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名前 | ID | 生死 | 勝敗 | 役職 |
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主人 アベル | master | 襲撃死 (2d) | 敗北 | 村人陣営:村人 村人を希望 |
鳥籠 ワルゴ | Rurux_is_me | 襲撃死 (4d) | 敗北 | 村人陣営:狛犬、宝玉 おまかせを希望 |
命灯癒光 リーディエ | sinorit | 処刑死 (4d) | 敗北 | 村人陣営:人犬、宝玉 おまかせを希望 元々は骨噛みだった |
浮遊する ハグベリー | arenda | 生存者 | 敗北 | 人狼陣営:人狼、宝玉 人狼を希望 |
手探り ノル | ko_nose8 | 生存者 | 敗北 | 人狼陣営:人狼、宝玉 人狼を希望 |
ガラクタ モノオキ | axyu | 生存者 | 勝利 | 妖精:幼狐、宝玉 幼狐を希望 |
無線通信 ユングフラウ | shingetsusou | 生存者 | 敗北 | 村人陣営:霊感少年、宝玉 霊感少年を希望 |
骨頭 クローディオ | rustyhoney | 処刑死 (3d) | 敗北 | 村人陣営:人犬、宝玉 人犬を希望 |
包帯 タンジー | krkw | 生存者 | 敗北 | 村人陣営:狩人、宝玉 おまかせを希望 |
電球 フィラメント | kurohoshi | 襲撃死 (3d) | 敗北 | 村人陣営:賢者、宝玉 おまかせを希望 |
![]() | 【赤】 手探り ノルベリ兄は笑ってる。僕は……僕も一緒に笑う。 「ワルゴ……僕も賛成だよ。まだ小さいんだし。ね」 家族を助けたい。僕たちはきっと一緒だ。 どこか壊れてしまっているところも。 「リディ……リディ。わかった。そうだね。辛い思いは短く終わらせてあげないと…… 僕、チャンスがあったら頑張るね」 どこかで2人になれる、かもしれないし。 (*0) 2022/07/23(Sat) 23:18:46 |
![]() | 【秘】 命灯癒光 リーディエ → 手探り ノルノルが合わせてくれるから、少しは楽に運べただろう。 それでも力仕事は得意ではないから、時間はかかるけど。 「………えぇ、」 埋めるんだ、の言葉には短い返事。 肉体を置いてはおけないし、眠らせてあげる方がいいから。 ポケットに入れた万年筆を、形見のように。 すんなりとスコップを取りに行ってくれるのであればお礼をひとつ。 「……フィルの頭に当たらないように、布の中に」 置き場所にはそう返して、それが行われるのをみればまた移動を再開する。 暫くすれば、クロを埋めた場所である屋敷裏に。 掘られた形跡が見えるところが、クロの体がある位置だ。 (-0) 2022/07/23(Sat) 23:57:09 |
![]() | 【秘】 手探り ノル → 命灯癒光 リーディエ「ううん……こう?こう入れればいっか」 お礼には首を振って、スコップを仕舞った。 そこにたどり着くまでにかなり疲弊したものの…… 「……あそこ?あの隣に埋めるの」 クロは……大きいし、穴掘るの大変だったかな。 「フィーの穴……掘るの大変だね」 どうやって手伝えばいいんだろう、と考えるのと同時に、埋めてしまうのは嫌だなとも思った。 別に繋いだこともないフィラメントの手を触る。……死んでいても、見えるところにいてくれるほうが嬉しい。 (-1) 2022/07/24(Sun) 0:53:36 |
![]() | 【秘】 命灯癒光 リーディエ → 手探り ノル「……そうです」 僅かに息を切らしながら額の汗を拭う。 次に、息を整えるように大きく深呼吸。 今からやることは凄く大変だから、少しでも体力を回復しないと。 自身の能力が反映されるなら、それを使っていたのだが。 「…えぇ、でも早くしなくちゃ」 ユンのように深く掘るのは難しそうだ。 それでも 既に痛みと疲労のある体で 出来る範囲で頑張ろうと意気込んで。貴方がフィラメントの手を握るから、自然と視線はそちらに向かった。 クローディオの時は自分がこうしていた事を思い出す。 でも直ぐに視線は外れ、スコップに手を伸ばす訳だが。 そうして、赤く濡れた手でそれをしっかり握りしめて。 不慣れながらもクロの近くに新しい穴を掘り始める。 (-2) 2022/07/24(Sun) 1:35:52 |
![]() | 【秘】 手探り ノル → 命灯癒光 リーディエ「……ねぇ」 掘り始めて数分だろうか。掘る様を見て、手伝えることないな、と思ったのだけれども。 「僕がやるよ」 君が大変そうで、つい提案してしまう。 ろくに掘れないと思うけど、早くしなくちゃいけないなら余計なことなんだけど。 (-3) 2022/07/24(Sun) 2:18:36 |
![]() | 【秘】 命灯癒光 リーディエ → 手探り ノルここまで、目を合わせることは無かったはずだ。 クロの事から、どうしても貴方のことが憎くて。 万年筆を見て思うことも、あったし。 ザクリ。動かしていた手を止める。 少し迷うように貴方を見つめ、ゆっくりと口を開いた。 「………汚れますよ」 リディは既に血に濡れ、土に汚れ。 人より少し白く綺麗だったはずの手は、ここ数日で擦り傷も多くて。 だから。今綺麗な貴方がわざわざそうなる必要も無いと、そう思う。 でももう一押し、貴方がそれでもいいと声を上げるなら。 「………………お願いします」 と、手にしていたスコップを渡しフィラメントの横に座り込むだろう。 クロにしたように、フィルの手も握る。 温もりのない手に、悲しみが溢れて 握る手に力が入った。 (-4) 2022/07/24(Sun) 2:45:18 |
![]() | 【秘】 命灯癒光 リーディエ → 浮遊する ハグベリー「……兄様……大丈夫、ですよ」 だから、そんな顔をしないで下さい。 ふらつきそうな体をどうにか押し止めて、貴方に視線を向ける。 浮かべるのは笑顔で、確かに無理はあるけど。 それでも、触れられたことへの喜びも混じっていた。 手を伸ばし、もう一度だけ貴方に触れようとする。 叶うなら頬に添えて、その温もりに笑みを深めるだろう。 「………私、誰かに触れることを……諦めて、いました。でも、でもね……『お父様』の……主様の死を、見て」 「皆と話して、…あぁ、後悔しないように……って」 そう思いました。私はきっと、長くは生きられないから。 「苦しく、ないですよ。痛くも、ないです。…死なないわ、私。皆が、いる限り……」 本当は痛くて苦しくて。でもそれは、力のせい。 ここにあと少しだけいさせてくださいと甘えてみようかと、そう思いはしたけど。 「……ふふ、そう心配なさらないで。いつもの事、です。 ありがとう、ベリー兄様。…抱きしめてくれて、嬉しかったです」 一歩下がり、もう一度笑みを浮かべて。 部屋まで送ってくれるのなら、珍しくお願いをする。 もう少し貴方と一緒にいたかったから。 最初の問いへの答えは、もう求めない。 この時既に、貴方が関わっているのかもしれないと──そう考えていました。 (-5) 2022/07/24(Sun) 3:40:49 |
![]() | 【秘】 手探り ノル → 命灯癒光 リーディエ「いいよ、気にしないよ。あとで洗ったらいい」 いつも通り、の言葉だ。外で遊んで汚れたら後で洗おうとか、よく言ったよね。僕は。 今は『いつも』ではないから不自然になる、のに気付けない。 リディはあんまり外に行かないから知らないかな。 スコップを受け取って片手と片脚で掘り始める。 土にスコップを突き立て、脚で踏み込めば痛みが走り、ぐっ、と顔に力が入る。 左腿に怪我があるから。 でもそれは我慢ができるから、何回か繰り返す。刺して、倒すように土を掘り起こして、柔らかくなった部分を穴の外に何回かに分けて運ぶ。 足元はすぐ土まみれになった。 このまま続けてもきっと穴は掘り終わらない。 (-6) 2022/07/24(Sun) 14:21:48 |
![]() | 【秘】 命灯癒光 リーディエ → 手探り ノル「……………そう、ですか」 私は、皆が遊んでいる様子を木陰から眺める事も好きだった。 優しい皆は私の力を知らないから、手を伸ばしてくれて。 でもその手に触れることが出来なくて、いつも苦しかった。 だから、いつからか木陰ではなく屋敷の中から見守ったりして。 本当は寂しかった。ずっと、悲しかった。 昔を思い出して、小さく吐息を零す。 戻りたい。戻せない。…… 痛い。 フィラメントの手を握り、休憩するように座り込んでからは──ぼんやりと、ノルの姿を眺めていた。 何処か、怪我をしているのだろうか。 暫くはそうして眺めていたけど、クローディオやユングフラウと違い不慣れな自分達ではやはり時間がかかってしまう。 「…フィル、ごめんなさい」 分かっていたことだけど、力がある人を呼べばよかった。 疲れた体に鞭を打つように、もう一度と奮い立たせ。 フィラメントの手を離した。 「………代わります」 そのままその手をノルに向かって伸ばし、スコップを渡すように視線をそちらへ。 どちらがやるのもあまり変わりは無いかもしれないが……朝になる前に何とか出来たらいいなって。 (-7) 2022/07/24(Sun) 14:45:17 |
![]() | 【赤】 浮遊する ハグベリー「うん、うん、頑張ろうね。ノル。」 皆を救うために。 皆を守るために。 皆を助けるために。 ほんとに? 「俺も………ね、頑張るよ。ノル。」 「頑張ったらさ。」 「また、一緒に寝てくれる?」 「おねがい…………」 せめて、志を同じくする貴方とは。 出来るだけ一緒に、出来るだけ、暖かいままの。 そんな"家族"でいる時間を、長く作りたいんだ。 (*1) 2022/07/24(Sun) 17:59:14 |
![]() | 【秘】 浮遊する ハグベリー → 命灯癒光 リーディエ「大丈夫な……… わけ………… 」と、反論してみた所で。 貴方を困らせてしまうだけな気がして、言葉は尻すぼみに。 兄なのに、なにもできない。 何もしてあげられない。 ただ触れる事しか。触れられる事しか。 そうして貴方を傷つける事しかできない。 「…うん………うん、そうだね………。」 苦しくない、痛くないと。 貴方が言うならせめて、そうなのだと肯定して。 貴方がそうしたいと、見せたいと思うものだけを、 見るようにして。 それで攻めて、貴方が喜んでくれることを願って。 「……いつでも、お安い御用さ。 俺は、君のお兄ちゃんだからね。」 さぁ、外は危ない。 貴方の横に並び浮かんで、どうか。 もう少しだけ、貴方との夜を引き延ばしながら、 送り届けるとしよう。 (-8) 2022/07/24(Sun) 18:07:15 |
![]() | 【秘】 手探り ノル → 命灯癒光 リーディエ「……うん。疲れたら教えて。かわる」 やっぱり僕じゃあんまり掘れないなって、スコップをリディに返した。リディが休んでる間に掘ったらいないよりはマシ、かな。 でも誰か呼んでこようか、とは言えない。 ……片手がうまく使えなくても、ユーとかタンジーくらい大きかったらな。 少し離れて、裏の木を見る。どこかに記録した木があるはず。全然伸びなくなっちゃってつけるのをやめてたけど、最近また測ってみて、やっぱり伸びてなかった。 あの木を見つけたら多分嫌な気分になる。同い年のみんなからどんどん離されるの、嫌だったから。 でも離されるのが嫌なくらい、大したことじゃなかったね。 リディが掘ってるのを横目に、屋敷のほうに近づいて窓のそばとか、玄関の方面とか……人の姿を探す。 ……誰か近くにいるかな?いないかな。 僕から気づかなくても向こうからは気付ける、かも。 (-9) 2022/07/24(Sun) 19:31:06 |
![]() | 【赤】 手探り ノル「みんな一緒にいよう、ね」 やさしく兄の耳を塞ぐように、必ずみんなのためになるよって念押し。 僕はみんなのためにもなるって本当に信じてるし。分かってもらえなくても。 「……駄目って言わないよ?」 ぎゅっと兄の手を引っ張る。両手で掴もうと失敗して、片手は袖を掴むだけになってしまうけど。 「ベリ兄はずっと頑張ってるよ。だから今日も明日も一緒だよ。一緒に寝たい……今日は久しぶりに歌、聴きたいな」 二人で、ってことは、僕だけにってことだから。すごい我儘だ。 (*2) 2022/07/24(Sun) 20:07:15 |
![]() | 【秘】 命灯癒光 リーディエ → 手探り ノル貴方の言葉に頷いて、スコップを受け取る。 クロの為の穴を掘る時、クロの真似をしてたユン。 その真似をして頑張るけど、やっぱり上手くはいかない。 それでも諦める気はなくて、よろめきながらも必死で体を動かす。 目的が無くなったら、動けなくなりそうなくらい疲れがある。 だからノルの動きもあまり見えていなくて。 どこかを見てるってことくらいしか、分からない。 「……クロ、兄様。………フィル、兄様」 大切な2人。大好きな2人。……もう誰も、 頭の中で考えるのはフィラメントの言葉。 何かあっても、見失わないように。冷静に、自己を保って。 そうすれば、きっと何かが見えるはず。 「………………怪我、」 1度手を止め、ポケットの中。万年筆を布越しに撫でる。 小さな声での囁きは、穴を掘る音できっと掻き消された。 鼓動が早いのは一体どちらの意味で? 動揺は、しない。ここ数日での出来事を頭で思考するだけ。 止めた手をまた動かして、ゆっくりと息を吐き出す。 「…ねぇ、ノル。お水を……取りにいってくれませんか」 (-10) 2022/07/24(Sun) 20:20:58 |
![]() | 【秘】 手探り ノル → 命灯癒光 リーディエ「水?」 振り向く。少し近づいて。 「そっか、疲れた、よね。……ここで、待ってて」 様子を見て疲労の色を感じ取ったから、お願いしてから取りに行く。できるだけ早く走って。 右足だけでなく、今日は左足も若干引きずるようにして。 普段通りにしようとしてるけど、注意深く見るなら…… 戻ってくる時間はノルの足で、キッチンとの往復分。 リディは埋めるまで、最後まできっとやるから、少し離れても大丈夫なはず。 (-11) 2022/07/24(Sun) 21:39:25 |
![]() | 【人】 命灯癒光 リーディエ>>-11 兄様達 「……えぇ、喉が渇いて。…お願いします」 この言葉は嘘ではない。 だからきっと、大丈夫。 走っていくノルの様子を見つめ、震える吐息を零す。 もし、もしも。本当にそうなら……? 「………どうしたら、いいの」 止まらない歯車の動きを止めるには……。 『………リディは』『ひとごろしじゃないわよね?』 『みんな、ひとごろしに……なっちゃうのかしら』 分からない。そうとしか、言いようがなくて。 動揺を隠すように深呼吸して、羽織っていたカーディガンを布の上に。 ふと、視界の端に誰かが映る。 「………ベリー兄様、」 あの夜からあまり姿を見かけなかった、大切な人。 見えた表情が何だか怖くて。聞こえる声色が恐くて。 笑顔で誤魔化して、ノルの帰りを待つ。 フィルの事とか、手紙の事とか。今の状況を軽く、説明しながら。 そうして少しすれば、ノルは水を手に戻ってくるのだろう。 ノルのお願い通り、考え通り。リディはまだ、ここに居た。 …貴方が秘密を共有する、大切な 大切な兄とともに。 (0) 2022/07/24(Sun) 22:22:58 |
![]() | 【人】 手探り ノル>>0 リディと兄 「持ってきたよ……」 ジュースもあったから、水と2つ持ってきた。 大きめのコップに入れ、腕と体で挟んで。 「……! ベリ兄!」 兄の姿を見つけると駆け寄りそうになって、でも零したら危ないから……こらえた。 「リディ、どっちがいい?」 ジュースと水。運び方でちょっとぬるくなっちゃったかもしれないけど、一応氷入れてきたからまだ冷たいはず。 リディが選ばなかった方を飲もうと思ってる。 飲み物を渡したらもう1個は地面に置いて、改めて兄に飛びついているだろう。 今まで、こんなに分かりやすく兄にべったりする様子は見せたことがなかった。 (1) 2022/07/25(Mon) 1:17:39 |
![]() | 【人】 命灯癒光 リーディエ>>1 兄様達 ハグベリーに状況の説明を終える頃。 戻ってきたノルに視線を向け、軽く頭を下げる。 「…ありがとうございます」 どちらと、選択肢を受けたから迷わずに水に手を伸ばし。 受け取った後、すぐにコップの縁に口につけ、傾けた。 慣れない作業と緊張が喉の乾きを齎す。 飛びつく様子には、きっと驚いていた。 でも表情に変わりはなく、あくまで冷静に見える形で。 抱くべきではない違和感と、羨望。 自ら望んでいても、兄達は悲しむばかりで。 喉を潤した後は、 そちらを見ないように スコップに手を伸ばす。事が起こる前に甘えられたら、違っていた? 最期まで触れない事が、正しかったのだろうか。 「…私、戻りますね」 まだまだ不完全な穴を指さし、2人はゆっくりして下さいと伝えて。 もうすっかり傷だらけの手と、土で汚れた体に小さく笑いが零れた。 でも、手を止めている暇はないから。 もう一度掘り始めようとする。 声がかかれば、動きを止めるかもしれないが。 (2) 2022/07/25(Mon) 2:20:56 |
![]() | 【人】 命灯癒光 リーディエ>>3 兄様達 別に、構わなかった。自分だけが動くことに関して。 気にしなくて、いいことだった。 何より、冷静な頭が導き出す答えが怖くて。 触れられない寂しさが胸の中にあって。 「………あ、」 迷うように、手にしていたスコップを握りしめる。 こういう時、 もういない 2人であればどうするのだろうか。…なんて、意味の無いことを考えて笑う。 「…分かりました。それでは、お願いします」 でも、そうだ。早くしなくてはならないから。 それを考えるなら、きっとこれが最善。 そっと兄達にスコップを渡し、屋敷の壁に凭れ座り込む。 座り込む際、ポケットの中から万年筆と結晶を取り出し。 何かを考えるように夜空を眺めて、秋を想う。 暫くしてから、穴を掘る2人に視線を向けた。 (4) 2022/07/25(Mon) 8:09:35 |
![]() | 【赤】 浮遊する ハグベリー皆の為になる。 その言葉が耳の中に入って、固まって、塞いで。 もう他の事を考えなくても良いのだと安心する。 何も聞きたくない、何も考えたくない。 いいじゃないか、皆の為になるならば。 ごぼ、と音が鳴って、吐息が上に昇って行った。 「ありがとう、ノル……大好きだよ、俺の家族。」 「うん、沢山歌ってあげる。今日も明日も、君と」 「一緒に、頑張れるように。」 依存する、溺れていく、沈んでいく。 ただ一人、同じ苦しみを知ってくれる君に。 (*3) 2022/07/25(Mon) 16:49:00 |
![]() | 【人】 浮遊する ハグベリー>>4 大好きな家族達 「随分掘って疲れたでしょう。 あとはお兄ちゃんに任せて。」 優しい声で。 優しい笑顔で。 そう語り掛ければ、スコップを受け取って。 数日前より頭一つ分下がった高度。 弟が重しになってくれれば、もっとぐっと下がる。 ありがと、と頭を撫でてから、ざく、ざくと。 まずは 愛していた家族が、安らかに眠れるための穴を。 たくさん要る やがて汗ばみ、息が荒くなる頃。 きっと、十分なだけの穴が掘れる。 お兄ちゃんは、力持ちだ。 (5) 2022/07/25(Mon) 16:56:10 |
![]() | 【人】 電球 フィラメント「………」 「――はぁ〜……」 *電球の彼は、自分が埋葬されていく様を眺めます。 *なんとも奇妙な感覚ですが、それはそれ。 *溜息の所以はそこにはないようです。 「……リディ、なんとなく勘付いているのでしょう?」 「……私の遺体など放っておいて、すぐにでも逃げて欲しいのですが」 *電球の彼は、明かりを小さく落とします。 「――伝わるわけも、ないですもんねぇ」 「…………………」 「迎えるの、嫌ですねぇ」 (6) 2022/07/25(Mon) 19:07:00 |
![]() | 【人】 命灯癒光 リーディエ優しい声も笑顔も、全てを怖く感じてしまった。 きっとこんな状況でなければ、そんなこと抱きもしなかったのに。 曖昧な笑顔でスコップを渡して、少し離れて。 座り込んで眺める間も、やっぱり怖かったの。 目が合うという当たり前の行為さえ、落ち着かなくて。 見張られているような、居心地の悪さを感じていた。 不自然のないように叫んで皆を呼ぶ? あるいは、まだ足りないからと水を取りに行く振りをして。 なんて、頭では考えるのに疲れた体では行動に至らない。 そうして時間が経って、ノルからかかる声。 本当は逃げ出したい気持ちを抑えて、 立ち上がる。「………えぇ。…そう、ですね」 2人から見れば、別れを惜しむように見えていればいい。 実際その気持ちはあるし、誤魔化しは効くはずだ。 ねぇ、フィル。…私は、どうするべきでしたか? もう何処が痛いのか、どれほど疲れているのか鈍り始めている体を動かして、フィラメントの近くへと向かう。 布の上に置いたカーディガンを拾い、暫く眺めて。 それで結局何を口にするでもなく、2人がどうするか確認するように見つめるのだろう。 (8) 2022/07/25(Mon) 22:56:39 |
![]() | 【赤】 手探り ノル大好き、って言ってくれる度に、幸せな気持ちでいっぱいになる。 「僕も大好き。好き」 あんまり言いすぎると嫌かな?とか、ちょっと恥ずかしいな、とか前はあったんだけど、今はどこにもない。 日常の延長じゃないから。 「たのしみ」 でも声はやっぱり日常通りに、遊びの約束をしたときと同じだった。 この先もずっと一緒だもんね。これが新しい"いつも通り"になるの。 沈み切って息が止まっても、離さないでいるね。 (*4) 2022/07/26(Tue) 0:44:33 |
![]() | 【人】 手探り ノル「穴、運んで……」 やろう、とはいうものの、運び方は兄とリディに従うだろう。運び方と上手い寝かせ方、わかんない。 「……あのね」 そうして運ぶ作業、さして時間のかからない中。 「リディはもう僕のこと嫌いだろうけど、僕はリディのこと好きだよ」 君の態度で、多分そうなんだろうなって 勝手に 結論付けてそう言った。「本当に大好き」 もう嫌われてて、これより下がないなら何言ったっていいやって思って。 リディに目は合わせないで、運ばれている死体に目を向ける。 僕、フィーには言ったっけ。 「フィーも好き……」 これじゃついでみたいって言われるかな。言ってたらいいな。 (9) 2022/07/26(Tue) 0:56:06 |
![]() | 【人】 電球 フィラメント「私も好きだったんですけどね〜、ノル」 「勿論今もですが」 *届くことはない独り言です。 「だ〜れも嫌いにはなれませんよ、私は」 「皆好きだったので」 「………どうしてこうなるんですかね〜、本当に」 *せめて、せめて。 *私が生きていれば、どうにかできたのでしょうか。 *これは、言葉には出来ず。ただ留めておくだけでした。 (10) 2022/07/26(Tue) 0:59:23 |
クローディオは、ただ頷いた。誰に、というわけでもなく。ただ一人で。 (a0) 2022/07/26(Tue) 1:14:43 |
![]() | 【墓】 無線通信 ユングフラウどんなに悲しくても、足を止めてしまいたくても、畑は作物は時を止めて待ってはくれないから。 朝から起きて、手を動かす。 水をたっぷりやって、夏の旺盛な雑草を抜いて、そろそろ豆類は取り入れ時かな。 秋冬野菜のための場所も耕して、畝を作っておかなきゃ。 クロほど鍛えられてない身で一人でやるには結構な重労働なのだけど、その疲労で思考を誤魔化すように熱中している。 皆と、次の季節を生きるための作業に、没頭している。 また、断たれた命に。絶たれようとしている命に。気づいていない。 (+0) 2022/07/26(Tue) 1:22:19 |
![]() | 【秘】 無線通信 ユングフラウ → 命灯癒光 リーディエ〔 ▙ ▜▓▗ _ リディ……〕もう一度、声を掛けてから、2人の傍に座り込む。 それから暫く、黙ったままそうしていれば、外にピクニックにでも来ているようで。 だけど、風は梢を揺らして汗ばんだ肌を冷やすけど、日差しは死者の身体を蝕む暑さだから。 〔 ▙ ▜▓▗ _ クロ……埋めるね。〕再び両腕で抱き上げようと手を伸ばす。 止められなければ、掘った穴へ運んで、布団を掛けてやるように土を被せるだろう。 死者は土の下へ。生者は、この先を生きねばならないのだから。 生きてくれる為なら、幾らでもずるくなるつもりだった。 (-12) 2022/07/26(Tue) 1:35:21 |
![]() | 【人】 命灯癒光 リーディエ運び方は、2人に触れないように気をつけるくらい。 後はフィラメントの頭を変なところにぶつけないように。 きっとハグベリーが何かしらの指示をくれるだろう。 貴方の声には、真っ直ぐにそちらを見た。 最後まで聞いて、合わない目線に 悲しくなった。 「………やっぱり貴方は、」 また勝手に、判断するんですね。 「……嫌いですよ、嫌いです。勝手な判断をすること。 ………許せないんです。……許さない」 ハグベリーにも聞こえる声で、嘘偽りなく言葉を紡いでいく。 「でも。………嫌いになりきれないんです。 ………………ずっと、大好きだったから」 全てが本音だ。今だって、変わらず好きだ。 思いは口にしなければ伝わらないから。 それだけ告げて、目を伏せた。 運び終わり、穴へと寝かせるまでは静かに。 ただ静かに、何かを思うように口を噤んで。 「……おやすみなさい、フィル」 (11) 2022/07/26(Tue) 2:11:16 |
![]() | 【人】 手探り ノル「……うん」 嫌いって、許さないって言われると、分かっててもすごく悲しかった。悲しかったのに、不思議とそれもそれで居心地が良くて。 この悲しさに浸り切ってしまいたくなる。 でも、続いたリディの言葉で、そうじゃなくなった。 「……そうなの?」 君は生きているから、返事がある。 一欠片でも、好きって思ってくれてたら、すごく嬉しかった。嬉しい。 「まだ……全部嫌いになってないの?喋るのも嫌じゃない?一番下じゃない?」 寝かせ終わったから、もう、穴掘りはおしまいだ。 土かけたりしなきゃいけないのかもしれないけど、それより。 やりたいこと、ぐるぐる頭の中で回っているような気がして、でも、僕に出せる答えはひとつだった。 ベリ兄がいくかな、って思ったんだけど。 「……リディ、あのね……リディともっと仲良くなりたかったな」 ふら、と立ち上がって、飛び込むように、リディに向かう。 手の中に小さい ナイフ を隠して。君が避けてたことだから、今までできなかったこと。どうして嫌なのか聞く勇気もなかったこと。 ぎゅっ、て思い切り触りたかった。これで好きが一欠片もなくなったとしても。 (12) 2022/07/26(Tue) 3:29:37 |
![]() | 【人】 命灯癒光 リーディエ罪の中で、生きて欲しかった。苦しくても、悲しくても。 誰かが許さないことも大切だと、そう思ったの。 許さないことも、許されないことと同じくらい……。 問い返された言葉には、口を閉ざしたまま 今直ぐに 答えを返さない。土をかけてあげなくては。不意にあげた視線が、続くノルの言葉と重なる。 仲良くなりたかった。………そんなの、 「私、だっ………て、……ッ」 少し、身構えてしまった。飛び込むようにこちらへ向かうノルに。 でも、 触れたかった。ずっと。…ずっと。 許せなくても、きっとこの時は……やりたいことが同じだった。 光が舞う。触れた者を癒す光が。気力、体力。怪我に病等、多くを癒せる リディの異能。 命を対価に、誰かを癒す奇跡を起こす 残酷で優しきもの。 腕の中の温かな貴方が嬉しくて。でも、複雑で。迷うように──口を開く。 「話すのが嫌なら……今此処に 貴方を連れてきていませんから」 1人でいいと断ることも出来たはずなのに。 そうはせずにいたのは、きっと話がしたかった。 壊れたものは戻せないけど、言いたいことが沢山あったから。 笑みを浮かべ、抱きしめ返すことなくさ迷わせていた腕をノルの背に回す。 体が痛くて、辛くて。苦しいけど──触れられることは幸福だ。 ノルが隠し持つ ナイフ の存在には……気付けない。 (13) 2022/07/26(Tue) 7:31:07 |
![]() | 【人】 手探り ノル脚の傷が治って、痛みが引いていく。 この感覚と優しい光が君の秘密だったのかな。 君が話したくないわけじゃないって教えてくれたこと、君から触ってくれたこと、本当に嬉しくて、目を合わせた。 でも僕。きっと二人になってくれるってこと、利用したのかも。 「ありがとう」 君は苦しそうにも見える。痛みが何によってもたらされているかを理解しているわけではなく……ただ、終わりにしてあげたい。そう思うばかり。 手に握ったナイフを逆手にして、リディへ向ける。 何も苦しくないところで、みんなで、ずっと一緒にいたい。 ハグベリーにもよく見えただろう。 リディの背中へ、突き刺す。 (14) 2022/07/26(Tue) 13:55:10 |
ハグベリーは、笑顔で見守った。 (a1) 2022/07/26(Tue) 14:32:03 |
ハグベリーは、涙を流している。 (a2) 2022/07/26(Tue) 14:32:24 |
ハグベリーは、息苦しい。吐いた空気が上に昇っていくのを見た。 (a3) 2022/07/26(Tue) 14:32:56 |
![]() | 【独】 包帯 タンジー──みんな、どこに居るんだろう。 どれだけの時間、座り込んでいたのか。 結局動くことは出来なくて、ふと気が付けば屋敷の中はいやに静かだ。 部屋に戻って暫くしてからは、廊下を何か引き摺るような音や、誰かの話し声も、聞こえた気がするけれど。 いま何時くらいなのか。ふらり立ち上がり窓へ歩み寄ると、カーテンを開いた。 陽の光が眩しくて目を細めれば、目元の影は更に色濃くなる。 どこで何が行われているか。何が行われようとしているかなど、鬱蒼とした木々に隠れて見えやしない。 (-13) 2022/07/26(Tue) 14:56:49 |
![]() | 【人】 電球 フィラメント「――――」 *もう、とうに死んでいるのに。 *生きている頃も、何処から行っているか分からなかったのに。 *それでも、ひゅっと。息を飲みました。 *それは正しく、目を逸らしたくなる様な、最悪の光景でしたが。 *電球の彼は、目を逸らしませんでした。 「…………、見届けなければ」 【私は、……私は、早々とそこから居なくなってしまったから。 生きていられなかったから】 【……だから、守れなかったから】 【この現実から、…………目を逸らしては、いけない】 *涙を流すこともできない電球の彼は、 *ただただ、そのこうけいをみていました。 (15) 2022/07/26(Tue) 15:59:59 |
![]() | 【人】 浮遊する ハグベリー>>14 愛してる 目の前で行われる惨劇を。 しかし兄を名乗る青年は、笑顔で見つめている。 笑顔で、笑顔で、笑顔で。 それ以外の表情を忘れてしまったかのように。 それこそが最も幸せな事であるかのように。 ただ、ただ笑顔で見つめて。 でも、それがとても痛い事は分かるよ。 苦しいよね、辛いよね。 すぐに、直ぐに楽にしてあげるから。 だって俺。 お兄ちゃんだから。 きっと、愛する弟にはよく見える。 青年が。 スコップを思いっきり、振りかぶるのが。 真っすぐ、頭に……振り下ろされる所まで。 (16) 2022/07/26(Tue) 20:16:26 |
ノルは、リーディエから体を離さない。 (a5) 2022/07/26(Tue) 20:33:25 |
![]() | 【人】 命灯癒光 リーディエ「…………ぁ、………、」 ナイフが突き刺さる瞬間、リディの口から小さく声が零された。 柔らかな皮膚は凶器を飲み込み、痛みに顔を歪める。 疲れや異能による苦痛では見せずにいた表情だ。 「──────」 何かを伝えようと口を開くも、言葉は紡がれず。 ゴッ! 周囲を舞う光は先程よりも輝きを増している。 やがて天に昇るように、光は空へと舞い上がる。 「………は、ぁ……」 今にも崩れ落ちそうな体を留めるように、ノルの背に回った手は強い力で服を掴んだ。 そのまま体を預けるように膝は折れて、ノルが離せば地に膝を着く形になるだろう。 呼吸が荒くなる。視界はちかちかと明滅を繰り返していた。 まだ突き刺さるままのナイフは、白いシャツとカーディガンを赤く滲ませて。 透けるように柔らかなブロンドの髪は、たちまちその色を変えていく。 (17) 2022/07/26(Tue) 22:30:53 |
![]() | 【人】 手探り ノルぐ、と踏ん張って、リディを地面に転がさないように力を入れ、光を見て、目を細めた。 「ごめんね、痛いよね」 ベリ兄が強く叩いてるから、ナイフは刺したまま手を離して、代わりに背中をさすった。 「でも、でもこれが終わったら何も痛いことなくなるから」 今ここで起きていることが嘘みたいに、穏やかに話し、撫でる。 この先の平穏だけを望んでる。 それ以外は諦めて、心のどこも痛くないようにしてる。 「僕も同じくらい痛くして死ぬからね」 全然痛くないようにできなかったから、それくらいしっぺ返しがないと駄目かな、って思う。 みんなの分、って考えたら、それってどうすればいいのか分からないけど。 「それでね、ずっと一緒……本、全部読んだから。感想話すね」 死んだ後。会えるって思ってるから。 会えたらいいな。 もういない3人にも、リディにも、これから殺す家族にも…… (18) 2022/07/26(Tue) 23:30:16 |
![]() | 【人】 ガラクタ モノオキモノオキは今日も掃除をしていた。広間と、廊下と。クローディオの部屋も、フィラメントの部屋も、アベルの部屋も掃除していた。 死体の埋葬には興味がない。埋めてしまうことを生きている人が選ぶならそれに任せるつもりがあるが、埋められていない死体はゴミではないからモノオキは捨てられない。 だから主の部屋の掃除をするときには、バケツと髪の毛で鼻を抑えながら掃除した。 (19) 2022/07/27(Wed) 0:24:20 |
(n0) 2022/07/27(Wed) 0:35:13 |
![]() | 【人】 無線通信 ユングフラウ>>20 モノオキと日記 〔 ▙ ▜▓▗ _ モノ……?〕呼んでくれたなら、きっと聞こえた。 その声が、痛みや悲哀に満ちたものではなかったから、慌てることはなく手を拭いながら貴方の方へ。 〔 ▙ ▜▓▗ _ 読んで欲しいの? これ、日記? ……勝手に人の読んじゃ…………〕ダメだよ、とは続かなかった。だって、それは旦那様の文字。 クロの声を聞いたあと、また呼び掛けてみたけど、応えてくれなかった、お父様の。 〔⿻▫__ ホントは、ダメだけど……〕 普段なら、秘密を守れない自分が一番読んじゃいけないもの。 だけど、何か分かるかもしれないと思ったら、目はその文字を追っていて。 まずは一人で黙読してからと思ったのだけど。 ――その内容が衝撃的なものである程、読み上げるように……ノイズ混じりに全て貴方へ伝わるのだろう。 (21) 2022/07/27(Wed) 1:04:17 |
(n1) 2022/07/27(Wed) 1:09:07 |
無線通信 ユングフラウは、メモを貼った。 ![]() (a6) 2022/07/27(Wed) 1:13:51 |
![]() | 【墓】 無線通信 ユングフラウ〔 ▙ ▜▓▗ _ クロ……くろ…………いる?どうしよう…………どうしよどうしよう…………っ〕 日記の記述を読み、到底理解したくないその内容は全て漏らしてしまったのだろう。呼び掛けた者以外にも、きっと近くにいてくれた子達に。 悲痛と動揺と共に。 (+1) 2022/07/27(Wed) 1:16:29 |
![]() | 【人】 命灯癒光 リーディエ縋り付くように強く掴む今も自身の異能が発動し、苦しみを伴う。 それとは別に2人によって齎された傷がジクジクと痛んだ。 ノルが話す間、リディは熱のこもる吐息を吐き出すだけ。 彼は何を、言っているの……。分からない…。 ……痛い、 「………………い、で……」 突然の小さな呟きは、貴方達に聞こえるだろうか。聞こえずとも、もう一度繰り返される。 「……ふざけ、ない…………で、」 服を掴む力は更に増し、仮に二度三度と殴られようとも言葉を止めない。 生きてる間であれば、"ずっと一緒"に笑って頷けた。 でも。それは、それは……違う。 「…………わ、たし……は、………あなた、たちの……。 …おもちゃ、じゃ…………、ない……っ」 「わたし、たち………は、……おもちゃじゃ、ない……の…ッ」 始まりが何か、リディは知りはしない。 知った中で同じ言葉を言えるのか、と言われても。 そんなもしもは、今は必要ではない。 「…あなた、たちの……しあわせ、を……………! わた、し……に、…………押し付け、ないで………!!」 服を握っていた手を離し、叶うならその手でノルを突き飛ばす。 勿論支えを失えば、リディはその場に座り込むだろう。 少しずつ、天に昇る光の量は増えていく。 (23) 2022/07/27(Wed) 1:20:13 |
![]() | 【墓】 無線通信 ユングフラウ>>24 クロ 声が聞こえて、それでやっと、呼吸をすることを思い出した。 無意識に息を詰めていたらしい。それでも喋れるから、うっかり。 〔 ▙ ▜▓▗ _ この文字……多分〕〔⿻▫__見間違える訳が無い〕 推測に留めたくても、確信しない理由がなくて。 貴方がページを読めるように、少し場所を開ける。 声ばかりで姿は見えていないから、ちょっと頓珍漢な動きになったかもしれないけど。 (+2) 2022/07/27(Wed) 1:47:03 |
![]() | 【人】 無線通信 ユングフラウ>>22 モノ 全てを内容を読み聞かせ……というよりはただのダダ漏れにして、 それから、錯乱のように居ない筈の相手に呼び掛けた後。 些か震えたままだけどもう一回、今度はちゃんと貴方が聞き取りやすいようにゆっくり読み上げる。 〔 ▙ ▜▓▗ _ モノ……〕貴方の落ち着きに、逆に冷静を取り戻して。 それから、出てきた名前に反応する。 〔 ▙ ▜▓▗ _ ハグベリーが……?〕〔⿻▫__ 知ってたの? ……知ってるの?〕 (25) 2022/07/27(Wed) 1:53:28 |
![]() | 【人】 ガラクタ モノオキ>>+2 >>24 〔▙ ▜▓▗_クロいるの?部屋の中じゃなくて?え?じゃああの石はクロじゃないの?あ、でも死体もクロじゃないってこと?〕 ユングフラウが話しかけいる間に、子供の興味はユングフラウの能力へ、その先にいる『人物』へ、そして石と死体へ。 思考の飛躍と整理はちょっとうるさいかもしれない。 もし通訳をしてくれたなら、はっきりと頷きながら話す。 〔▙ ▜▓▗_そう、掃除したときに見つけたの。だからハグベリーが言ってること本当だったみたいだね。でも死ぬのは嫌だから逃げてきちゃったけど……え?ハグベリーが……〕 ハグベリーの名を繰り返されると何を話してなかったっけ?と漏れながらも頷く。 〔▙ ▜▓▗_うん、主が殺されて集まった日、怪しかったから聞こうと思ったんだけどうまく聞けなくて、怖がらせちゃったけどハグベリーが主が悪いって言ってたよ。モノオキは信頼していなかったけど、主の文字の声も聞けたからこれで本当だね。〕 そう冷静に伝えたのだ。騒ぎの中では教えなかったというのに。 (26) 2022/07/27(Wed) 2:00:48 |
![]() | 【人】 手探り ノル「……?」 おもちゃ、という意味がわからなくて、唖然とした顔でそれを聞く。 リディが殴られる間、入れていた力が抜ける。 「あ……っ…………?」 リディが地面に倒れないように、とばかり考えていたから、突き飛ばされることなんか考えてなくて。 僕も地面に尻餅をついて、座り込む。 「それ、それって……?」 押し付けないでって。押し付けないでって言った。 もう痛くならないよって、ずっと一緒にいられるって言ったのに。 「……リディは、ひとりでも生きていけるの?」 ばらばらになっても大丈夫な家族がいるとは考えつかなかった。 「いたくてもだいじょうぶなの?」 どうしよう。大丈夫なんだったら。 「おとうさんに……すきじゃないっていわれても?」 小さな声で、昇る光も傷も視界に入れて。 この箱庭の神様に愛されてないって知って、それで耐えられるわけないよ。ね? (28) 2022/07/27(Wed) 2:15:17 |
![]() | 【人】 無線通信 ユングフラウ>>26 モノオキ 〔 ▙ ▜▓▗ _ あ、えっと……おばけ?〕なんで話せるのかとか、秘密にしといた方がいいかとか、とか。 〔⿻▫__ クロに、相談しようとして忘れてた……〕 挙句の果てに、分かりやすい説明をと思いついたのがオバケ呼ばわり。 それはそれとして。クロの声を伝えたり、貴方の饒舌も代弁したりして。 〔 ▙ ▜▓▗ _ 僕達、もっと……話し合うべきだったね……皆で。〕その日のどのタイミングだったのかとか、それを言い出せない空気だったのかとかは知らないけど。 ただ、後悔に俯く。 〔 ▙ ▜▓▗ _ ハグベリーと。探しに行こうか。他にどんな話したのか、教えてくれる?〕 続きは歩きながら、のつもりで片手をいつものように差し出す。 (30) 2022/07/27(Wed) 2:25:38 |
![]() | 【墓】 無線通信 ユングフラウ>>27 クロ 〔 ▙ ▜▓▗ _ やっぱ、クロから見ても、間違い無い……?〕自分の見間違いという一縷の線は木っ端微塵に砕かれたけど、そこでうじうじしてる時間を貴方達二人は与えてくれないのだろう。 どうにかすることを、既に話し合い始めていて。 〔⿻▫__ クロとモノ、実は行動力最強コンビなのかも……?〕 余計な考えを挟むことくらいは許して欲しい。 (+3) 2022/07/27(Wed) 2:31:10 |
ユングフラウは、石……?って首を捻ったりしながらも、クロなら分かるかなってなるべく聞いた通りに伝えるだろう。 (a7) 2022/07/27(Wed) 2:35:15 |
![]() | 【秘】 命灯癒光 リーディエ → 無線通信 ユングフラウユングフラウの行動を制すことはない。 だって早く、眠らせてあげなくては。 この行為に意味が無いと言われようとも。 座り込んだまま、ぼんやりと眺めて。 見えなくなっていくクロの姿に、そっと目を伏せた。 「…………おやすみなさい、」 出来ることならもう、誰も死にませんように。 そう願ってはみても、未来に起こり得ることは変わらない。 だからどうか、ユングフラウ……貴方は。 考えることをやめず、生きてください。…皆と、秋を。 (-14) 2022/07/27(Wed) 2:35:17 |
![]() | 【人】 骨頭 クローディオ>>29 モノオキ 「………もっとたくさん話せばよかった。通訳をユングに任せて」 そう、喋れなくてもユングフラウなら会話できる、というのがまるっきり頭になかったのだ。 だから死んで姿も見えなくなったクローディオが、通訳を挟んでまず最初に君に投げた言葉がこれだった。 「一気にたくさん石にできる?そうでないなら、一本道に誘い込む、1人ずつにならざるを得なくするしかない」 例えば狭い廊下とか、柵で挟まれた一本道でも作るとか。 ……人を殺していい理由なんてあるのか? 答えは、ない。そんなものはない。 でも、みすみすみんなが蹂躙されるくらいなら、クローディオは何も言わずに排除を手伝う。 害獣を追い払うのは俺の仕事だったから。 (31) 2022/07/27(Wed) 2:41:57 |
クローディオは、石にする、の詳しいことは何も分からないが、大事なのはそこではないから、流した。 (a8) 2022/07/27(Wed) 2:42:51 |
ユングフラウは、やっぱりクロは石にするについてわかってるんだぁ、って感心した。 (a9) 2022/07/27(Wed) 3:03:44 |
![]() | 【人】 命灯癒光 リーディエ座り込んで俯けば、視界が真っ赤に染まる。 こんなに殴られても、生きてるのね。 あぁ、私……やっぱり、化け物なんだわ。 でも良かった。だからこそ、こうして。 「………わたし、たち……は、…たよりない、ですか………。 あなた、たち……が……、かかえる、もの………せおえない、ほど…」 「よわい、…………です、か?……どうし、て……………。 みんな、はなし………してくれな、……の」 誰かを疑うのではなく、もっとちゃんと話を出来たら。 こんな結末には、ならなかった。私はそう思っているわ。 こんな私でもね。皆がいるから、生きていけたんだもの。 「…それなら、………わたし、は…。ひとり、で……いい、です。 いたく、ても……つらくて、も………きらわれ、ても…………」 「……………かぞく、じゃ……………なくて、いい………ッ」 背中のナイフに手を回し、小さな呻きを零しながらそれを引き抜いた。 致死量にも満ちそうな程の血溜まりがあるのに、リディはまだ生きている。 どうせ死ぬのなら、こちらの方がより早く。 「ごほっ、……………」 込み上げてくる何かを手で押さえてみるが、全てが 真っ赤 で息をすることも苦しい。でも今は、そんなことはどうだっていいの。 もういいの。 砂で汚れた服は清潔ではないと理解しているけれど、構ってられない。 額の血を拭いとって、 それでも直ぐに真っ赤に染まるけど。 突き飛ばしたノルに向かって、最後の力で飛び込むように──抱きしめた。 (33) 2022/07/27(Wed) 3:17:38 |
リーディエは、異能の光が強くなり、それらは更に天へと昇る。 (a10) 2022/07/27(Wed) 3:19:04 |
リーディエは、きっとその光は屋敷の彼らにも届くのだろう。 (a11) 2022/07/27(Wed) 3:19:30 |
![]() | 【人】 ガラクタ モノオキ>>30 ユングフラウ 「あーっ!」 〔▙ ▜▓▗_おばけ?見れないお化け?〕〔▙ ▜▓▗_ じゃあもしかしてモノオキのこと怖くない?〕 〔▙ ▜▓▗_ あっでも今石にするって言っちゃった、ユングフラウどうしよう、怖くない?〕 〔▙ ▜▓▗_あ、石はモノオキがやるの、いつもは怖い顔されるからやらない、でもゴミ掃除のときはたくさんやるし、ちゃんと片付けてるよ〕 〔▙ ▜▓▗_怖がらないでね。モノオキ死んでるよりも石が好きだけど、動いて撫でてくれるほうが好き〕 ちょっとだけノイズが重なって流れてくる。首をかしげたあなたに自分の伝えた思考に気づいた。声が漏れ、この中で姿が見えるあなたの表情を気にしている。 >>31 クローディオ 〔▙ ▜▓▗_ それは難しいよ、ユングフラウが好きで聞くわけじゃないし、それにすぐにしゃべれるよりも、モノオキ言葉に教えるほうが嬉しいでしょ。〕 〔▙ ▜▓▗_ ズルっていう?〕 介して首をかしげて見せる。これ見えているのかな? モノオキ的には、ズルらしい。そして言葉を教えてくれるのが、うれしかったこと、そして教えてくれる皆の顔が嬉しそうでうれしかったことを告げた。 〔▙ ▜▓▗_ 人はたくさんいるとゆっくりになっちゃう、虫は小さいから簡単だけど、少ないほうが早いよ。〕 嫌いな人は笑顔もいらないから砕いてごみにしてもいい。 子供はそう思っている。〔▙ ▜▓▗_ねえ怖くない?石いつも怖がられちゃう。石になったら殺されないのにおかしいね。ユングフラウも笑ってくれると好き、クロは笑ってるかどうかもう見れないけど、笑ってくれると好き〕 (34) 2022/07/27(Wed) 11:29:39 |
モノオキは、昇る光に気づいて「おあ!」と指さした。 (a12) 2022/07/27(Wed) 11:51:49 |
![]() | 【人】 包帯 タンジーユングフラウが読んでしまった日記の内容は、 幸いにも 聞こえていなかった。近くじゃなくて、少し離れた屋敷の中に居たから。 代わりに届いたのは窓から射しこむ光。 太陽ではない、何か別の。 「……な、なに?」 見覚えがある気がする。いつ、見たんだっけ。 どうしようもなく不安になって、手をきつく握る。 もう何もかも終わっていて、自分に出来ることなんて、何も残ってないのかもしれない。 だけど、ここでじっとしているよりは、きっといい。 どこへ向かえばいいのかなんて、分からないけれど。 屋敷を出て木々の先、足が向く方へと進んでいくだろう。 (36) 2022/07/27(Wed) 19:44:40 |
![]() | 【人】 命灯癒光 リーディエ抱き止められて、先程と同じように背に腕を回そうとしたけれど上手くいかなかった。 もうあまり、体が動かない。 全身が痛み、感覚も失っていく。 「はぁ、……はぁ………。………いわなきゃ、……つたわら、ない……です…………」 そうは思っていないことも、今ようやくリディは知ることが出来た。 「…あなたたち、が……そう、でも……。わたし、なら………、」 異なる考えを抱くかもしれない。知らなきゃそれも分からない。 「いや、です……いやです、よ………。みんなが、…なかよくないの、は……」 ずっと見てきた。皆が遊ぶ様子も、皆で眠る様子も。 触れられないからこそ、見ているだけだったけど。 「……だって、あなたたち……は、…ふれあえる、のに………。 あたりまえに、わらって……手を、つないで…………いきていける、のに……」 辛いことがあっても、皆でいればきっと生きていけた。 それしか方法がないと決めつけて、死んだ先が一緒だなんて。 そんなの、私は嬉しくない。短い命だからこそ、ずっと見ていたかった。 自分が死ぬその時まで、生きていく貴方達を。 「…『おとうさま』が、しんだ理由……いまもなぜか、わからない……。 でも、私きっと……あのひと…が……いなく、ても……よかったん、だわ…」 悲しかったけれど、何も無しにあんなことが起こるわけが無いかもって。 だからもしかしたら、原因があるのかもって……きっと、そちらを疑っていたの。 ぐったりと、ノルに体を預けて──目を閉じた。 か細い呼吸の音と、呼吸で上下する体は……ゆっくりと弱々しいものに変わりつつある。 (37) 2022/07/27(Wed) 20:31:29 |
![]() | 【人】 骨頭 クローディオ>>34 モノオキ 「ずるいとは思わない。……俺はあんまり言葉教えなかったけど、それでも?」 バケツの頭が頷いたり横に振られたりするのがちゃんと分かるから、クローディオは大体ハイかイイエで答えられる会話ばっかりしていただろう。多分。 もし君をずるいって言うなら、クローディオだって十分ずるい。 「じゃあ1人ずつだ。……数を減らせるなら減らした方がいいな、……ご主人の死体を、屋敷に続く道にでも置いておく、とか。そうすれば、少なくとも相手側は『体質持ちの化け物たちに計画がバレた』って思ってくれるはず」 あれはもう生者でも死者でもない、ただの肉体。 そう思っているから、ユングフラウに通訳してもらうにはだいぶ衝撃的な案をさらっと述べたり。 「石になったらもう動けないからな。でも怖くない、別に。 ……生きてるときだって、笑顔かは分からなかっただろ?」 素っ気ない物言いは治らない。 そんな話をしながら、立ち上る光を見た。 あぁ、もうじきなのかな。 (38) 2022/07/27(Wed) 22:17:55 |
![]() | 【人】 無線通信 ユングフラウ>>34 モノ 〔⿻▫__ あ、モノの体質って、そういう……?〕 〔 ▙ ▜▓▗ _ 怖く? ううん、全然怖くないよ。 だって、モノはちゃんとそれをコントロールして、考えて使ってくれてるんでしょう?〕 〔⿻▫__ 僕と違って。〕 怖がられることが怖い、という気持ちは何となくわかる。 けど、この屋敷の皆は、迷惑がられることが怖い僕のことも、気にせず受け入れてくれてるから。 安心させようと、笑う。今だけは、前みたいに。 (39) 2022/07/27(Wed) 23:08:05 |
![]() | 【墓】 無線通信 ユングフラウ>>38 クロ 〔 ▙ ▜▓▗ _ 君たち……いや、ううん、とても頼もしいなぁ……〕容赦のない作戦が立案されていくのを、一言一句伝えながら、ちょっと引いてる。 とはいえ、制止したりすることはない。だって、外の“敵”よりみんなの方が大事。 〔⿻▫__ モノが言葉を覚えたら、直接こんな風にお話して欲しかったなぁ…〕 そんな思考を溢した時、モノの声に……空を見上げるのだろう。 (+4) 2022/07/27(Wed) 23:14:54 |
ユングフラウは、その光は、とても綺麗で、何故か胸騒ぎがした。 (a13) 2022/07/27(Wed) 23:15:29 |
ユングフラウは、駆け出す。モノが走りにくいなら、抱き上げもするつもり。 (a14) 2022/07/27(Wed) 23:15:58 |
![]() | 【人】 ガラクタ モノオキ>>38 クローディオ 「うん。」〔▙ ▜▓▗_モノオキは喋れない子なの。でも誰かに教えてもらったら喋れるようになるでしょ。〕 声と、バケツと共に頷いた。あと、ちゃんと言葉を覚えたかったのも、本当。 〔▙ ▜▓▗_主、使うの?腐ってるけど大丈夫かな?〕 〔▙ ▜▓▗_まだ使えるかなあ?〕なんて首を傾げる。 〔▙ ▜▓▗_平穏を壊すのがモノオキの一番嫌いなことだから。少し、外で罰を受けてもらおうか〕 死体は死体だ。腐りゆくものだ。いくら石が残らなかった体とはいえ、何れ体が溶けてゴミと変わらなくなるのを知っている。 だから あなたの身体と同様、 さしたる興味はない。「うー」〔▙ ▜▓▗_そう、もう動かないの。だから腐らないし、怒らない!顔だけじゃないよ、笑顔はね、顔はわからないけど、クロも笑顔の感じのときはあるでしょ?穏やかなクロが好き〕 ノイズでは要領を得ないが、ようは全体の雰囲気を見ているようだ。 >>39 ユングフラウ 〔▙ ▜▓▗_そう、メデューサのカイブツ。前いたとこはみんな怖がってたよ、それでモノオキはこれで隠したの。……秘密ね、怖い顔嫌いなの。それだと石にしたくないから〕 バンバンと叩く。 容赦ない作戦にあなたの恐怖とは違う感情を与えているのはつゆ知らず。 「んふふ」 〔▙ ▜▓▗_よかった!〕 怖くないと言われて、見えない笑顔が見て取れるように笑った。 (40) 2022/07/27(Wed) 23:58:16 |
モノオキは、ユングフラウのあとに続いて駆け出す。ノイズが〔待って待って!〕と呼んでいるため、きっと抱きかかえられただろう。 (a15) 2022/07/27(Wed) 23:59:41 |
タンジーは、光に向かって進んでいったので、いずれ皆と合流するのかもしれない。 (a16) 2022/07/28(Thu) 0:05:16 |
![]() | 【人】 手探り ノル赤い。全部リディのだけど、僕も。 まだ温かい体が、このあと冷たくなっちゃうのを知っている。 もうどうにもできないことが一番近くでわかる。 「あたりまえに、いきて……」 (いけないんだよ。邪魔しに来る人がいるの。おとうさんが呼んだの……、ただ生きてくだけでも僕ら大変なのに) 口には出さない、心の声だけ。 伝える気がないわけじゃなくて、口に出せなかっただけ。 リディがこのまま死んじゃったあとのこと考えなきゃ、ベリ兄になにか言わなきゃいけない。 のに。 右手が勝手に、抜けてどこかに落ちているはずのナイフを探す。 (僕は生きていたくないよ) (一緒に行っちゃ駄目?) リディは生きているから、言ったら返事がきてしまうから、口に出せなかった。駄目って言わるのが怖い。 近づく誰かには聞かれてしまうかもしれないけど。 (41) 2022/07/28(Thu) 0:36:06 |
クローディオは、モノオキとユングフラウと共に。死者にしか見えぬ身体を滑らせてついていく。 (a17) 2022/07/28(Thu) 0:40:21 |
![]() | 【人】 無線通信 ユングフラウ走って、駆けつけた先。 神々しいくらいの光が立ち上っていて、赤く染まったリーディエと、抱きかかえるノルと、ふわと浮いたハグベリーが見えて。 それから、声が、声が…… 〔 ▙ ▜▓▗ _こらーーーーーッ! 〕止めなきゃって思って、何を言ったらいいのかわかんなくって、もう、咄嗟に出てきたのは悪戯を叱るような、そんな。 本当の声だったら、モノのバケツをビリビリさせてたかも。 (42) 2022/07/28(Thu) 0:54:33 |
![]() | 【人】 命灯癒光 リーディエ>>41 あと、何を伝えるべき? 頭が回らないの。 言いたいことは沢山あるけれど、何だか眠いわ。 ノルにはあんなこと言ったけど… 独りはやっぱり嫌ね…… ねぇ、ノル。私ね、本音を言うと死にたい気持ちはあったの。 でも、教えてあげない。ノルだって教えてくれないことがあるんだもの。 ああでも 皆が傷付くなら独りでいいのは本当 だって 私、 「………あ、」 ちゃんと伝えなきゃ、この言葉。 預けた体を少しでも起こそうと地面に手をついて足掻く。 でも結局上手く出来なくて、またパタリとノルの腕の中。 「………兄様達…、 愛してる、わ ……」私、上手く言えた? ユン、モノ、タンジーも大好きよ。 勿論ワルゴも、クロもフィルも……。 愛してたわ、出会えて良かった。 …沢山頑張ったから もう眠ってもいいかしら、 (43) 2022/07/28(Thu) 1:19:53 |
リーディエは、聞こえた"声"に閉じた目を開けてみるけれど、真っ暗で何も見えない。 (a18) 2022/07/28(Thu) 1:22:07 |
リーディエは、指先を動かし弱々しくノルの服の端を掴んだ。 (a19) 2022/07/28(Thu) 1:25:14 |
![]() | 【独】 命灯癒光 リーディエ…寒くて、痛い。……。死ぬのが、怖い。 真っ暗で、本当にひとりぼっちになったみたい。 ……………ノル、離れないで……。 ベリー兄様……、声をきかせて………、 ……、一緒に……………。 (-15) 2022/07/28(Thu) 1:35:09 |
リーディエは、皆と一緒に生きて、一緒に死にたかった。…内緒の話。 (a20) 2022/07/28(Thu) 1:39:37 |
![]() | 【人】 電球 フィラメント「………――」 *電球の彼は、 *そこまでを見届けてから、その場から離れます。 *向かった先は、館の方向。 *自分の部屋へと、向かいしました。 (44) 2022/07/28(Thu) 1:40:29 |
![]() | 【人】 包帯 タンジー光を頼りに辿り着いた先、視界に入ったのはノルとハグベリーと、それと真っ赤なリーディエと。 「……ぁ」 誰がやったのかは分からないけれど。 状況をみれば、すぐに分かりそうなものだけど、考えたくはなくて。 リディはノルの腕の中でぐったりとしていて、もう、間に合わないのだと一目で分かった。 声に出されない言葉には気付けない。 リディには、許されないままだと思っている。 「もう、誰も。置いていかないで、」 置いていかれる、くらいなら。 そんな事を考えた瞬間。びっくりするくらい大きな声が響いてきて、目をまんまるにして辺りを見回した。 (45) 2022/07/28(Thu) 1:57:34 |
![]() | 【人】 無線通信 ユングフラウ凶器の所在とか、今近寄ったら自分たちもとか、そういうことは一切考えなかった。 それだけ、兄達が傷つけ合うっていうのは遠い話で。 〔 ▙ ▜▓▗ _ リディ、リディ……っ!〕3人に触れられる場所まで駆け寄って、リーディエの赤が濃い場所へ触れようとする。 遅すぎる、止血を。 〔 ▙ ▜▓▗ _ダメ 、リディ。居なくなっちゃ、ダメ。誰も、行っちゃ ダメ ……!〕 (46) 2022/07/28(Thu) 1:59:19 |
モノオキは、抱えられながら一生懸命バケツが取れないように抑えている。「おあ!」 (a21) 2022/07/28(Thu) 2:06:28 |
![]() | 【人】 骨頭 クローディオ見ている。その場に来た全ての顔を、その場の光景の全てを。 いなくなった姿も、実体などない視界に収めて。 ただ少し離れた場所で動きを止めている。 この場では、もう誰も見ることができないであろう姿だから。 悔いのないように、見ておこうと思った。 ーーー誰か1人の味方とかできないよ。 全員同じように好きだから。 (47) 2022/07/28(Thu) 2:27:37 |
![]() | 【人】 ガラクタ モノオキ恐らく辿り着いた先でモノオキは降ろされて、それで先ずはハグベリーのところに手を振るだろう。 「おあー!」 それは怒るような、それともただやあと挨拶をしただけのような。ユングフラウを真似するような。 〔▙ ▜▓▗_死体は嫌いだって言ってよユングフラウ……あっリディ、まだ生きてるの?助ける?〕 それからパタパタとリーディエとノルのところに近寄る。 〔▙ ▜▓▗_あ、ノルだ。ノルも知ってたの?ユングフラウ、助けられそう?だめならモノオキがやる。〕 止血の仕方はわからない。ただ、まだ生きているなら、石にできるかもしれない。腐っていくよりずっといい。モノオキはそう思っている。 (48) 2022/07/28(Thu) 2:29:01 |
![]() | 【人】 手探り ノル>>43 動こうとしたのを見て、なんだろう、と思って。 「リ、ディ……リディ……」 そんなこと言ってくれると思わなくて。 表情は崩さないまま、ぱたぱた涙が溢れる。 「うん」 僕もそう。僕もそうなんだけど、簡単にそうだよって言えない。聞こえてるよってわかるように頷くだけ。 こんなに振り絞った言葉と同じなんてさ。重くて、暖かくて、こんなときなのに嬉しく思ってしまうよ。 >>42>>46 大きな声にそちらを向いた。この聞こえ方は君しかいない。 だから、あ、見つかっちゃった。と頭の、どこか冷静なところが考えていた。 「ユー、もう遅いよ」 泣いたままなのに、きっとひどく冷たい声が出ただろう。 >>45 それからタンジーも来てしまっているのを見た。 もうバレてしまうだろう。だから君へは、笑いかけた。 僕が嘘ついて、騙したんだよって。タンジーは悪くないよね。 (49) 2022/07/28(Thu) 2:48:21 |
![]() | 【独】 鳥籠 ワルゴワルゴは、フィラメントの訃報を聴いた時から その部屋に篭もり切って出て来なかった。 だってフィラメントが死んだその日、 彼と会っていたのは自分なのだ。 ──じゃあ、ひとごろしと次に 言われてしまうのは自分じゃないか。 ひとごろしとして殺されるのは、自分じゃないか? 「ワタシはッ……」 「ワタシはやってない、やってない!!!」 「ワタシはひとごろしなんかじゃない!!」 ひとりのへやで、ひとりで叫んでいる少女。 枕をバタバタと叩いて喚くのは、 ──泣き喚く事の代替だ。 (-16) 2022/07/28(Thu) 6:28:02 |
![]() | 【人】 無線通信 ユングフラウ>>48 モノ 〔 ▙ ▜▓▗ _ 死体は嫌、だけどまだ生きてるから……〕〔⿻▫__ 時間、を……〕 真っ赤に染まって見当でしか分からないけど、リーディエの背中の傷に手を当てて圧迫して少しでも流れ出すのを遅くしようとする。 そう、もう助からないって、心のどこかでわかってる。けど。 >>49 ノル 〔 ▙ ▜▓▗ _ 遅くても……話を、しよう。〕それは、今目の前で血に染まって光を溢し続ける姉が、してきたこと。 〔 ▙ ▜▓▗ _ アベルのことも……。なんでこうなったのかはわかんない、けど……きっかけは、これかなって。 でも、でも、僕達の最大の罪は、きっと、もっと話をしなかったことだと、思う。 なんで……皆に相談してくれなかったのさ…………?〕 (50) 2022/07/28(Thu) 13:58:31 |
![]() | 【人】 命灯癒光 リーディエユン(>>46)の声がする。背中に触れる熱が心地良い。 でもユンの手が汚れてしまうから、もういいんですよ。 きっと誰の目にも私は長くないと理解出来るでしょう。 あと無茶を言わないでください。これでも頑張って生きました。 ……私が死にたいと思ったこと、内緒にしてて下さいね。 知られたら格好つけたのに意味が無くなってしまうもの。 ノルの頷き(>>49)が聞こえたから、伝えられた気がする。 こんなにも考えていること、ユンに伝わるかしら。 痛いとか、苦しいとか……そういうのは、伝わらなければいいのだけれど。 流石にもう頑張れませんよ、多分ですけど光も薄くなりつつあるでしょう? ねぇ、ノル(>>51)。まだ納得いきませんか?…私は、諦めないで欲しいです。 何も知らないからこそ言える言葉ですが……。 ……それに私。最初から"一緒に"は、死ねませんでしたから。 どうか、気づかないでくださいね。 視線(>>52)には気づけない。虚ろな瞳がそこにあるだけ。 …………あぁ、眠い。言いたいことはまだまだ、ありますが………。 ……。…私、こうして誰かの腕の中で眠ること夢だったんです。 ──我慢してたこと全部、最期に叶えられて良かった。 (53) 2022/07/28(Thu) 16:32:38 |
![]() | 【独】 命灯癒光 リーディエノルの腕の中。静かに、その鼓動を止めていく。 もうこれっぽっちも動けはしない。 声も出ない。痛みに呻くことさえない。 本来ならば、もっと早く死に至っていたはずだ。 それでも生きていたのは、大嫌いな力のおかげ。 それだけは、感謝すべきなのだろう。 出会いのきっかけとしても勿論。 もしも来世というものがあるのなら、今度は。 ──今度は、何のしがらみもなく皆と居られますように。 (-17) 2022/07/28(Thu) 16:44:20 |
![]() | 【人】 包帯 タンジー>>49 「ノル……」 どうして。気付きたくないのに、気付いてしまう。 笑いかけてなんて、くれなければ良かったのに。 視界に入る血塗れのナイフ。 あの時、本当に殺さなければいけなかった相手は こんなところに居たんだ。 一歩、また一歩と近付いていき、落ちているナイフを── もう、間違えてはいけないから 拾わずに、ユングと反対側にぺたり座り込んで、リディの顔を見る。 そして触れようと、包帯の巻かれていない手を伸ばしかけて、すぐに引っ込めた。 「僕は……、」 日記の内容について、自分には届いてなかったけれど。いま聞こえてくる会話から何かあったのだと察することは出来て。 だからこそ今度は、みんなの話を聞いてから自分がどうしたいか選ぼうと決めた。 その結果が何であれ。 (54) 2022/07/28(Thu) 16:46:39 |
![]() | 【独】 手探り ノル血に濡れたナイフは、ひとりでに動いている。 探していたノルの右手に近づいていく。 死者には見えるだろう。運んでいるのは子供の手首だ。 噛んだようなギザギザの爪がついた4本指が、探しものを届けようとしている。 (-18) 2022/07/28(Thu) 18:07:42 |
![]() | 【人】 無線通信 ユングフラウ>>52 モノ 〔 ▙ ▜▓▗ _ モノ、待って……ごめんね、ちょっとでも長く……聞いてて欲しいんだ。聞かせて欲しいんだ。〕石にしよう、という発想を厭う訳では無い。 朽ちること無く手元にいて欲しいという気持ちも、わかる……わかってしまう。 ただ、その残り時間を一秒でも、早めたくなくて。 だから、ダメ、ではなくて。待って、という曖昧さを含んだお願い。 (55) 2022/07/28(Thu) 18:10:06 |
![]() | 【人】 無線通信 ユングフラウ>>51 ノル 〔 ▙ ▜▓▗ _ 話すこと、沢山あるよ。〕〔⿻▫__ 見つけちゃったんだ、知っちゃったんだ、主さまの秘密。〕 〔 ▙ ▜▓▗ _ 死にたいの? ……クロより説得力のある誘いをしてくれたら、乗るかも。〕〔⿻▫__ 独りでは、絶対、嫌だけど。〕 考えうる限り最も困難な比較対象を上げながら、へにゃと笑ってみせる。 〔 ▙ ▜▓▗ _ ノール。僕が ノールのこと大好きな十年は、本物だよ? みんなのことも。〕例え、この館の主が子らを愛していなかったとしても。 〔 ▙ ▜▓▗ _ 僕は、大好きだよ。だから……終わりにする前に、話をしよう?〕 片手をリディの血に濡らしたまま、もう片方を貴方に伸ばす。 二人纏めて、抱き締めたがるように。 (56) 2022/07/28(Thu) 18:42:39 |
![]() | 【独】 骨頭 クローディオ人から見えない者は、同じく見えない者でも見えるんだろうか。 不可解なものが蠢いている様子が見えた。 小さな、でも荒れている手だ。 ナイフを動かし、運ぶ先を見れば、……アレはノルの味方なんだろうか。 今は、見届けるだけだ。 でも、ノルとその小さく歪なものに、意識を向けた。 (-19) 2022/07/28(Thu) 18:57:30 |
![]() | 【人】 手探り ノルリディ……動かなくなったね。近くにいるから分かる、心臓が動かなくなっているから。 羨ましい。 >>53それで、側に来たタンジーを見た。……何もしないの? タンジーがまたひどいことしないで済んでよかったって、少し思うけど。残念でもあった。 >>54>>56 ユングフラウ そんなふうにあちこちに目を向けていたけど、知っちゃった、と聞こえて、ぱっとユーを見た。 「ユー、平気なの?」 この屋敷のみんなが一番心配だったけど、君は一番心配の中の一番心配なうちの一人だった。 なのに笑ってて、クロよりなんて、難しいこと言って。 でも駄目、って言われなくて、安心した。 「ぼくもだいすき……だいすきだよ、みんな一番好き……だから」 リディを抱えたまま、ユーに身を寄せる。君の手の中に行きたい。 「だから駄目なんだよ。連れて行かれちゃう。ここにいられなくなっちゃう。みんなばらばらになっちゃう。ばらばらになって、苦しいことしかなくなって……」 そんな恐ろしいことが、遠くない未来にある。 「そんなのみんな平気じゃない、はず、だよね?だから、……」 だからみんな殺すつもりだったの。 (57) 2022/07/28(Thu) 20:09:12 |
![]() | 【人】 無線通信 ユングフラウ>>57 ノル 〔 ▙ ▜▓▗ _ ぜんぜん……平気……じゃなぁい……〕貴方の温度に触れて、安心したように。 へにゃの顔が、べしょになる。 〔 ▙ ▜▓▗ _ でも、僕、皆が仲良しなのが一番だから……ご主人さまを見た時、悲しいより先に……皆のこと心配になっちゃったし。〕 〔⿻▫__ 僕に触れてくれる、僕の兄妹達のことが。〕 ぎゅうと貴方に擦り寄って、光の名残に照らされながら、天啓のように問いかける。 〔 ▙ ▜▓▗ _ ねぇ、ノール。なんで?僕達が死ぬより……僕達の家族をバラバラにして壊そうとする悪い人たちを、全部殺せばいいのに? そわなことも思いつかないくらい、思い詰めちゃう前に……やっぱり、話して欲しかったな。〕 (58) 2022/07/28(Thu) 20:35:55 |
![]() | 【人】 手探り ノル>>58 ユングフラウ やっぱり大丈夫じゃないんだ、って、君を慰めるみたいに頭を撫でる。リディは君の方に寄りかかるようにして、手を空けて。 「……ぼくも、なかよしがいい……でも、ぼくが悪いってわかったらみんなは仲直りできるから……」 それくらい、仲良しだって思ってるから。あとで仲直りできるって信じたから、良くない空気にも耐えられた。 「そんなの……できる?たくさんいるのに、ぼくたちは子供で、外の人たちは大人だよ……」 昔、アベルと出かけたとき、怖かった。みんなぼくたちとは違ってて、きっと受け入れられることはなくて、でもお屋敷よりたくさんいたから。 敵うと思えないから、そんなこと、やれるとも思わなかった。 (60) 2022/07/28(Thu) 21:03:16 |
![]() | 【人】 無線通信 ユングフラウ>>60 ノル リディが、随分と軽い気がする。 ちゃんと預かって、それから撫でられるまま……ふふと小さく笑う。 〔 ▙ ▜▓▗ _ ……ノール、僕が考えたのと一緒のこと、言ってる。悪い子が分かれば、みんなは仲良しで居られるって。〕 なんだか可笑しくなってきちゃった。 〔 ▙ ▜▓▗ _ でも、ノール。僕、ノールも、ハグベリーも、みんな一緒に仲良しがいい。だから、話をしよう?〕〔⿻▫__ クロとも。ひょっとしたらリディとも。まだずっと一緒に。〕 〔 ▙ ▜▓▗ _ ね、大丈夫。だって、森のことは僕達の方が知ってる。僕たちが出来ること、外の人は出来ない。外の人が僕たちを苛めるの、きっと怖いからなんだよ。 だから、みんなで力を合わせたら、きっと。〕 大好きな皆となら、きっと出来る。 ひょっとしたら、もっと広いとこにも行けるようになるかも。皆で。 〔 ▙ ▜▓▗ _ ね、だから。まずは謝って、仲直りして、それから……話をしよう? ――僕達の場所を、守るための話を。〕 (63) 2022/07/28(Thu) 21:23:14 |
![]() | 【独】 電球 フィラメント*電球の彼は、自室にある机に向かって座っています。 *机の上には、死ぬ間際に開いていた本が、そのままに。 「…………」 「ふふ」 「――この本の、彼のようにはなれませんでしたねぇ」 *もう触れられない本を、撫でるかのように右手を添わせて。 「……もしも」 「もしも来世なんてものがあるのであれば」 「今度こそは、あなたのようになれるといいのですが」 *開かれたページには、 *傷つき、打ちのめされ、志半ばに折れてしまいそうな勇者を、 *賢者の少年が、背中を押すというシーンが描かれていました。 『大丈夫だよ、勇者』 『キミは勇気ある者で』 『怒りに乱されず、常に先を見据える力がある』 『冷静に、周囲を確りと見抜く力がある』 『……皆を導く、確かな力がある』 『だから、勇者。大丈夫だよ』 『僕や、仲間の皆がキミを支えるから』 『キミは、キミの正しいと思ったことを』 *電球の彼は、捲れないそのページを、 *ただただ、眺めるばかりでした。 (-20) 2022/07/28(Thu) 21:34:27 |
![]() | 【人】 無線通信 ユングフラウ〔 ▙ ▜▓▗ _ 大丈夫、大丈夫。〕心の底から語りかける。 繋いだ手の先へ。地に足付かぬ長兄へ。 零れ散る光へ。足元の光らぬ電球へ。背の骨へ。 石に成りゆく者と、成すモノ。 この館のような鳥籠と……それからきっと、声はなくともいるのでしょう? 見ててくれてるのでしょう? 父さま。 〔 ▙ ▜▓▗ _ ね、皆でなら、きっと、何でも出来るから。〕まだ、終わらない。 〔 ▙ ▜▓▗ _ だから、もっと、物語をしよう?〕 (65) 2022/07/28(Thu) 21:47:58 |
![]() | 【人】 ガラクタ モノオキ「んふふ」 〔▙ ▜▓▗_モノオキは平穏がいい。平穏を壊す前に、僕がお掃除するよ。〕 喋れない怪物はこれからのお話に胸と髪を踊らせた。 良かった。モノオキの好きなもの。これから平和で平穏だ、きっと。 (66) 2022/07/28(Thu) 21:56:29 |
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