【念】 大学生 寿 達也 それって、足りなかったということですか? でも、あんまりすると動けなくなっちゃうでしょう? [彼にからかわれているというのはわかりつつ、苦笑しながら彼の隣に座る。 放置されていたスマートフォンを見れば、メールが届いていた。 相手は自分になついてくれている部活の後輩だ。つまり要の後輩でもあって。 彼からの好意は感じるけれどそれが同性の先輩としての単なる憧れか、はたまたそれが恋愛感情かは計りにくい。 しかし好きなものは好きと、それを態度に出せる後輩は偉いと思う。 自分なんて気になって仕方なかった先輩の要に素直になることができなかった。 もっとも、それは所かまわず裸になる彼のせいでもあったけれど。 彼を意識しすぎて……ありていに言えばいやらしいことがしたすぎて、どこかぶっきらぼうで可愛げがない態度をとっていたと思う。そんな自分だったのに彼はよく面倒を見て構っていてくれていた。 自分も要を見習って後輩の面倒をみてやろうと何くれとなく相談にのったりしていたりもするのだが] (!5) 2023/03/05(Sun) 14:11:18 |
【念】 大学生 寿 達也 あ、ちょっと待ってくださいね。 メール来てたから返事しますね……。 [もう一つ、自分が後輩の面倒を見るのは、要にちょっかいを出されてはかなわないという防波堤の意味もある。 自分と付き合うようになってから要は人前で脱いだりしなくなったのだけれど、どこか服を透かして見えるような色っぽさは増したような気がする。 そんな要に悪い虫がついてたまるものか。 自分は悪い虫ではないのかということをさくっと無視した。 後輩のことを意識してないからこそ、要の目の前でも堂々とメールをチェックをして返信を済ませてしまうのだけれど。 膝の上に要の頭をのせて、片手でスマホをいじるのはだいぶ慣れたものだ。 愛し気に彼の髪を指で撫で。 そして、十秒もかからず用事を済ませると、視線を彼に落としてもう離れない] (!6) 2023/03/05(Sun) 14:11:35 |
【念】 大学生 寿 達也 そろそろお湯が溜まったみたいですね。 行きますか。 [お姫様のご要望通りに要を浴室まで運んで案内すると、全裸な彼はすぐに入れるけれど、自分は洋服を脱ぐ手間がある。 彼と付き合うようになってから、こっそりと筋トレを始めたのが懐かしい。 彼の騎士として自分があるべき姿で釣り合いたいと思ったからだ。もっとも見た目ではなく本質として筋力を鍛えたいだけなので、ボディービルダーのようにマッチョを目指しているわけではなく。自分の裸を見ている要でも「なんか引き締まった?」くらいの違いでしか分からないとは思うが。 軽く汚れを落として浴槽に入れば、彼が自分の上に乗り上げてくる。 そんな要を当たり前のように迎え入れて抱きしめた] (!7) 2023/03/05(Sun) 14:11:49 |
【念】 大学生 寿 達也 ここも風情ありますよね。 ちょっと光量が足りないけど、露出長めにしたらいい感じの写真が撮れそう。 それこそ、温泉旅館の宣伝みたいな。 [そう言って写真に紛らわせているけれど、赤味が強い光のせいで、目の前の要はいつもよりムードたっぷりに見える。 人間は視覚に相当左右されるし、そして赤い色は相手を“色っぽく”“美味しそう”に魅せる色だ] いい子していて、洗われてくださいね。 [囁きながらつん、と彼の淫花をつつく。 今日は自分の熱で彼の中を汚しきっていないのだから処理は不要なはずなのだけれど。ムードに流されているのは自分の方だろうか*] (!8) 2023/03/05(Sun) 14:12:06 |
【人】 武藤景虎[問いかけに>>36目を瞬かせ、視線を柚樹のすぐ近くに巡らせれば一瞬眉を顰めた。 それから、昨日された質問を思い返して、ああ、と納得すると] ……柚樹が追試くらったので、当日は大学でサンタみたいなでかい袋に詰めた市販のチョコ貰って、週末にチョコスイーツが食える店行って、それから手作りのやつ貰った……美味かったです。 [ほぼ一息でそう答えると、もう動いていい?と視線で窺って。 手が下ろされるようなら、抱き締めに行ったかな。] ……ごめん、ちゃんと全部、思い出したから。 [背中に手を回して肩口に鼻先をすり寄せる。 視界の端に見える自分の肩から、寝間着じゃんって今更気づいたけど、朝起きてすぐに慌てて探し回るのは見慣れた光景だろうから、まあいいかなって。]* (43) 2023/03/05(Sun) 14:16:49 |
【妖】 武藤景虎あっ……、なんかされてない?! [思い出したように顔を上げると、瞳を覗き込んだ。 それから傍らに疼くまってる見慣れた金髪に目をやって。 さすがに少し同情……、は、いや、この状態になるようなことを“それ“はしたんだろうとわかれば、抱き締めていた腕を解くと、初めて会う“完璧な人“らしい自分とよく似た姿の方に歩み寄る。] ($33) 2023/03/05(Sun) 14:17:22 |
【妖】 武藤景虎…………ッ、 [ワイシャツの襟元を掴んで身体を引き起こすと、まるで鏡写しのように同じ顔の中心を思い切り殴りつけた。 ゴツ、と鈍い音がした気がしたけれど、拳に伝わる感触は、グシャ、ともつかない果実の潰れるものに似ている。 蹈鞴を踏んだ足が川辺の砂利を踏んで、バシャリと川の中に倒れると、ドロドロと身体から滲んだ油のような色が水に流れ出して。 恨めしげな視線と目が合うと、その姿も溶け出した色彩も、跡形もなく掻き消えていく。 僅かに残った林檎の甘い香りも、春の陽気を含んだ風が浚っていけば、ひとつ大きく息を吐いた。 “完璧なオレ“ってどうだった?とは、柚樹に聞くのはちょっと怖い気がした。 見た目には殆ど、違いはわからなかったし。]* ($34) 2023/03/05(Sun) 14:21:46 |
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