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【独】 仕分人 ナルナルという人間は義理堅いと自己を称賛できた。 自分の世話をしてくれた者に対価を支払うために一生懸命に生きようとしてきた。 記憶に執着はなくとも一つ気がかりだったのは、 過去の誰かに関わる大事な出来事を忘れてしまうことが、 役立たずと言われるよりずっと嫌で、そんなことを考える脳がもっと嫌だということだ。 「(アウレアさまに話したさっきの話題。 手術後なら粗悪なチップでも入るらしくて、便利ですよね)」 入れて欲しいとは思いませんが! ええ、嫌ですとも、嫌ですとも。 「(記憶が変わったら性格って変わるんでしょうか。 銃に脳を貫かれた男性が180度変貌してしまったとは聞いたことがありますが)」 だからこんな下らないおしゃべりを頭の中で呟いて。 何を告げられても平気であるように装った。 きっとこの時点で存在してもいない記憶に振り回されはじめていたのだろう。 (-224) 2024/03/25(Mon) 10:06:13 |
【秘】 データファイル: ナル → 黄金十字 アウレアデータの読み込み中… 対象が指定できませんでした データの読み込み中… clear! 対象が指定できませんでした *** ** **** *** **** (-225) 2024/03/25(Mon) 10:10:18 |
【秘】 データファイル: ナル → 黄金十字 アウレア*** ** **** *** **** データ形式:【人格データ】 S社以外の人格バックアップは明確な違法、これだけで警察を動かせる代物だ。 対象:【IDが適応した生命体】 どうやらこのデータも肉体が生命活動を停止した際に使用可能だそうだ。 管理コード:【15年分のデータ】,【指令コード:■■】 データの参照不可、指令コードのプログラミングハッキングが可能。 ハッキング clear 文章データ:【担当者コード】 たどり着いたのは一つの会社のデータバンク。 それはIQチップで問題になった脳医学研究の会社、ソーレファミリーの後援を受けている施設だ。 **** ** *** ** **** * (-226) 2024/03/25(Mon) 10:11:28 |
【秘】 仕分人 ナル → 黄金十字 アウレアそれ以上詳細を読み込めずとも、概要を察することは容易か。 結局もう一つも【該当データ】を削除するプログラミングと判明したが、技術的にも十分に怪しい機能であることが再確認できただけとなった。 暫くの間静かな時間が流れただろう。 「どうでしたか?」 「アウレアさまの給料が下がりそうなこと書いてありましたか」 そうしてようやく言葉を投げかけたのは、悪意に脅かされることの無かった、ただの真っ白な記憶喪失者だ。 (-227) 2024/03/25(Mon) 10:12:45 |
【秘】 仕分人 ナル → 機関士 ジャコモ「なんだかんだで優しくしてくださる分、気にしてしまうんですよね」 「はい、いてて。でもやっぱり未熟な自覚はありますから。 ジャコモにとっても頼れるダチになりたいな」 あなたに対しても遠慮ではなくとも思うことはあるのだ。 やはり守られてばかり、というのも対等ではない気がしていて。 「あはは、がむしゃらに走ってるだけですよ! 私、嫌って思うことが嫌なんです。 人生空っぽな分何度だってやり直してやりたいぐらい」 「お花畑だとかいわれたって、私、幸せになりたいです」 だからお金を稼いで、健康になって、 褒められて、認められるようなファミリーの一員になりたい。 これを前向きというのなら働いている人間はみな前向きだと思ってしまうが、今は誉め言葉ということで受け取ることにした。これが前向きだ。 「はい! だってその無くなってしまった部分も、 今のジャコモを作る大事なパーツじゃないですか。 まさか私みたいに寿命短かったりするんですか!? それならおすすめの医院に行きましょうとお誘いしますが」 (-228) 2024/03/25(Mon) 10:53:27 |
【秘】 機関士 ジャコモ → 仕分人 ナル「焦るなよ。言うて俺も舟弄りしかできないし、お前みたいな頭とか人との交流を使いそうな仕事は一切できねェ。そんだけでも十分頼れっけどな。 まあ敬語しか使えない状態は確かに融通が利かなくて未熟かもしれねェな。やっぱり色んな奴の口調真似してみればいいんじゃね。俺とか。怒られっかもしれねぇけどな」 貴方のその気持ちがわからないわけではない。 形は少し違うとしても、上司に抱く気持ちと少し近いから。 だからこんな事しか言えない自分にもどかしさも感じた。 「空っぽな分、何度だって、か……」 「……昔からそう思えてたら、今ここに俺はいなかっただろうな」 「おっと、後悔とかじゃないぜ。今の道の方が幸せだったろうから」 「お前と似た考えじゃなかったからこそ道が交差したわけだ」 面白れぇな、と笑う。貴方みたいにがむしゃらに走れず、やり直す気力もなく、暗澹と過ごしていた日々を思う。そこに流星のような輝きを見て、今の自分がいる。 「おう、掴みとれよ幸せ。マフィアなんていつ死ぬかわからない職だけどさ、だからこそ強く願う人間には掴み取って希望を見せて欲しい」 「……そー、なのかもな。 全部持ってかれて、残りカスのような俺が生まれて。 ジャコモを作るパーツと言えば、そうなのかもしれねぇ。 あー。顔と声と存在だけだから、取られたの。寿命は多分関係ねぇな」 (-239) 2024/03/25(Mon) 15:53:56 |
【秘】 黄金十字 アウレア → 仕分人 ナル明るい緑の瞳が文字列をなぞる。 その中に含まれるデータも、コードも。 自分が読み解けるものは全て読み解く。 どれも公になれば危うい物だ。 人間としても。 ――ノッテファミリーの一員としても。 「…………」 これをこの女が見た事は。 あなたにとって、幸運だっただろうか。 → (-265) 2024/03/25(Mon) 21:48:08 |
【秘】 黄金十字 アウレア → 仕分人 ナル「――俺様ちゃんの給料が下がるような事は無いが」 「これを隠していることがバレたら処分だろうなァ……」 画面から目を離し、あなたに向き直す。 それから愉快そうにくつくつと肩を揺らした。 「お前すげぇな。なんで俺様ちゃんの所に来ちまったんだ? こりゃ俺様ちゃんの専門分野だ」 「あー。何が入ってっか知りたい? お前がこれ知るのもなんか怖ぇー気がするけど」 胸元の銀の鍵を左手で弄りながら、 首を傾げてあなたに尋ねた。 (-267) 2024/03/25(Mon) 21:51:15 |
【秘】 仕分人 ナル → 黄金十字 アウレア「すごい?」 妙な言い方に違和感を感じて、ぴくりと眉を動かした。 確かに勘は悪くないと思っているんですけどね。 「アウレアさまに持ってきた理由なら、 中身を見つけてくれると思ったんです」 今の状態ではまごうことなき『ガラクタ』を二つの眼球でしっかりと見てから、一緒に首を傾げる。 「怖いってなんですかー。 私をどう思ってるかは知りませんが、ただの仕分人ですよ」 「そりゃあまあ」 本当にそれが自分宛であったのなら、と。 「知りたいですよ ?」 (-295) 2024/03/25(Mon) 23:14:19 |
【秘】 通信士 カテリーナ → 仕分人 ナル「そぉなんですよ〜!一目ぼれ、しちゃいました!」 紅茶缶をそっと指先で触れる表情は いつも通りの笑顔、にひと匙。照れの風味。 「あ、そうでしたね! ナルさんのその特技、いっつもすごいな〜、って思います! 私にもあったら、試験勉強なんてしないで済んだのになぁ。 あ。はい、もちろん! えへへ、私もお茶淹れるの好きなので!」 かこん 缶のフタを空け、用意されたティーセットの方へ向かう。 紅茶のかおりと花の香しさを振りまきながら。 (-298) 2024/03/25(Mon) 23:20:35 |
【秘】 黄金十字 アウレア → 仕分人 ナル「うんうん。ならやっぱり、お前の判断は正しかった訳だ」 ピン、と銀の鍵を指で弾く。 「なら言うわ。 この中身は人格データ だ。おおよそ15年分のデータがこの中に ぎっしり入ってると思われる……が」 「参照は無理だった。 やっぱ 元あるべきトコ で読み込まなきゃあダメかもな」 然るべき手順を踏み、USBデバイスを端末から引き抜く。 ……握っていたキャップを被せ、つまんで見せた。 「ま、多分お前のデータだな。記憶喪失クン」 「とりあえずどうするよ。コレ」 「……俺んトコの教団に送りゃあ、 中身もガワもどうとでも出来そうではあるが。 今すぐの話にはならねえからな」 (-302) 2024/03/25(Mon) 23:49:07 |
【秘】 仕分人 ナル → 通信士 カテリーナ「ありがとうございます! 忘れなくても覚えが良くないので一応熱意次第ですよ、空っぽだからその分入るんです」 「っと、試験勉強……は学校? 学生さんを最近までしていたのでしょうか。 リーナさまってお嬢様みたいにみえていましたから、 正直、手以外に困りごとが少なく見えていました」 嫌味のつもりなく告げられるその言葉は本心だ。 あなたのアームは流石に生活に支障が出ることもあるだろうが、それを抜きにしてもマフィアに関わるという行為が決して普通ではないことはしっかりと理解していて。 「落とし物以外に大変なことがあってノッテに入りました? 正直リーナさまがいなければ、こんなに楽しく紅茶を飲むことはなかったでしょうから、私は運がいいです!」 (-304) 2024/03/25(Mon) 23:59:02 |
【秘】 荷物運び エーラ → 仕分人 ナル「うわーーーっ!?」 雪崩に巻き込まれないように、扉の横にさっと飛びのいて。 しばし部屋の様相に目をぱちぱちさせている。これはいったいどういうこと! 「ナル〜ッ!荷物持ち込みすぎ〜! 自室は物置じゃないんだけど〜!?」 幾つか荷物置き場にやるとかしなかったの!?足の踏み場どころのはなしじゃないじゃ〜ん!!なんてやいのやいの言っている。 片付け、一筋縄ではいかない気がしてきたな。 「椅子の上歩くのも危ないでしょ〜っ! オトモ!床に落ちてそうな危ないやつ、端に集めて〜!! 」 (-305) 2024/03/26(Tue) 0:08:29 |
【秘】 仕分人 ナル → 黄金十字 アウレア「私の人格データ? いったいいつの」 そこまで言って、言葉を止める。 15年分という言葉に少なくともこの5年間がないことは直ぐに分かってしまった。 違法データであることもあまり関係なく、残念ながら、それは。 「アウレアさまの好きにしていいですよ」 「だって、それは、私ではありませんから」 鍵が元あるべき場所に差し込まれた瞬間に、きっとそれは出来上がった。 では今この『ガラクタ』は何処にあるべきだろうか。 「もしその教団?の方に送られるとちゃんと体が戻るんですね。 手術ももしかしたら必要なくて」 「……でも、……それはつまり」 「今の私は、死ぬんでしょうか?」 (-307) 2024/03/26(Tue) 0:15:44 |
【秘】 通信士 カテリーナ → 仕分人 ナル「え〜?そんな風に見えちゃいますぅ?うふふふ♪」 ポットとカップを温めながら、ご機嫌に笑う。 「でも、ざ〜んねん!通信の方の試験ですねぇ。 元々超空間通信技師の方の資格は持ってたんですけどぉ、 無線通信技師、有線通信技師、それと無線設備施工技師も 追加で取ったんですよぅ。覚えること多くて、大変でした!」 温まったポットに茶葉を移して、お湯を注ぐ。 タイマーをセットして、あとは待つだけ。 「えぇと、私、これのこともあってぇ、 一般の会社では通信士になれなかったんですよぉ。 で、諦めるしかないっかなぁって思ってたら、 条件付きだけど通信士の枠があったから飛びついて。 そしたら、ノッテでした☆」 てへぺろ☆ 「最初は怖いとこって聞いて辞めるか悩んだんですけどぉ…… 今は皆さんいい人だし、ここで働くの楽しいです! 私も運が良かったな〜、って思ってます!」 話している間に時間が経ったことを電子音が知らせる。 ポットからカップにお茶を注ぐ。先ほどより濃い香りが部屋に満ちた。 「はい、おまちどうさまです!」 あなたの前にひとつ、自分の席にひとつ、カップを置いて席に着いた。 (-311) 2024/03/26(Tue) 0:33:05 |
【秘】 黄金十字 アウレア → 仕分人 ナル「……なるほどな。分かった」 「ならこちらで預からせてもらう。勿論、秘密でな」 「オトモ君」 アウレアが小型ドローンに声を掛ければ、 細いアームが伸びてそれを掴み、ドローンの中に収納される。 「手術ナシに戻す事もできるかもしれない。 ただあそこの主流は『産み直し』なんだよな。 そいつの遺伝子を元に作った新しい義体に、 そいつの人格データをブチ込む。それで終わり」 「今のお前がどうなるかは、……」 「まあ。データの上書きをするのであれば死ぬだろうな」 事実。それはきっと紛れもない事実だ。 アウレアの提示する話も違法に変わりない。 だがやはり、違法であることは関係無く。 15年分に今のあなたは内包されず、復元されればきっと。 「お前の言う通り、 アレ とお前は違う。アレは俺の知るお前ではないし、 アレの居場所はここではない。他所だ。 下手すりゃノッテに潰されるだろうな」 「……死にたくはないよなあ。それとも怖くは無い?」 (-312) 2024/03/26(Tue) 0:38:05 |
【秘】 仕分人 ナル → 荷物運び エーラ「ナイス回避でーす」 「すみません、これしか基本荷物無くて! 一応用途は全部知らせてありますよ。あの部品は――」 話が長くなる前にオトモがシュゴォオオと音を立てて床に散らばった部品たちを回収し端に寄せていく。 足場が小島から大島になった程度で無事に隣に向かえば反省の色なく笑いかけた。 「アスレチックみたいで楽しいですよ。 よかったら片付けをほうって『ガラクタ』漁りでもしませんか?」 勿論素直に片付けをするでも頷きます。 単に部屋を綺麗にするのが取っても嫌いなだけです。 (-313) 2024/03/26(Tue) 0:39:02 |
【秘】 仕分人 ナル → 黄金十字 アウレアその視線はずっとオトモへとむけられていた。 「私、ノッテに潰されるような存在だったのなら」 「もっと早く死なせて欲しかったですね」 この感情は非難だ。 もっと早くにこれが見つかっていたら、何も期待することなく運命だと諦めて殺されたか、15年間は宇宙の塵となって消えていただろう。 「死ぬのは、怖いです」 「死ぬのは、いやです」 「私は、生きたいから、生きてきたんです」 「それよりも」 これを渡しに来た者が口を開くことはもう二度とありません。 その15年間の望みも記憶もわからずじまい、しかし、ここに自分が居る以上望むことは一つだけ。 → (-317) 2024/03/26(Tue) 1:15:22 |
【秘】 仕分人 ナル → 黄金十字 アウレア「役立たずはもっと嫌でしょうか」 そうして漸くあなたと目を合わせればいつも通りに笑いかけた。 「意外でした、あのデータを直ぐに捨てないなんて! 厄介事に違いないのに、大丈夫なんですか? もし悪いデータだったら復元してどうするんですかぁ」 (-318) 2024/03/26(Tue) 1:15:45 |
【秘】 仕分人 ナル → 機関士 ジャコモ「専門知識と暗記は比べようもありません。 もっと誇ってくださいよぉ、謙虚なんですから! こちらなんて名前と番号と電子暗号を記憶すればいいんだけですよ?」 幸か不幸か、記憶力の良さは通信士が天職である。 皆も当然できると思って言うことがあるが、これもミスがなくなってきたのは5年もたってからなので、順当な成果だと思っている。 「そんなこと言わず。 一緒に幸せになりましょうよジャコモさま!」 そんな自分の頑張りが認められ始めたように。 あなたもきっとこのファミリーで価値のある存在に違いない。 もし使い捨てられるだけの存在だと言われるのなら、上にのし上がってやればいいだけ。 「そんなに違ったらまるで別人のよう、ともいいますが。 それぐらい整形で云百万で可能だともいいます。 つらいことばかりだったと思います、今の姿しか知らないですが、格好いいし失敗ではないんじゃないでしょうか!」 「私もまだ五年間ぐらいですから、まだまだ間に合います。 手始めに小さな幸せの目標でも叶えましょうよ。 ユウィさまにもっと褒めらえる事とか?」 (-334) 2024/03/26(Tue) 5:33:33 |
【秘】 機関士 ジャコモ → 仕分人 ナル「生きる為に必死で覚えただけだからなァ…… ナルも同じ経験したら覚えると思うから、そんな特別に感じねぇっつーか…… ほら、それがすげぇの。俺はオペレーターみたいに人の口頭から名前とか聞きとんの苦手だし」 だから慰めではなく、本意からの言葉なのではあるのだ。 「え?お、おう。不幸になるつもりは真っ平なかったけど、 幸せに、幸せにかァ。今が割と幸せすぎて深く自分の事については考えてなかったんだよな。 ……よし、一緒になるか、もっと幸せに」 まさか今の流れで誘われるとは思わず、 動揺から少々淡泊な言い方になってしまったかもしれないが、 言うとこの男は大体その気にはなるので、 これから幸せ探しについても積極的になることだろう。 「いやぁ……云百万で出来るのにな。 そうはさせてくれなかったんだよな…… 取られたのは確かに声と顔だが、地獄の苦しみのような短時間しか利かない全身整形、麻酔なしで受けさせられてさぁ。 その状態でバックアップ取られて、今の形で固定されたんだよな。多少の拷問なら俺受けに行ける自信あるぜ」 げっそり、今思い出しても痛みが走るらしい。それくらい無理な手術を受けさせられただとか。 「まあな。男前に書き換えてくれたのだけは感謝だな。 元の顔とは当然似ても似つかねぇから恋しくはなるが」 「それは小さな幸せじゃなくてでけぇ目標になるなぁ。 ……あー……昇進?してぇな。これもでけぇな。 ナルの手術がすぐ終わる。……でけぇのしか浮かばねぇな」 「わっかんねーー。ナルこそ小さな目標、なににすんだよ」 (-344) 2024/03/26(Tue) 10:36:41 |
【秘】 仕分人 ナル → 機関士 ジャコモ「幸せの反対に見えているつもりではなかったんですが、 比較的暗そうに見えたので結果オーライです。 道は明るく照らして行きましょう、夜道はご安全に!」 ぴか。自分一人が幸せより、幸せ報告で着た方がダブルハッピーです。猫もそう言っています。 「あっ!!!! エグイ!駄目です駄目です、負けました!!! 痛いですよー……もうゴリゴリとかバキとかで済まないじゃないですかぁ」 皮が剥がされる想像して思わず耳を塞いだ。 笑っていられるのもここまでだ、良く生きていたなあと感心してしまう程であるがその記憶こそ忘れてしまった方が幸せだったのではないだろうか。 「(ここでその前の顔を気にしたらデリカシーにかけ過ぎているでしょうね)」 「大目標ばっか。まあいいですよ、大手柄立てて一緒に昇進いいじゃないですか。 小さいのはですね、えーと、外に旅行したいです。へへ、本当にがっつり引きこもりなので。 ジャコモも一緒に行ってくれたりしますかぁ?」 (-351) 2024/03/26(Tue) 15:48:09 |
【秘】 機関士 ジャコモ → 仕分人 ナル「く、暗そう!?この俺が!? どう見てもユウィさん目指して明るさ300ルクスはあんだろ! ……おーおー、夜道に気を付けるべきはお前だがなァ」 「まだ詳細も言ってないのに負けるの早すぎだろ…… なんだ、スプラッタ苦手か? 言ってノッテも拷問とかなら割とするんじゃねぇのかなァ 怒らせて爪なくしたりしないように互いに頑張ろうな」 皮を剥いだり麻酔なしでメスが入ったり。 ほら、それだけだとうちもやりそう。との指摘。 無論全身整形だったので実際はもっと酷かったのだが、 耳を塞いだ様子を見てそれ以上を告げるのは辞めた。 「わりと童顔に近かったんだぜ。お前にもちょっと似てた。 髪も今と全然色も質も違ってよぉ、お坊ちゃんって感じ」 貴方の心を読んだわけではないのだが、本人は大して気にしていない事だったのでさらりと雑談として挙げてきた。 「んじゃまずは今回の航海を成功させねェとなァ。 んなもん、勿論いいぜ。ひきこもってる奴を家から 蹴りだせる絶好の機会なんて行くっきゃねぇ。 でもどこ行くんだよ。景色派?料理派?未知との遭遇派?」 (-373) 2024/03/26(Tue) 16:54:05 |
【秘】 仕分人 ナル → 通信士 カテリーナ「ああっ!そんな資格がいっぱい。 熱意とおしゃべり欲がすごいです、いったいどこから……」 自分がどれ程端っこの仕事を任されているかわかってしまうような専門試験に目を回す。 今の自分であれば、マニュアルと教材を叩き込めば1年ほどで見習いになれる気もしているが。 「どれ程好きな仕事で、どれ程親切な上司に恵まれたとしても。 辞めれる時に辞めた方がよかったと思いますけどね! 仕事ぶりは見事ですけど、天職ってい言いにくいじゃないですか!」 アソシエーテ同士の冗談トークだ。あんまり上司たちに聞かれてはならない。 「でもやっぱり好きな仕事なら止められないかもしれません。 花も紅茶も仕事も、ぎゅってしちゃってください」 「私も拾われてなかったらこんな命が危ないような職場で働いてませんよ。 嫌な場所じゃないですけどね、もうちょっと怪我や病気がない暮らしが欲しかったです」 「ん〜 いい香り! いただきまーす」 カップを掴ん色味も香りも花色の紅茶に口を付ければ、暖まる身体と広がる華やかさに気分よく笑みをこぼす。 おもむろにスーパーリュウグウノツカイクッキーに手を伸ばせば、半分に割ってからかじりつきせっかくなので尻尾の方をあなたへとお裾分けをした。 (-374) 2024/03/26(Tue) 16:56:09 |
【秘】 荷物運び エーラ → 仕分人 ナル「部屋から出せとは言わないから、まとめなさ〜いっ! なんで部品ばらばらなの!」 踏んで怪我をするのもそうだが、何より大切なのになくしてしまいそうじゃないか! ぷんぷんとほほを膨らませながら、どうせ必要になるだろうと持ってきた大小さまざまなボックスを椅子の上に置いて。 「仕分け!」 「宝探しは片付けながらでもできるんだから!」 小さい部品はこっち、なくしちゃいけない貴重品はこっち。 仕事で使うものはこっち、と。 とりあえず分けるように言うことでしょう。 勿論、指示を仰ぎながらオトモと一緒にエーラも手伝います。 「アスレチックなのは、みんなの荷物が一緒になったあの部屋だけで十分だよ〜〜」 (-378) 2024/03/26(Tue) 18:12:19 |
【秘】 黄金十字 アウレア → 仕分人 ナル「そんな寂しい事言うなよ。 ホントは潰されていい命なんてないんだぞ?」 「マフィアの俺が言うのもおかしい話だけどな」 オトモ君は少しの風と音を立てて宙に浮かんでいる。 あの中にUSBがある事を知っているのはアウレアとナル、 それからオトモ君自身だけだ。 「……どんなガラクタでも磨けば光るだろ。 色んなゴミ山飛び回ってる俺様ちゃんはそう思う」 あなたと視線が合う。 ふざけたハートのフレームの奥の瞳は、 至極真面目にあなたの笑顔を受け止めた。 「意外か? まあノッテのメイドマンって立場的には、 そりゃすぐに捨てるべきなんだろうけど…… うちんトコの神様に食わせていいなら食わせたいんだよな……」 (-384) 2024/03/26(Tue) 20:26:00 |
【秘】 仕分人 ナル → 荷物運び エーラ「痛い、痛いです、言葉の剣がぐっさぐさしてます」 「こっちに置いてたら、バラバラってなって。 あっちに置いてたら、ドサドサってなって……」 ごめんなさい〜と泣き言をいいつつ、ボックスを差し出されれば真面目に仕分けに向き合った。 おしゃべりは続けたいらしく、これの使い方は、あれの管理の仕方はなどと説明は交えつつ作業を続ける。、 事業を合併しているアウレア宛や整備士にに届ける大事な部品も乱雑にあったことから、また何度か注意を受けたかもしれない。 「ひいー もう半分ぐらい倒せましたー? 休憩しましょう? お菓子あるんですよ、スーパーリュウグウノツカイクッキー」 餌を吊り下げながら休みをもぎ取ろうとちらりと顔を伺う。 ゴールはもう見えている。あなたもずっと片づけを手伝ってくれたのだから、もう手を止めたっていいはずだ。 (-386) 2024/03/26(Tue) 20:30:42 |
【秘】 通信士 カテリーナ → 仕分人 ナル「資格たくさんあった方が何かの時にいいかなって! 星間航行中は割と時間ありますしぃ」 あなたがお茶に口を付けたのを見て、両手でカップを持ちお茶をひとくち。 華やかな香りにほぅ、と息を零し口元を綻ばせる。 「そぉなんですよねぇ。 若気の至りだったのかなぁって思うこともありますよぅ。 周りには貿易会社の輸送船勤務って言ってるんです。 嘘は言ってないんですけど、やっぱり後ろめたいですよねぇ。 でも、どっぷり嵌っちゃった今更抜けるっていうのも…… 色々怖いですしぃ」 カップに吹きかけた息は、ほんのり溜息混じり。 「ナルさんはもし拾われてなかったら、何したかったですかぁ? お仕事でも、それ以外のやりたいことでも」 はんぶんこの スー パー リュ ウグ ウノ ツカ イク ッキー をかじりながら、尋ねる。 (-392) 2024/03/26(Tue) 21:37:44 |
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