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【人】 0043 榊 潤「――聞こえないし、呼ばれないな」 「そういうことか」 度々運営に呼び出される理由はわかっている。 ”その日”が近づいてきているからだ。 自分に渡された役職を思い出して。 餌食になった彼らの名前を見た。 知らなかった、というだけでは済まされない位置にいるのに、 何処か他人事のようで。 非日常が写っていることにめまいがする錯覚に陥った。 一番、この時期が考え込んでしまうから。 (6) 2021/09/24(Fri) 17:12:24 |
【人】 0043 榊 潤だが、"最後"に舞台を創れと言ったのは"お前達"なのに。 台本も、役者の顔も見せないと来た。 これは不具合が起きたのか、なんなのかはわからない。 彼らは、どう動いているのだろうか。 知らせが来ると思っていたがきっと見落としていたか。 直接聞かねばならないし、――この己の処遇についても話さなければいけない時が来た。 誰の気にも、止められないだろうけれど。 きっと同室者でさえ、きっと気にしない。 舞台裏でも役者をするように言われるのは、なんとも面倒くさい。 こんな時は―― 気晴らしに料理を作るに限る。 「今日の照明はピンクじゃ無いんだな」 何かを思い出しながら厨房に入っていった。 (7) 2021/09/24(Fri) 17:14:52 |
【人】 0043 榊 潤しばらくして食堂と談話室にまた、お菓子が置かれた。 皿に盛られた 黒と白のヌガー。 ホワイトチョコレートでコーティングされた甘さと、ビターチョコレートで包まれた苦みが並べられていた。 ちなみにこのヌガーをたべると、[[fortune] ]%ぐらい発情する。 効果は各々の違うようで、効かない人間もいるようだ。 理論は不明、精神的か肉体的かきっと都合のいいようにそれは解釈されるのだろう。 /*発情フリーヌガー。 (8) 2021/09/24(Fri) 17:18:02 |
榊 潤は、談話室で足を組んで座っている (a2) 2021/09/24(Fri) 17:18:15 |
【秘】 0043 榊 潤 → 9949 普川 尚久「素崎とお前が酔っている姿が見たいと話したんだ。 お堅いイメージが崩れるのを見たかったんじゃないのか? 俺も同じだが」 素人でもわかる度の強さ。強いな、と眉をしかめて。 これを素で飲まなければいけないんだろうか、他の酒と混ぜるなど方法はあるのかと思案する。 流石に、直ぐに潰れるのも、と。最低限相手と同じぐらいの水を許して貰った。 「―――では、そのように」 させたいことがないのは同じだ、といいながら。次の而今sakeに手を伸ばし、勝負の行方を見守った。 5 (-55) 2021/09/24(Fri) 17:23:19 |
榊 潤は、酒に最強に弱かった。……5?(酒の強さ) (a3) 2021/09/24(Fri) 17:38:23 |
【秘】 0043 榊 潤 → 3839 南波 靖史「悪いことだと思っていないからな、言われてやったことだ。 ……命令をされるのは好きでは無かったがあくまで親族であることとそうしなければ食事にもありつけなかった。 被害者だとは思ってはいない。向こう側のリスクで得られる行為だった、それに特に犯罪出あることを教えられなかった、俺も悪いモノだと思わなかった、それだけだ。 ――かえってくるものはあったし、それがどのようなモノかは味わされたがな」 いやなモノではあるが、それを使うのも個人の自由だろう。 破滅したいモノがして何が悪いんだ。金も何もかも払っているのだから、これは犯罪だとはまだ、自分は思っていない。 「さあ、……他人の不幸の根源がどこにあるのかわかればとは思っているな? 追求すると厭そうな顔をする奴が多い、吐き出してしまえばいいものを」 そんな戯れ言を吐いて、この話はやめだと切り上げる。 その前に、お前から受け取らねばいけないことがあったから。 (-60) 2021/09/24(Fri) 18:03:26 |
【秘】 0043 榊 潤 → 3839 南波 靖史あなたの幸せを、うけとる。 その不明瞭で確かな快楽は、誰のために捧げられた? 「だったら。」 「好きな人間からしか快楽を享受したくない、触られたくない。 お前すら見たくないと言われたら。 お前はその人間を幸福に出来るのか? する義理もない、そんな世界だ、ここは」 甘い声と、縋り付く熱に、焦がれ、蕩けた言葉。 お前の人生は、お前のためだろう。 俺を幸せにするためにじゃない、誰かを幸せにするためじゃない、そこからはじまるんだ。 (-61) 2021/09/24(Fri) 18:05:11 |
【秘】 0043 榊 潤 → 3839 南波 靖史「――…ああ、俺は、全く。しあわせ、じゃ、ない」 理性を飛ばすな、今だけは、舞台に上がるお前のために。 「“誰か”の代替品であるお前は。 確かに、靖史自身、だろう? 忘れるな。 お前は、お前だから、誰かの代わりに"も"なれるんだ」 「俺の上に乗って置いて、勝手に価値を下げるな。阿呆が」 体力が切れて、意識が落ちようとも、この目が開かなくても、言ってやる。 お前が何人にも言われてきて、何人にも言われ続ける言葉だ。 「俺の幸せは、俺が決める。 お前が、勝手に幸せを決めつけてくれるな。 ――お前もそう言い返せるようになれ」 否定できるようになれば、それはお前の幸福なんだろうよ。 (-62) 2021/09/24(Fri) 18:08:37 |
【秘】 0043 榊 潤 → 3839 南波 靖史「────。」 「"幸せ"は人間のものじゃない。個人のものだ。 誰しもが他人の不幸で笑って、他人の幸福を羨む。 それが同じになることなど奇跡に近い、他人の幸福が幸福だ? "それ"は、他人が幸福になっているのを見ていて嬉しい気になっているだけだ、高揚感、優越感だ、快楽、その他諸々だ。 "それ"は、お前自身の幸福だとは限らない。他にも存在するだろう、お前だけが得られるものが。 そうでなければ――他人と触れあわなければ一生幸せでは無いと言われている。 そんな世界があってたまるものか」 「――帰っていいか。俺の幸福はここにはない、少なくとも本を読んでいる時間の方が有意義だ」 (-63) 2021/09/24(Fri) 18:10:32 |
【秘】 0043 榊 潤 → 9949 普川 尚久「……ただ、――させたいことがあるのかと聞きたくて?」 「俺は、人の不幸を見たいんじゃ無くて知りたいんじゃ無いかと問われた。だから、何か聞きたかった」 「幸せ探しのためにな」 そして二つ目の酒――日本酒に手をつけた辺りで、突然膝が砕けたように躓き、流し場に手をかける。 鈍い刺激と、冷たい感覚に疑問符を浮かべて立ち上がろうとするが、めまいがする。 これは、もしかして。もう飲めない。 「……? めがまわる……くすりを飲まされたときと似てるが、……なん、だ?」 すごい頭に疑問符浮かべてる。上手く立てない……。 (-72) 2021/09/24(Fri) 20:58:59 |
【秘】 0043 榊 潤 → 9949 普川 尚久「照明で雰囲気酔い……そんな馬鹿なことがあるか」 目を塞がれてもぼんやりとして、その手を取って体重をかけてくるのがわかる。 正気はありそうだが意識が揺れている。この男この状態ならよく眠れるのでは。 「……、……。部隊は続けないと、ブーイングが来ると思うが……?」 不服そうに、眉をひそめて酒のせいか状況かはたまた両方か酷く不機嫌そうに呟いた。 (-91) 2021/09/25(Sat) 2:26:58 |
【秘】 0043 榊 潤 → 9949 普川 尚久「……舞台……は? 上から、誘われたから、作られたんだ……」 「あいつらは……役者で、俺達は踊らされてるだけ、だろ…。 ただの、たとえ話だ……」 続きを飲める様子もなく、あなたにすがりついたままうとうととしている。 どえやら勝負は決してしまったそうだ……。 「……それ、で? 何がご所望だ」 (-120) 2021/09/25(Sat) 10:14:47 |
【秘】 0043 榊 潤 → 9949 普川 尚久お前が願いを言ったら、俺の願いも言ってやろう。そんなことを言った後に、今置かれた環境が追いついてくる。 「……イヤだな」 酩酊している脳みそでも立場は理解をしたのか、不機嫌そうに呟けば目が覆われ身体が勝手に動かされた。 音だけが機敏に聞こえる環境で、ぴたりと動きを止めれば。 あなたの様子をただ黙って伺う。 「ひとつ。いつからそれは……できたんだ? 本当にここの連中は……勝手に異能を使いすぎる……怒られても知らんぞ」 (-235) 2021/09/27(Mon) 0:13:18 |
【秘】 0043 榊 潤 → 3839 南波 靖史「……大人共に呼ばれているんだ、30秒で返すぞ」 ため息をついた。たとえ話としては理解が出来る。 道具扱いをされていたのか、何なのか。 価値観の定義も暮らしで訪れた価値観も違う。 だから、言える、だから押しつけられる。 限りなくエゴイズムを、お前にたたき付ける。 それが人間である証だ。 たとえ、お前が人でないとして。 言うことはきっと同じなのだが。 「はさみを作った人間は、そのはさみが使われることを願った。捨てるためにつくったわけじゃない。 もし捨てるためにつくられたのであれば、――そのはさみは使われることを願ってもいい。それが淘汰されるかどうかなど、他人次第だ。モノがきめるもんじゃない」 「幸福を押しつける前に。 その"はさみ"は使って欲しいなら、声を上げろ。"口が付いてる"はさみなんだから、馬鹿かお前は……汚いモノでも好む者はいるさ、この場に居なくともな。せいぜい60になってから、決めつけろ」 それではご機嫌よう。そういって背を向ければあなたの元から彼は去った。希望を持たせる残酷な言葉で。根拠もない幸福を論じて。 (-242) 2021/09/27(Mon) 0:32:45 |
【秘】 0043 榊 潤 → 9949 普川 尚久「なるほど……? はじめからか。 くすりはいらない、きらいなんだ、つかうの」 ああ、得心いった。 つまり俺の異能は、世間からもこの催しからも必要とされていないわけか。 ここに居る間、耳に付いた制御装置が外されるまでは、一切それは使われることは無く。使うつもりもない。 それに対して、不満も違和感も何も感じなかった。 それが、おかしいことである違和感は存在する。 俺という人間が、抑えられ、異能という特技を使えないことが不満にならないわけがないのだ。 では何故、そんな感情がなくなっているのだろう。 全く見当も付かない。 (-265) 2021/09/27(Mon) 2:06:22 |
【秘】 0043 榊 潤 → 9949 普川 尚久「――――っ、……ぁ」 快楽は無くとも視界が制限される中、ぬち、と自分が拓かれていくのを感じれば、いやでも様々なものに敏感になる。 1本、2本。異物感は、そこから増していき、3本、4本目にもなれば、流石に声を漏らさずに居ることは出来なかった。 裂けるような苦しみでは無く、圧迫感と"異物"感。入れられたことのないものが、感じたこともない感覚を伴って、己のナカで蠢いている。気持ちが悪いのに、ソコを掠めるとビリッと電流が走るような刺激が身体をむしばみ震える肌と漏れる声が、それをあなたに知らせた。 いくらか解されれば次第に後孔は緩んでくる、酒のせいで抵抗する力は鈍く、もし影に抵抗する感覚を感じられてるのならそれに。無ければ後で、彼を押さえつけていた肌に抵触した部分が赤くなっているかもしれない。 それが、本能や自発的に反抗したのか、生理的な反応で逃げようとしたのかは別としてだ。 「も、……いれる、な…ぁっ……!」 何本だ? 数えたくもない、何が入っているんだ。影の異能であることは、察している。 だから、"これ"は、何なんだ。締め付ける度に感じられる複数と、受け入れている事実が何よりも気持ちが悪い。それにゆっくりと熱く反応し始めている、己の身体に対してもだ。 (-266) 2021/09/27(Mon) 2:07:43 |
榊 潤は、流石にその缶を開けた食堂に行きたくないと思った (a60) 2021/09/27(Mon) 13:08:18 |
【秘】 0043 榊 潤 → 3839 南波 靖史「……俺が?」 想像をあまりしていなかった、少なくとも舞台にあがろうとしていたもののつもりだったから。所詮は淘汰される演者の役を突きつけられていただけなのかもしれないが。 「そうか、……そうなるのか。 お前たちとしばらくいたかったんだが。――都合が悪く、お前たちの話も聞けずじまいだったしな、それで?」 一度目を伏せて、そのままま片目はあなたの瞳を捉えようとする。 「どうやって、連れて行くんだ今回は」 (-306) 2021/09/27(Mon) 15:25:37 |
【秘】 0043 榊 潤 → 8435 黒塚 彰人部屋のノックがされるのは相当後になってから。 あなたが顔を出せば一言。 「……どこかで俺にあてられた連絡事項を知らないか? あいつからか、お前から。話を聞いてから退場をしてやろうと思ったんだが……どうやら上から通達は来ていないらしい。 誘われてやったぶんは愉快に踊らされたぞ。……全く、不本意な方法でな」 (-307) 2021/09/27(Mon) 15:28:18 |
【秘】 0043 榊 潤 → 9949 普川 尚久「っ、はっ、……あっ」 ゾクゾクと背筋に走る不快感と快楽。鳥肌が立つようなこの感覚はどちらのものかすでにわからなくなっている。 激しいともつかず、確かに質量を増やし続けられるそこは、己の体の一部であることを否定したくなるほどに変わり始めていた。 どれもが触れるだけのもどかしさを与えてきて、 と強請る浅ましさに嫌気が差した。 「こえ……?」 いやな予感が、する、イヤな予感がした。だけど、 「あげ、たく……ないっ……ふぁっ、ぁっ、…」 甘い声も、俺の声も聞きたくない、縋るように助けてと、口だけが動いた。なにかが、これ以上来る前に。怠惰に揺れた瞳は眠気に連れて行かれることを拒んだ。 (-323) 2021/09/27(Mon) 17:26:36 |
【秘】 0043 榊 潤 → 8435 黒塚 彰人「運営の、……いや。違うな。 ここの上の人間に呼ばれていたんだが、少なくとも調子に乗っているやつらの声は聞けると聞き及んでいたが、全くもってなかったらしい。どうせ伝達ミスか俺の怠惰のせいなんだろう」 なんだか、ぼんやりと瞳を揺らせば、勝手に部屋に入ってくるらしい。 あまりあなたに意識を向けている様子はない。 「……誘った手前、あとのことを話そうと思ってな。 ただの縁だ、戯言と思っていいんだが―――きっと一人ぐらいには覚えてほしかったんだろう」 聞いてくれるか? とは聞かなかった。お前は舞台に上がった大根役者だ、そして共犯者はひとりでに語る。あなたに勝手にその役を押し付ける。 それでいい、お前を一人前だと決めつける。 「俺は、あと少しで。 いなくなる。 愉快に踊れるのはあと数日だろう、なにかしてほしいことはあるか?」 (-325) 2021/09/27(Mon) 18:38:10 |
【秘】 0043 榊 潤 → 3839 南波 靖史「……結局、その程度か」 誰に対しての言葉だったか。 あなたに対してにしては、少し空虚で。 自分のことにしては、他人事のような声色。 「……お前、あの異能は、はじめから使えたんだよな。 この、趣味が悪い企画が始まってから。 ……俺は使えるようにならなかった。 ……なぁ、俺の研いだものの方が必要とされていないと思わないか?」 本当に使われていないハサミはどこの誰だろうな。 「それではごきげんよう、いい写りは期待するな」 (-331) 2021/09/27(Mon) 20:24:59 |
【置】 0043 榊 潤タイムリミットはもうすぐだ。慌ただしく上の連中は何かを用意していて。 思い残すことが無いわけではないが、彼らに挨拶をする必要があるだろう。 適当にばらまいただけのあの環境は、上の人間にお気に召しただろうか。 そして、褒美が与えられたとして。俺に意味をなすものなど無いのだが。 榊潤の罪は、既に全て証明されている。 "事故"で病院を経営していた両親を亡くして製薬会社を率いる叔父に引き取られ、裏で麻薬の密売人をしていた。 それが悪事だと知る前に、たたき込まされ、そのクスリの正体を知ってもそれが罪であるとは認識することが出来ない。 罪は、軽い。一年もすれば出されるものだ。だから"出所"は近い。 ―――眠れなくなったのはいつからだった。 ―――それは何年前だった? ―――一体いつから、俺は。 ―――17の誕生日を祝われたのは、何年前だ? 教わったことが本当ならば。 今の俺には、どうでもいいことなのだが。 (L2) 2021/09/27(Mon) 20:57:12 公開: 2021/09/27(Mon) 23:55:00 |
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