【赤】 店長 ジンほんとは自由に寝てくれてもいいんだけどね。 どこかの誰かさんがふたりで寝たいって言うからねえ。 [冗談言ったところで、ベッドの狭さは変わらない。 シングルベッドに男二人、それも片方は目を引くほどの長身だ。 身体は、見られて面白いような出で立ちをしていない。 ひどく太ったりもしていないが、筋肉質な体つきでもなく、人に見られてもぎりぎり笑われないくらい。] (*0) 2021/05/21(Fri) 2:53:39 |
【赤】 店長 ジンそーそー。 なんかさ、巣みたいな感じ。 寝るだけの場所、よくない? [自然に話ができているだろうか。 どこか噛み合いきらない空気に、苦笑い。] そーだよ? あのときは君、小さかったからね。 ほんと今でも信じらんないな、あの子がこうなるの。 [独身貴族の巣穴は、少年には充分であっても、成人には狭い。] (*1) 2021/05/21(Fri) 2:53:51 |
【赤】 店長 ジンん……今まで、どうしよっかなって思ってて。 フラウアって呼ぶべきなのか、ちゃんと名前を呼ぶか。 嫌じゃないなら、よかった。 [名前。 ずっと呼べずにいたそれは、麦の方に落ち着いた。 話を聞けば、向こうの国で麦の発音が出にくかった結果なのだと知れたから、呼ばれたくて名乗っている名ではないのだろうと、勝手なあたりをつけて。] (*2) 2021/05/21(Fri) 2:54:10 |
【赤】 店長 ジン[こちらに背が向かないなら、好都合。 無意識に布団を引かないように内側を向いて、丸まる子供に布団をかけてやろう。 おやすみと声をかけたら目を閉じてしまうから、麦が眠れたかどうかまでは見守れないが。 神経の太い(ついでに責任感と自覚の薄い)大人は、残念なことに朝までしっかりよく眠る**] (*3) 2021/05/21(Fri) 2:54:33 |
店長 ジンは、メモを貼った。 (a1) 2021/05/21(Fri) 3:45:45 |
【赤】 店長 ジン[眠っている間のことは、知るはずもない。 夢もあまり見ないたちだ。眠る前に思うことを、みんな紙の上に吐いてしまうからかもしれない。 そういえば昨日は日記を書いていない。珍しい日もあるな。 勢いに任せて寝てしまったせい。書きたいことが山ほどあるはずなのに。 そんなことを考えながら、ゆるく意識は浮上して――] (*15) 2021/05/21(Fri) 14:13:47 |
【赤】 店長 ジン――……ええと。 [ぼやける視界と頭の中で最初に考えたのは、これをどうやって起こさずに抜け出そうか、ということだった。 いや無理だな。無理か。 寝相がよかったはずのいい感じの棒っこは、しっかりとこちらに枝蔓絡めていた。] (*16) 2021/05/21(Fri) 14:13:56 |
【赤】 店長 ジン[人肌があたたかくて、ああ寒くなかったならいいなと思うのがその次。 よく眠れているならいいんだが、このままだと二度寝しそうだ。 もぞ、と身じろいでみる。 長い枝の間から、抜けることは叶うだろうか。 起こしてしまうならそれはそれで仕方ない。 あの状態から抜けて起きないほど疲れ切って眠っているなら、逆に不安だ。] ごめんね。 まだ寝てていーよ。 [ひとり残る麦に布団をかけなおして、寝室を出る。 起きるというならそれはそれで止めないけれど、寝てていいんだよと再度重ねはするだろう。] (*17) 2021/05/21(Fri) 14:14:14 |
【赤】 店長 ジン[部屋のカーテンを開けて、日光を取り入れ。 気に入りの食パンを少し厚めにスライスする。 食パンのグレードは一度上げると落とせない、と誰かが言っているのを聞いた記憶があるが、実感がある。 ――切ってから、パン職人の息子の朝食がトーストでいいんだろうかとよぎったが、忘れることにした。 俺がうまいと思ってるんだ、気にするものか。] どうすっかなー。 [鍋に水を沸かしながら、冷凍されている野菜類を物色する。 キャベツとほうれん草、小房に分けたブロッコリー。 前者ふたつを適当に鍋に放り込んで、顆粒のコンソメをひとさじ。 余っていたハムも刻んで入れてしまおう。 店のスタッフの手のかけようとはまるで違う、よく言えば家庭料理。 気楽な朝食づくりは、今日は二人分*] (*18) 2021/05/21(Fri) 14:14:45 |
【人】 店長 ジン秋口になったら、パイ包みとかもやりたいねえ。 [などと気楽な独り言。 香りとうまみをたっぷり纏って食材を閉じ込めるパイ包みは、涼しくなってくるころから人気が高くなる。 しっかりしたボディの赤ワインなんか合わせたら、その日の仕事のやる気なんてどこかに吹き飛んでいく――ので、やらないが。] (2) 2021/05/21(Fri) 14:30:10 |
【人】 店長 ジン[セロリとキウイのグラニテは、『俺にもちょうだい』とねだる言葉が出たりして。 舌先に冷たい甘さが乗るのを、心地よく楽しんだ夜*] (3) 2021/05/21(Fri) 14:32:30 |
店長 ジンは、メモを貼った。 (a3) 2021/05/21(Fri) 14:41:37 |
【赤】 店長 ジンあっはは。朝から元気だね。 [きゃあでGosh!ときた。咄嗟に出る言葉が横文字なあたりに、彼のルーツを感じる。 驚いて混乱した子猫のようだなと思いながら、隅に挟まった棒っこに布団をかける。 頭からかぶって縮こまったのに、またひと笑い。 彼といると自然と笑ってしまうような、不思議な魅力がある気がした。 サイドテーブルの眼鏡をかければ、朝がはじまる。] (*25) 2021/05/21(Fri) 17:06:35 |
【赤】 店長 ジン[卵を割って解きほぐす。オムレツのミルクはたっぷりのほうが好みだから、遠慮しない。 塩と胡椒を少し。それからシュレッドチーズ。 パンをトースターに突っ込んだら、フライパンにバターを落とした。 が、ミルクとチーズが入っているから、使う油が全量バターだと朝には少し重い。 バターが溶けたころにサラダ油をひと垂らし。卵液を一度に注ぎ込めば、じゅあっと気持ちのいい音がした。] ――おや、おはよ。 何がぁ? [ごめんなさい、については、謝罪を受けることなど何もないと思っているから肩を竦めてはぐらかした。 何に対してのことかはわかっていても、抱き枕が安眠に繋がるならそれに越したことはない。] (*26) 2021/05/21(Fri) 17:06:45 |
【赤】 店長 ジンコンソメスープなんて言うほどたいしたもんじゃないけどね。 適当に野菜にて顆粒スープ溶かしただけよ。 [あとは仕上げに胡椒を挽くくらい。小学生の子供でも出来そうだ。 面倒見ている卵液のふちが固まりはじめたところで、中身をかき混ぜてとろとろに仕上げる。 舟形にまとめるのを面倒くさがって、ゆるいスクランブル状態のまま、皿の上。] あ、そーだ。グラニテ。 あれちょっと使いたかったんだよな。 トマトあったかな、っと。 [野菜室の中の数少ない酒以外のもの。 赤くて丸いトマトを一つ、細めのくし形に切った。 オリーブオイルとワインビネガー、塩とドライバジルを片口の小鉢でさっと混ぜたあたりで、トースターが鳴いた。] (*27) 2021/05/21(Fri) 17:06:59 |
【赤】 店長 ジンんじゃ、朝メシにしよっか。 [朝はしっかり食べておかないと、ランチ後のアイドルまで保たない。 適当スープを大ぶりのマグに注ぎ、ミルクの甘さのふわりと立った厚切りトーストと、チーズ入りとろとろオムレツ……スクランブルエッグもどきをソファ前のテーブルへ。 オムレツにはカレースプーンを雑に添えてある。 それから、冷えたトマトには軽くグラニテを崩して乗せる。 酸味の強いドレッシングを、その上からくるり。] 味は店レベルのを期待しないよーに。 [手料理、と感動している麦には面映ゆさを隠すようにそう言って笑って、オムレツをスプーンですくうとトーストの上に乗せてかじった*] (*28) 2021/05/21(Fri) 17:07:15 |
【人】 店長 ジン[何か打撃音がした気がしたが、肝心のシーンは見逃した。 見たとして、笑いながら気を付けなよ、で終わったと思うけれど。] ん? あー……うん、まあ、そのつもりだったけど。 初任給、それでいいの。 [休みの日にゆっくり飲もうか、とは言ったし、その予定でいたけれども。 初任給を削らせる気はなかったから、二、三瞬く。] ま、使い切るなんてことはないか。 無理しないで好きなもの買っておいで。 [自分は何を準備しよう。 チーズと、ハムと、それから――ああ、オイルサーディンでも漬けようか。 思考はゆるく、その日て向けて飛躍していく*] (7) 2021/05/21(Fri) 18:21:31 |
【赤】 店長 ジンうまいよな、ここの食パン。 麦んちのとは違うだろうけど。 [高い食パンはうまいのだ。 スーパーの10倍ちかい値段を出しても価値がある。 半分の陣地が切られた卵の、自分側の方をまた崩し。] んや? 米のときもあるよ。 休みの日に米炊いて、冷凍して。 凍ったまんま出汁に突っ込んで煮て雑炊にしたり、昆布粥っぽくしたり。 生卵で済ますときもあるけど。 今日はこのパンがあるからパン。 [パンも冷凍できるのは知っているが、保存を考えるよりは食べてしまいたい派。 オムレツトースト、やはり最高。] (*32) 2021/05/21(Fri) 20:47:33 |
【赤】 店長 ジンいいね、ミルキーなうまみとトマト合うし。 リコッタでもよさそう。 テキトーにやったけどこのトマトうまいな。 [マスカルポーネの提案には頷く。 パプリカとリンゴならサラダ方面に持っていってもいいだろうと思ったのは、バッチリハマった。] あ、一応残してあるから、単品でも食おう。 この様子だとパプリカの部分、問題なさそうだし。 [その点数は言い過ぎだけどな、と笑いつつ、でも朝のざっくり料理にしては100点を出せると自負はある。 ひと通り食べ終えれば、手を合わせ。] (*33) 2021/05/21(Fri) 20:47:54 |
【赤】 店長 ジンん、シャワー浴びてからだけどね。 洗い物してくれんなら助かるな。 コーヒー、マグに半分、濃いめに作って。 朝はカフェオレ派。 [ソリュブルコーヒーを、しかも冷たい牛乳で割る。 ぬるいカフェオレをのんびり飲む朝を、モーニングルーティンなんてかっこつけた言葉では呼ばないが。] (*34) 2021/05/21(Fri) 20:48:11 |
【赤】 店長 ジン[コーヒーの瓶の場所と、簡易式の電気ポットの使い方さえ教えれば事足りるか。 不足があれば教えつつ、楽な朝だなーなんて軽口。] んじゃ、ほんとに任せていい? [お言葉に甘えてシャワーを浴びてしまおう。 着替えを見繕ってバスルーム。クルタを脱ぎ捨て、やがて水音が微かに*] (*35) 2021/05/21(Fri) 20:48:28 |
【人】 店長 ジン――定休日に向けて―― ところで俺んちの場所って覚えた? [定休日に向けて、大事な質問ひとつ。 Noが帰るなら、店の前で待ち合わせになるかなと。 こちらが用意したのは数種のチーズと、それからナッツ類。 あとはハムとフルーツをいくつか。 食べ切れなければストックになるようなものたち。 そうして、うさぎの眠る日は来る*] (9) 2021/05/21(Fri) 21:39:52 |
【人】 店長 ジン――そして明かりの灯らぬ日―― [店長だって休みがほしい。 なものだから、年中無休は掲げない。 スタッフたちにもしっかり休んでほしいし、休みというのもひとつの仕事だろうと思う。 毎日でも来たい、なんてお客様には申し訳ないが、また明日、また明日*] (10) 2021/05/21(Fri) 21:44:21 |
店長 ジンは、メモを貼った。 (a4) 2021/05/21(Fri) 21:48:10 |
【赤】 店長 ジンはは、違いない。 じゃあ今日はこの世で一番うまいカフェオレだ。 よろしく。 [洗い物は、普段しているのを見ているから不安はない。 気楽な気持ちで任せて、シャワータイム。] (*59) 2021/05/21(Fri) 22:29:59 |
【赤】 店長 ジン[長い髪を洗うのは慣れた。 ざあざあとシャワーの湯が、肌を、髪を、撫でていく。 少し熱い温度が、目覚めをどんどん促して、身体を切り替える。 時間にして15分ほど。 長くはないが、洗い物とコーヒーの準備にはきっと足りる。] (*60) 2021/05/21(Fri) 22:30:16 |
【赤】 店長 ジン[髪はタオルドライして、あとはタオルを肩にかけるだけ。 下着をつけて、ゆるいシャツを着て、リビングに戻る。] あー、ほんとにやってくれてる。 めっちゃ助かる。 [信じてなかったわけではないが、実際片付けが済んでいると嬉しいものだ。 濃いコーヒーを牛乳で割る。] 麦はどうする? 一旦家、帰るか? [これを飲んだら着替えて出勤はするが、開店まではまだ間がある。 業者が運んできてくれる食材の受け取りなり整頓なりの、俺の仕事しかない時間がやってくるだけ。 それが終われば、ランチシフトのスタッフの出勤を待つ流れ*] (*61) 2021/05/21(Fri) 22:30:47 |
【赤】 店長 ジン失望したりしてなきゃ、気長に付き合って。 俺は最低でも君のことは嫌いじゃない。 し、スタッフたちはみんなみんなかわいいと思ってたけど、そうじゃない『好き』を聞いたら、君のことがもっといじらしくて気にかかってる。 単純だろ? 想像以上に流されやすくて軽い男じゃないかと思うよ。 けど、6年を、埋めたいなと思ったのは、ほんとだから。 [何をすれば埋まるのか、わからない。 こうしてプライベートな時間を明け渡すことくらいしか思いつかない。 ただ、そのために次を約束したのは間違いないから。 ここから先に進むのは、『次』のときの役目*] (*71) 2021/05/21(Fri) 23:05:29 |
【赤】 店長 ジン食い気があるの、ありがたい。 余ってもいいようにいろいろ準備したけど、残んないほうが気持ちいいしさ。 [部屋に入れながら、必要なら冷蔵庫を開けよう。 ついでにハムとチーズを適当に取り出す。] 飲むの、何が好き? ワインでも日本酒でも、ウイスキーもあるよ。 あと甘いものの用意はあんまり無いんで、ごめんね。 [フルーツくらいしかない。それもいくつかはマリネにしてしまった。] (*76) 2021/05/21(Fri) 23:36:58 |
【赤】 店長 ジンハムチーズいーねぇ。 生ハムも入れる? [火が通れば本当に普通のハムになるけど。] 乾杯しよしよ。 チーズに蜂蜜ならすぐ出せる。 [カマンベール、シュロプシャーブルー、クリーミーウォッシュ、パルミジャーノ。 並べるのは完全に個人の趣味で選ばれたチーズたち。 小皿にやや結晶化した、花の蜜。] (*87) 2021/05/22(Sat) 0:14:05 |
【赤】 店長 ジンフィコ・デ・インディアっていって、サボテンの花の蜂蜜。 クセがなくってさっぱりした甘さだから、どのチーズにも合うよ。 アカシアとかの蜂蜜ってちょっと引っかかるみたいな甘さない? これ、そういうのないから好き。 [あとはチェイサーを入れるのにカラフェとクリスタルグラスをふたつ。ワイングラスもふたつ。 せっかくのチーズだから赤を開けたいなと、いそいそと手を伸ばす*] (*88) 2021/05/22(Sat) 0:18:27 |
【赤】 店長 ジンシュロプシャーうまいよ。 ブルーっぽいピリッとする感じは弱いけど、香りと旨味と塩気って感じ。 そーなんだよねー。 あのクセのある感じ、主張が強くてなあ。 蕎麦の。一回舐めたことあるけど味忘れたな……アカシアとは別の意味で、クセ強かったって覚えだけある。 クセ系チーズか……ウォッシュのしっかりしたやつとかかね。 [>>*93ウォッシュチーズの並びにも、洗いの浅いものを並べたくらいには、あまりクセの強いチーズにも馴染みがない。 どちらかといえばフレッシュな方が好きなくらい。] このウォッシュはほとんど白カビと変わんないくらいだけど、中とろっとろになってて酒と合う。 [ナイフを入れれば、ゆるい中身が崩れて見える。] (*95) 2021/05/22(Sat) 0:57:19 |
【赤】 店長 ジン昼酒は大人の味。 かんぱーい。 [グラス合わせた勢いで、赤を一口。 とろけたウォッシュチーズをナイフの先端ですくって、それを銘々皿についと擦り付けてから、箸でつまんでワインをもう一口。 軽い口当たりと果実味、チーズのクリーミーな塩気、それを包み込む渋みのあるカカオの香り。] あー、うま。 これいいね。 (*96) 2021/05/22(Sat) 1:02:37 |
【赤】 店長 ジンん? あるある。 ちょい待ってて。 [大蒜は常備している。 冷蔵庫の影に吊るしてあるのをひとつ出して、ひと欠け皮を剥いた。] 潰す? 薄く切る? 刻む? [ついでにペティナイフと小さめのカッティングボード一つ、テーブルに持っていってしまおう。 なにかに使うかもしれないし*] (*97) 2021/05/22(Sat) 1:08:54 |
【赤】 店長 ジンあ、それ最高。 絶対うまいやつだ。 [ブルーチーズと蜂蜜のパイ。その響きだけで味が約束されているのに、目の前にあるのは気に入りの、自分が選んだチーズと蜜。 期待にグラスの傾きも深くなる。] そーねぇ。こないだのオムレツも結構チーズ入れたしね。 糸引くとろけるチーズっていいよね。 あれさ、加熱して糸引くか引かないかって、油分の量で決まるらしいね。 だから溶けないチーズもバターとか絡めると溶ける。 [言いつつ、大蒜刻む役は請け負おう。 はじめはスライス、重ねて細切り、みじん切り。] (*100) 2021/05/22(Sat) 1:40:36 |
【赤】 店長 ジン[オイルと大蒜が加熱されてくれば、蠱惑的な香り。] そーよ。いつもひとりで――っても、こんなパーティっぽいことはしないけど。 チーズ並べて生ハム切るか、あとはスパイス擦り込んで肉焼いたり? あとカレー作ったり。 [キッチンドランカーは思い立ったものを作って食べる。昨今のスパイスカレーブームにも乗った。] (*101) 2021/05/22(Sat) 1:42:03 |
【赤】 店長 ジン[おかわりを要求されれば、瓶の底を持ってグラスに注ぐ。] ちゃんとチェイサーで薄めなよ? 酒だけ飲んでるとすぐ酔う。 [カラフェに注いだ水は、ポケットに氷を入れて冷やしている。 チェイサー用のクリスタルグラスも満たしておこう*] (*102) 2021/05/22(Sat) 1:42:22 |
【赤】 店長 ジン悪魔だねえ。 だからなるべく食べる量とかは控えるようにしてるんだけど、こう揃うと、無理。 [なんたって今日は酒もあるのだ。最高。 ひとりよりふたり、話相手もいると酒も進む。] スパイスカレーで酒、いいよ。 カレーって言っても実質ほら、スパイス煮込みだし。 クミンとコリアンダー効かせて、ほうれん草のペースト作って水分飛ばしながら豚肉煮込んで。 [黄金色の丸いパイに、フォークを突き刺す。 サクリと小気味良い音がした。 歯を立てて閉じ込められた旨味を味わおうとし] (*104) 2021/05/22(Sat) 2:23:32 |
【赤】 店長 ジンあっつ。 [ちょっと性急だった。 けれど断面からは、よくとろけたチーズが覗く。 口の中では、もう生じゃないハムの塩気がパイ生地のほの甘い味わいと合わさって。] うん、うま。 [言葉は少なくとも、追いかけて減るワインの量が雄弁に語る。] (*105) 2021/05/22(Sat) 2:23:51 |
【赤】 店長 ジンうん? 俺の料理食ってる時点で、相当プライベートよ。 店じゃやらないからね。 [ふ、とこちらの口元も弓なった。 アルコールは表情筋を勝手に柔らかくする。 店で料理しないのは、ほぼこだわりに近い。 雇っているスタッフに全幅の信頼を置いているから、実質自分が作ったようなものだとか御託は並べられるが。 結局の所、自分に作れない味を出してほしいから、彼らを雇っている。それは目の前の麦も同じ*] (*106) 2021/05/22(Sat) 2:24:59 |
【赤】 店長 ジンはは、かっこいー。 言ってみたいね、酔ったことないって。 ちょい、一回立ってみて。 [>>*107平然として見えるけれど、立ったらぐらりなんてことはよくある話。 まあ、麦のこの様子なら心配はなさそうだが。 何事もなさそうなら、ありがと座って、と着席を促す。] 今の時点で何でもないなら、まあ充分強いよ。 飲んだことがないから基準がわからない、ってだけだったら、赤一杯も空けられない子はたくさんいるからね。 [おかわりを要求した上チェイサーも舐める程度なら、下手をすれば覚悟を決めるのはこちらかもしれない。 明日に響かないようにしないとなあ、なんてのは、日が高いうちは考えないようにするけど。] (*111) 2021/05/22(Sat) 3:19:59 |
【赤】 店長 ジン今日は準備がないからなあ。 『次』かね。 そんときは米でもいいか。 [そうは言うものの、きっと酒も開く。 米だけでは耐えられない身体になっちゃったのよ、俺は。 次の約束は、連綿と続く。] (*112) 2021/05/22(Sat) 3:20:14 |
【赤】 店長 ジンあー、加熱したトマト。 子供の頃そんな好きじゃなかったけど、いつの間にか好きになってたな。 果肉のところが煮えてとろっと崩れるのがいい。 [ハムチーズパイの残りを口に放り込んで、グラスが空いた。 赤ワインも残り少ない。次を考えるところか、という思考になったのはこちらも同じ。] アヒージョ食うなら白出すか。 スモークサーモンも出そうか? カマンベールとオリーブ巻いて食おう。 [大蒜の効いたオイルを、さっぱり、きりりと。 魚の脂を包んで、さらりと。 有村セレクトと聞いているので、そちらの味が楽しみだ*] (*113) 2021/05/22(Sat) 3:20:32 |
【赤】 店長 ジン[それ、と麦が座っている後ろにあるクッションを指差す。 指してから、まだ残る理性が顔を少し染めた。 酔っているわけじゃない。 酔っているわけじゃないから言いづらい。] ……ひとりで飲んでるときは、それと喋ってる。 なんも答えてくんないけど。 [ちなみにメリィという名前がついている。当然勝手につけた。 麦がメリィを渡してくれるなら、両腕に抱き込んでクッションを撫でているところも見せたろう。 最近ネットで見かける、撫でるとしっぽを振る猫クッションが実は切実に欲しい。] (*128) 2021/05/22(Sat) 12:15:48 |
【赤】 店長 ジンパパド? いいねえ。 食感軽いもの好きよ。 [ナンやチャパティでなくパパドが出る辺り、好みを見透かされてるのか偶然か。 パイが好きだとかいうあたりから、口当たりの軽いものを想定されたんだとしたら――ちょっと恥ずかしい。考えすぎであってほしい。 らっきょう漬け、言わずもがな。甘酢で酒を飲むのはあまり得意でなくて、箸休めの感覚だが。] (*129) 2021/05/22(Sat) 12:16:06 |
【赤】 店長 ジン冷凍のだけどね。 ちょっと流水解凍しときゃ食えるでしょ。 [瓶詰めのブラックオリーブは冷蔵庫。 ああ玉ねぎがないのが残念だ。買っておけばよかった。 ついでにケッパーもない。ケッパーの瓶詰めはひとりで買ってスモークサーモンだけで処理しきれる量じゃない。 シンクに深めのバットを置いて、スモークサーモンをパックごと流水に当てる。 とりあえずはオリーブと白ワインだけ、持って戻ろう。] 醤油の深みも赤と合うよな。あんまり焦がさなきゃ白とも合う。 [言いつつ、いそいそボトルを開ける。 さっきまで赤かったグラスはチェイサーを注いでくるりと一回し、飲み干して洗う。 注いだ液色はシャンパンゴールド。] (*130) 2021/05/22(Sat) 12:16:22 |
【赤】 店長 ジンそういや、麦ってなんで白金が好きなの。 [色から連想したのは、彼の店でのトレードカラー。 彼は色よりその存在感で、人の記憶に残っていそうだが*] (*131) 2021/05/22(Sat) 12:16:31 |
【赤】 店長 ジン……人といる時にこうなんの、嫌じゃん。 ま、人がいたらクッションは抱かないけど…… [じゃあ何を抱くかって? 皆まで言うな。 だから酔いたくないんだって。] その反応は余計恥ずかしいわ…… [もす、と隠すようにクッションに顔を埋める。 顔を突き合わせて飲んでいたはずが、お互いが顔を隠す時間が数秒生まれた。] 俺より先に死なないでちょうだい。 [生まれ変わりを願うのに、話を切りあげてメリィを押し付けよう。 はー、顔が熱い。チェイサーを一息に飲み干した。] (*140) 2021/05/22(Sat) 14:12:28 |
【赤】 店長 ジン[ひっくり返ったエビがあかあかと彩りを見せる。 その見た目と香りだけで飲めるなと白ワインを傾けた。 爽やかなキレと後から追ってくる甘い香り。 赤よりはいくらか軽く感じるが、飲み口のせいだろうか。] ……え。 [瞬きに瞬きを返して、返事もオウム返し。 それから語られる、イメージカラー。] あ、あー……そういう…… [おっとこいつも素面で聞くのはなかなかハードルが高い。 ワイングラスを傾けて、アルコールに助けを求めた。 ホワイトゴールド。そうかあ、とどこか現実味のないまま受け止めつつ。] (*141) 2021/05/22(Sat) 14:12:47 |
【赤】 店長 ジン麦のは……白、かな。俺のイメージだけど。 なんにも染まってない感じ。 何でも受け入れるみたいだけど、でも純粋なままでいる、っていうか。 すごく綺麗。 [さて、そろそろサーモンの様子を見に行こうか。 照れ隠し半分おもむろに立ち上がって、シンクの方へ*] (*142) 2021/05/22(Sat) 14:13:03 |
【赤】 店長 ジンふふ、そーだねえ。 これから何にでもなれる状態――とも、言えるけど。 俺にはね、もっと綺麗なものに見える。 難しいんだけど……いろんな色に馴染みながら、でも芯は麦のままっていうかな。 光、みたいな。うん、光だな。 [うんうん。ひとり勝手に納得。 サーモンの様子見にいこう。] (*151) 2021/05/22(Sat) 15:24:23 |
【赤】 店長 ジンん、いけそー。 ルイベもいーけど、重なったスモークサーモンは塊の板だし。 食べやすくして食べよ。 [後ろに人の気配。 重なった身体に、無意識にするりとすり寄る。 長い髪が麦の頬を掠めた。] いや? 火通したスモークサーモン、それはそれでうまいけど……アヒージョに入れたら味濃いかなー。 卵の方がいーかも。 [ゆで卵の準備が始まるなら、カウンターキッチンの下にしまいこんでいる椅子を引き出す。 ついでにグラスとボトルも持ってこよう。 キッチンドランカーはカウンターで飲む気満々だ*] (*152) 2021/05/22(Sat) 15:25:12 |
【赤】 店長 ジンそか。 俺も光かぁ。 [同じ、と言われたその意味を考える思考能力は蕩けてしまった。 光。麦に見ているような清らかなものでなくとも、自分が兎の穴の中を照らす光であれたならと思う。] (*198) 2021/05/22(Sat) 20:50:25 |
【赤】 店長 ジンカレー粉かぁ……クミンでいい? ターメリックもあるよ。 [カレー粉としてまとまったそれはない。 ホールのクミンと粉のターメリックをスパイスラックから取り出す。] スパイス適当に買ってると増えるんだよなー。 [なんせ朝以外料理を週1でしかしない。 スパイスの減るスピードはかなり遅かった。] (*199) 2021/05/22(Sat) 20:50:41 |
【赤】 店長 ジンスモークサーモンとオリーブ、最高だよな。 カマンベールも持ってくるか。 [テーブルとの往復は二度め。 サーモンとオリーブに、クリーミーなチーズも加わると最強なのだ。 控えてるグラスにはワインを注ぎ。ふたつが満ちたら縁同士を出会わせた。] かんぱーい。 (*201) 2021/05/22(Sat) 20:51:06 |
【赤】 店長 ジンつまみ食いってか、自分で作ってると味見? ま、出来たてがうまいのは同意。 その歳でキッチンドランカーにはなるなよー? [ひとりなら誰も咎めやしないのだが、褒められた行為じゃないだろう、おそらく。 窮屈そうに座る麦の方に、おもむろに手を伸ばす。 なんとなく触れたくなって、体温が欲しくて。] んー、ふふ。 [口元緩ませ、叶うなら、頬なり肩口なり撫ぜるように指先を遊ばせる*] (*203) 2021/05/22(Sat) 20:52:18 |
【赤】 店長 ジン弟子入りするもんじゃないでしょー。 おやめなさいよ、行儀わるいし。 [弟子入り志願にはそんなふうに肩すくめ。 なるやつは勝手になるんだろうけど。] (*214) 2021/05/22(Sat) 21:50:45 |
【赤】 店長 ジンへーき、まだへーき。 [言いつつ顔は緩みっぱなしだし、酒を飲む手も止まらないし、止めたら止めたで何かに触っていたい。 酔っていないという奴は酔っているの典型的なパターンだ。 大丈夫、まだまだ泥酔ではないのだけは、本当。] あー。 [くれるものはもらおう。 まだかすかに透明感のある蛸を、口で受け止め――] (*215) 2021/05/22(Sat) 21:50:54 |
【赤】 店長 ジン……、 [近づいてくる唇と、暗くなる視界。 は、と正気に返るような時間。 数秒で詰まる距離。寸前で止まった、躊躇い。 どうしよう、と迷ったこちらの思考も、一瞬。] ん。 [アルコールのせいか、それとも胸のうち生まれた、甘い感情の種のせいか。 止まった唇はこちらから重ねに行った。 口に物が入っているので、触れた、だけ*] (*216) 2021/05/22(Sat) 21:51:09 |
【赤】 店長 ジン[酔ったらキス魔に、という話をジョークのひとつで聞いた。 それでも構わないとは思っていたが、かといってこれがアルコールの魔力だけとも思わない。 好きだと言う想いを受け入れさせてほしいといったのは、俺だ。『次』を約束し続けているのも、俺だ。 生殺しにし続けるくらいなら断るべきだった。そうでないから、踏み込んだ。] うまいなら、よかった。 [やわらかい蛸を咀嚼し、飲み込む。 触れてくる指には、頬を寄せつつ。 斜めにグラスを傾けて、零さないように飲みきってしまう。] (*228) 2021/05/22(Sat) 23:03:44 |
【赤】 店長 ジンいーよ、今日はメリィの出番はお休みってことで。 [空いたグラスを置いて手招きして、両腕を広げる。 腕の中に収まってくれるなら、肩口に頭を置いて抱きしめる。 頬や髪、手の届くところをあやすように撫でた。 メリィの名前に疑問を示されたら、あのクッションの名前だと言おう。 もうここまで来たらクッションに名前が付いていることも笑い話だ*] (*230) 2021/05/22(Sat) 23:04:59 |
【赤】 店長 ジンそう? なら、美味しい酒飲むために、また一緒に飲まないと。 [俺もうまい酒を飲みたいし、相手にもそうであってほしい。 そこに自分と飲むのが条件として加わるなら、何度も酌み交わすほかないではないか。] あれはねー、うちのペットみたいなものだからね。 ウールのクッションカバーだからメリィ。 [なおメリーさんのひつじは飼い主がメリーなのであって羊はメリーではない。 酔った勢いでつけた名前に突っ込んではいけないのだ。 かわいいでしょなんて言いつつ、ふふふと上機嫌に笑う。] (*242) 2021/05/22(Sat) 23:54:09 |
【赤】 店長 ジン麦。 ――麦。 [繰り返し呼んで、呼んで、くしゃくしゃと髪を混ぜる。 いいこ、と吐息混じりに囁いた。 長い腕が、こちらの背にも回る。 ああ、人の温度だ。とくんと心臓の音がする。] ちょっと待って。 [キスを求められたら、一度制止。 抱きしめる手を緩めて、グラスを探し。 空なことに気付いて、水を汲んで飲んだ。] (*243) 2021/05/22(Sat) 23:54:41 |
【赤】 店長 ジン忘れない忘れない。 久しぶりだな、カレー作るの。 [3種くらいは作りたい。 ほうれん草と、チキンと。あとはココナッツを効かせたやつにしよう。 なんてことないやり取りなのにどこか甘やかな雰囲気になるのは、きっと酔いだけのせいじゃない。 惹かれていく。いつの間にか惹かれていってる。 好きだと言われたからか、麦の持つ引力なのか、自分があんまりにも絆されやすいのか、おそらくすべて。 待てに眉下げる様子すら、愛らしく見える。] (*254) 2021/05/23(Sun) 0:41:07 |
【赤】 店長 ジンん。 [唇を食むように、キスを重ねる。 酔うとキス魔になるのはいっそこちらかもしれない。 水を飲んだばかりの口がもう熱い。 呼吸のリズムで離れて、もう一度―― かた、と卵が揺れて、鍋と触れ合った。] (*255) 2021/05/23(Sun) 0:41:31 |
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