【墓】 グルメライター ヤワタ僕はね、印象に残りにくい子どもだったんだ。 教室の一軍でも、逆にはみ出し者でもなく、体つきも成績も至って普通。 さっきも言ったけど、家もサラリーマンの父とパートの母と3人家族で、仲が悪い訳でもなければ比べられる兄弟もいない。 マンガだと最終回になっても名前が判明しないモブみたいな。 平凡な人生ってね、笑顔になることがないんだよ。 テレビ観ても「面白い」がわかんない。 友達はいたからそれなりに学校生活は送れてたんだろうけど、僕自身にも中学までの思い出って特になくて。 [語り始めたのは自分のつまらない半生。 ドラマティックな出来事がまるでないから、食事の肴にもならない。 だから、あれだけ店に通っていても、きっと誰も知らない。] 中学何年生だったかの時にスマホを買ってもらって写真を撮り始めて気づいたんだ。 「カメラを向けたら人って笑うんだ」って。 そんなことを中学生になるまで知らなかった自分にぞっとした。 (+53) 2023/03/07(Tue) 22:47:43 |
【墓】 グルメライター ヤワタで、笑顔を学ぶ為に写真を撮り始めたんだ。 ポートレート専門じゃなくてグルメ専門になったのはね、 「おいしい」って思ったら自分でも笑顔になってる気がしたからだよ。 おいしいものを食べてたら笑顔になれるって思ったら、 今度はおいしいもの探しの方にハマっちゃって。 こりゃあ普通高校に行ってる場合じゃないなって、写真を専門的に学べるコースがある通信制にしたんだ。 在学中にバイトで始めたグルメ記事が割と評判になって、今ではフリーのグルメライターです。 SNSでごはん日記もつけてて、そっちの名義でもPR記事とか手掛けて商品もらったりもしてる。 [時間に融通が利く仕事で、それなりに収入があるというネタバラシ。] (+54) 2023/03/07(Tue) 22:49:05 |
【墓】 グルメライター ヤワタうさぎで仕事のことを言ってなかったのは、完全プライベートで行き始めて気にいっちゃったから、 「これがいつか記事になるかも」って思われて提供されるのは悲しいなぁと思って。 同時に、記事にしたらそれなりの反響があるって予想できるから、宝物を見せたくないって気持ちもあって。 [その独占欲は知恵に語ったのと同じだ。] まー、今となっては高野さんとかさ、貝沢さんみたいな――ああ後一人声優さんがいるけどこれは内緒かな、所謂「ギョーカイ人」がいるからね、ますます記事にはしないんだけど。 SNSに前にシャミちゃんのもう一個のお仕事の紹介を偶然知らずに紹介しちゃったことがあって、リアクションかなりついてたから、SNSにも載せない。 だからあの店に行くのはこれからもただの「神田」だよ。 [苦い後悔の話はまだ本人にはしていない。 彼女を多忙に陥らせた罪滅ぼしが出来る日もいまだ取り置き中だ。] (+55) 2023/03/07(Tue) 22:49:59 |
【墓】 グルメライター ヤワタ前置きが長くなったけど。 笑顔がよくわからないモブの神田くんは、あの店で自然に「幸せ」ってことを実感したんだ。 初めは料理が美味しいからだって思ってて、それは勿論そうなんだけどね。 [じっと彼女を見た。 見ていると口角が自然に緩む。 今の自分は、「笑顔がわからない」なんて決して言わない。] (+56) 2023/03/07(Tue) 22:50:26 |
【墓】 グルメライター ヤワタマシロちゃんが笑ってて、 マシロちゃんの料理で僕じゃない人もみんな笑顔になってて、 「楽しんでほしい」って気持ちを聞いた時にね、「ああそっかぁ」って。 あの日マシロちゃんに言った「幸せプラス」って表現ね、 ずっと考えてたりどこかで使った言葉じゃなくて、あの場で自然に出た言葉なんだよ。 僕を幸せにしてくれるのはマシロちゃんなんだって、思った。 ただの客に過ぎない奴が店員さんに対して思うには重すぎるけど、これが君を意識した最初。 最初のうさぎクッキーの写真を撮ったのは確かに習慣だけど、 「また食べたい」って気持ちになったのは、無意識でも既に君が僕を幸せにしてくれるって本能で感じてたからなんだ。 「ナンパじゃない」って言いながら写真を渡したのは、何気ない行動じゃないよ。 喜んで欲しいって、顔を思い浮かべながらプリントしました。 [先程は口をはさめなかった、自分の行動の裏側にある気持ち。 あれがきっかけで彼女が自分を意識してくれたのなら、あの時既に好きだったのだと言いたくて。] (+57) 2023/03/07(Tue) 22:51:43 |
【墓】 グルメライター ヤワタ料理に対して謙遜しないところが好きです。 仲間の料理を人前で得意げに話すところも好きです。 誉め言葉を否定しないで、照れてても一旦受け止めてくれるところも、 それを聞いてどういう気持ちか素直にきちんと伝えてくれるところも、 料理だけじゃない、マシロちゃんの存在自体が僕を幸せにしてくれてる。 今言語化できるのがこれくらいなのが悔しいけど、 もっともーっとある君の好きなとこは、 これからずっと傍で聞いていて。 (+58) 2023/03/07(Tue) 22:53:30 |
【墓】 グルメライター ヤワタ好きだよ、マシロちゃん。 「マシロちゃんの」料理が食べたい。お菓子が食べたい。 僕を好きになってくれてありがとう。 [よく聞こえる白うさぎの耳は、全部を聞いてくれただろうか。 思いの丈を離せば随分と長話になってしまった。 「送るよ」と促して、先に立ち上がろう。*] (+59) 2023/03/07(Tue) 22:55:30 |
グルメライター ヤワタは、メモを貼った。 (c8) 2023/03/07(Tue) 22:56:34 |
【独】 グルメライター ヤワタ (-100) 2023/03/07(Tue) 23:04:17 |
【墓】 グルメライター ヤワタ――牛しゃぶの話―― [店名を見れば、またランチのラインナップを見れば、この店は洋食屋さんなのだろうなと判断する一見さんも多くいるだろう。 だが自分は知っている。 望めばそれに必要な具材がない時以外は和食も作ってくれることを。 日本人の中にこの色嫌いなやついる?いねーよなあ! とばかりの鍋つゆの色。>>3:13 先に入れられた大根には出汁の味がしっかりと浸みている。 甘い白ネギ、シャキシャキの水菜、傘でたっぷり煮汁を抱えられるしいたけ、どれも好きな野菜だ。] はわわ……見てこのレースみたいな牛肉…… まさにアート……ナギちゃん天才…… [菜箸が思わず震えた。 薄さを確かめるように、兄弟たちに掲げて見せる。] (+60) 2023/03/07(Tue) 23:37:35 |
【墓】 グルメライター ヤワタこれをしゃぶ、しゃぶ、しゃぶ、 ……と、 [自分の取り皿にそっと置き、箸を持ち帰る。 まずは肉だけを口に入れ、「ほどける〜〜」と震えた。 それから野菜を巻いて。 青ネギと、生姜とをかけて。 最後に細切れしか残らなかった鍋つゆにご飯を入れて卵雑炊にしてもらったのを、3人で競うように食べた。] (+61) 2023/03/07(Tue) 23:37:52 |
【墓】 グルメライター ヤワタ[また3人で、或いは高野も入れて4人で、楽しく鍋をつつきたい。 そんなことを呑気に思い返したのは、浮かれた帰り道の翌日のこと。**] (+62) 2023/03/07(Tue) 23:38:11 |
グルメライター ヤワタは、メモを貼った。 (c10) 2023/03/07(Tue) 23:40:32 |
【墓】 グルメライター ヤワタ[その傷を負うのは自分ではない。 これは彼女の痛みとは比べてはいけない程身勝手なものだ。 「傷ついた」と明かせる相手はこれまでにいたのだろうか。>>3:+63 一人で痛がっていたのかもしれないと思うと堪らなくなる。 腕の中に閉じ込めた真白がこれ以上誰かに傷つけられないように守りたい。 現実的にどんなに不可能であっても、そう思うばかりで。 高野とのやり取りではピンと来ていなかった台詞がストンと腑に落ちた。] (+71) 2023/03/08(Wed) 16:29:03 |
【墓】 グルメライター ヤワタバレたか。 マシロちゃんも知ってたんだねアレ。 あの時はまだ片想いだったからね、僕が真似しても浮いてたけど。 今なら実感籠って言えるから。 あんなにいい声じゃないけど、 マシロちゃんにとって「こっち」を本物にして。 「もう離さない」 白うさぎの時間が終わったら、後は全部僕の。 [真白も見ていたなら、あの時は彼にドキドキしていたのかもしれないが。 本歌取りしてしまえとばかり真剣に想いを込めて告げた。>>3:+64] (+72) 2023/03/08(Wed) 16:29:19 |
【墓】 グルメライター ヤワタ[取り立てて面白みのない生い立ちは、苦労した人から見れば腹立たしいものかもしれない。 そんな思い込みや勝手な引け目でこれまで語っては来なかった。 お喋りなようでいて、その9割は料理の感想を言っているだけの男。 中身は随分つまらないと自分では思っている。 そんな話でも、彼女は静かに聞いてくれた。>>+65 自分のプロフィールをこんな顔で聞いてくれる子がいるなんて思わなかった。++66 その社会的立場は置いておきたいという我儘には、相槌だけではなくきちんと言葉で約束してくれた。>>+67 話しているのは自分なのに、たくさんの彼女の情報を自分がプレゼントして貰っている感覚。 想いはたくさんあるのに言葉にできるのはほんの一部。 自称「勘が良くない」君でも間違いようがないくらい、 「愛しい」っていう笑顔ができるのは他ならない君のおかげだと―― どうやら伝わっていたらしい。>>+68] (+73) 2023/03/08(Wed) 16:29:42 |
【墓】 グルメライター ヤワタええー全然気づいてなかった。 「信用してる」みたいに言われたから、僕は君にとって「男」って思われてないんだな〜って内心ちょっとしょんぼりしてたよ。 白うさぎさんの耳は、特に僕に対して感度が良好だったんだ? [店内の注文や要望をよく聞いているから、耳が良いのは誰に対してもだと思っていたが、自分が自分の注文以外が向かう先に自然と視線を向けてしまっていたように、彼女もこっそり此方を気にしてくれていたという事実。>>+69 嬉しさに緩みっぱなしの口元が逆に真顔に戻れなかったらどうしようかと思うくらい。] じゃあこれからはずっと大事にできるね。 [もう離すつもりなんてないから。] (+75) 2023/03/08(Wed) 16:30:24 |
【墓】 グルメライター ヤワタ[真白の腕が背に回る。>>+69 預けられた体温が心地好い。 「これ以上ない」 そんな熱に浮かされて言葉を紡いでいけば、とんでもないものが返って来た。] っ! それは反則でしょう……。 僕が幸せになることで、君に好きを教えてあげられた? ああもう、すごい殺し文句だ! 初恋を僕がもらっちゃっていいの? 絶対返さないよ! [耳が熱い。 彼女を揶揄えない程に自分も今真っ赤になっている自信がある。] (+76) 2023/03/08(Wed) 16:31:14 |
【墓】 グルメライター ヤワタ[送ろうか、と立ち上がったのは、時間がもう遅いというのもあるけれど、 これ以上彼女の可愛さを摂取したら過剰摂取で倒れてしまいそうだと思ったからだ。] 夜は更け、人はよりまばらに。 彼女さえ体力が残っていれば徒歩で帰路につく。] (+77) 2023/03/08(Wed) 16:31:36 |
【墓】 グルメライター ヤワタ[公園から見える位置にあるマンションの5階が神田家。 一人暮らし、実家は他県。 客用布団もあるから、仕事帰りに体調が悪くなったら使って。 25歳、誕生日は冬。もう過ぎた。 A型。ご存じの通り身長も体重も顔も声もすべて平均的。 たくさん食べても太らないのは、健康で新陳代謝が活発なのと、多分趣味が登山だから。 今まで好きな色を聞かれたら、美味しい食べ物が多い「茶色」と答えていたけれど] ちょっと前から白が特別になったよ。 [車検ついでに秋に車を買い替えた。 前は何も考えずに黒に乗っていたけれど、どうしても白から目が離せなかった。 そんなことをつらつら話して。] (+78) 2023/03/08(Wed) 16:31:52 |
【墓】 グルメライター ヤワタ休みって何してる? ――これはデート計画に関わってくるからね、好きなこといっぱい聞かせて。 インドア?アウトドアもいけちゃう方? [あまり質問攻めにしたくはないと思っていたけれど、しつこかったかもしれない。 この夜が最後ではなく、店でだって色々聞けるのに、「また今度でいいや」と自制できなくて。 明日は休みだと聞いたが、月にどのくらい休みがあるのか、とか。 旅行に行くとしたら休みは取れそう?とか。 一駅、ゆっくり歩いた筈なのに、あっという間に着いてしまって別れ際。] (+79) 2023/03/08(Wed) 16:32:06 |
【墓】 グルメライター ヤワタそうそう、さっき言えなかったけど。 「全部全部、食べて欲しい」っていう言葉はね、 ちょっとこう、一瞬別の意味に捉えちゃったよ、って懺悔しとくね。 話の流れでご飯っていうのはわかっててもね! ……すけべ心があるっていうのは、憶えといて。 じゃ!おやすみ! [顔を隠すように手を振って、踵を返す。 初恋だと言う彼女のペースに合わせるつもりだけれど。 信頼される男でいたいけれど。 ああ、Madam March Hareで理性に聞く料理を注文しなきゃ!**] (+80) 2023/03/08(Wed) 16:34:14 |
グルメライター ヤワタは、メモを貼った。 (c12) 2023/03/08(Wed) 16:35:56 |
【墓】 グルメライター ヤワタ[下心を見せれば、怯えさせてしまうかな、とは少し思っていた。 けれど零しておかないと、いつか爆発して傷つけてしまいそうで。 「全部食べて」に違う意味がないことがわかっていても、 下心のある男にはそう響いてしまうことがあるから気を付けなよ、と警戒を促す意図も込めて。 居た堪れなさに逃げ出そうとしたら、逃げ足の速い白うさぎさんは捕まえるのも上手だった。>>+89] っくぅ…… 君は、本当にもう…… ずっるぃ、 [今日一顔が赤くなったと思う。 降参。オーバーキルです。 早速勝ってるよ>>+85] (+95) 2023/03/08(Wed) 21:38:09 |
【墓】 グルメライター ヤワタ忘れらんなくなるでしょ! [「いやじゃない」と繰り返された。 「憶えておいて」の打ち返し。 そうやって言葉にしてくれるところが好きだから、 今日だけで何度も彼女に堕ちている。] (+96) 2023/03/08(Wed) 21:38:25 |
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