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![]() | 【人】 図書館長 アザレア[雪だるまへの進化に飾りが必要だったとしても 湯船周りに持ち込むのは辞退しておく。 あとでうっかり素足で踏んで痛い目を見そうなので。 大浴場と時間があれば家族風呂も 一通り制覇するだろうから もう一度ここを使うかはわからないが 何事も用心に越したことはない。 湯船の淵に放置された進化未遂の雪玉は 揺れて溢れるお湯に下から溶かされ形を失くすだろう。 そのくらいの温度差がある。 だから雪よりは高い体温に冷えた指だって お湯に浸してしまう方が手っ取り早いと効率を 理解していても抗うことなく、お礼の言葉を口遊んで 白い吐息を手のひらに受け止める。 彼女が普段から子供たちにこうしているのを 何度も見たことがあるしある わたし自身、してもらったこともある。 手元に視線を落としたその顔は慈しみに満ちて、暖かく こころまでじんわりと暖かめてくれる 素敵な魔法が込められていると、知っている。*] (100) 2021/01/11(Mon) 14:28:37 |
![]() | 【秘】 図書館長 アザレア → きっと教育係 キネレト[意地悪をしたつもりなんてないのだろう。 恥じらうばかりだったきみに、 そうしてくれと何時か強請って教えたのは 多分他ならぬわたし自身だ。 狼狽える彼女に気付いてすこしだけ冷静になれば そうと理解できて、自分の方が意地悪を言った気分になる。 なお、罪悪感はあまりない。 嗜虐心をくすぐられはするが。 タオルで前を隠すと後ろが丸見えだな、とか 上がろうとする後ろすがらを湯船の中から見送ると 大事な場所を見せつけられているみたいだとか 余計な知識が増えたので全力で目を逸した。 見ても許されているからといって まじまじと眺めるのは今は違うと思う。多分。 目をそらすことに必死だったせいで 彼女の足取りが危うげなことに気付く事はできなかったが 離れる足音がゆっくりだったので 不満を抱かせただろうかと見当違いな心配を抱く。 不満、だったんだろうか。 ここで強引に、きみを組み敷かなかったことが。 雑念が多すぎて100までの素数たった25個を数えるのに 随分と時間がかかって逆上せそうになった。] (-325) 2021/01/11(Mon) 14:30:19 |
![]() | 【秘】 図書館長 アザレア → きっと教育係 キネレト[回らない頭で無理やり数える素数はなかなか効く。 冷静さを取り戻しはしたがその代償に普通に逆上せかけて 暑い顔を仰ぎながら脱衣所に戻れば 彼女がそこで待っていたことにまず驚いて 纏う浴衣がガウンよりもラフな状態なことに驚いて 俯いた顔が未だに随分赤いことに驚く。 どういう状況だこれは。] キネレト? どうしたんだ、逆上せたか? 気分は悪くないかい? [バスタオルを雑に腰に巻いて彼女の前に跪いて顔を覗き込み 紅い頬に手のひらの背で触れる。 そういえば最初から熱がっていた。 ひとり先に上がらせたことを後悔する。 体調を気にしながらものろのろ浴衣を直して 治ってないな?に仕上げた。] (-326) 2021/01/11(Mon) 14:32:41 |
![]() | 【秘】 図書館長 アザレア → きっと教育係 キネレト[……?だめだな。わからん。 混乱して焦ると余計上手くいかないので 今はとりあえず諦めて肌が見えないように合わせだけ直す。 彼女の意識ははっきりしていることを確認すれば 水を運んできて飲ませている間に てきぱき自分も着替え そこそこに浴衣を着た。] 少し休もう。 きみの大丈夫はだいたいあてにならないからね。 [有無を言わさず彼女を抱き上げ和室に戻る。 体力はないが、持久力が息をしていないだけで 君を抱き上げるくらいは相変わらず造作もない。 大丈夫だとか心配ないをきみが繰り返しても しばらくは聞く耳を持たず膝枕でもして休ませておこう。 きみに拒否権はありません。*] (-327) 2021/01/11(Mon) 14:36:03 |
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![]() | 【独】 図書館長 アザレア/* きちんと綺麗に完璧を目指すからできないのかも? 自分のなんて適当でええわと思えばそこそこになる。 着付けって奥が深い。 [けど温泉浴衣なんてそんな難しいもんではない筈だ] (-331) 2021/01/11(Mon) 14:40:45 |
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![]() | 【独】 図書館長 アザレア/* 全然うまくいかないの 浴衣着る文化圏じゃないからだねきっと。 あとラ神が愉快犯だからだね。 だいたい格好つけさせてくれない。 完璧に直して完璧に着こなしてドヤ顔したいのに。 (-337) 2021/01/11(Mon) 14:47:23 |
![]() | 【独】 図書館長 アザレア/* >>-346 きみのかっこいいを信じた結果 きみが笑われるなんてことは避けたいからな。 きみの自慢になれる夫でありたいと意識することが きみを悲しませることになってしまうんだろうか? ふむ……むずかしいな。 きみは土の上より地上よりわたしのお布団の中、だろう? なら死んだり転がったりしてないで ほら、わたしの腕の中でおとなしくしていなさい。いいね? >>-348>>-349 しにたくないけどしんでしまうからしんでいる まではわかるけど しにたくないならしぬきでいきて。おうえんする。 >>-351 300かいおすと11がつまでなのかぁ。 けいさんはやい。しゅごい。 きょうがなんがつなのかすらわりといつでもまいご。 (-358) 2021/01/11(Mon) 15:34:04 |
![]() | 【念】 図書館長 アザレア[恥じらうならやらなければいいのに。 なんて浮かんだ意地悪な言葉は飲み込んでおく。 驚いただけで嫌だったわけでもない。 彼女と目を合わせた女性の気持ちを 少しだけ垣間見た気分にはなったが。] ……普段の服装のせいもあるかもしれないな。 きみにとってはただの制服のようなものかもしれないが。 [本当にそう考えていたのかそれを言い訳にしていたのか 自分でも今となってはもうよくわからない。 けれどわたしが触れなければ清らかななままだったきみの体を すこし男に慣れさせる行為に背徳を感じていたのは事実だ。 それに後ろめたさを覚えるどころかむしろ ……その先は黙っておこう。] ……いいや? 例え道理や神の教えに背こうとも今日は もう止める気はないな。 きみもいい加減、それを求めてくれているだろう? (!23) 2021/01/12(Tue) 0:01:08 |
![]() | 【念】 図書館長 アザレア[断定に近い問いかけの返事は 求められる口付けで事足りる。 粘膜で触れる口付けのやり方も 口づけの合間の息継ぎの仕方も 口の中で感じる感覚すら わたしで覚えたんだよなぁと思えば 「純潔を散らす」なんて表現は今更な気もした。 誘うような甘い声の音も 快楽に蕩ける瞳の色も 神聖な清らかさには程遠い。 子供たちの輪の中で、 太陽の光を浴びて微笑む無垢な少女に わるいことを、おしえているような 背徳感だけは何時までも付き纏って ……躊躇いよりも、仄暗い興奮を覚えるなんて。 きみには言えるはずもない。] (!24) 2021/01/12(Tue) 0:01:48 |
![]() | 【念】 図書館長 アザレア[肥ったという意味でなく。 肉付きが良くなったと感じるのは欲目だろうか。 最初に此処に挟ませた時よりも柔らかく感じる腿を 確かめるつもりで執拗に撫で回していたら 随分と紳士的な問い掛けが投げられた。 そうだね、無遠慮に撫で回す前にそれは必要な言葉だった。 女性の肉体を持ったイケメンを地で行く彼女に ちょっと感動すると同時 変にときめきそうになる心臓を宥める] ああ、もちろん。 触れてくれ、どこへなりと。 [安心できる場所を探るみたいな 随分と幼けないく感じる触れ方に わざわざ前置きをして一体どこに触れてくれる気か 少し期待した自分の浅ましさがぐさりと刺さるが 無視して触れる手のひらに上から手のひらを重ねた] (!25) 2021/01/12(Tue) 0:03:24 |
![]() | 【念】 図書館長 アザレアなんだか、恥ずかしいね。 伝わるだろう。 ……こうふんしているのが。わかるかい? [少し早い鼓動の振動が彼女の手のひら越しに 自分でも感じ取れる気がする。 その理由を教えるように潜めた声で囁いて まるできみがそれを確認しようとしたかのように 言い聞かせて、すりかえる。 すっかりはだけはじめた袷を広げるように 彼女の同じ場所に手のひらで触れれば 柔らかな肉に無骨な指が僅かに沈む。 きみの心音も少し早い気がするのは、 興奮よりは緊張だろうか。 何時もなら落ち着くまで呑気に待ってしまうけれど 今日は構わず滑らせた手のひらが 柔らかな膨らみをすっぽりと包み込んだ。] (!26) 2021/01/12(Tue) 0:04:32 |
![]() | 【念】 図書館長 アザレア[どこにどう触れればきみが反応するか もうすっかり覚えてしまった掌に迷いはなく 焦らしもせずにきみの息を乱すことばかり考えて 息苦しさに喘ぐ吐息を貪るみたいに何度も唇で塞ぐ。 肌が掌に吸い付くような気がするのは 手のひらが汗ばんでいるせいかあるいは君の肌のせいか。 あるいは体中に降らせた口づけのせいかもしれない。 心地よくて何時までも触っていたいが 今日は朝までそうしているわけにも行かない。 帯を解いていないせいで引っかかったまま 乱れきった濃い色の浴衣が ぼんやりとした明かりの下白い肌を浮き上がらせて ひどくいやらしい装いに見えおかしな高揚感を得る。 脚を広かせたせいで晒された下着の布地だけが 彼女の肌を隠す最後の一枚みたいに張り付いているのは その上から隠れた場所を随分としつこく虐めたせいだろう。 臀部と脚の境目の感触を楽しんでいた指先が 肌と薄い布地の間に滑り込んで 軽く引っ張るようにして喰い込ませた 完全に楽しんでいる顔をして目を細める笑顔は 「王子様」には程遠い、わるい顔をしていた] (!27) 2021/01/12(Tue) 0:05:25 |
![]() | 【念】 図書館長 アザレアぬがせて、いいね? [いいか、問うのではなく、いいと言えと 命じるような強引さで尋ねて、返事を乞う。 YES以外有り得ないところまで許されて 何をいまさらと自分でも思わないでもないが 聞きたい欲求に素直に従った。 貞操帯でもなんでもない、薄っぺらな布だ。 軽く引っ張っただけで無防備に隠れた場所を晒すし ずらしてしまえば指以上の侵入も容易く許す。 なんならこの下に隠された肌に触れるのだって べつに初めてのことではないし。 今だって薄布越しに柔らかな肉の割れ目に 無骨な指を浅く押し込んでは 執拗に可愛がってやった後だというのに、本当に今更だ。 けれど、今日はもう、途中ではやめないと告げたから。 この先を、きみにも、求められたくて。*] (!28) 2021/01/12(Tue) 0:06:42 |
![]() | 【独】 図書館長 アザレア/* ご挨拶ラッシュかしら。 え?明日でもう閉じるの?嘘でしょ? ええと、何言い忘れてるっけ? 滑り込みでぎりぎりにお席を用意していただいたり 認識の違いのせいとはいえやらかしたり お忙しい進行中にお問い合わせしたり 村建て様ながれさんには多大なるご迷惑を。ありがたや。 国主様にもありがとうございますし損ねている気がする。 ご一緒させていただいた皆様にも感謝を。 りんとさんへのありがとうは書ききれないから 別途地道に伝えていこうと思います。 たくさんお待たせして申し訳ない。 たのしいじかんをありがとうありがとう。 (-450) 2021/01/12(Tue) 0:23:19 |
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![]() | 【独】 図書館長 アザレア/* ぷぇ。やだうちの嫁かわいい。 単語帳全部音読して暗記しゅる。 (※だがわすれる) 急がせてごめんねごめんね お返事くると思ってなかったうれしい((└(:3」┌)┘)) (-485) 2021/01/12(Tue) 6:16:07 |
![]() | 【人】 図書館長 アザレア[きみは「わたしとはなすこと」が好きなんじゃなく 「わたし」がすきなだけのくせに。 しれりと口をついて出そうになった言葉の傲慢さに 一瞬自分で驚いて…… 成程それが当たり前の思考になるくらいにきみから 愛されてるなと実感れば気恥ずかしさが優って辞めた] なるほど……それは…… つまりあたらしい羞恥プレイへのお誘いかな? なんてな、ははっ冗談だ。 濃いめの恋愛物の台詞を 感情豊かに音読させてみたいものだが その手の本はそもそもあまり読まないからね。 あ、いや。違うぞ。 決して如何わしい類いではなくてだな。 [きみが普段女の子相手にやっているのを 少し大げさにしたくらいの想像をしてみたけれど この言い回しでは少し過激なロマンス小説でも 読ませて恥ずかしがらせたいみたいだと遅れて訂正を。 そういうのが趣味だと誤解されるのは避けたい。 ……いや、悪くないな?なんて一瞬思いはしたが。 ] (163) 2021/01/12(Tue) 9:30:48 |
![]() | 【人】 図書館長 アザレア[多分頼めばやってくれそうな気はする。 それもなかなかの完成度で。 謙遜するけれど、きみは本当になんでも出来てしまうから。 多芸は無芸と自分では思っているんだろう。 自分の興味のなかったことでもひとに乞われれば なにごともかなりの完成度まで持っていこうとするし それが出来てしまうから、努力しすぎてしまう事を 努力しすぎるまで今気強く努力出来てしまう熱量を すごいことだなんて思っていない。 努力と工夫とそれを続ける根気強さはあるのに 効率を上げる適度な手の抜き方は考えもしない彼女は わたしにとってはなんとも不思議な生き物で 己の力量を理解し諦めることで納得し如何に手を抜き 楽をするかを最初に計算し始めるわたしもまた 彼女にとっては未知の生き物なんだろう。 ときどき鏡みたいに似ていると思う部分もあるのに そんな異文化交流めいたまるでちがう部分もある わたしはきみを見て少しくらいは 努力する楽しさを思い出すし きみはわたしを見てたまには 手を抜き楽しむことを覚えるといい きみにわたしはまるで相応しくないけれど それでもきみがわたしを選んだ理由と わたしがきみの隣にいる言い訳は それだけでも十分なのかもしれない。] (164) 2021/01/12(Tue) 9:31:45 |
![]() | 【人】 図書館長 アザレア人徳ならわたしの、ではなくきみのだと思うんだが…… 親しみがないと軽めの暴言も出ないのとの合わせ技で。 わたしはそこまで人付き合いが得意ではないしね。 社交性はきみに任せる、わたしは無理だ。 頼りにしているよ。 きみを閉じ込めて独り占めしたい気持ちと 世間からきみを孤立させたくない気持ちと ……面倒なご近所付き合いを押し付けたい打算が 今、絶妙にせめぎ合っているよ。どうしてこうなった。 おかしいな、そんな話をしていただろうか。 [『ところで何の話だったかな?』は なにもきみの専売特許ではない。 寄り道と脱線と迷子はむしろ わたしの得意分野であるからして。 実年齢も相まって、見目がもし年相応ならば ただのボケ老人のよくある所業だ。介護かな? きみは本当に良く付き合ってくれているなぁと常々思う。 同じことを思われているなんて理解できるはずもない。] (165) 2021/01/12(Tue) 9:32:01 |
![]() | 【人】 図書館長 アザレア[掴むより取り零すのが得意なわたしでも 当たり前に享受しているのだと理解できるくらいに きみの気遣いは過ぎるほどで、 いつだってわたしへの思いやりに満ちている。 わたしには過ぎた相手だと、この先も何度だって思うだろう。 けれどわたしはきみよりも、 言い訳と屁理屈がとても得意なので。 きみくらいでないとわたしの相手は務まらないのだから これは仕方のないことなんだと理解するのもきっと早い。 受け取りすぎた想いを同じだけ返すことはできないが 無限にも思えるくらい降り注ぐそれに窒息することもなく 重さを感じない程度に適度に受け取ることはできる。 重なるふたりの時間がきみにとっても しあわせな日々であり続けるために なにかわたしにも出来ることがあるかはまだわからないが 一緒に考えてゆくことはできるだろう。 例えばいまこの時間みたいに。 きみが望んでくれることを、ひとつずつ叶えていったり。 できることから、すこしずつ。] (166) 2021/01/12(Tue) 9:32:29 |
![]() | 【秘】 図書館長 アザレア → きっと教育係 キネレト[食事の時間なんてなんとでもなるものだ。 なるといったらなるのである。時系列?知らんな。 まるで脈絡なく告げられた気がする愛しているに やはり疲れているんだろうなと納得する。 また見事に君の想いを取り零しながら わたしのいいところ探しを始めていそうな彼女の瞼を 手のひらで覆って強制シャットダウンを試みる。 疲れている時くらい、休みなさい。 なんでもできるくせにそんな当たり前のことが なぜだか彼女は苦手なようだ。 本当に不思議で仕方がないと時々思う。 なんでもできるくせに、変に手が掛かって 目が離せないなんて、思ってしまう。 そんなきみは存在しないかもしれないと 話したばかりなのにまたこれだ。 自分でなんとか出来たって甘えてくれているんだとまで 理解すれば甘やかしたくなってしまっても仕方ない。] (-495) 2021/01/12(Tue) 9:33:55 |
![]() | 【秘】 図書館長 アザレア → きっと教育係 キネレト食事は、……もう少し落ち着いたあとでもいいさ。 きみも、それに……わたしも、ね。 今食べてもろくに味わいもせず 機械的に掻き込んでしまいそうだしな。 正直な話、まだ……食事の片付けと布団の支度の、 その後ばかり意識してしまっている気がするし…… まぁ、ゆっくりしようじゃないか。 時間は、作ればいくらでもある。 焦る必要もないだろう? [ まぁもう村閉じるんですけどね! なんてメタなツッコミはしないお約束だ。 足が痺れたらまたきみに甘えて揉んでもらえばいい。 ゆっくりと過ぎる時間を楽しむように まだ湿った彼女の髪を撫で梳いて。 甘えてくれる彼女に甘える。 この時間が幸せだと言葉で伝えるのは 彼女が十分に休んだあとでも遅くないだろう。*] (-496) 2021/01/12(Tue) 9:34:53 |
![]() | 【秘】 図書館長 アザレア → きっと教育係 キネレト[すっかり忘れたまま家に帰って 渡されて思い出す不甲斐なさで交換した 遅れに遅れたクリスマスプレゼントのマフラーは いつか贈った窓と同じ空の色だ。 きみの持っていた蒼色ではなく、水色に近い毛糸の 編み目は少しだけ不揃いで粗いけれど ……よく言えば温かみはあるだろう。 既製品には程遠いが不格好ではないくらいには 仕上がったつもりでいる。そう、手編みだ。 物理的にも気持ち的にも重たかろうと過ぎりはしたが わたしは古い人間なもので 手編みを贈ることに憧れてしまったのだから諦めて欲しい。 しかも揃いだ。自分用がもう一本ある。 毛糸を多く買いすぎてしまったとか 練習用だなんて一応、言い訳を添えておく。 おそろいの服、とは言い難いが。 願い事リストに似たような願いを見つけて 少しだけ、本当に少しだけ安心したのは内緒だ。 だってこんな、価値のないものを 自分勝手に贈るのは初めてで きみが喜んでくれるか……迷惑でないか ほんとうに不安で仕方なかったんだ。] (-499) 2021/01/12(Tue) 9:54:47 |
![]() | 【秘】 図書館長 アザレア → きっと教育係 キネレト[贈られたアイマスクは枕の下に仕込まれて 香りを楽しむばかりになって 本来の役目は未だ果たされていないけれど きみと眠るときには眠りに落ちる瞬間まで きみを見ていたいと切々と語って納得してもらった。 きみがなにを望んでくれているか わかり易く記してくれた単語帳は絶賛した後 二人見返せる場所に吊るしてある。 時々増えていることはこまめに確認しているし 叶えられそうなことは日程を合わせる意味で 彼女の文字の下にひとこと書き足したりしている。 時々わたしの望みもこっそりと 台紙を増やして足したりもしている。 一番最近足したのは、最後の一枚の裏側だ。 紙が増えたわけでもなければ他とは違う裏面なので もしかしたらきみはまだ気づいていないかもしれない。 随分と考えてから、提案の意味で 裏のきみの文字に重ねるようにこう記した。] (-501) 2021/01/12(Tue) 9:57:40 |
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