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【赤】 手探り ノル……それを聞いてしまったのは、偶然じゃなかった。けど盗み聞きするつもりでもなかった。 ちいさな、誰の目にも見えないともだちが、ここへと引っ張ってきたから。だから僕はここにいる。 「……ねぇ」 僕が小さく声をかける、先客は誰? /* ちょっと秘話で相談できたら嬉しいですわ! (*0) 2022/07/14(Thu) 22:13:35 |
【赤】 手探り ノルドアのむこうの話がどんなものか分かるくらいの時間しかまだ経っていない。 でもたったこれだけの時間で、僕たちの全部がひっくり返ったようなものだ。 それで、僕はびっくりするほど、動揺していない。 心臓の奥にあった冷たい異物がすっと馴染んでいくような心地があるだけで。 「ベリ兄、隠れよ」 見える方の手を伸ばす。君からも伸ばしてくれないと、空中の兄の手には届かないかもしれない。そうなら服を緩く引っ張って。 「気づかれないうちに」 震える声は、きっと誤魔化された。けど、よく知る君があの話を聞いて大丈夫なんて思いはしない。 どこか、場所を変えなければ。 (*2) 2022/07/14(Thu) 23:23:15 |
【赤】 手探り ノル自然と足は屋敷の端の部屋へと向かっていた。物置きになっている部屋だ。 掃除用具もない、本当に不要なものばかりが置きっぱなしのゴミの中。 僕の背丈では体を包むには届かないから、手だけをぎゅっと握って。 見えない腕を持ち上げて、手のひらを見た。ものさがしの占いをするときと同じように。 そこに いる ものが手のひらをつついて、近くに人はいないよって教えてくれる。「ベリ兄、大丈夫だよ。近く、誰もいないから。 ゆくり、落ち着いて」 (*4) 2022/07/15(Fri) 0:19:39 |
ノルは、フィラメントはそうだろうなぁと思った。「おやすみー」 (a0) 2022/07/15(Fri) 2:25:00 |
【人】 手探り ノル>>21 タンジー 「それじゃ、タンジーもまた今度」 おやすみー、と袖を振って。 >>23 クローディオ 「たしかにそうかも。気が変わって急に言い出さないでね。まだ世界滅んでほしくない」 明日の天気予報が隕石とかになったら困る。 >>26 リーディエ 「でも、お泊まり会はするから。ね」 それだって楽しいだろう。談話室お泊まり会>>20に賛成しながら、玄関へ向かっちゃおうかな。 玄関前の段差で誰かに手を借りるかも。 「お屋敷からあんまり離れないところで見ようね」 玄関前や森に近くないところだったら安全かなって、一応注意。 そして少しの間見たら、そろそろ寝ようとみんなに促しただろう。 (29) 2022/07/15(Fri) 15:19:12 |
ノルは、流れ星を見られた! (a8) 2022/07/15(Fri) 15:19:48 |
ノルは、えーと、あー……お願いする前に行っちゃった…… (a9) 2022/07/15(Fri) 15:24:40 |
【赤】 手探り ノル「……ちゃんとお兄ちゃんだよ。今も」 みんなのことばっかり考えてるんだもんね。 左手を君の背中に回して、ちょっと背伸びして応える。 どうしようか。 「……ねぇ、楽しかったね。アベル優しかったよね。みんなを連れてきてくれて、賑やかで……僕ここで暮らせてよかったな。 夢みたいだったよね、普通に暮らせるところがあるの」 最初から呼び捨てにしても怒らなかった。まだずっと感謝の方が大きいな。 ずいぶん長い間、いい夢を見せてくれた。 でも君がお兄ちゃんなこと、まだ夢じゃない。 それで、君以外のみんなはまだ夢の中で。 ……あぁ、どうしたいかはもう決まっちゃったな。 (*6) 2022/07/15(Fri) 15:56:59 |
【赤】 手探り ノル右手も君の背へ回す。 肉体へは触れられないこの手は、それだけじゃあなたの服の上に軽く乗るだけ。 でも引き込もうと、服をほんの少し掴んで。 「ね、みんなで死んじゃおうか」 (*7) 2022/07/15(Fri) 16:00:54 |
【赤】 手探り ノルそんな視線を向けられても、緩く笑っている。 「好きだよ」 言葉に淀みはない。長い付き合いの子も短い付き合いの子も。 みんな僕のことを透明にしない。 みんないい子なことは知ってる。だから。 「でも、このままじゃ全員連れて行かれるんだよ。外。 ここじゃないところでみんながどんな目に遭うか、分かるよね」 みんながどうなって欲しいか、考えていることは同じだって信じている。 だからこれは考えたくないことだろうけど。 「みんなには内緒にしよう。このこと。 知らないままで――ここが安心して暮らせる場所だって信じたままでいくのが、みんなにとって、幸せだって、思わない?」 (*10) 2022/07/15(Fri) 21:00:31 |
【赤】 手探り ノル「……アベルを?」 君はいなくなったら、としか言わなかったけど。いなくなる方法なんて1つしか思いつかない。 僕らが生きていけないなら、アベルも一緒に、って思ってもいいのかな。 それくらいの我儘、いいのかな? いい気がする。許してくれなくても。 「……そうだね?アベル、やっちゃおうか」 解決するとは言わないで、曖昧にした。 だってみんなで死んじゃうにしても、アベルがいたら邪魔するかもしれないから。 一番最初に……なら、丁度いいかも。 ベリ兄に、この屋敷で子供だけでどうやって暮らせるの、なんて、迎えに来るアベルのお客様をどう追い払うの、なんて、その後言えばいい。 「なるべく早く準備して……僕、頑張る。ベリ兄はみんなが起きてこないように見張ってて。 僕じゃ誰かが起きちゃった時、部屋に帰せないかもしれないし。明日……明後日の夜、がいいかな」 君にしか頼めないから、という風に頼む。でも様子を見ればわかる、きっと優しい兄には『そういうこと』はできない。 (*12) 2022/07/15(Fri) 22:52:16 |
ノルは、 料理ができない。 戦力外。 (a18) 2022/07/15(Fri) 22:52:59 |
【赤】 手探り ノル「うん、そう。それで大丈夫」 ……あれを聞いたのが僕だけだったらよかったかも。 でも1人だとここから先、うまくできないかもしれない……。 そう思いながら、君がよくそうしてくれるみたいに、頭を撫でる。 「あとちょっと、いつも通りでいよう。一旦忘れて。 大丈夫だよ。きっとうまくいくから」 あとちょっとだけでもいつもの元気な兄の姿を見たくて、そう言った。 僕は全員殺せる方法、考えておかないと。 僕たちにはここ以外はないんだから。 (*14) 2022/07/16(Sat) 20:03:26 |
【赤】 手探り ノル「ん……じゃあ、ベリ兄の部屋行ってもいい?」 なんとなく自分の部屋よりも君の部屋のほうがいいな、と思った。 ……今まで2人だけで寝たことってあったっけ?みんなで一緒、は覚えあるけど。 「僕も一緒がいいな」 それで元気になってくれるなら。それに、安心できる君の側だから。 (*16) 2022/07/16(Sat) 20:39:22 |
【赤】 手探り ノル「僕の部屋は物ありすぎだよ。狭いかなって」 遊び道具とか置きっぱなしにしちゃうし。他の人用のクッションも転がしてるから。 これだって君はよく知ってるだろうけど。 「ね、初めて。僕のひとり占めなの」 寝る支度も、するならみんなで一緒にするほうが多かった気がする。それも好きだけど、これも好きかもしれない。 「ん、ちゃんと押さえとくからね。 今日は先に寝ちゃっていいよ?」 ぎゅっと受け入れて、掛け布団の中に引っ張り込む。 自分の体温はあまり高くないから、とてもあったかく感じる。 もっと早くこういうこと、しておけばよかったな。眠るまでずっとそこに起きてる人がいるの、いつも安心してた。一人きりじゃないってわかるから。 子守唄はうまく歌える気がしないから、かわりに背中を撫でる。今日は先に寝ちゃわないように。 (*18) 2022/07/16(Sat) 21:45:53 |
【赤】 手探り ノル「そうだったら、嬉しい。人気者みたい」 でも僕が特別人気者なわけじゃないのを知ってる。みんなが優しいんだ。誘ったら一緒に遊んでくれるんだから。 「おやすみ、ベリ兄」 今日だけ、の心地よさの中。 あなたの寝息を聞いて安心しながら、右手をあなたの背から離してベッドの外へ伸ばす。 透明な手の上にある、4つの小さな足の感触。そこに声をかける。 「チィ、チィ。助けてね。君の友達も……」 ……いろんなこと、諦めるのは簡単だ。最初から期待してないから。 でも唯一諦められないのは、この先の不幸。みんながこの先ずっと冷たい場所に追い遣られることだ。もしかしたらバラバラになって。 「……ずっと一緒だよ」 兄の体に顔を埋める。 君を、君たちを早く、誰にも触れられない場所へ。 (*20) 2022/07/16(Sat) 23:38:10 |
ノルは、自室でダラダラゴロゴロタイム。ダラダラゴロゴロ仲間募集中。 (a33) 2022/07/17(Sun) 12:32:18 |
【赤】 手探り ノル夜になって、みんなもう寝たはずのころ。 「……」 兄の部屋をノックしようとして、やっぱりやめた。 まだ起きているかな。部屋にいるのかな。どうだろう……分からないけど。 代わりに扉の下へ紙を差し入れる。 『いってくる』 とだけ書いて。そして、なるべく足音を立てないようにして、向かった。 (*21) 2022/07/17(Sun) 21:25:30 |
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