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【赤】 七海 聖奈*** [ようやく食事に行く日。 朝にあった講義なんて上の空でした。 家に戻ってきた私は、ハンガーにかけてあった 可愛らしい服を手に取るのです。 ピンクのふんわりしたブラウスには 胸元に黒いリボンがついているタイプのもので 黒いスカートを合わせれば、サイン会のあの日と 服の雰囲気は似ていたかもしれません。 上にカーディガンを羽織ると 待ち合わせ場所に向かうのです。 ……と言っても家の前なんですけど。] (*42) 2024/01/17(Wed) 23:48:19 |
【赤】 七海 聖奈お待たせしました……。 [柔らかな微笑みと、いつもと違う服に 少し反応が遅れてしまって。 ……名前で呼ばれた私は どう返していいか一瞬分からなくなってしまうのです。] (*43) 2024/01/17(Wed) 23:48:44 |
【赤】 七海 聖奈[伺うように見上げながら聞いたのですが、 不安と怯えが滲んで、小さな声になってしまいました。 いいと言われたなら安心したように微笑んで もう一度名前を呼んでから。] えっと……行きましょうか。 [一瞬手をのばしかけて。 自分から手を繋ぐなんて出来なくて すぐに引っ込めてしまいました。]* (*44) 2024/01/17(Wed) 23:52:07 |
【赤】 七海 聖奈[どうせ好かれないから何をしても一緒。 どうせ好かれないのに好かれたい。 酷く矛盾していて受け入れがたいはずの行動を あなたがどう思っているかなんて 分かるはずもありません。 普通なら拒絶されるはずの行為が拒絶されていない、 それはあなたにとっては答えかもしれなくても 私は確信を持てないままで。] (*50) 2024/01/18(Thu) 23:35:19 |
【赤】 七海 聖奈ずっと、名前で呼びたいって思ってたんです。 [小さく呟いた声は届いたでしょうか。 引っ込めてしまった手を自然に取られて 頬を赤くしつつも振り払うことはなく、 握り返して、ついていくのです。 もっといいことをしてあげる、 そんな甘い誘惑の方が今日の本題なのだと 分かってはいたものの 食事だって楽しみにしていた私は 逃げ道を塞ぐようなあなたの言葉に 目を泳がせてしまって。] (*51) 2024/01/18(Thu) 23:36:20 |
【赤】 七海 聖奈*** [お店を離れる頃にはすっかり酔っぱらっていました。 あんまり飲んでは迷惑をかけてしまうと 分かっていても、隣で飲んでいる人がいるのに 全然口を付けないのも嫌で、 ご飯が美味しくてついつい飲んでしまって。 考えがふわふわと纏まらないまま ただただ、隣に好きな人がいて幸せだな、なんて 機嫌よくにこにこ笑いかけて 自分から手を繋いで指を絡めてみせました。] (*52) 2024/01/18(Thu) 23:39:06 |
【赤】 七海 聖奈おいしかった……ごちそうさまでした! また、行きたいな……。 [今の私を見れば本当にただの大学生でしょう。 きっと誰も気づけません。 私がストーカーをしているだなんて。] (*53) 2024/01/18(Thu) 23:39:35 |
【赤】 七海 聖奈新刊、早く読みたいな…… [思考がまとまらないせいで 話がすぐ別方向へと飛んでしまいます。 普段ならこんな喋り方しないのに。 新刊がどんな内容なのか知りもしない私は まさか私がしてきたことが 小説に書き起こされるなんて考えもしていません。 仮に知っても、怒りも軽蔑も抱かない。 ただ、小説の題材になるほどのことを 自分がしていたのかという疑問と 何故数ある題材の中からそれを選んだのか、と 混乱はしてしまうでしょうけれど。] (*54) 2024/01/18(Thu) 23:41:07 |
【赤】 七海 聖奈[あなたと話していれば、 家まで戻ってくるのはあっという間でした。 火照った頬に当たる夜風の心地よさに ほんの少しだけ酔いがさめたような気もします。] 裕太郎さん……… (*56) 2024/01/18(Thu) 23:43:58 |
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