぁ。 [同じ、と言われたその意味を考える思考能力は蕩けてしまった。 光。麦に見ているような清らかなものでなくとも、自分が兎の穴の中を照らす光であれたならと思う。] (*198) 2021/05/22(Sat) 20:50:25 |
【赤】 店長 ジンカレー粉かぁ……クミンでいい? ターメリックもあるよ。 [カレー粉としてまとまったそれはない。 ホールのクミンと粉のターメリックをスパイスラックから取り出す。] スパイス適当に買ってると増えるんだよなー。 [なんせ朝以外料理を週1でしかしない。 スパイスの減るスピードはかなり遅かった。] (*199) 2021/05/22(Sat) 20:50:41 |
【赤】 店長 ジンスモークサーモンとオリーブ、最高だよな。 カマンベールも持ってくるか。 [テーブルとの往復は二度め。 サーモンとオリーブに、クリーミーなチーズも加わると最強なのだ。 控えてるグラスにはワインを注ぎ。ふたつが満ちたら縁同士を出会わせた。] かんぱーい。 (*201) 2021/05/22(Sat) 20:51:06 |
【赤】 店長 ジンつまみ食いってか、自分で作ってると味見? ま、出来たてがうまいのは同意。 その歳でキッチンドランカーにはなるなよー? [ひとりなら誰も咎めやしないのだが、褒められた行為じゃないだろう、おそらく。 窮屈そうに座る麦の方に、おもむろに手を伸ばす。 なんとなく触れたくなって、体温が欲しくて。] んー、ふふ。 [口元緩ませ、叶うなら、頬なり肩口なり撫ぜるように指先を遊ばせる*] (*203) 2021/05/22(Sat) 20:52:18 |
【赤】 店長 ジン弟子入りするもんじゃないでしょー。 おやめなさいよ、行儀わるいし。 [弟子入り志願にはそんなふうに肩すくめ。 なるやつは勝手になるんだろうけど。] (*214) 2021/05/22(Sat) 21:50:45 |
【赤】 店長 ジンへーき、まだへーき。 [言いつつ顔は緩みっぱなしだし、酒を飲む手も止まらないし、止めたら止めたで何かに触っていたい。 酔っていないという奴は酔っているの典型的なパターンだ。 大丈夫、まだまだ泥酔ではないのだけは、本当。] あー。 [くれるものはもらおう。 まだかすかに透明感のある蛸を、口で受け止め――] (*215) 2021/05/22(Sat) 21:50:54 |
【赤】 店長 ジン……、 [近づいてくる唇と、暗くなる視界。 は、と正気に返るような時間。 数秒で詰まる距離。寸前で止まった、躊躇い。 どうしよう、と迷ったこちらの思考も、一瞬。] ん。 [アルコールのせいか、それとも胸のうち生まれた、甘い感情の種のせいか。 止まった唇はこちらから重ねに行った。 口に物が入っているので、触れた、だけ*] (*216) 2021/05/22(Sat) 21:51:09 |
【赤】 店長 ジン[酔ったらキス魔に、という話をジョークのひとつで聞いた。 それでも構わないとは思っていたが、かといってこれがアルコールの魔力だけとも思わない。 好きだと言う想いを受け入れさせてほしいといったのは、俺だ。『次』を約束し続けているのも、俺だ。 生殺しにし続けるくらいなら断るべきだった。そうでないから、踏み込んだ。] うまいなら、よかった。 [やわらかい蛸を咀嚼し、飲み込む。 触れてくる指には、頬を寄せつつ。 斜めにグラスを傾けて、零さないように飲みきってしまう。] (*228) 2021/05/22(Sat) 23:03:44 |
【赤】 店長 ジンいーよ、今日はメリィの出番はお休みってことで。 [空いたグラスを置いて手招きして、両腕を広げる。 腕の中に収まってくれるなら、肩口に頭を置いて抱きしめる。 頬や髪、手の届くところをあやすように撫でた。 メリィの名前に疑問を示されたら、あのクッションの名前だと言おう。 もうここまで来たらクッションに名前が付いていることも笑い話だ*] (*230) 2021/05/22(Sat) 23:04:59 |
【赤】 店長 ジンそう? なら、美味しい酒飲むために、また一緒に飲まないと。 [俺もうまい酒を飲みたいし、相手にもそうであってほしい。 そこに自分と飲むのが条件として加わるなら、何度も酌み交わすほかないではないか。] あれはねー、うちのペットみたいなものだからね。 ウールのクッションカバーだからメリィ。 [なおメリーさんのひつじは飼い主がメリーなのであって羊はメリーではない。 酔った勢いでつけた名前に突っ込んではいけないのだ。 かわいいでしょなんて言いつつ、ふふふと上機嫌に笑う。] (*242) 2021/05/22(Sat) 23:54:09 |
【赤】 店長 ジン麦。 ――麦。 [繰り返し呼んで、呼んで、くしゃくしゃと髪を混ぜる。 いいこ、と吐息混じりに囁いた。 長い腕が、こちらの背にも回る。 ああ、人の温度だ。とくんと心臓の音がする。] ちょっと待って。 [キスを求められたら、一度制止。 抱きしめる手を緩めて、グラスを探し。 空なことに気付いて、水を汲んで飲んだ。] (*243) 2021/05/22(Sat) 23:54:41 |
【赤】 店長 ジン忘れない忘れない。 久しぶりだな、カレー作るの。 [3種くらいは作りたい。 ほうれん草と、チキンと。あとはココナッツを効かせたやつにしよう。 なんてことないやり取りなのにどこか甘やかな雰囲気になるのは、きっと酔いだけのせいじゃない。 惹かれていく。いつの間にか惹かれていってる。 好きだと言われたからか、麦の持つ引力なのか、自分があんまりにも絆されやすいのか、おそらくすべて。 待てに眉下げる様子すら、愛らしく見える。] (*254) 2021/05/23(Sun) 0:41:07 |
【赤】 店長 ジンん。 [唇を食むように、キスを重ねる。 酔うとキス魔になるのはいっそこちらかもしれない。 水を飲んだばかりの口がもう熱い。 呼吸のリズムで離れて、もう一度―― かた、と卵が揺れて、鍋と触れ合った。] (*255) 2021/05/23(Sun) 0:41:31 |
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