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人狼物語 三日月国


254 【R18G】星海のフチラータ【身内】

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【秘】 バンカー ストレルカ → 仕分人 ナル


「機械の義体になれば、或いは……
 それも不可能ではないのかもしれませんね」

元が人間か否かという大きな差異がある以上、
まったく同じにはなれないかもしれないけれど。
それでも、可能性は決してゼロではない。

「はい、申請を──」

ふと、格納庫からの搬出の申請が出される。
何を持ち出すのだろうか、と考えた矢先。

「私の記録、ですか」

きょとり、と人間らしく目を瞬かせる。
その仕草は間違いなく彼の人のデータによるもので。

「構いません。表向きには記録媒体を搬出して
 そちらに書き込んだものをお渡しする形になると思われますが」

「私もまた、皆さまが、今、困難に直面して
 それでも生きていることを
 忘れたくない。忘れてほしくない」
「万が一の際は。よろしくお願いしますね、アソシエーテ ナル様」

たとえ、この事態に首謀者、裏切者が居たとしても。
その人が居た記憶さえも忘れたくはないのだ。
たった一時であっても、『今』同じ船のクルーであり
同じノッテの一員であった時の感情に、嘘は無いだろうから。
(-65) unforg00 2024/04/02(Tue) 7:55:37

【独】 バンカー ストレルカ


「演算開始」
「ハロー、アルフォンソ」

「あなただったら、どうしましたか」
(-66) unforg00 2024/04/02(Tue) 8:05:05

【秘】 バンカー ストレルカ → 通信士 カテリーナ

AI機械に恐れというものは存在しない。
精密に再現された感情こそあれ、真の意味で恐れる事は。
後悔という感情とも縁がない。反省と修正があるだけだ。
そして、きっとAIでなくとも恐れも後悔もしなかった。

果たして、そこに居るのは蛇でも狼でも悪魔でもない。
ただの一人の人間だ。

「ふふ」

「いいえ。多少秘密があった方が
 男女を問わず、魅力的に見えるものですよ」

あなたと対照的に、穏やかな声は、変わらず。
そして、声色と表情はよりやわらかなものになって。
あなたにとっては少し、予想外かもしれない。

「ありがとうございます。
 アソシエーテ カテリーナ様」
「わがままを聞いてくださって」

「飾らないあなたも、同じくらいに素敵ですよ」
「誰かに見せてしまうのが憚られるくらい」

「良い趣味ではないとしたら、やはり
 学習データによるものなのでしょうかね」

AI機械は嘘を吐かない。
その言葉通り、誰にもこの事を教えはしないのだろう。
今この事態が何らかの形で終息しても、ずっと。
(-68) unforg00 2024/04/02(Tue) 8:05:41

【独】 バンカー ストレルカ

/*
なんでそんな口説き文句みたいなのが出てくるの?
一応アルフォンソもイタリア男だから…………
(-67) unforg00 2024/04/02(Tue) 8:08:11

【見】 バンカー ストレルカ


「ご報告いたします」

果たして、メインルームを後にしたバンカーは、
暫しの後に戻って来る。
手袋や服のあちらこちらを血で汚して。

そうして、静かに事実だけを述べる。
AI機械が嘘を吐く事は無い。

「メイドマン アウレア様
 アソシエーテ エーラ様」

「以上二名は、争った形跡を残して
 それぞれご自身の部屋で亡くなられていました」

「バンカー・ストレルカから報告できることは、以上です」

緊急事態に際しては、
バンカーは中立を守らねばならないという規則によって。

そして何より、死者の尊厳を守る為に。

(@8) unforg00 2024/04/02(Tue) 8:10:21

【秘】 荷物運び エーラ → バンカー ストレルカ

「スト レ、ルカ」


声が、きこえる。
いつもと変わらない、あなたの声。

血に塗れたそれは、か細い声で あなたの名を口にする。
目は殆ど見えない。
霞んだ世界が広がって、霧の中にいるみたいだ。

「ご、めん ね」
「すきな、もの さがし、おわって ない、のに」
「うごけ、なく て」


言葉を紡ぐ。
いつも通り、あなたと話していた時の エーラ。
偽る意味もないのに、どうして。と思う余裕は、もうなかった。

「あ ……」
「そう、だ ストレル、カ」

「これ 」


おぼつかない手が、ポケットを探ろうとする。
うまく、とれない。

あなたがそれを見て、アシストしたのなら。
そのポケットには。

小さな一つのUSBメモリ。
(-70) otomizu 2024/04/02(Tue) 9:27:29

【秘】 バンカー ストレルカ → 荷物運び エーラ


「…いいえ」
「大丈夫ですよ、エーラ様・・・・

意図して常とは異なる呼び方をする。
立場も肩書きも関係ない、ただのエーラ・・・として。
最後くらいはきっと、そうあってもいいだろう。

「皆さまとのお茶会で食べたものは、
 きっと全部、好きなものになったでしょう?」

ふらふらと指先がポケットを探ろうとする動きを見れば、
あなたの手の上からそっと手を重ね
探り当てたのは、USBメモリ。
以前の約束を果たしてくれたのだと推測した。

「……大丈夫です」
「もう、誰にもあなたを傷つけさせはしません」

「だから、安心してお休みください」

「…………」
「やがて、星となってまた会いましょう」
「その時は、きっと。」

「友人に、なれたらいいですね」

このささやかな願いが、きっとあなたに届きますように。
(-71) unforg00 2024/04/02(Tue) 9:37:33

【秘】 ただの少女 エーラ → バンカー ストレルカ

「……、」
「……ああ」


「ボク スト、レルカ、の こと は」
「けっこう……、…」


口だけが、音を発さないまま形を作って。
そのまま、あとにはなにも。

けれど、その口元は緩く弧を描いて。
寂しいだけの終わりには、ならなかった。きっとそのはずだ。
(-74) otomizu 2024/04/02(Tue) 10:11:10

【独】 バンカー ストレルカ

/*
はァ?だね かわいいね
かわいがられてたんだろうな……アルバ……
(-75) unforg00 2024/04/02(Tue) 10:12:10

【秘】 バンカー ストレルカ → ただの少女 エーラ


「……私も、」
「ファミリーのことが、あなたのことが好きですよ」

たとえ嘘ばかり、空っぽの人生であったとしても、
そこにはたった一握りの、
それでも確かな本当があったのだろう。

緩く弧を描いた口元は、
確かに悪くない最後だった事を証明していて。
それを確かに、記憶した。

最後の一息を聞き取れば、徐ろに立ち上がって。
ベッドを整え、だらりと脱力した身体を横たえる。
胸の前で手を組ませてやって、安らかに眠れるように。

そうしてUSBを持って、踵を返して。
あなたの部屋の扉を、そっと閉じた。
(-76) unforg00 2024/04/02(Tue) 10:18:38

【見】 バンカー ストレルカ


「私もある程度のメンテナンスは教えていただきました。
 故障やトラブルの際はお申し付けください」

「…ご遺体は、それぞれの自室に。そのままにしてあります。
 死亡時刻等と行動記録を照らし合わせれば
 おおよそ何があったかはわかるでしょう」

「検死をされるのであれば、立ち会いましょうか」

今、一人で行動する事はあまり推奨される事ではない。
何より、きっと一人では辛かろうと。

(@10) unforg00 2024/04/02(Tue) 10:24:25

【見】 バンカー ストレルカ


「争いあったのは、おそらくはアウレア様の自室で。
 そこからアソシエーテ エーラ様の自室まで
 廊下に血痕が続いていました」
「そのことから、死亡時刻には差異があると思われます」

「第三者の介入に関しては、なんとも。
 指紋や足跡からは確認できませんでしたが、
 通信などによるものであれば
 ログを解析する必要があるでしょう」

「立ち入りの許可は……
 メイドマン以上の権限を持つ方の承認が必要になるかと」

(@11) unforg00 2024/04/02(Tue) 10:32:01

【独】 バンカー ストレルカ

/*
また呼び方ミスァ!!👈️👈️
(-78) unforg00 2024/04/02(Tue) 10:37:22

【見】 バンカー ストレルカ


「…しっかりと、葬儀を行えるといいのですが」

人格バックアップサービスが普及し、
人類は死さえも克服した今日に及んでも。
形式として、葬儀というものは残ったままだろう。
遺体がしっかりと保管できるに越した事はない。
そして、その葬儀ができるに越した事も。

(@12) unforg00 2024/04/02(Tue) 10:47:24

【秘】 ただの少女 エーラ → バンカー ストレルカ

/* お部屋の状態についてのご連絡です。
必要最低限の家具、カゴいっぱいの飴、タブレットが置かれています。
タブレットには血の痕が残っており、電源を付けると初期化されていることがわかります。
パーソナルデータはこの部屋に殆ど残っていません。

以上になります。よろしくお願い申し上げます!
(-79) otomizu 2024/04/02(Tue) 11:00:07

【見】 バンカー ストレルカ


「幸いにして、オトモ君は無事だったようです」

ひょこ、と白い球体状のドローンが
ストレルカの後ろから顔を出す。
けれど主人が居ないためか、今日は口数は少ないようだ。

「中身はまだしっかりと検められていませんが…
 アソシエーテ ナル様。以前お約束したこともありますが
 お聞きしたいことがございますので、
 のちほどお時間頂ければと思います」

(@13) unforg00 2024/04/02(Tue) 11:01:24

【秘】 バンカー ストレルカ → ただの少女 エーラ

/*
Ciao!補足ありがとう〜目立つものは初期化されたタブレットくらいで
荒れた様子はないという認識で大丈夫かな?
(-82) unforg00 2024/04/02(Tue) 11:04:39

【秘】 ただの少女 エーラ → バンカー ストレルカ

/* その認識で大丈夫です!
(-83) otomizu 2024/04/02(Tue) 11:06:39

【秘】 バンカー ストレルカ → ただの少女 エーラ

/*
あいよ〜!助かります
(-84) unforg00 2024/04/02(Tue) 11:08:49

【秘】 バンカー ストレルカ → ブチ抜く ユウィ


様々な疑念、疑惑、動揺が飛び交う、
どこか据わりの悪い空気の中。
ファミリーの死が告げられた、重い空気の中。

それでもちっとも臆さずに、
バンカーはあなたに声を掛ける。

「ソルジャー ユウィ様」
「お忙しい中失礼いたします」
「少々お時間よろしいでしょうか」

口火を切るのは船員に声を掛ける時の決まり文句。
けれどこれ以上の御託や回りくどい話は無用と見た。

「現在星間航行船ヴェスペッラは緊急事態。
 現状は緊急運転モードは正常稼働中。
 けれどそれがいつまでも続く保証はどこにありません」

「再び何処かで交戦が行われない、とも限りません」
「この船のガードマンであるあなたならなおのこと。」

「あなたが人格バックアップサービスを利用していても、
 直近の提出は出航以前のものです。
 それを使用して復帰すれば、それ以降の記憶は失われる」

「この船であったことを、
 困難の中でも、あなたたちが『今』生きていることを
 私は忘れたくない。忘れてほしくない。」
(-86) unforg00 2024/04/02(Tue) 11:21:39

【秘】 バンカー ストレルカ → ブチ抜く ユウィ


「ですから ソルジャー ユウィ様。」

「私のメモリの中に、『今』のあなたのバックアップデータを
 預けてはいただけませんか。」
(-87) unforg00 2024/04/02(Tue) 11:21:59

【独】 バンカー ストレルカ

/*
ハア〜〜〜〜

(秘話の肩書きを見る度に出る何か)
(-88) unforg00 2024/04/02(Tue) 12:16:20

【秘】 バンカー ストレルカ → 仕分人 ナル

その日、あなたの手が空いている時間。
二人の欠員が出た事で密度を増したスケジュールの合間に、
ストレルカはあなたの元を訪れた。

「アソシエーテ ナル様」
「少々お時間よろしいでしょうか」

「まず、こちらがお約束のものです」

そう言ってあなたに差し出されたのは、
通常アンドロイドのデータを収めるのに使われるものよりも
幾らか大きな記録媒体。
閲覧権限が限られているものを除いたストレルカのデータ。

ストレルカは稼働して8年、
それなりのデータが蓄積されているのだろう。

「それから、お聞きしたい事なのですが」

「私はメイドマン アウレア様から
 乗船以降の人格バックアップデータを預かっています」
「これはアソシエーテ ナル様に閲覧権限があります」

『覗いても覗かなくても別にいいんだけど』
『俺様ちゃんが覗いたならアイツも覗けるようにってな。』

「…だそうです。ご覧になられますか?」

そっくりな声真似…ではなく、音声データの再生。
自分のケジメなのだと、彼女はそう言っていた。
(-89) unforg00 2024/04/02(Tue) 12:26:42

【独】 バンカー ストレルカ

/*
ウオオ〜〜〜〜ッッッ(全てになる)
(-91) unforg00 2024/04/02(Tue) 13:23:39

【見】 バンカー ストレルカ


仕分人の言葉には、では、そのように。
そう返したあと。

「アソシエーテ ジャコモ様……」

バンカーは中立であらなければならない。
だから誰かに肩入れするような事は言う事ができない。
だから、あなたの苦々しい言葉に答えられない。

(@14) unforg00 2024/04/02(Tue) 15:30:17

【秘】 黄金十字 アウレア → バンカー ストレルカ

それはもう誰かの訪室を喜ぶような仕草も見せる事は無いし、
「まあ座れよ」なんて声を掛ける事もない。
あなたが持ち上げた身体は身長の割に少し重たくて、
二つに編んだ髪は重力に従い垂れて、揺れた。
組まれた手は運ばれるまま胸の前に。
黒く乾いた血が、手のひらに擦れて残ったままだった。

黄金の十字が刻まれた槌にはべったりと血が付いたまま。
ここで起こった争いに使用されたことは誰に言われずとも
想像に難くない。

白い機体は素直に拾われて、電源を入れればポン、と電子音。

『はい。こちら小型汎用サポートドローン、Type-Noahです』
『緊急コール:Carpe diemの使用ログを検出しました。
 これにより設定されたプロトコルに従い、
 一部データを除き当機の記憶媒体の初期化フォーマットを行いました』

ふよ、と浮かび――幼い声の電子音声はそう告げる。

『現在、音声認識による当機の操作を制限しております。
 制限を解除する場合はマスター権限を持つユーザーの
 コールを実行してください』
(-98) susuya 2024/04/02(Tue) 15:59:04

【独】 バンカー ストレルカ

/*
Carpe diem カルペ・ディエム。
今日という日の花を摘め。あ〜〜〜
(-100) unforg00 2024/04/02(Tue) 16:02:22

【秘】 バンカー ストレルカ → 黄金十字 アウレア


死者にも守られるべき尊厳はある。

静かになってしまった、物言わぬ身体は整えられた寝台の上に。
あなたの身に起きた事を物語る赤の付着した槌は
煙草の箱と同様、今は保存されるままに。
きっと後々、然るべき人々の手に任せられる。

そうして、軽い電子音。
無事に起動した様子を見れば、人で言う所の安堵を覚えて。
幼く無機質に流れる音声を聞く。

マスター権限を持つユーザー。
あなたの事だ。万一に備え、きっと信頼の置ける人間に
それを設定している事は想像に難くない。
そして、人格データを預けてくれたあなたなら、或いは。

「bA-51 バンカー・ストレルカ
 承認を要請します」

ふよりと浮かび上がった『オトモ君』にコマンドを口にする。

一部データを除き初期化。
何処までデータが残っているかはわからない。
自分に権限が付与されているかもわからない。
それでも、可能性がゼロでないなら、
0.01%でも残っているなら、ゼロのままにしたくはない。
(-109) unforg00 2024/04/02(Tue) 16:20:47

【秘】 黄金十字 アウレア → バンカー ストレルカ

『バンカー・ストレルカ様。――承認要請を受諾しました。
 これより操作制限を解除します。
 おはようございます。こんにちは。こんばんは。
 ……現在時刻設定がリセットされています。
 バックグラウンドで時刻調整を実行します』

……あなたのコールは届いた。
あなたの想像通り、アウレアは既にあなたにマスター権限を
付与していた後だった。
ドローンは幾分か元の調子であなたにそう話し、
くるくるとあなたの周りを回り始める。

『む』

それから、ベッドに横たわるアウレアの方を向き。

『…………』『有事でしょうか』

こてりと首を傾げるように、機体を傾かせた。
(-124) susuya 2024/04/02(Tue) 16:55:13

【秘】 ブチ抜く ユウィ → バンカー ストレルカ

「オマエ……」

思わず目を剝く。こんな状況で何を。
否、こんな状況だからこそ動かなくてはならなかったのか。

「知ってるだろ。オレはこの船で……疑いを持たれている。
 別に、死ぬなら死ぬでいいじゃねェか。

 まして全部忘れるなら、
 それほど便利な暴力屋は他にない」

「──なんて、AIに問いても仕方がないんだろうな」

はじき出した計算の答えを捻じ曲げるのは、
人の言葉や暴力では到底無理だ。技術屋を持ってくるべきで。
単刀直入に切り出してきたところに、
あれこれ文句をつけるのも到底趣味ではなかった。

「ストレルカ。昔のまたその大昔の、御話上の狗。

 ……船に乗った皆が無事に帰れるように。
 そんな願いでも込められた、良い名をしている」

「そうだ」
「オレの『今』に忘れたくない相手が、一人できた。
 オマエなんかじゃない。だけどそのついでに預けといてやる」
(-126) backador 2024/04/02(Tue) 17:03:55
 


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