【人】 雅楽 雅 ── 朝食にいく道すがら ── 100均とかあればいいのになぁ。 [コンビニ風の店舗を覗き、商品を見ながら息を吐く。 どれだけすごい水を使っているのか、氷ですら、 ちょっと考えられない値段で売られている。 花畑に行くときに水筒の中に入れようと思ったけど、 諦めるしかない。 ちなみに水筒は持参。 カップラーメンとかが売っている庶民に優しいお店が このホテルにあるわけがないという先入観が、 私の目を曇らせているのか高い店にばかり足を 踏み入れる呪いにかかっていた。**] (44) 2020/07/29(Wed) 10:36:59 |
【人】 雅楽 雅それ、わかります。 雰囲気に呑まれちゃうのですよね。 本当はあれ?って思ってても、そういうものかなって。 見失っちゃうの。 [共感に頷いて、男性の顔を見上げる。 今更だけど、このひと、背、高い。 このひとも羽井さんみたいな経営者なのかな。] …え、分けてもらえるの? [男性の耳より情報に目を大きく見開かせる。>>72 部屋のある廊下にはなかったんだよね、無料の製氷機。 だから無いものだと思ってたけれど、もしかしたら、 気づかなかっただけでスイートルームは部屋に それぞれ設置されていたりして。] あ、いえ、聞くのにお金はかからないし、 大丈夫、自分で聞いてみますから。 [自信を失いかけている男性にそっと微笑んだ。*] (90) 2020/07/29(Wed) 18:43:36 |
【人】 雅楽 雅 [と、その時。 ] …ぁ、 あー!! [不意に思い出して私は声を上げる。 男性がお店に気を使って、静かに話そうとしているのに 台無しだけど、私は気づいていなかった。] (昨日羽井さん、ワイン冷やすときに氷用意してたよね。 あれどこから持ってきてた?) ………………なんか、 冷蔵庫に普通にありそうな気がしてきました。 すみません…。** (91) 2020/07/29(Wed) 18:57:50 |
【人】 雅楽 雅(…あれ?このひとも驚いてる?) [沈黙のあと、ボトルウォーターの値段を口にする 男性は血の気が引いているように見えなくも ないような。>>118] …ちょっとじゃなく、私には全然、 この先も一生出せない値段だよ。 [ジュエリーウォーターと言われるそれの容器には クリスタルが贅沢に使われていて、特別なキャップの デザインが施されている記念ボトルは更に値段が 跳ね上がっていた。] え、ええっ! このホテルにそんな売店あったのですか? [比較的安いお店の話を聞けば、食い気味に巾着から ホテルの案内図を出して、どの辺りにあるかさらに 詳しく尋ねただろう。] (143) 2020/07/29(Wed) 22:45:40 |
【人】 雅楽 雅 [庶民向けの売店の場所を聞けば、印をつけて 案内図をしまう。>>158 正確には覚えてなさ気だったけれど、 大体の位置がわかればなんとかなるだろう心算。] いえ、一人で来たので。 …ええと、懸賞に当たって。 [尋ねられたことに応えながら、内心うっかりして たなと思った。>>159 こんな話をすれば聞かれるだろうことを想定して いなかった。 一人が悪いとは思わないのだけれど。] 私、本当はこういうホテルに来れるような身分 じゃないんです。 でも、せっかくすごい確率で当たったのだから、 楽しもうと思って。 [言い訳するみたいに聞こえてないといいなと 思いながら笑って。 男性のほうから特に話がなければ、朝食に行く途中 だったことを告げて、そろそろ別れようか。*] (168) 2020/07/29(Wed) 23:34:23 |
雅楽 雅は、メモを貼った。 (a59) 2020/07/29(Wed) 23:40:17 |
【人】 雅楽 雅 ── 昼、ホテル→花畑 ── [男性と別れ、訪れた中華レストランでは お粥をメインにしたモーニングを提供していて、 私は魚介類をたっぷり使っているという龍仙粥の セットを頼んだ。 セット内容はお粥のほか、自家製ザーサイ、春巻き 、ミニサラダに杏仁豆腐。 どれもすごく美味しかった。 それから、部屋に戻り作ってあったお弁当と 氷を入れた水筒を尾州織の鞄に入れてフロントで ハイヤーを頼んだ。] よろしくお願いします。 [運転手に開けてもらったドアから車に乗る。 花畑はホテルから少し離れたところにあるらしい。*] (175) 2020/07/30(Thu) 0:03:10 |
【人】 雅楽 雅 ── 花畑 ── …ありがとうございました。 帰るときはまた連絡しますので、 その時はよろしくお願いします。 [運転手はもう、チップを強請るようなこと はなかった。 私は駄目だと悟ったのかもしれない。 車を降りて、道なりに少し歩けば、 話に聞いた場所にすぐに辿り着いた。] すご………っ! [吹き上げてくるような風。 向日葵の黄とそばの花の白、ラベンダーの薄紫が 一面に広がる光景。 所々に設けられた芝生の植えられたエリアは、 腰を下ろして、ゆっくりこれらを眺めるため のものだろう。] (191) 2020/07/30(Thu) 0:35:24 |
【人】 雅楽 雅気持ちいいな。 [お弁当を広げ、花畑を見ながら空を見上げる。 雲一つない晴天、確かにさっきまではそうだった。 なのに、 ──ポツ。 頬に水滴が落ちる。] 嘘。 [ポツ、ポツ、ポツ…。 それは瞬く間に増えて、辺りを薄灰に覆っていく。 周りに居た人達が騒ぎながら、帰っていく。 私は、] (192) 2020/07/30(Thu) 0:35:29 |
【人】 雅楽 雅───…誰も居なくなってちょうどいいかも [濡れて重くなったウィッグをそっと外せば、 ぽとりと傍らに落とす。 ざああああと爆ぜる雨の中、 鈍色の空を見上げていた。**] (193) 2020/07/30(Thu) 0:35:42 |
雅楽 雅は、メモを貼った。 (a63) 2020/07/30(Thu) 0:39:25 |
【人】 雅楽 雅 ── 花畑 ── [頬を叩く水粒が心地よいと思った。 すべてを覆い身体を濡らす雨が、まるで 涙を流しているみたいで、暖かい気がした。 鈍色の向こう、遥か遠くにある陽よりもずっと。] ……… [過去を薄めて。 思いを薄めて。 願いを薄めて。 どうか。] (288) 2020/07/30(Thu) 20:35:55 |
【人】 雅楽 雅…あの頃、私は、君の笑顔が好きで。 何もない、そのままの私を慕ってくれた あの子達の笑顔が好きだった。 あの頃の私の、救いだった… [流行りのゲームとか買えなかったから お金のかからない遊びを工夫して。 外で遊んだときは、手を繋いで歌いながら 帰ったね。 いつだったか、こんな雨の中遊んだ君が熱を出して、 桃缶を持ってお見舞いにいったこともあった。 夕暮れの公園で指差し教えた星座の名前、 君はまだ覚えているかな。] あの頃の私は、ずっと無理をしてたけど、 麗央くん達と一緒にいると、なんだろう。 ああ、私、生きてていいんだなぁって。 存在を許されるみたいな… [優しくて暖かくて。 だからすべてを無くした今は、 それと同じくらい悲しい思い出。] (368) 2020/07/31(Fri) 1:20:15 |
【人】 雅楽 雅────麗央くん。 [きっと、これが最後だから、 最後だと思って話す。 あの頃みたいに精一杯、お姉さん風を吹かせて。] もし今、嫌なことがあるなら、 無理してることがあるなら…、 逃げていいんだよ。 [何があったのかわからない。 的外れなことを言っているかもしれない。 でも、それでも少しでも、 あの頃のお返しがしたい。] 案外ね、無職でも生きていけるから。 [そういう問題じゃないか、と小さく自嘲しながら、 落としたラッシュガードを拾って、土が付いていたら 払って、差し出す。] (369) 2020/07/31(Fri) 1:20:19 |
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