【人】 平台の宮廷楽士 メイレン─回想・コンペ会場 審査員席─ [彼の直感は正しかった。 そして「メイレン・シュレグマー」のことを 最も正しく読み取っているとも言えましょう。 >>61>>62 奇遇にも、私も飄々とした態度の裏で 彼と同じ燃え盛ると闘志と>>63 ゾクゾクとした興奮を覚えていたのだけれど。] (71) 2020/09/28(Mon) 9:46:35 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン (73) 2020/09/28(Mon) 9:47:41 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[ですから、『どちらの会場も』と 告げられた時には>>66] (両方見に行くと宣言するなんて。 よほど興味があるのね。) ええ、では両方の会場でお会いしましょう。 [という 真相を知れば漫才じみたような すれ違いが見事に発生していまっていたのでございました。 勿論そんなこと露知らずな私は、 真っ直ぐ射抜くような態度と物言いに 若者らしき挑戦心を感じて、 それはそれは満足げな笑みを浮かべていたのでありました。] (75) 2020/09/28(Mon) 9:49:01 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[なお、そのせいで彼らの出立に対し 大きく影響を与えてしまったらしいのですが>>68>>69 もしそれを知れていたならば 「……ごめんなさい、私の言い方が悪かったわ」 と平謝りして全員分の損失補填を 私の給与と貯蓄から引いて補償すること。 新たに便を変えるなら 手続きや諸負担はをこちらが代行しておく等 彼らに打診出来たのだけれど──── その機会が訪れるかどうかは 残念ながら今は未だに不明ですわ。]* (76) 2020/09/28(Mon) 9:49:48 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン─表彰式・宮廷 舞踏用大ホール─ [2日目コンペ翌日の午後。 いよいよこの国の宮廷楽士となる権利を得る 最優秀者の発表及び>>0:n0 上位者及び審査員特別賞受賞者の 発表と受賞の場。>>2:184>>2:185 陛下を始めとする王族の方々、 この国の貴族や多くの宮廷楽士。 音楽に纏わる様々な者達が 一堂に集まり、参加者達を見つめております。 参加者達は王族の方々や私達審査員と 真向かいに対峙するかのように。 審査員は王族の方々の左右両脇に それぞれ立って彼らを見つめておりました。 本日の私は海を連想するかのような エメラルドグリーンのドレスに腕章。>>0:28 位置は参加者の彼らから見て一番右端に。] (78) 2020/09/28(Mon) 11:47:54 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[宮廷楽長による表彰式開始の宣言。] 『まずは、審査員一堂の選出による 上位5組の発表から始める。 諸君も既に承知のこととは思うが、 コンペでの1位獲得者が今年の最優秀者。 ……即ち、宮廷楽士となる権利を与えられる者だ。』 [俄かにざわつき始めた会場へ 『静粛に』と声で制した楽長は 一つ、深呼吸をして発表を始めます。] (79) 2020/09/28(Mon) 11:48:33 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[会場は最優秀者への選出と喝采で 最高潮の盛り上がりを見せていく。 挑戦者の中には祝福する者もいれば、 涙を流しうずくまる者達も。] 『それでは、上位5名の方々は宮廷楽長様の前へ。』 [それぞれに対し裏方が宮廷楽長の前へ案内し、 彼らを挑戦者達から見て左から5位、右に行くにつれ 1位になるよう横並びに誘導してくれることでしょう。 並ぶのが団体の場合、団体につき6人までが 共に並べることも彼らは教えてくれます。 雅楽の者達は代表者3名が直垂姿で上がりました。] (83) 2020/09/28(Mon) 11:53:13 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[こうして彼らが(在・不在にも関わらず) 学長の前で並べば本人も上位5組の 栄光を讃えてくれたことでしょう。 司会が上位5組に対し 賞状と順位の入ったピンバッジを人数分。 そして王立の音楽関連施設利用であれば 1年間割引及び無料の特典が与えられることも 彼らに告げて。 やがて5位から順番に学長の眼前へ来るよう 司会の方が指示を出し、それぞれ順番に 呼び出されては賞状とピンバッジを授与し、 『おめでとう』 と賞賛の言葉を掛けてくれたことでしょう。]* (84) 2020/09/28(Mon) 11:53:48 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン─回想・表彰前 王立劇場ロビー内─ [時刻はまだ空が漸く明るさを見せ始めた早朝。 一部眠たげな関係者達と顔を合わせ、 本日の演奏による打ち合わせを始めます。] 皆様、朝早くから私のために お集まりいただきありがとう存じます。 そして本日も宜しくお願い申し上げます。 [多くの面々に頭を下げ、早速私は 幾つかのことを確認いたしました。 複数の入り口があるため、扉が開くたびに 音の響きへ差が出る瞬間の頻度は高いこと。 ロビー中央に平台があり、腰掛ける席がまばらにあるのと 立ち聞きが可能な環境。 反響と共鳴に注意しつつも ある程度躍動的な演奏をしても大丈夫なこと。] (93) 2020/09/28(Mon) 15:11:44 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[こうして練習を重ね、後方や前方にいる 劇場の関係者や調律師などに音の具合を尋ねては ペダルや強弱、速さの調整を繰り返し 万全の状態に仕上げて行きました。 天気は晴れなので訪れも多く ある程度力強く、しかし激し過ぎないように。 何度も何度も打ち合わせを重ねて。 何せ新曲どころか>>35 本日即興で出来た曲もあるのだから!!] (95) 2020/09/28(Mon) 15:12:25 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[こうしてロビーが無事開場し、 既に何人かの観客達が集まり始め 演奏会は始まるのでございました。 いつものようにカーテシーを一つして] (果たして、彼らは来るかしらね?) [もしその姿を見つけられたならば、 一瞬だけ不敵な笑みを浮かべた光景が 見れたかもしれないわ?] (96) 2020/09/28(Mon) 15:12:44 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[平台に向かい、深呼吸をすると 両手を鍵盤の上に置き……演奏を始める。 最初は甘く高音が囁くように響く曲。 午前中の最初に強い曲を持って行くと 音の残響が次に響くこともあるので 高音で華やか且つ優雅にしつつも 余韻が残り過ぎない曲を。] (97) 2020/09/28(Mon) 15:12:57 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[次に弾くは本日即興の新曲。 穏やかな旋律で軽やかに弾き始めたかと思いきや 突然鋭く弾くのは少し強めの低いスタッカート。 曲調は変わり相手の手番を伺うような、 まるで何かを誘い込むような音調を響かせた。 時折ペダル等も用いて滑らかな旋律を加えれば やがて曲調のリズムは速くなり始め、 勢いよくキレを意識して切り上げてる。 (98) 2020/09/28(Mon) 15:13:16 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン (99) 2020/09/28(Mon) 15:13:32 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[その曲が終わると、今度は一転して しみじみという表現がしっくり来るかのような ゆったりとした穏やかな曲を。 もしかすれば弾き語りでありそうな、 そんな印象を受けるかもしれませんわね?] (100) 2020/09/28(Mon) 15:13:44 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン (────今だわ!) [余韻が消えた、その瞬間を狙って 静かに鍵盤で旋律を奏で…… 盛大に鍵盤を叩いて稲妻のように、 嵐の中を早馬が駆け抜けていくかのように 音の疾走を楽しんで! これは明らかに普段の私の曲調では無く、 また滅多に演奏するものでも無く。 周囲の何人かが驚くような反応が 肌に突き刺さって行くけれど。] (103) 2020/09/28(Mon) 15:14:56 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン (105) 2020/09/28(Mon) 15:16:23 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[演奏が終わり、最後の激しめな曲調と裏腹に 優雅なカーテシーをすれば 観客達の一部から拍手をいただきました。] (……いかがかしら?) [もしも彼らと目が合ったなら、 一瞬だけ審査の時に見せた妖艶な笑みを 私に対し言葉を発した彼に向けて。>>10 話しかける何名かの会話に応じながら 午前の演奏を終えたのでありました。 時間にして1時間ほどで、終了時の時刻は 午前から昼までの範疇。 表彰式までには昼食の時間等含めて 2時間以上の空きは悠に存在したはずですわ。>>78]** (106) 2020/09/28(Mon) 15:16:55 |
平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。 (a6) 2020/09/28(Mon) 15:32:52 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン―表彰式・宮廷 舞踏用大ホール― [5位から1位までの発表へ静かに耳を傾け 全ての発表が終わると、 真向かいの挑戦者たちの方へ顔を向けた。 泣き出す者、祝福する者達に混じって まるで落胆するかのように立ち尽くす6人を見て>>122 少しばかり胸が痛んだ。>>123>>124] (……嗚呼……) [遥々我が国に挑戦をした、 そして私が良き好敵手と認めた彼の表情。 内心で心を痛めつつも、私は審査員として 中立な立場の顔を貫くしかなかった。] (146) 2020/09/29(Tue) 13:57:47 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[2日目の合議で私が推したのは 最優秀者に選ばれた娘と>>81>>82 ────そう、かの6人組。>>2:197 前者の才能は国内はおろか国外でも 名声を得られ、宮廷楽士としても 十分に渡り歩ける実力と性格と思われる点。 後者は我が国には無いであろう新たな気風、 何この国を背負う若人達の反応を見るに>>2:256 彼らの音楽はこの国へ革新をもたらし、>>2:257> 化学反応を巻き起こす可能性があるとの期待。>2:262 6人組の舞台はもうこのコンペでは無い。 道を極めし者達や宮廷楽士等にも 決して引けを取らず渡り合える実力だと、 奇しくも彼らが抱いていた確信と>>122 同じことを私も考えていたとは、今は気付けずに。] (147) 2020/09/29(Tue) 13:58:14 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[けど、6人組の推挙に一部から待ったが掛かった。 待ったを掛けた者は実力を十二分に認め 他の参加者とは明らかに一線を画していたと 明言した上で、こう見解を示す。 若者達を中心に絶大な支持を受けていたが 一部の層の反応は芳しくなかったこと。>>2:256 また、彼らの音楽分野を嫌う層もいること。 最優秀者に選ばれた際 多くの国民が結果に納得するのかどうか、 その懸念を指摘として上げたのだ。 実力そのものは申し分ないと 全員の見解が一致したため 合議は難航の末、最終的に4位という形に。] (148) 2020/09/29(Tue) 13:58:34 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン 『続いて、審査員の皆様による 審査員特別賞の発表に参ります。』 [彼ら含めた5組が賞状と商品を受け取り>>124 再度元の位置に戻ったのを確認し、 司会が次の章の発表に移る。 審査員特別賞──>>2:184>>2:185] 宮廷楽士になる権利は無いものの、 各審査員が自分の意思でこの才能を世に出したいと 思う者1組をそれぞれ選出する賞。 どの審査員が誰に賞を贈るのかは、 たとえ審査員同士であっても発表まで知ることは無い。] (149) 2020/09/29(Tue) 13:58:50 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン 『……大変失礼いたしました。 続きまして、欧巴奏者である レオン様の審査員特別賞は──』 [合議で実力を十二分に認めたものの、 最優秀者選出へ待ったをかけた彼。 私の隣で『君達、色んな意味で凄いな……。』 そう声をかけたあの彼が>>36 名前を挙げたのは、 4位と告げられたかの6人組。 周囲からは盛大な拍手が送られた。>>2:197] (151) 2020/09/29(Tue) 13:59:48 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン 『続きまして、平台奏者であり メニュレー男爵令嬢 メイレン・シュレグマー様の 審査員特別賞は────』 [私が選んだ1組も…… あの6人組だったのですから!!>>2:197 審査員特別賞を2つも受賞したことに 周囲は動揺しつつも、拍手を送ります。 今までに審査員特別賞が複数、 同一者に対し授与された例はございますが 覚える限りでは数年振りのはずです。] (153) 2020/09/29(Tue) 14:00:45 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[どよめきの中、司会はさらに続けます。] 『続きまして、琉特奏者ロビン様の 審査員特別賞は────』 [読み上げられたのは、 またまた彼ら6人組。>>2:197 周囲の動揺がさらに大きくなりました。 何せ3つも審査員特別賞が重なったのは 記憶の限りコンペ開始以来初のことでしたから。] (154) 2020/09/29(Tue) 14:01:09 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン 『最後に、最も名誉ある審査員特別賞。 宮廷楽長クロウ様の審査員特別賞は──』 [こうして最後に呼ばれた名も、 あの6人組。>>2:197 何と、審査員特別賞のうちの4賞が 同一者に贈られるという異例の事態が発生したのです! 驚きのあまり目を丸くしながら視線のみ動かすと 6人組を選出した審査員全員が想定外だったらしく 皆一様に驚きを隠しきれておりません。] 『審査員特別賞を4賞受賞した奏者は コンペ開始以来、我が国初の快挙となります。 それでは受賞者の方々──どうぞ前へ。』 [再度司会と裏方が先程のように促し>>83>>84 (なお裏方も動揺を隠しきれておりませんでした) 初めに呼ばれたものから左に、 そして右方向に1組ずつ並ぶのですが 6人組は挑戦者達から見て一番右の位置になることでしょう。] (155) 2020/09/29(Tue) 14:02:07 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[司会は審査員特別賞に対し、賞金と賞状に加え 審査員が提案する3つの褒賞のうち 一つを選択出来ること。 複数受賞した場合は、各審査員から1つを選出し 賞を与えた審査員の人数分、褒賞を獲得出来ること。 勿論褒賞そのものも辞退出来る旨も語って。] 『選択期間は3ヶ月、その間該当の楽士様と 直接の対面や手紙等を通じての ご相談が可能な権利も与えられます。 4賞受賞された方々は合計4の褒賞を獲得可能ですが 3以下での選択や全部辞退も可能です。 褒賞に関しては賞状に書いてありますので そちらをご参照ください。』 [そう言うと、各審査員が賞状と賞金を渡し 『おめでとう』と声を掛けていきます。] (156) 2020/09/29(Tue) 14:02:42 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[レオンの賞状には希望国への留学と 資金援助、我が国での音盤普及が書かれていることでしょう。] ────あなた達、 やっぱり只者じゃなかったわね。 こんなの生まれて初めてよ。 どこまであなた達は 私の期待と想像を超えてくれるのかしら! [そう言いながら私も賞状と賞金を手渡し、 『おめでとう』と告げて。 その顔は今まで見せた中でも 一番機嫌の良い顔だと知らぬ者でも分かる程。] (157) 2020/09/29(Tue) 14:03:14 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[私からの授与が終われば、 最後に楽長からの授与が] 『お前達、色々な意味でやってくれたな……。 だが、その実力は確かに本物であり この国でも認めるものが数多くいる。 審査員特別賞を同時に4賞受賞とか、 誰が想像するかって話だよ。』 [苦笑しつつもどこか嬉しそうなのは、 この状況を明らかに楽しんでいるのだと 私には分かりました。 楽長の賞状には王立劇場独占公演権と 宮廷楽士大演奏会への演奏枠招聘、 1年間の国内滞在優遇権の文字。] (158) 2020/09/29(Tue) 14:06:22 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[その後、技術賞も6人組が授与し ちょっとした偶然はございましたが こうして表彰式は無事に閉会したのでありました。 最優秀者に決定された1人の娘。 上位5位入賞に宮廷楽長を始めとする 4人の審査員特別賞4賞、技術力が高い者に贈られる 技術賞と合計6賞を総取りした異国の6人組。 多くの人々にとって関心を引くような大口の情報。 もしかすればちょっとした騒ぎになるかもしれませんわね?]** (159) 2020/09/29(Tue) 14:06:44 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン (160) 2020/09/29(Tue) 14:23:51 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン―回想・王立劇場ロビー― (あら。) [カーテシーを披露したその刹那。>>163 目に入ったのは忘れるはずもない、あの6人。] (ようこそ、私の演奏会へ。) [公約通り彼らは顔を出してくれたようね。 悦びに思わず見せた微笑はどうやら 相手にも拾われたようだったわ。] (177) 2020/09/29(Tue) 17:11:23 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[最初に選んだ選曲の意図は 見事気付いて貰えた模様。>>164 ──────その伏線にも。>>164 唐突の鋭いスタッカートの音から始まる まるで私ではないかのような音。>>165 けれどこれもまた私自身。 あの時の顔を思い出して貰えたことを知れたなら それはそれは喜んだのに。>>166] (178) 2020/09/29(Tue) 17:11:45 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[周囲は呆気にとられていたようだけど やがて体を揺らし始めたりという反応が 肌感覚でも伝わり始め>>167 続く三曲目までの流れで>>168 気付かれた数々を聞いて入れば 「大正解」と、妖艶に告げられたのに。] (179) 2020/09/29(Tue) 17:12:19 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン (180) 2020/09/29(Tue) 17:12:39 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[次に静かな曲を演奏すると>>169 リズムを取る音が聞こえなくなり、 静かだけど関心はこちらに向いたまま 聞き入る彼らを肌で感じる。] (良い具合に今日も演奏出来てるわ) [そのことにまた喜びを感じつつ、 活力として彼らの反応が身に沁みながら。 (181) 2020/09/29(Tue) 17:13:05 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[私が意図したことは、恐ろしいほど正確に 彼へ読み取られていた。>>175 私があなた達に影響を受けたこと。 情熱の火を燃やし、刺激され 今ここに到れた証。 私は彼らを対等な好敵手と認めたからこそ ここまで本気で緻密に練れた訳でもあるわ。] (185) 2020/09/29(Tue) 17:14:38 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[演奏が終わり、カーテシーをすれば 一部は呆気に取られたかのような反応。>>176] (あらまっ) [昨日の彼らと状況が全く一緒じゃない。>>2:256 おかしくって吹き出しそうになるのを堪えながら 何事も無い振りをしようとすると>>176 何だか笑ったかのような>>176 6人組の拍手が見えて、彼らに再度微笑みかける。 「あなた達、笑ったわね?」 と言いたげに。けれど全く怒っていない、むしろ楽しげな笑みで。 私の曲が伝わったかどうかなんて あなた達の表情で瞬時に悟ったわ。 やっぱりあなた達、只者じゃ無いわね?>>2:259 そのまま周囲から話しかけられた刹那────] (186) 2020/09/29(Tue) 17:15:24 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン―回想・王立劇場ロビー― [ロビーにて何名かの方とお話しした最中、>>106 劇場の方が何やら慌てた様子で 私の元に向かいます。 何事かと不思議に思うと、 要件はなんと宮廷からの呼び出し。 急遽表彰式前に大ホールにて演奏をという 話が入り込んだのでございました。] (187) 2020/09/29(Tue) 17:15:42 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン み、皆様。大変申し訳ございません! 私、宮廷の方に呼び出されてしまいましたの! もしよろしければ明日開催されます 宮廷の舞台付き庭園の演奏にもお越し下さいませ。 申し訳ございません、それでは失礼いたします! [そう言うと私は大急ぎで支度をし、>>106 劇場を後にしたのでございました。 距離がほど近いとはいえ、宮廷内は広く 誰をお待たせしているか全く分かりません。 嗚呼、せめて見にきてくれた6人組に>>176 もう少し丁寧な対応をしたかったわ……。] (188) 2020/09/29(Tue) 17:16:01 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン―回想・王立劇場ロビー→表彰式前の大ホール― [ほどなく宮廷に到着し、 大ホールへと続く廊下を小走りで向かいます。 嗚呼、廊下長いですわ駆け抜けたら駄目かしら!? 駄目よねファラリス分かっているから睨まないで頂戴な。] つ、着いたわ……。 [扉を開いて貰うと、そこには宮廷の調律師と ホールを管理する方々の姿が。 幸いにも音を調節するお時間はいただけるようです。 演奏に関する希望や誰がいるか等 何も知らされていなかったので、 曲はロビーで弾いたものと同じ曲を。>>97~>>105] (189) 2020/09/29(Tue) 17:16:21 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[しかし王妃殿下のお姿に気付き>>134 私はおろか会場に入っていた者達が 慌てて王妃殿下に臣下の礼を次々に取ります。 私も彼らに続き王妃殿下にカーテシーを一つ。] (エヴィが多くの子供達と一緒に 王妃殿下とご一緒してるって 一体どういう状況なの!?) (191) 2020/09/29(Tue) 17:17:50 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン (エヴィ、 あなた一体何者なの!?) [かの6人組に告げたのとは全く違う意味で 表面上は男爵令嬢兼宮廷楽士らしく振舞いつつ 内心動揺で心臓バックバクなおばちゃんでしたわ。 緊張は吹っ飛びましたけど、 違う意味で緊張するというのは 一体どういう意味なのかしらね? 私自分(の心の中)で言っておいて何だけど 何だかよく分からないわ。 夢かしら、夢なのかしら。嗚呼夢なのかしら。 それともお迎え近いのかしら。 何てカーテシーの最中に考えていたというのは余談。] (192) 2020/09/29(Tue) 17:18:38 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[早馬のように音を疾走させるあの曲! 6人組への返答曲でもある曲を>>104>>105 まさか宮廷で弾くことになるとはね!!>>127 ] (これもまた、挑戦よね!?) [そう若干開き直りつつの演奏は 彼女に竜巻のような突風の力を、>>127 雷鳴のようなものを感じさせてくれたようでした。] (195) 2020/09/29(Tue) 17:20:20 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[演奏が終わり、カーテシーをすれば>>128 周りの方々の拍手が聞こえてきます。 ふと目を上げれば、我に返り 手が千切れんばかりに拍手をする エディの姿が目に入ったのです。] (喜んでくれたなら、良かったわ) [それが嬉しくて、満面の笑みで 思わず笑いかけてしまいました。] (196) 2020/09/29(Tue) 17:20:35 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[伝言役の伝言は 果たして伝えることは出来たでしょうか?] 『その服、よく似合ってるわ。とても素敵よ。』 [あの 夕景 を纏うかのようなあなたは、とても綺麗だという ただそれだけの一言を。 その後も続々と人々が集まれば、 やがて他の挑戦者達も集まり始め 程なくして表彰式が始まる時刻になることでしょう。>>140]* (198) 2020/09/29(Tue) 17:21:28 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン─表彰式・宮廷 舞踏用大ホール─ [上位2位までの名が次々と呼び出され、 最後に告げられた最優秀者の名。>>81>>82 紛うことなき、あの子の名。 名前を告げられると、彼女はまるで 呆然とするかのように立っておりました。>>144 周囲がざわつき始めようとした、次の刹那。] (201) 2020/09/29(Tue) 18:34:35 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン (あああ、あらあら…………。) [彼女の近くにいた子供達が>>145 わっと歓声を上げたかと思うと、 ぴょんぴょん跳ねて彼女に飛びつきました。 のしかかられて、ぺしゃんと座り込む 彼女の姿を周囲が微笑ましそうに見ています。 一部子供達が泣く様子を見て>>145 貰い泣きした者もいたようですが。] (202) 2020/09/29(Tue) 18:35:17 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン 『ご兄弟のことは私達が 責任を持ってお側で守りますから、 どうぞ宮廷楽長様の前へ。 エヴィ様を含め6人まででしたら 一緒に連れて行けますから 連れて行きたい誰かがいれば その方もご一緒にどうぞ。』 [子供達を撫でながら立ち上がった彼女へ>>145 裏方が慈しむように微笑みながら 彼女にそう提案しました。 誰か連れて行くようなら、もう一人の裏方が 彼女と向かう子供達の手を取り、 話しかけた方が残る子供達のことを 代わりに見ていてくれるでしょう。 子供達がお留守番するようであれば 『あの偉い方がね、お姉さんとお話ししたいから お姉さんのこと静かに待ってくれるかな?』と にっこり人好きのする笑みで子供達に語りかけながら 代わりに面倒を見てくれることでしょう。] (203) 2020/09/29(Tue) 18:35:46 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン 『本年度の最優秀者エヴィ。 君も知ってる通り、最優秀者には この国の宮廷楽士となる権利が与えられる。 とはいえ、突然のことだ。 ともすれば人生が変わる選択肢でもある。 決断までに3ヶ月の猶予期間を与えられるから じっくり考えて決めると良い。』 [猶予期間の旨、断れる旨。 最優秀者選出から3ヶ月のうちに決めれば良いと 普段厳しげな印象を与える宮廷楽長が、 どこか優しげな笑みで伝えます。] (204) 2020/09/29(Tue) 18:36:26 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン 『────おめでとう。』 [最優秀者には賞状とピンバッジの他に 宮廷楽士の証と同じ、王国の紋章付きの 銀の中央に分野を表す線を引かれた布付きの胸章を 箱の蓋を取り、中身を見せたのち再度閉じて 楽長は彼女に差し出したのでした。 楽士が腕章として使う布と全く同じもの。>>0:28 布の中央に引かれた線は、声楽の証である 茜色……あの 夕景 と同じような色。宮廷楽士に値する実力の持ち主の証として。] (205) 2020/09/29(Tue) 18:38:10 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[周囲から盛大なる拍手と歓声が響きます。] 『────おめでとう』 [最後に、楽士の一人が布を敷いた盆を 恭しく運ぶと楽長の横から差し出すように 盆を突き出しました。 盆の上に載っているのは1つのティアラ。 イチイの葉と実を意匠として模った、 光沢が抑えられた金色のもの。 それを楽長が手に取ると、彼女の頭上に掲げ ティアラを載せようと腕を伸ばしました。] (206) 2020/09/29(Tue) 18:38:52 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン 『今年の最優秀者に、 盛大なる拍手を!!』 [そう宣言すれば、今までの中で一番と言っても 過言ではないどよめきと拍手が鳴り響きました。 その後は他の彼らとともに元の位置まで戻るよう 裏方達が誘導してくれたことでしょう。] (207) 2020/09/29(Tue) 18:39:25 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[もしも彼女と視線が合ったなら] (おめでとう) [私は口だけを動かし、そう笑って彼女を讃え とびきりの笑顔を向けたのでありました。] (208) 2020/09/29(Tue) 18:39:48 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン (249) 2020/09/30(Wed) 8:46:31 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[その後の受賞者発表も>>223 彼はまるで抜け殻のようで、 どこか上の空にも思う。 そちらに気がかりで司会者にも>>150 ざわつく会場をどうとも思わなかった。 それに、その後の発表は審査員特別賞。 別の形で、私が彼らに送る……贈る もう一つのメッセージ。 私からの審査員特別賞発表を 静かに待とうとしたその結果……] (250) 2020/09/30(Wed) 8:46:51 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[その後も彼らは次々と名前を呼ばれ、>>226 4賞もの審査員特別賞を獲得という結果に。 私も内心驚きのまま、 前方へ再度向かう彼らの方を見やり 授与の順番を静かに待ちました。 いざ私の番になると>>227 理由は分かりませんが、 どうも直視出来ない事情は察しました。] (252) 2020/09/30(Wed) 8:47:34 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[しかし目を数度瞬いたかと思うと、>>227 つとその顔を上げ賞状を受け取ってくれました。] ……あら、どうしたの。 あなた達でも緊張することあるのね? [震えるような手、揺れ霞むような瞳。>>228 何だか舞台で私に呼びかけた彼と 同一人物には思えないような態度の違いに。 誰にも聞こえぬよう、まずそっと小声で 態と囁くように言葉を告げました。 もし緊張由来であれば、少しはほぐれるかと思って。] (253) 2020/09/30(Wed) 8:48:25 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[そして] あなた達がこの国を、国民を。 そして私達を信用し、 遥々此処へと訪れてくれた。 理由が何にせよ、 あなた達が演奏で示した 「自分達」の実力という問いに 私から返すあなた達への答えがこれよ。 [これまた誰にも聞こえぬよう、 小声でそっと呟きながら。] (254) 2020/09/30(Wed) 8:49:14 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン とにもかくにも、おめでとう。 我が国初の快挙を成し遂げた 若き英雄さん達。 ──────また明日、会いましょう? [最後まで小声のまま、 明日の演奏の約束も楽しみにしていると 6人組へ暗に告げて。 そして次の審査員へ授与を交代するために>>154 その場を譲ろうと、左足を後ろに下げた。]* (255) 2020/09/30(Wed) 8:49:58 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン─表彰式翌日朝・居住区─ [表彰式から一夜明け、 ぐっすり睡眠をとったおかげで 疲れも然程残らず快適な目覚めとなった。] おはようファラリス。 今日は何を食べるの? [いつものように朝食を作ろうと 台所に向かい、ファラリスとともに調理をする日々。 一軒家とはいえ大きさは屋敷と言えるほど大きくもない。 使用人もそういないのだからこれで十分。 フライパンを熱し、バターを入れれば 溶いた卵にチーズを混ぜて チーズ入りのオムレツを焼き上げます。] (266) 2020/09/30(Wed) 11:46:37 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[隣では燕麦の粥が煮える匂い。 今日は牛乳を入れ、そこにアカシアの蜂蜜を加え 甘くして煮るようです。 干した杏に干し葡萄を刻み、 ファラリスが鍋をかき回しながら くつくつと弱火で煮込んでいきます。] ファラリスはそれだけで足りる? [表彰式終わり、審査員控え室に届けられた 無花果のジャムを乗せたクッキーや 椎の実を入れたパンも出しましょうか?と それぞれ提案して。] (267) 2020/09/30(Wed) 11:46:51 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[飲み物は梨を発酵させて作ったペリー酒を加熱し、 酒精を飛ばしたものに炭酸水を加え割ったもの。 季節の恵みに感謝し、食事を終えたところで 届いたのは配達人の声。] (宮廷か、生徒達かしら。) [ファラリスが勝手口の方へと向かい 幾つか手紙を持って来る。 予想通り宮廷と、留学先や 国内を回る生徒達の手紙が大半。 ただ、一つだけ違っていたのは 『グランソ・シュトランド』という 1日目の会場に近い宿から届いた手紙。 >>-264>>1:106>>1:65] (268) 2020/09/30(Wed) 11:47:06 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[この宿から手紙が届く心当たりに思い浮かばず 慎重に手紙を開け、中身を取り出し>>-260 内容を読み解こうと目を見やれば] (嗚呼……あなたね。) [差出人の正体は、直ぐに分かったわ。>>10>>-260 審査員特別賞及び4位入賞の拝受。 私が彼らに指摘したことについて>>-260 見破られたと感じ、 空恐ろしささえ感じたこと。 しかし良い経験でもあったということが そこには書かれていて。 素直に述べられた感想のようにも思え、 若者を見守る老人のように(実際そうなのだけど) 手紙を眺めていた刹那。] (269) 2020/09/30(Wed) 11:47:28 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン (もう褒章決めたの!? まだ3ヶ月の猶予があるのだから ゆっくり決めていいのよ!?) [『国内巡業公演』を選ばせて欲しいという一文に 思わず心の中で突っ込んだら、>>-205>>-261 その続きには尤もと思えるような理由が綴られており、 考えずくの彼ららしいと、>>2:248>>2:258 今度は一転して愉しみを覚えた。 何より彼ら自身が地方を巡ってくれるのであれば こちらとしても願ったり叶ったりよ。] (271) 2020/09/30(Wed) 11:47:58 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン ……えっ……えっ? そう、だったの? [何だかよく分からないけど、私の行動が 結果輝かしき才能を此処に連れて来れたのであれば 当時の私と第三王子殿下お手柄だわ、と 心のうちで褒めて。>>-262 彼が書いた通り、もしかしたら。 1つでも欠けたら成り立たない要因が 重なりに重なって引き起こした 一つの運命……奇跡だったのかもと 運命という言葉に、不思議としっくりくるかのような そんな心地を覚えたのでした。>>-262] (274) 2020/09/30(Wed) 11:48:57 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[最後にはまるで私の今までの行動と これからに対する小さな声援のようにも思え、>>-263 無意識に顔が綻んでいたことには気付きません。] (ええ、任せて頂戴な。) [第三王子殿下の手助けも、>>-263 才能の拾い上げも…… 行けるところまで行ってみせる。 殿下が我が国と新たな才能達に必要なのは 私も全くの同感だもの。] (275) 2020/09/30(Wed) 11:49:31 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン アレキシ・イングヴァル・ベルイマン…… その名前、覚えたわ。 [一見すれば誰のことなのか分からない名前。 けれど追伸を見れば正体は確定したも同然。>>-264 奇しくも吐いた一言が彼と同じようになってしまったけど 午後に向けて私の闘志に火をつけるには十分過ぎた。>>10 私もまた書斎に向かい、真っ先にペンを取り 彼らに……彼に向けた手紙を綴る。] (276) 2020/09/30(Wed) 11:49:50 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン (277) 2020/09/30(Wed) 11:52:53 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン─表彰式翌日・舞台付き屋外庭園(午後)─ [予定通り開催された、1日目の舞台。 この舞台付き屋外庭園に私は 3番目の奏者として演奏をする。>>1:1>>1:2 場所は屋外なので華やいだ印象の曲は必須、 しかし宮廷にも程近いので 昨日のような楽曲はさすがに不向きでしょう。 ( と言いつつ昨日はホールで演奏してしまったのですけど )午前のうちに微調整を済ませ、天候と風向きを考慮し 当初予定した曲を変更しながら 脳内で構成を組み立てていきました。] (278) 2020/09/30(Wed) 12:37:37 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン (279) 2020/09/30(Wed) 12:38:07 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[私の登場は3番目、この演奏最後の出演者。 歌劇の終幕のような華やか且つ人々が体を揺らし リズムに乗れるような曲を。 まるで歌劇歌手が最後の大団円を 高らかに歌い上げるように。 しかし、最後の箇所にいつもとは違う 合言葉のような掛け合わせの箇所を取り入れて。] (280) 2020/09/30(Wed) 12:38:26 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[次には打って変わって変調を加え 不穏な要素を入れた旋律を。 これもまた、彼らの影響。>>2:231 まるで暗い森に迷い込み、 暮れゆく日に不安を抱えながら 延々と彷徨い混んでいるかのように。 周囲の観客が何やら不安げに そわそわする様子を肌で感じる。 心にふと過ぎる思いを別の伴奏で加え、 突如────不安定なまま、止めた。] (281) 2020/09/30(Wed) 12:38:53 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[1拍置いて、次にゆったり奏でるのは ある意味宮廷楽士らしい優しい奏で。 これは本日の天候を見て考えた即興曲。 遥々この地を訪れた彼らへの労い。 その才能に出会えた喜びと、 あの手紙を読んでこそ感じた ────彼との約束。>>-263 あの、運命のようなものを感じた。>>-262 その言葉を噛み締めていくかのように。 やがて最後の音を優しく弾き終えれば……] (282) 2020/09/30(Wed) 12:39:22 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[最後に響くは音色の推移と階調。 スタッカートによる迫り来る音を入れ、 大胆でありつつも宮廷音楽としても 十分に入れられる範囲を模索した1つの試作曲。 この国はどうだったかしら? この国の音楽は、人々は──── 私の音楽は、あなたたちにどう影響したかしら? ────気を付けてお帰りなさい。 また会いましょう、敬愛なる好敵手のあなた方よ。 あなた方の地でもどうぞお元気で。] (283) 2020/09/30(Wed) 12:40:11 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[こうして全ての演奏を終え、 カーテシーをして舞台を降りたのでした。 昨日のように口々に声を掛ける観客の方々、 6人組の姿を確認すれば会釈して 「私の演奏はどうでした?」と言いたげに その眼差しを真っ直ぐに向けて。]** (285) 2020/09/30(Wed) 12:40:57 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン─表彰式─ [頭を下げるエヴィに、裏方はしっかりと頷き>>286 子供達ににこやかに笑いかけました。 (途中「えらいひとってだぁれー?」>>286の声と 吹き出してしまった彼女を見遣った裏方が 『今、あちらにいらっしゃる宮廷楽長様。 とあなた達のお姉さんの才能を、 一番素晴らしいとお認めになったお方です。』 苦笑しつつも丁寧に教え、その後も質問があれば これまた一つ一つ丁寧に答えてくれたことでしょう。)] (315) 2020/09/30(Wed) 19:12:23 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[宮廷楽長は、傷だらけの顔を見ても>>287 眉毛一つ動かしませんでした。 宮廷楽士となった様々な経緯に出会ってきた方です。] (え、あの子の傷……) [平台で演奏した時は恐らく距離のせいで 看破出来なかった顔の傷。>>190 むしろ内心動揺したのは私の方でした。 一部からも「あの傷、痛そうだわ……」「大丈夫か……?」と 気遣わしげな声が聞こえてきます。 他の審査員達も心なしか心配そうな様子で見つめています。] (316) 2020/09/30(Wed) 19:12:39 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[宮廷楽長様が胸章を授与し>>287>>288 彼女の頭上に掲げたティアラ。>>289 それが頭上へと飾られた瞬間、 ひときわ大きくなる拍手。 裏方も子供達の面倒を見ながらも 惜しみない拍手を送ります。] (嗚呼、いいのよ。幾らでも泣いて……。 おめでとう。この国はあなたを見つけ、 そして選んだ。) [一筋伝い落ちた雫を見て、>>289 笑みを絶やさず私は彼女を慈しみながら見つめます。] (317) 2020/09/30(Wed) 19:13:01 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[こうして係の裏方が彼女を誘導しようと 近づいた時のことでした。>>290] 『周囲への感謝の気持を持てるのは良いことだな。 ……これは君が実力で勝ち取った結果だ。 存分に誇ると良い。』 [彼女の言葉を聞き、学長は満足したように笑うと>>290 私達や王族の方々に彼女が体を向けました。 その視線は逸らされることなく、 まるで射抜くようにも見えました。] (318) 2020/09/30(Wed) 19:13:14 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[ですが、次の言葉を耳にした瞬間。>>291] (──────!?) [周囲がどういうことだ?と言いたげに 少しばかりどよめきます。>>291] (あなたに歌を教えた人間は、 あなたに傷を与えた人間なの……!?) [彼女の才能を開かせた者が同時に、 彼女を傷付けた者だというような物言いに 学長はおろか、審査員達の顔色も一気に変わります。 >>291>>292] (何ということ、私は。私達は。) (319) 2020/09/30(Wed) 19:13:41 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[でも、彼女は自分なりの結論らしき言葉を告げると 一層深く頭を下げました。>>292] 『……あなた達のお姉さんは、 ご立派な方ですね。』 [裏方が無意識に子供達へ呟きます。] 『────君の強さと勇気も 追加で賞賛されるべきだな。』 [楽長の言葉に、私含め審査員全員が一斉に頷きます。] (320) 2020/09/30(Wed) 19:14:00 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン (この歌は…………) [ふと、彼女の歌声が小さくとも 確かにホールへと響き渡りました。>>293 1日目の歌声を知る者、知らぬ者もその歌声に魅了され ため息をつく声が聞こえてきます。 咎めるものは、誰もいませんでした。 楽長は歌う姿をじっと見つめておりましたが、 やがて一つ頷くと] (321) 2020/09/30(Wed) 19:14:20 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン 『俺にその人物へどうこうする権限は無いが、 俺個人として心に留めておこう。 君の訴えが此処に控える方々へ 届くことを願う。』 [楽長はそう口にして、元いた場所に戻ろうとする あなたを見送ったことでしょう。] (323) 2020/09/30(Wed) 19:14:35 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[でも、これだけは思いました。 あなたの道のりがどうであれ、 あなたの歩みが何であれ、 この国はあなたを見つけ、そして選んだ。 彼女の勇気と感銘を受けた言葉に。>>291>>292 彼女の才能を讃える他の審査員と全ての人々に。 そんな彼女の言葉と心自身も賞賛すべきだと 言葉を発した楽長に誇りと感謝の気持を持って。 そして、願いました。] (325) 2020/09/30(Wed) 19:15:42 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[あなたの痛みと苦しみを補って、 余りある程の幸福の到来を。 その才能が国だけでなく、 自身を幸福へ導いてくれますようにと。 そして、この才能のために出来ることがあれば 出来る限り尽力しようと。] (327) 2020/09/30(Wed) 19:16:28 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン─後日談─ [コンペの後、私は以前よりも精力的に 才能を掘り出すのと同時に、才能を見いだす者達の 人材育成にも力を入れ始めました。 それと同時に最優秀者のエディの支援と 異国の6人組による国内巡業も。 巡業地は東西南北希望があった地や 新たな土壌が育ちやすい土地を選びました。 最終的な判断は彼らにお任せしましたが。 中には楽器修理の娘の工房がある地や、 エヴィの教会近くの会場もあったことでしょう。 後は彼らの希望も全面的に聞き入れて。 勿論私はその巡業をバックアップいたします。] (330) 2020/09/30(Wed) 19:55:59 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[彼らが国内で巡業を果たしてくれるということ、 音盤の普及の褒賞も相まって 新たな分野はまだ荒削りではありますが この国に根ざし、定着し始めていくことでしょう。 まだまだ妨害の手が来るやもしれません。 何が起こるかなんて私だって分かりません。] ご安心を、私の目に光が宿る内は 全て才能や学ぶ者達を虐げられぬよう 全精力を以って守り抜く所存ですわ。 [楽長の油断するなよ、という声に 私は不敵に笑いながらも力強く頷きます。] (331) 2020/09/30(Wed) 19:56:35 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン ねえ、宮廷楽長様。 私がやっていることは 地道で時間が掛かると仰いましたわね? [かつて告げられた言葉を思い出し、 私は楽長へ語りかけます。] 逆ですわ、 こちらのほうが長期的に見て1番の近道ですの。 (332) 2020/09/30(Wed) 19:56:59 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[いつになく真剣な私の声に 楽長は作業の手を止め、耳を傾けます。] 特定の分野を嫌い、弾圧するもののように 私達も迫害の道を選べば 彼らは余計に反発します。 その結果、巻き添えになる者も 数の大小問わず出て来ることでしょう。 [暖かな紅茶が湯気を立て、 楽長の研究室にその香りを広げます。 メイドのファラリスが私達を見つめる目も いつしか真剣なものに。] (333) 2020/09/30(Wed) 19:57:17 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン ですが、彼らに対抗せず 後続のものを次々と育成していけば。 固定概念を持った者達の声は小さくなり、 それが世論を変えていきましょう。 [それが何を示すかなんて、 賢い貴方ならもうお分かりね?] ────かさぶたの治し方と同じことですわ。 古い傷の組織を排除すれば、 下にある新しい組織も巻き込んで 余計に傷を悪化させてしまいますが (334) 2020/09/30(Wed) 19:58:10 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン 逆に古い傷の組織へと手をかけず、 新たな組織の修復と循環に着手すれば 古いかさぶたは新たな組織に押し上げられ、 やがて綺麗に剥がれてしまいますもの。 [紅茶に口をつけながら、私はニヤリと 悪だくらみをするような面持ちで。] 今、私がやろうとしているのは ────そういうことですわ。 [そう告げると「紅茶、ご馳走様でした」と ファラリスとともにその場を後にするのでした。] (335) 2020/09/30(Wed) 19:59:28 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[どこかいつかの未来。 あの6人組の1人である編集者の元に、 一通の手紙が届くことでしょう。 内容は、私があなた方の国へ訪れること。 あなた方と私の演奏で共演という名の 対決をしないかという企画の持ちかけ。] (336) 2020/09/30(Wed) 19:59:49 |
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