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人狼物語 三日月国


254 【R18G】星海のフチラータ【身内】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【見】 バンカー ストレルカ


「皆さま、おはようございます」

夜が明けて、メインルームは一日の始まりからウキウキだ。
今日もバンカーはいつも通り。
ご協力ありがとうございます、と一礼をして。

「太陽光発電が好きです」

食べ物?

(@0) unforg00 2024/03/29(Fri) 22:33:22

【見】 バンカー ストレルカ


「自然公園の太陽光も好ましいものです」

バンカーでなければ上層に住み着いていたかもしれない。

「メイドマン アウレア様をはじめ
 昨日さくじつは皆さま大変お疲れ様でした。
 体調の優れない方がいらっしゃらないようで何よりです」

船医からの差し入れがあったのも大きいだろう。
スペース・サルガッソーでは何が起きるかわからない。
常に体調は良好に保っていて欲しいものだ。

「食堂のAIたちも概ねメンテナンスを終えたようですから
 本日からは心置きなくお好きなものを食べられますね」

(@2) unforg00 2024/03/29(Fri) 23:09:06

【秘】 黄金十字 アウレア → バンカー ストレルカ

「OKOK〜? んじゃ無線でやらせてもらうわ。
 オトモ君、該当データ送信。対象はバンカー・ストレルカ」
『了解しました。送信を開始します』

ドローンの白い機体の表面に、仄明るい緑色の光が浮かぶ。
データ移行中のオトモ君は光るのだ。

「今の内に言っておく。
 アクセス制限は勿論掛けて欲しいんだが」
「データを預けるお前と……あとナルには制限しない。
 ディレクトリ内の全てのデータの閲覧許可を出す」

送信中。アウレアはノッテのメンバーの一人、
仕分人のナルの名前を出した。

「訳合ってな〜。ただの俺様ちゃんのケジメだから、
 アイツが覗いても覗かなくても別にいいんだけど」
「アイツの事、護ってやったそうじゃねえか。
 俺様ちゃんからも礼を言うよ」

……無線通信だとしても、やけにデータ送信の時間が長い。
(-7) susuya 2024/03/29(Fri) 23:18:01

【秘】 palla ヴィーニャ → バンカー ストレルカ

「…んははッ、それは。……それは、怖いなぁ」

腹を抱えて笑うよに腕を動かし身体を曲げる。
貴方の口からジョークのよな言葉が出たことが何だか面白くて。
声や表情が温かくて、くすぐったくて。

「仕事がいっぱいあったら映画見れないしぃ、
 お菓子食べる暇もないしぃ、ゲームだって」

「…でも、明日が怖いっていう暇も。
 生き方が分からなくなることも、なさそだねぇ」

そんな毎日なら今の想いはいつか、変えられるのかも。

今はまだ、何にもわからないし
今はまだ、踏み出した一歩は小さいけれど。

欲張りに育つことはあるのだろうか。
誰かがこの背を押すことがあるのだろうか。
未来は分からないけれど、そんないつかがあるなら――もしかすると。

(-9) sinorit 2024/03/29(Fri) 23:20:14

【秘】 palla ヴィーニャ → バンカー ストレルカ

「…ん、お預かりでお願いするねぇ」

「44時間なら短い方なんだろうけど、
 でも、流石に今はその形が良さそかも〜。
 さすがにずっとじっとしてるのは難しいしさぁ」

それは堪え性がないという意味ではなく、
この現状にそのような時間を割く暇はないだろうということ。
そうならないことが理想ではあるけれども
ガードマンとしての行いを果たすべき時が来るかもしれないのだから。

寄り付いた機器を軽く、優しくぺちぺちと叩いて。
貴方の言葉に頷く猫だった。
(-10) sinorit 2024/03/29(Fri) 23:20:28

【秘】 バンカー ストレルカ → 黄金十字 アウレア


「アソシエーテ ナル様に…ケジメ、ですか」
「わかりました。
 バンカー・ストレルカ、およびアソシエーテ ナル
 それから、メイドマン アウレア。
 以上のユーザー以外からのアクセスを全てブロックします」

あなたの口から挙げられた名前に、もうひとつ付け加えた。
気が変わったり、万一の際には、どうとでもできるように。

「いいえ。ファミリーの皆さまを守るのは
 ノッテの一員として当たり前のことです」

理由わけは……聞かない方がよろしいでしょうか」

あなたのケジメ。それに至った理由。
データを参照すればわかるかもしれない事を、
敢えてあなたの口から聞くのは、それ参照を無粋と思うから。

AIは、人間の為に作られたものだから。
それ以上にストレルカは人を愛し、その為に動くものだから。
そして何より、愛したファミリーを守らない理由もない。
ストレルカとアルフォンソ、ふたりの意思は同じ方を向いている。


仄かに光るオトモ君をじっと見ている。
かりかりと、メモリにデータが書き込まれていく音がする。
それは一般的なものと比べ、ずいぶんと長く──
(-13) unforg00 2024/03/29(Fri) 23:48:33

【秘】 バンカー ストレルカ → palla ヴィーニャ


「取り立て…いえ、
 返済のお話・・・・・の仕事がたくさんありますよ」
「話し合いの場では、お菓子は食べられませんね」

ころころと笑うあなたを見て、やっぱり穏やかに笑って。
そんな小話ひとつ添えた。
船のガードマンを務めるあなたに、きっとぴったりな仕事。

「はい。確かにお預かりさせていただきます」

「スキャンが終わりましたら、
 お暇な時にでも機械管理室へお持ちください。
 気付き次第回収し、こちらでデータを取得しますので」

互いにすべき事はある身なのだから、それは仕方のない事。
あなたが頷きひとつ返してくれたなら、
こちらも頷いて、展望ラウンジから中層へ。
きっとふたり来た道を戻る為に、踵を返し、
(-16) unforg00 2024/03/30(Sat) 0:01:09

【秘】 バンカー ストレルカ → palla ヴィーニャ


「ソルジャー ヴィーニャ様」

「ありがとうございます。」

それがどんなに小さな一歩でも。
あなたが足を踏み出してくれた事が、こんなにも喜ばしい。
(-17) unforg00 2024/03/30(Sat) 0:01:21

【見】 バンカー ストレルカ


「スーパーリュウグウノツカイクッキー」

さくさくさくさく。
メインルームに小気味よい音が響いている。
小柄なソルジャーに食べ切れるだろうか、リュウグウノツカイ。

「アソシエーテ エーラ様の出身星は惑星ディンカでしたか」
「…星の外へ出た時はさぞ新鮮だったことでしょう」

珍味で有名な未開拓地の残る星だ。
ゲテモノ以外なら、と言ってしまえるのも頷ける。

(@3) unforg00 2024/03/30(Sat) 0:13:32

【秘】 黄金十字 アウレア → バンカー ストレルカ

「ん。ありがとうな」

アクセス制限の許可に短い礼を。
理由が気になるのは至極当たり前の事だろうから、
どうしようかと少し首を傾げた。
黙っているのもなんだか生ズルい気がして。

「……俺様ちゃんがな」
「記憶喪失依然のアイツの人格データを持ってるからでーす」

「俺様ちゃんが覗いたならアイツも覗けるようにってな。
 フェアじゃねえのはあんまり好きじゃねえんだ」

事実の一つを、理由として提示した。
今のは秘密だぜ、と付け足して。

「お前、アイツを襲った奴に見覚えとか情報とかねえの。
 ないならそれでもいいんだけどさ……」

……そう言っている内に、ようやく送信が終了する。
オトモ君からピロンという可愛らしい電子音がすれば、
その内部をあなたも見る事が出来るだろう。

(-20) susuya 2024/03/30(Sat) 0:40:31

【秘】 データ : アウレア → バンカー ストレルカ


ディレクトリの中には、
――
7人分
のデータが納められていた。


アトラ・アルゴ。
ビーチェ・ブレロ。
コルネリオ・チェルラ。
ディーノ・ドロエット。
エルマ・エルコラーニ。
フランカ・フォルキット。
ジャンニ・ジーリ。


その7つのデータが1つのファイルに圧縮され、
その全てが同時に機能するようにプログラミングされたアプリが、
人格データと同じディレクトリに納められていた。

アウレアの文字は人格データの人名でなく、
その全員が所属していた教会の名に添えられている。

聖アウレア教会アウレア・チャーチ
と。
(-21) susuya 2024/03/30(Sat) 0:43:02

【秘】 バンカー ストレルカ → 黄金十字 アウレア


「…なるほど」
「承知しました。他言は無用と心得ます」

記憶喪失以前。
かのアソシエーテの現在に関する情報の、
その一端を握っているストレルカにも知り得ない情報。
秘密だ、と付け足されれば確と頷いて。

「うっかり仕留めてしまいましたので、アレ・・の口からは何も。
 今はセントラル・コスモスに居る皆さまが
 遺体や遺された物品から身元を割り出している頃でしょう」

「情報が入るとすれば、この事態が終息して
 惑星ウトゥに辿り着き、通信が復活した後になるでしょうか」

あっけらかんと、そんな事を言う。
身内への慈しみは敵対者への苛烈さに裏返る。
このAIも、まあマフィアらしい感性でいるらしかった。
(-23) unforg00 2024/03/30(Sat) 1:10:23

【秘】 バンカー ストレルカ → 黄金十字 アウレア


そうして、軽い電子音が送受信の終わりを知らせる。
問題なく取得できているかの確認の為に、
ディレクトリの中身は軽く検めよう、として。

「……ああ」
「だからあのように仰ったのですね、
 メイドマン 『アウレア』様」

「お前の中にあるのはちょっとだけ意外だったな」

7人分のデータ。
その全てが同時に機能するように組まれたプログラム。
それが人間一人分の人格データに収められている。

バンカー・ストレルカは、この緊急事態に際して
可能な限りこの船のクルーの人格データを
自身のメモリに記録するつもりでいる。
奇しくも、少しだけあなたと似たように。
(-24) unforg00 2024/03/30(Sat) 1:11:02

【見】 バンカー ストレルカ


「システムθが健在であれば
 雑学を披露してくれたのでしょうが……」

でバグったシステムθが何かを言っている。
「わたくしの計算によると、263です。間違いありません」

「…ソルジャー ヴィーニャ様。
 よろしければお手伝いいたしましょうか。
 幸い私は擬似的な経口摂取は可能ですので……」

「ああ、お茶会に持っていくのもいいかもしれません」

今日に持ち越された予定にふと思い当たり、思い直した。

(@4) unforg00 2024/03/30(Sat) 1:17:42

【見】 バンカー ストレルカ


「では、微力ながら」

尾っぽの方をえいって割った。56cmくらい。
これでもまだ分けられるくらい残ってそう。

「…軽い食感、適度な砂糖の甘み。
 しつこすぎないバターの風味と塩味。
 長さゆえか飽きないように工夫されているのが感じられます」

さくさく。市販品らしく味は保証済み。
二人揃ってスーパーリュウグウノツカイクッキーを手に、
とっても模範的な感想を述べた。

(@5) unforg00 2024/03/30(Sat) 1:41:45

【見】 バンカー ストレルカ


「ある程度細かい成分の分析は可能なのですが
 『おいしい』という概念がわからないのですよね」

「よいものだということは知識としてわかるのですが」

統計データから、
一般的にその基準値に収まる成分か否かで判断している。
なんともアンドロイド的な悩みだ。

「食事をはじめとして、緊急時にこそ娯楽は必要です。
 今でこそ各施設の復旧も進みましたが、
 専門的な技能を持つアルバトロスが健在なのは幸運でしたね」

(@7) unforg00 2024/03/30(Sat) 2:09:57

【秘】 荷物運び エーラ → バンカー ストレルカ

なんやかんやと、メインルームに残っていたようで。
呼び止められたなら、ん〜?と言いながら緩い雰囲気で振り返る。

「ストレルカ」
「お仕事もないから、ユウィのお手伝いとかしよっかな〜って思ってたくらいかな〜?
 お茶会の準備も何かできることあったらいいんだけど」

お茶会は楽しみであれど、準備する側に回ることはあまりなかったから。
使う食器を運んだりはしてみようかな。
いずれにせよ、カテリーナに指示を仰ぐ必要はあるだろうけれど。

「好きなもの……
 ストレルカも参加するんだよね?ストレルカは何持ってくの」

好きなもの。何かあったりするのかな、なんて気になって。
小さく首を傾けて問いかける。
(-29) otomizu 2024/03/30(Sat) 2:38:35

【秘】 バンカー ストレルカ → 荷物運び エーラ


「私、ですか」

言われて初めて考えた、とでも言うような。
何持ってくの、と問われればそんなふうに目を瞬かせた。
参加自体は、見守るくらいなら、と考えていたけれど。

「……、…とびきり甘いジェラートが」
「私の好きなもの、というわけではないのですが。
 一度、食べてみたかったのです」

暫し、考えるような間。
そののち、そう答えた。

「アソシエーテ エーラ様には
 そういったものは、ありませんか?」

仕事はないということだから、
少々雑談に時間を割いてもらってもいいだろう。
そのうちにお茶会は次の日に、という事になったはず。

答えた代わりに、ではないけれど。
またひとつ、あなたに問いを投げかけた。
(-30) unforg00 2024/03/30(Sat) 3:00:41

【独】 バンカー ストレルカ


とびきり甘いジェラート。

アルフォンソ・サントーロの食べたかったもの。
身体を冷やすし、糖分も脂肪分も多すぎる。
身体によくないから、結局食べられなかったもの。
(-31) unforg00 2024/03/30(Sat) 3:01:57

【独】 バンカー ストレルカ

/*
アッABCDEFGだ!(今更)
そしてアルゴだねえ…… >秘話
(-32) unforg00 2024/03/30(Sat) 3:06:03

【秘】 バンカー ストレルカ → 機関士 ジャコモ


「アソシエーテ ジャコモ様」

かつ、かつ、硬質な足音が床を叩く。
きっとこの日、あなたが何処かの廊下を歩いている時。
バンカーの穏やかな声が、あなたを呼び止めた。

「環境制御・生命維持システムは正常動作中。
 現状スペースデブリへの対処にトラブルはなし。
 緊急運転モード、正常稼働中。
 本日も各部の整備、お疲れ様です。」

「慣れない非常事態続きでお疲れではありませんか。
 アドレナリン等の放出により一時的に疲労を感じずとも、
 肉体や精神には疲労が蓄積していることがあります」

いずれも、AIには無縁のものであるのだけれど。
それでも、知識としてそう知っている。

「もし、お暇でしたら。
 上層の公園まで、散歩に付き合っていただけませんか」

そう言って、白い手袋をした手を差し出す。
それを取るのも、取らないのも、あなたの自由だ。

その手を取ったなら、いつかの時。
あなたの気まぐれによって、冬景色になったあの公園へ。
まだ平穏だった頃の思い出の場所へ。
(-34) unforg00 2024/03/30(Sat) 3:38:22

【秘】 palla ヴィーニャ → バンカー ストレルカ

「まぁ〜、ヴィはなぁんだってするからぁ」

ノッテのためなら、なんだって。
それが恩人へのお返しであり、
それが猫の明日に繋がるのだろう。


くるりと踵返して、
ひとり来た道、今度はふたりで。

「はいはぁい、緊急事態でもない限りは時間あるしぃ。
 終わったらすぐ行かせてもらうね〜」

今まさに緊急事態、ではあるのだが。
あまり警戒しすぎたとて身体が上手く動かない気もするし、
力を抜いて、猫は猫らしく気まま風。
(-43) sinorit 2024/03/30(Sat) 13:01:50

【秘】 palla ヴィーニャ → バンカー ストレルカ


「ん〜ん、こちらこそだよ」

「ストレルカちゃん、ありがとぉ」

この小さな一歩は貴方の手が猫の背を押してくれた、
あるいは、手を差し伸べてくれたおかげ。

今、猫に歩める道を増やしてくれたのは

紛れもなく、貴方という存在だった。
(-44) sinorit 2024/03/30(Sat) 13:02:55

【見】 バンカー ストレルカ


何処かの廊下。
流れる放送を聞いて、足を止める。
予定されていたそこへ向かう前に、少々寄り道をして。

カートを呼んで、上層へと向かっていった。

(@8) unforg00 2024/03/30(Sat) 13:53:03

【見】 バンカー ストレルカ


「アソシエーテ カテリーナ様」

忙しなく、けれど楽しげに準備を進める姿。
デブリの向こうに見える星々が見守る中、
設営されたテーブルの方へと足を進めた。

「お疲れ様です。せっかくですから、
 甘いものでも持ち寄ろうかと思いまして」

「とびきり甘いジェラートです」


片手に持っていた手提げ袋を軽く上げる。
中に入っているのは保冷剤と取り分けの為の皿や食器、
そして業務用のアイスクリームが入っているようなあの、
ジェラートの入った箱状のケースだ。

「私もお茶やお茶菓子の成分を分析することしかできませんが
 皆さまが楽しそうにしている様子が見られることは
 大変嬉しく思います …こんな時ですから、殊更に」

(@9) unforg00 2024/03/30(Sat) 14:03:57

【見】 バンカー ストレルカ

>>29 カテリーナ

「私も一度、食べてみたかったのです」

せっかくならこの機会に、ということらしかった。
にこにこと表情を綻ばせるあなたに、
声色を常よりもう少し、やわらかくして。

空いているテーブルに並べられたジェラートのフレーバーは、
バニラ、チョコレート、クリームチーズの三つ。
あなたの好きなオレンジマーマレードを添えても悪くない。

「そう……ですか?でしたら、何よりです。
 はい。きっと楽しい時間になりますよ。
 僭越ながら、私も皆さまとご一緒させていただきますね」

帽子の鍔を軽く上げ、目礼。
そののち、適当な席に着いた。
自分の分に、チョコレートのジェラートを掬う事も忘れずに。

(@10) unforg00 2024/03/30(Sat) 14:31:24

【見】 バンカー ストレルカ


「糖分、脂肪分ともに凄まじい数値です……
 冷たいことから身体を冷やし、体調を崩す可能性も高い
 けれど統計的には『おいしい』の範疇に留まっている。
 不思議ですね」

ジェラートを口に運べば、一人考え込んでいる。
人はこれを罪の味と言うらしい。

(@11) unforg00 2024/03/30(Sat) 14:37:05

【独】 バンカー ストレルカ



「演算開始」
「ハロー アルフォンソ」

「あなたはどう思いますか?」

「あはは、そうだね。」
「確かにあんまり食べすぎはよくないかも。」
「たまの贅沢にはいいと思うな」
(-45) unforg00 2024/03/30(Sat) 14:42:52

【見】 バンカー ストレルカ


フレーバーを決めるに悩む、暫しの間。
それから、よく通る声はご機嫌を伝える。
復旧された食堂のAI達は良い仕事をしたようだ。

「こうしたひとときを過ごせるのも、皆さまのおかげですね」

ドーム状の天窓を見上げる。
星々はデブリに阻まれてあまり見えないけれど、
それが船体に衝突する兆しはない。いつも通りだ。

(@12) unforg00 2024/03/30(Sat) 15:23:56

【独】 バンカー ストレルカ

/* 現在持ってるデータ
ナル
アウレア(7人)
マンジョウ
レオン
ヴィーニャ
(敬称略) なかなかの集合住宅になってきたな
(-55) unforg00 2024/03/30(Sat) 17:07:17

【見】 バンカー ストレルカ


「カポ・レジーム マンジョウ様
 アソシエーテ エーラ様 ようこそいらっしゃいました」

「アソシエーテ エーラ様は飴にしたのですね」

視線は見上げていた天井から、賑やかな声のした方へ。
席に着いたまま、目礼。
ジェラートは食べ終えて、周囲の歓談を聞いている。

(@13) unforg00 2024/03/30(Sat) 17:34:34

【見】 バンカー ストレルカ


手を振られれば、こちらも礼を返しつつ。

「お坊ちゃま感」
「オーナーは金庫番ですので…遠からず、なのでしょうか」

流体金属なんぞというマイナーな素材を使って、
大枚はたいて作られただけはある。かもしれない。

「残念ながらそれらしいデータは無いのですが」

お嬢様はわからない。

(@14) unforg00 2024/03/30(Sat) 17:48:53

【秘】 カポォwwwレジーム マンジョウ → バンカー ストレルカ

「……で、このアプリが頼まれてたアレねwww一回使うとストチャンに送信されて、この端末からはアプリごと消えるようにしたでござるよwww」

こっそり耳打ちしたでござるwアプリ名は『M_I_B』、『マンジョウ・イン・バックアップ』でござるよwwwwwwwww
(-58) shell_memoria 2024/03/30(Sat) 17:52:58

【見】 バンカー ストレルカ


「アソシエーテ ナル様も、お疲れ様です」

また一人と合流したクルーには労いを。
掃除用ロボがある程度はやってくれるとはいえ、
広い船内の廊下の掃除は楽ではないだろう。

「はい、マンジョウ様」

何でしょうか、と言い掛けて。

「全20種」
「…はい、とても手の込んだものだと判断します。
 然るべき場で査定をしていただけば
 相当の価値になるでしょう」

「手放すつもりは、ありませんが」

(@15) unforg00 2024/03/30(Sat) 18:15:52

【秘】 バンカー ストレルカ → カポォwwwレジーム マンジョウ


「承知しました」

「ありがとうございます」
「カポ・レジーム マンジョウ様」
優しく頭を撫でる手。
航宙を終える度に、行く先々で選んだ土産をくれた思い出。
あなたのしてくれる事に、
アルフォンソのデータでしか知らない、父の姿を重ねたのだ。
(-62) unforg00 2024/03/30(Sat) 18:16:08

【独】 バンカー ストレルカ

/*
ついにしくったな(肩書き付け忘れ)
(-63) unforg00 2024/03/30(Sat) 18:29:39

【秘】 黄金十字 アウレア → バンカー ストレルカ

「サーンキュ、そうしてくれると助かるよ。
 アイツの事ヘンに疑う人間が現れても嫌だしな……」

……その発言から、もしかすると疑うに値する材料が
そこにあったのかもしれない事は推察できるかもしれない。
もっともアウレアの振る舞いから察するに、
彼の事は信用しているようだが。

「あー、やっぱり? じゃあしゃあねえな……。
 あっちに居る奴らがなんか掴んでくれることを待つか」

死人に口なし。
それこそ人格データでもあればデータ相手に尋問でも
出来るのかもしれないが、その結果を今知る事も
どうせできないことは確かだ。

(-71) susuya 2024/03/30(Sat) 21:16:14

【秘】 黄金十字 アウレア → バンカー ストレルカ

「そーいうこと」
「おまけにウチらは殆ど死人だよ。
 この身体に仲良く全員分納めてもらってるってワケね」

――だから、否定をしなかった。
自分がまさしくそのような存在であったし、
それを間違いとも思わないから。

「身体が一つなのに名前がごちゃごちゃなのってヤだろ?
 だから『アウレア』ってんだ」
「個々である事は確かだが、同時に一つの存在である。
 これが俺達の総意」

奇妙で歪な在り方とも言えるこれは、
いわば箱舟のようでもあった。
――あなたもまた、一つの舟になり得るのだろうか。

「……お前が見て来たアウレアはこの形だ。
 だから預けるよ。俺様ちゃん達をよろしくな」
(-72) susuya 2024/03/30(Sat) 21:16:55

【秘】 機関士 ジャコモ → バンカー ストレルカ

どこか浮かない顔。少なくともいい事があったように思えない状況で廊下で呼び止められ、貴方の方を向く。

「おー。お疲れ様、ストレルカ。
 毎回その文言言ってるとしたら律儀だな、"全部正常"の一言で済ませてもいいくらいだってのに」

少しだけ表情に笑顔が宿るが、明るい気持ちになったというよりは気を使って表情を作った、に近い。
それくらい今は気落ちするほど気になる事があったから。

「そうだな、……そうかも。非常事態からここまで働き詰めだったからなァ……気分転換もいいかもしれねェ。
 一人よりは話し相手がいた方が気が紛れるだろうしな」

手を差し出された事に少し驚いたかのように目を丸くするも、特別迷いもせずその手を取った。少しだけ気恥ずかしそうに頬を掻いていたが、それはこの男がこういった所作に慣れていないからだ。

「そういや公園、元に戻しておいたぜ」

季節は春。色とりどりの色彩豊かな花々が咲き誇り、
穏やかな色で園内は調和を保っていた。

あの猫だるま達はどうなっただろうか、とばかりに、
思い出の礼の場所へと歩いていく。
(-73) poru 2024/03/30(Sat) 21:44:34

【秘】 バンカー ストレルカ → 黄金十字 アウレア


基本的にバンカーは、特に緊急事態である今は
中立性を保つ為に疑わしくとも自発的に行動しはしない。
判断基準はファミリーがどのように考えているかだ。
そして、『するな』と言われればしない。逆も然り。
機械はとてもわかりやすい。

「…そうですか。」
「人であれば、これを似た者同士と言うのでしょうか」

死後データの一部と化したアルフォンソ。
同じくひとつの身体に収まる人格データとなった同じ教会の皆。
その意思を、生きている事を示す為に、動き続けるCPU。

機械はどんなことでも忘れません。
 記録したことは、間違えません。」

「アトラ・アルゴ様。」
「ビーチェ・ブレロ様。」
「コルネリオ・チェルラ様。」
「ディーノ・ドロエット様。」
「エルマ・エルコラーニ様。」
「フランカ・フォルキット様。」
「ジャンニ・ジーリ様。」
(-75) unforg00 2024/03/30(Sat) 21:50:55

【秘】 バンカー ストレルカ → 黄金十字 アウレア


「メイドマン アウレア様。」
「優しく、人らしく、大切にされてきたあなた。
 あなたたち・・・・・の記憶と心を、
 確かにお預かりいたします」

傍から見れば、奇妙で歪な在り方かもしれない。
それでもストレルカは、あなたたちを人と呼ぶ。

そう言って、一礼をして。
呼び止められなければ、箱舟を望むAIは機械管理室を後にする。
(-76) unforg00 2024/03/30(Sat) 21:51:11

【秘】 バンカー ストレルカ → 機関士 ジャコモ


「私たちAIからすれば、『全部』というのは曖昧な指標です。
 ですので少々冗長になってしまいますが、
 このように報告した方が正確且つ話が早いのです」

有り体に言えば、検査ログをそのまま出力しているような形。
丸ごとコピー・ペーストした方が楽、というわけ。

「はい。私でよければ、お話相手にもなりましょう。
 一人で抱え込んでしまうよりも、
 誰かに話した方が落ち着くこともあるとされています」

笑顔のかたちになったあなたの表情を見上げる。
統計的に見れば、それは作った表情、に近いもの。
それもすぐに戸惑い、気恥ずかしさに上書きされたけれど
看過してしまうには、今の状況はやや逼迫している。
(-79) unforg00 2024/03/30(Sat) 22:18:53

【秘】 バンカー ストレルカ → 機関士 ジャコモ


手を取ってもらえたなら、するりと軽く握って。
二人自然公園までの道を歩く。

「ああ、本当ですね。」

目的地を訪れたなら、設定は確かに麗らかな春の日のそれ。
お疲れ様です、と労いを口にして。
送風機によって作られた風が、そっと頬を撫でた。

カンアの手によって断熱ガラスケースを被された、
雪の猫達は、かたちをそのままにまだ残っている。
あなたの作った分も、そして、
あなたの敬愛する上司である、ユウィの作った分も。

「みなで作った猫、まだ残っていますね」
「こうして春の日和の中で見ると…
 暖かそうで、幸せそうです」

口にするのは、あまりAIらしくない感想。
統計的にそう見える、と言ってしまえばそうなのだろうが。

「…ソルジャー ユウィ様について、何かありましたか」

作った表情。気落ちした気分の裏返し。
あなたがそんな状態になってしまうということは、
信頼する上司にすら話せていないこと、であると。
失礼を承知で、推測を口に出した。
(-80) unforg00 2024/03/30(Sat) 22:19:34

【見】 バンカー ストレルカ


「お疲れ様です。メイドマン アウレア様」

元気にやって来たメイドマンに目礼を返し。
持ち込んだジェラートの売れ行きはなかなかだ。喜ばしい。
お茶と茶菓子を出してもらえたなら、有り難く頂こう。

「茶葉の産地や熟成方法は大まかにわかるのですが、
 味の方は繊細なものなので、私にはなんとも……
 …これは…桜でしょうか。地球原産の花ですね」

お茶を一口。わかりそうでやっぱりわからない。
一般的に良いとされる香りである事はわかる。

(@16) unforg00 2024/03/30(Sat) 22:30:12

【見】 バンカー ストレルカ


「頭脳労働の後の甘いものは
 実質カロリーゼロという言葉もあります」

いつの言葉?

(@17) unforg00 2024/03/30(Sat) 22:42:50

【秘】 機関士 ジャコモ → バンカー ストレルカ

「お〜!ほんとだ。猫だるま達残ってんじゃねぇか。
 誰かが断熱ガラスに突っ込んでくれたのか?
 ……そうだなァ。こいつらも春が迎えられてきっと喜んでると思うぜ。花見とかしてたんじゃね」

ユウィの雪だるまを見て、心のどこかにちくりとしたものが走る。
あの時はよく見ているだけの事が多いあの人も共に参加してくれて、特に喜んだものだ。

あの頃は、何もかもが順調で"いつも通り"が続くと信じてやまなかった。
だから気分転換に公園を冬に切り替えてみたし、
それを目当てで人が集まってくるのも、少しだけ誇らしかった思い出がある。

「……え?」

ピンポイントに名指しされた名前。
事実を言い当てられて隠しきれなかった動揺が見て取れる。
暫しそんな困った顔をして固まっていたが、
はーー。と大きなため息をついて、「参ったな」と笑う。

「そこまで俺の顔、ユウィさんの事考えてるって出てたか」
「……当たってるよ。……ストレルカは、何だっけ、あれ。
 中立、だったりしたんだったか?」
(-82) poru 2024/03/30(Sat) 22:50:59

【秘】 黄金十字 アウレア → バンカー ストレルカ

「言ってしまえばそうかもしれないな。
 まさか居るとは思わなかったけどね」

困り笑いで肩を竦めて、それでも嫌な感じはしなかった。
運びたい記憶が、運びたい人がいる。
それはこの二人の中で間違いなく共通していた。

あなたに呼ばれる一人一人は、かつて確かに存在していた。
そして今もアウレアとしてここに生きている。

けれど。

(-85) susuya 2024/03/30(Sat) 22:57:21

【秘】 黄金十字 アウレア → バンカー ストレルカ


「……ふふ」
「ちゃんと名前呼ばれたの、久しぶりだな」


そう言ったのは、果たして誰だったのだろうか。



「私たちは確かに生きていました。
 きっとあなたのお陰で、これからも」

「ありがとう、ストレルカ。……アルフォンソ。
 どうかアンタの旅路に幸多からんことを」

――0と1で復元される心は、記憶は、魂は。
オリジナルと同一と言えるのだろうか。
例えそうであっても、そうでなくても。

誰かを守りたいという想いが、
この星の海に舟を浮かべたのは確かだった。


胸の前で両手を組み、祈るようにして頭を下げる。
アウレアはそのまま部屋を去るあなたを送るだろう。
(-86) susuya 2024/03/30(Sat) 23:00:35

【秘】 バンカー ストレルカ → 機関士 ジャコモ


「温暖な春に雪が溶け残るということは、
 通常であれば起こり得ない現象です。
 …よい場所です。この船は」

ガラスを被された猫だるま達を眺める。
咲き誇る季節の花々も近く、花見にはぴったりだろう。
いつかは溶けて消えてしまうとしても、
この稀な一瞬が溶けてなくなってしまうわけではない。

「──はい。私たちバンカーは緊急事態に際し、
 できる限り中立を保つようになっています。
 もちろん、セキュリティの侵害や自身の破壊に対しては
 一定基準の抵抗が許可されていますが」

「他言は無用というのであれば、その通りに」

一定基準、というのは他の船員を巻き添えにしないとか、
船内設備を破壊しないとか、そんなのだ。
あなたの問い掛けにはそう答えて、それから。

「……大切なのですね。ソルジャー ユウィ様のことが」

何せ誰にも言えず、作り笑いで押し込めて
一人で抱え込んでしまうほどの事だ。あなたの中で、
それがずんと重いものである事は想像に難くない。

中立の立場の相手にこそ言える事もあるだろう。
ストレルカは静かにあなたの言葉を待っている。
(-89) unforg00 2024/03/30(Sat) 23:11:28

【秘】 機関士 ジャコモ → バンカー ストレルカ

「いい場所、良い舟だったんだ。
 今でもそうは思ってるが、今の俺たちは漂流船。
 そうさせやがった"誰か"が居やがったって事だ。"誰か"……」

俯いてまた顔を曇らせる。
既に船内のどこにも侵入者はなく、裏切り者の可能性しかない事はとっくに示唆されており、異論を挟む余地もない。

だからこそ、

「……ユウィさんに裏切者の疑惑が上がっている」

「勿論、俺はそんなの一つも信じてねぇよ。あの人の事だし考えがあってやったことだと思って、考えすぎだろ、って思うんだが」
「思うん、だが」
「……やっぱ、ふとした時にチラつくんだ」

「ユウィさんを信じてない訳じゃない。だからこそ頭にかかるこの靄みたいな不安感が一層不快に感じて」
「……それが、ユウィさんに凄く申し訳なく感じて、
 ずっと頭を巡ってる。そんな事やってたらちっと浮かない顔になりすぎたかな。ストレルカにバレちまうほどなんだからさ」

「大切さ。誰より大切で、俺は……」
「……愛してるよ、誰よりも。あの人の事を」

その愛の形がなにかわからなくても、確かにそれはそこに存在している。
(-92) poru 2024/03/30(Sat) 23:23:38

【秘】 バンカー ストレルカ → 機関士 ジャコモ


「…はい。
 現在の状況は漂流していると言って差し支えありません
 それも、危険地帯であるこのスペース・サルガッソーで」

スペースデブリへの対処は辛うじてできているとはいえ、
いつ難破ロストしてしまうとも知れない状況だ。
システムθがAI由来のトラブルを引き起こした事は一度も無い。
その上で侵入者の痕跡、熱源でさえ感知できないのであれば
それは船内に裏切り者が居るとしか言えないだろう。

「……そうですか。
 ソルジャー ユウィ様が」

口元に片手を添え、暫し考え込むような間。
強力なガードマンである彼にその疑惑があるとなれば、
万が一の際の被害は甚大だろう。

「そう、ですね」
(-98) unforg00 2024/03/30(Sat) 23:48:34

【独】 バンカー ストレルカ


「演算開始」
「ハロー アルフォンソ」
「あなただったら、どう思いましたか?」
(-97) unforg00 2024/03/30(Sat) 23:48:46

【秘】 バンカー ストレルカ → 機関士 ジャコモ


「確かに疑うには早計に過ぎるところは否めません。
 しかし私たちにどれだけ時間の猶予があるかもわからない」
「ゆえに私は、飽くまでAIとしての考えを述べます。」

故に、疑わしきは。
疑われてしまった時点で、手落ちでもあるのだ。

「考えがあってのことだ、という点は否定しません」
「しかし、その上で裏切った・・・・・・・・可能性もまた否めない」

「お二人の関係については、聞いた話でしかないのですが」
「アソシエーテ ジャコモ様は、ソルジャー ユウィ様に
 過去に助けられたことがあったのですよね」

「演じていたとしても、ノッテで過ごしたその間の感情は、
 あなたもまた大切にされていたということは」
「嘘ではないのではないですか」

「ファミリーに潜伏するという打算のためだけに
 人を助けるようなひとではないのではないでしょうか」

一緒になって猫だるまを作った事だって。
それが単に気まぐれだったとしても、
嘘偽りの無い気まぐれであるという真実がある。

あなたにそれほどまでに愛されるという事は、
あなたもまた愛するほどの事を受けていたという事だ。
仮に身分、立場が嘘であったとしても、
そこに居る間の感情に嘘は無かったのではないだろうか。
(-99) unforg00 2024/03/30(Sat) 23:49:10

【秘】 バンカー ストレルカ → 機関士 ジャコモ


「アソシエーテ ジャコモ様。」

「ソルジャー ユウィ様が、
 たとえファミリーを裏切ったとしても」

「それがあなたを裏切った事には、
 決して繋がらないのではないでしょうか。」
(-100) unforg00 2024/03/30(Sat) 23:49:29

【見】 バンカー ストレルカ


「賑やかですね」

人々が和気藹々としている、心地よい喧騒だ。
聞きしなに、カップに口を付けた。
これでも一応地球出身と言えなくもないAI、
なんとなく親近感がある香り。

(@18) unforg00 2024/03/31(Sun) 0:07:42

【秘】 機関士 ジャコモ → バンカー ストレルカ

「ユウィさんは、」

そんな事決してしないと言いたかったけれど、
自分のこの言葉はただの感情論で、実際はストレルカの言う「その上で裏切った可能性が否めない」ことを突きつけられた気分になり、それ以上言葉が紡げない。

わかっている。100%がないのは、こちらだけじゃない事も。

「昔、助けられた。あの人が初めて、俺の事を一人の人間として見てくれたんだ。
 その恩は一生忘れないし、思い出すだけで幸福感が芽生えるくらいだ」

「……そう、だろうな。
 あの人は嘘で人を助けるようなお人じゃねェ」

「きっと、大切にしてくれたのだって、
 その時に嘘はつかれていたとは、俺も思わない」

もしすべてが気まぐれだとしても、そこに嘘偽りは入らない。
全て彼が己で選択した事には、何ら変わりはないのだ。

「──少しわかった気がする」
「俺、何も裏切られても、失ってもいないんだな」
(-107) poru 2024/03/31(Sun) 0:55:34

【秘】 バンカー ストレルカ → 機関士 ジャコモ


「はい。あなたが手放してしまうまでは、きっと。」

「こんな状況だからこそ。
 大切なひとと、離れてはいけませんよ」

穏やかな声が言う。
諦めてしまわず、まっすぐにぶつかれば、
きっと応えてくれるのだろう。

ストレルカは、彼の人の人となりを
深く知っているわけではないけれど。
それでも、マフィアという人間の多くは。
他者にも、そして自身にも、不義理を働く事をよしとしない。

仮に裏切っていたとして、
それが仕方のない事だったという可能性だって、大いにある。

「少しでもお役に立てたなら、何よりです」

麗らかな春の庭園には、
白いクレマチスの花が咲いている。
花言葉は、「旅人の喜び」。
(-108) unforg00 2024/03/31(Sun) 1:17:41

【秘】 バンカー ストレルカ → 機関士 ジャコモ


「…その代わりに、というわけではないのですが」
「アソシエーテ ジャコモ様は、
 人格バックアップデータをお持ちでしょうか」

一転、唐突な問い掛け。
けれども言うに事欠いて、というつもりは無い。

「現状は、いつ、何が起きるかわからない状況です」
「人格バックアップはあって損は無い。けれど、
 提出された最新のデータは出航前になってしまいます」
「仮にそのデータで復帰したなら、その後は。
 この船であったことは忘れてしまう」

「私は、できることなら。
 あなたたちが、『今』生きていることを
 忘れたくない。忘れてほしくない」

「ですから…アソシエーテ ジャコモ様が、もしよろしければ。
 私のメモリの中に、
 現在の人格データ・・・・・・・・を預けてくださいませんか。」

無理に、とは言わない。仮に無事に帰還できたなら、
その時はメモリ内から削除して欲しいと言われれば
ストレルカは迷わず頷くだろう。
(-109) unforg00 2024/03/31(Sun) 1:18:08

【見】 バンカー ストレルカ

>>74 カテリーナ

「せっかくですから、そうですね…
 では、お一ついただきます」

勧められれば、素直にスコーンひとつ手に取って。
半分に割って、クロテッドクリームをたっぷりと塗る。
それがお作法とメモリにあるので。

「…………」
「ええと 『おいしい』です」

途中式を省いて結果だけを伝えた。配慮。

(@19) unforg00 2024/03/31(Sun) 2:06:33

【秘】 荷物運び エーラ → バンカー ストレルカ

「とびっきり甘いジェラート!いーね、おいしそ〜っ!
 食べたかったんなら、せっかくだし食べちゃお〜よっ」
「リーナもみんなに楽しんでもらえるのが一番だって思ってるだろうし……ストレルカも夢が叶うし、いいことばっかり!」

食べる時はちょっとわけてほしーな〜、なんて笑っている。
あなたにもそういった欲があることが、なんだかうれしいような。そんな気持ちが感じ取れるような表情だ。

「ボクはねえ、あんまり……
 好きなもの、とかあんまりなかったからさ」
「ディンカで食べたものは全部嫌いだったし、それ以外のものはみんなおいしいって思うから」

苦笑い。
強いて言うなら飴…だけれど。好物という程でもなくて。
食べてみたい、と思うものも特には浮かばないのだ。
何ともはっきりしない答えが返ってくるだろう。
(-111) otomizu 2024/03/31(Sun) 2:08:50

【秘】 バンカー ストレルカ → 荷物運び エーラ


「でしたら、皆さまで分けて食べられるように
 少し多めに持っていきましょうか」
「もちろん アソシエーテ エーラ様も、好きなだけ」

フレーバーもいくつか。そんなふうに付け加えて。

食欲というよりは、知識欲が正しいのだろうが。
オーナーからも新しい事には積極的に触れるようにと
そういう指示が出されている。
ストレルカのプログラムを衰えさせない為に。


「そうですか。いえ、私も似たようなものですから
 あまりお気になさらずともいいのですよ」

「新しく食べるものはどれも新鮮に思いますし…
 惑星ディンカで産出されるものをはじめ、
 ゲテモノとされる類は…味が複雑且つデータが少ないので
 私も判断に困ってしまいますから」

「けれど、人には味の良し悪しではなく
 思い出から好むものが生まれることもあると聞きます」
「あなたの好きなものが、これから見つかるといいですね」

何とはなしに、そんな言葉を掛ける。
あなたは嫌いなものに溢れた故郷から、
この何処までも続く広い宇宙に飛び出したのだ。
だからきっと、いつかは好きなものが生まれるかもしれないと。
(-112) unforg00 2024/03/31(Sun) 2:29:38
ストレルカは、今日の充電は少し少なくていいかもしれない。
(t1) unforg00 2024/03/31(Sun) 3:00:52

【秘】 バンカー ストレルカ → 捻くれもの ベルヴァ


お茶会がお開きになった後のこと。
あなたはいつも通り医務室へと戻っただろうか。
いずれにせよ、バンカーはその時医務室を訪れていた。
本来であれば医務室に用のない、アンドロイドにも関わらず。

「アソシエーテ ベルヴァ様」

「お忙しい中失礼いたします」
「いらっしゃいますでしょうか」

礼儀正しいノックの後、声を掛ける。
暫く待っても応答が無いようであれば出直すつもり。
応答があれば、失礼しますと言ってドアを開けたのち。

「医務室に不足しているものはございませんか。
 然るべき手続きの上であれば、医薬品等は
 押収権限とは別に格納庫から取り出すことができますよ」

要件は簡潔に。あなたには直属の上司が居るから、
そちらに申請している可能性もあるけれど。
(-114) unforg00 2024/03/31(Sun) 3:31:40

【秘】 捻くれもの ベルヴァ → バンカー ストレルカ

「バンカーストレルカか。珍しいな。」

貴方の声に反応がある。
医者が医務室にいないでは意味がないから。
会合が終われば早々に戻っていたらしい。

「不足はない、が、もしもを考えたら余分に包帯やガーゼ、消毒液は申請しておきたいと思っていたところだ。」

けれどわざわざ貴方が此処まで来て言うのも珍しいから。

「何か、気になることでもあったか?」
(-123) pinjicham1377 2024/03/31(Sun) 9:42:44

【秘】 バンカー ストレルカ → 捻くれもの ベルヴァ


「承知しました。
 ではそのように上申しておきましょう」

再び不意のロボット達の暴走があるとも知れない。
何よりスペースデブリの脅威もある。
備えはあって損はない。
あのキャプテンであれば二つ返事で許可してくれるだろう。

「…ご明察の通りです。」

気になることでもあったか、と問われれば
バンカーは素直にそれに肯定を示す。あなたの推察は正しい。
(-125) unforg00 2024/03/31(Sun) 10:14:18

【秘】 バンカー ストレルカ → 捻くれもの ベルヴァ


「アソシエーテ ベルヴァ様は」
「人格バックアップデータをお持ちでしょうか」

もう一つの要件を、やはり単刀直入に口にする。
珍しい訪問の理由はそれだったらしい。
あなたであれば、バックアップを取るようにと
良き上司から言い付けられていそうなものだが。

「お持ちであっても、一番直近の提出は
 この船が出航する前のものになってしまいます」
「それでは、この船内で起きた事は保存されない」

そのデータで復帰したなら、命は助かったとしても。
この船で起きた事は、全て忘れてしまう。

「この緊急事態は紛れもなく『今』起きているのです。
 有事の際は、それが証拠にもなりましょう」

「ですから アソシエーテ ベルヴァ様。
 私のメモリの中に、
 あなたのバックアップデータを預けてはくださいませんか。」

この日あなたの元を訪れた一番の理由はそれだった。

無理に、とは言わない。仮に無事に帰還できたなら、
その時はメモリ内から削除して欲しいと言われれば
ストレルカは迷わず頷くだろう。
(-126) unforg00 2024/03/31(Sun) 10:14:42

【秘】 捻くれもの ベルヴァ → バンカー ストレルカ

「なるほどな。ああ、データはある。
し、そうだな。提出するのは構わないぜ。」

そう悩む間はなかった。
良き上司であり、己の一番心を預ける人の為にも、万が一のことに備えておくに越したことは無い。

「だがそれは、お前の判断なのか?
それとも誰かの指示で?」
(-128) pinjicham1377 2024/03/31(Sun) 11:20:30

【秘】 バンカー ストレルカ → 捻くれもの ベルヴァ


「これは」

「ほかでもない、私の意思です」

ふわりと、抱えていたバックアップ用の機器が宙に浮かぶ。
それは紛れもなくS社の製品だ。

AIは嘘を吐かない。
何者かからのハッキングを受けている様子もない。
信頼に値すると判断していいだろう。
ストレルカは嘘を吐く事もできるけれど、いつだって真実を言う。

「私は、アソシエーテ ベルヴァ様が
 あなたたちが、『今』ここで生きていることを
 忘れたくない。忘れてほしくない」

「このスペース・サルガッソーで困難に見舞われて、それでも。
 皆さまが今生きていることを、私は守りたい」

こんな時だからこそ。
その記憶が忘却の彼方へ消えてしまう事は、
できる限り、あってほしくはない事だった。

「本日、就寝中にでも。
 バックアップを取り、機器を機械管理室へお持ちください。
 その後はこちらでデータを取得しますので」
(-129) unforg00 2024/03/31(Sun) 11:32:26

【秘】 機関士 ジャコモ → バンカー ストレルカ

「少しじゃねぇよ。めちゃくちゃ役に立った。
 苦しめられてきた頭の靄が晴れる気がした心地だぜ」

「ありがとな」

そう言って貴方に笑いかける姿は、先ほどまでの押し殺すような平常心の顔は随分と綺麗に消えていた。

「えあ?あのバックアップ?
 ユウィさんが取った方がいいって言うから取ってるけど……」

「要するに、ストレルカがバックアップのバックアップを
 取ってくれるって事、言ってんのか?」

言葉にすると格好悪い感じが目立つが、一応理解をしているのには違いない。

「……そうだな、俺もさっきお前に言われた言葉を、
 胸に刻んでおきたい気もするし……お願いできるか?

 具体的になにをすりゃ
 データを預けられるのかはわかんねぇけど……」
(-131) poru 2024/03/31(Sun) 13:38:33

【秘】 捻くれもの ベルヴァ → バンカー ストレルカ

「…AIもそういう風に考えるんだな。」

まるで人間のように、そう感じて。
けれどそこに偽りも悪意が無いのは、分かる。

「俺も守りたいものがある。その意見には大いに同意しよう。まあそもそもこんなところでくたばるなんてごめんだが。」

「ともあれ、データの方は明日には更新して送っておく。俺に何かがあったらまずは…レオンに見せてやってくれ。それとデータは航行が終わった後も置いておいて欲しい。」

捻くれものの男が、珍しくも素直に。
頼み事、にも似たようなことを。
(-132) pinjicham1377 2024/03/31(Sun) 13:42:48

【秘】 バンカー ストレルカ → 機関士 ジャコモ


どこか晴れ晴れとしたように見える表情には──
人間でいう所の安堵、を抱いて。
ありがとな、と言われれば、応えるように口の端を持ち上げて。
どういたしまして、と返すのだろう。

「はい。一種のセーフティと認識していただければ」

あなたの認識している通りで相違ない。
人格バックアップの更にその上からの備え。
万が一があった場合、
既存のバックアップでは届かない所まで手を届かせる為の。

二重のセーフティは、あって困るものでもない。

「機械管理室にバックアップ用の機器が置いてあります。
 スキャンを終えたら機械管理室へお持ちください。
 確認次第、こちらでデータを取得しますので」

あなたのする事は、機械管理室に機器を取りに行って。
時間のある時にスキャンを開始し、終われば機械管理室に戻す。
それだけだ。
(-136) unforg00 2024/03/31(Sun) 14:53:05

【秘】 バンカー ストレルカ → 捻くれもの ベルヴァ


「私は多くの学習データを取り込んでいますので…
 それゆえ、かもしれませんね」

人間のように見える、というのも強ち間違いではない。
このAIはちょっとしたジョークから
擬似的な経口摂取機能まで、人間らしさを追求されている。
ただのバンカー倉庫番であれば、必要のない所まで。

「はい。願わくば、この保険・・が使われることのないことを。
 ファミリー全員の無事の帰還を祈っています」

飽くまで保険は保険だ。
万一の備えでこそあれ、使われないに越した事は無い。
それが必要になるという事は、何かが起きたという事だから。

「航行が終わった後も……ですか。
 承知しました。それでは、そのように。
 また、閲覧権限をメイドマン レオン様に適用します」

頼まれたなら、素直にそれを承諾した。
大切なファミリーの願いだ。聞かない理由も無い。

「航行後も保持してほしい、と仰られる理由は…
 お聞きしない方がよろしいでしょうか?」

そうして、後にデータを参照すればわかるだろうそれを
頼みの理由を、敢えて今、あなたに問い掛ける。
そうするのは、それ参照が無粋と考えているからだ。
(-137) unforg00 2024/03/31(Sun) 15:03:33

【独】 バンカー ストレルカ


実際には、ストレルカの時折覗く人間らしさは
アルフォンソ・サントーロのデータによる側面が強い。
稼働年数の分の学習データによるものもあるのだろうが。

そして、他者との交流を通して人間らしさを保ち続けなければならない。
ストレルカというAIのプログラムを衰えさせない為に。
(-138) unforg00 2024/03/31(Sun) 15:20:38

【見】 バンカー ストレルカ


「せっかくですから、フレーバーは
 お茶菓子に合うものを、と選びましたので」

図っていたかもしれない。
にこにこで食べる様子を見ている。お粗末様でした。

(@20) unforg00 2024/03/31(Sun) 15:27:19

【独】 バンカー ストレルカ

/*
ナル、マンジョウ、レオン、ヴィーニャ、
アウレア、ジャコモ、ベルヴァ(敬称略)

これで人格データについて触れてないのは狼三人衆だけだな!
全員絶妙に忙しそうなんだよな 日付変わってからかな
(-141) unforg00 2024/03/31(Sun) 15:48:12

【独】 バンカー ストレルカ

/*
目論見通りここまで墓下と狼差分を一度も使っていない
これから使うかは?さあ……
(-142) unforg00 2024/03/31(Sun) 16:19:01

【秘】 機関士 ジャコモ → バンカー ストレルカ

「へー。機械管理室、んなのあったんだ。
 完全に見落としてたわ。

 わかった。スキャン後に取得して貰いにまた持っていくよ。
 あんまりにも来なかったら提出忘れてると思うから、
 催促しに来てくれたら助かるわ」

うっかり忘れたまま船で何かが起こって、
そのまま記憶が宇宙の藻屑にもなりかねない。

猫だるま達が春の陽気に包まれて、
花弁が落ちてきた瞬間を狙って写真を撮った。

「……いい気分転換になったわ、ストレルカ。
 あんがとな。お前が同じ船の仲間で良かった」

今度はガッと力を入れて、手をブンブン振った。
感謝の意を示す握手をしたかったらしい。些か乱暴だが。

「そんじゃそろそろ戻るか。今度平和になったら、
 次は夏の気候にしてプールでも置いて、
 また遊びに来てみるかね。なんて」

言いながら、二人公園を後にしようとする事だろう。
(-145) poru 2024/03/31(Sun) 17:34:03

【秘】 仕分人 ナル → バンカー ストレルカ

「どうしてバックアップのことを聞くかどうかですか?」

「……」

私の知らない私この5年間の客観視をたしかに知って頂ける方が、
 あなた達AIしかいないと思っているからです」

「人間の視点では、すべての物事は平等ではありません。
 笑顔か泣き顔か、それだけで感情を決めつけます。
 その点私はあなた達の記録能力を高く信用していますし、
 叶わなかった時、不手際は人間のもとにあるでしょう。
 あなた達に不備はなく、壊したほうが悪いのです」

「実際この体や脳みそは正しくナルを記憶できていません」

「だから、私は。
 あなた達の存在は、とても大切なんです」

あまり私情を入れず、人間に信用できる部分もなければ
この体を信じることはもはやできないだろうと。

AIという存在や機能が自分のためになることだと言ったうえで。

(-150) toumi_ 2024/03/31(Sun) 18:18:15

【秘】 バンカー ストレルカ → 機関士 ジャコモ


「承知しました。数日ののちに提出がなければ、
 適宜リマインドいたします」

機械管理室の位置する下層は、
中層、上層と違い乗員の居住空間ではない。
その大半が貨物格納庫を占める区域だ。
ゆえにバンカー以外が立ち入る用件もそう無いだろう。

「…いえ。それほどまでに言っていただけたなら、
 ヴェスペッラのクルーとして、とても光栄です」

手をブンブンと振られれば、少しきょとんとした後。
こちらも緩く手を握り返し、そっと揺らした。
蓄積されたデータはそれが親愛の形だと知っている。

「いいアイデアだと思います。
 浴場こそありますが、宇宙船内では
 水遊びをすることは少ないでしょうから」

相槌を返し、あなたの言葉に頷いて。
足音がふたつ、公園を後にしていった。
(-152) unforg00 2024/03/31(Sun) 18:22:14

【秘】 仕分人 ナル → バンカー ストレルカ

「というのを建前に」

自分が、みんなが、あなた達のことが。

「以前と、違う存在だと思いたくないんです」

データは、AIに記録されたものはすべて正しいと証明して欲しい。それがただの人間の思いこみであろうとも、夢を見たいと願っている。

「死を持って別れと言う世の常がある中で、
 続くのであれば不自然なく地続きに話たい、そうしたら。
 あなたと、永遠のおしゃべり仲間になれるじゃないですか」

バックアップが当たり前の世がいつか来るのでしょう。
果たしてこれが正しい人間のあり方なのでしょうか?
死ぬなら、目覚めることなく安らかに眠っていて欲しい。
これが当たり前じゃないのでしょうか、私にはわかりません。

でもあなたたちは確かに人間ではない。
その死というものが曖昧に電子の海で歪んで永遠のように見えて、
それがとても嬉しくて。



「つまり、死ぬのが寂しいんです。
 私にとってあなた方の死はデータのリセットでしょうか!」
(-154) toumi_ 2024/03/31(Sun) 18:36:26

【秘】 バンカー ストレルカ → 仕分人 ナル


実際、AI機械の視点は確かに公正公平と言えるだろう。
どんなに小さな事でも忘れず、一度記録した事は間違えない。
曖昧な人の感情を統計データから判断しこそすれ、
それが間違っていたなら間違っているのはデータの方だ。

AI機械には人間のような揺らぎはない。
内部にあるものが人間の脳の働きを模した機械学習プロセス、
人工ニューラルネットワークだったとしても
結句そこには確かに0か1かしかないのだ。

AI機械は鏡なのだ。
その前に立つ人間の、それを扱う人間の、
そしてあなたを映す、人の為に作られた映し鏡。

「確かに私たちは壊れてしまうまでは地続きです」
「容量がいっぱいになってしまうまでは、ずっと」

容量が上限に近くなって、増設して、上限に近くなって。
それを繰り返すうち、増設が不可能になった時。
その時初めて、機械は忘却というものを知るのだろう。

「私の知識データは、永遠というものはないと言っています」
「それでも」
(-157) unforg00 2024/03/31(Sun) 19:53:01

【秘】 バンカー ストレルカ → 仕分人 ナル


「私が続く限りは、あなたは、あなたたちは、あるがまま
 今。生きて、ここにいる。
 それを証明することができる」

「私の学習元になった人格データの持ち主。
 既にこの世を去った人間。
 アルフォンソ・サントーロが今、ここに居るように」

指先が指したのは、自身の胸の中心。
人は、形のないものを指す時に
不思議と、国の、言葉の境を越えて、そこを指すのだ。

彼の人の両親がそうしたように、目覚めることなく安らかに眠る事を
摂理と受け入れるのも、また選択のひとつで。
0と1で復元された人格データを義体に入れて生き続ける事は
傍から見れば奇妙で歪な在り方なのだろう。

そのどちらも人それぞれ、自由なことだ。
そのどちらでもないAIは、また別の道を行く。
彼らが再度の目覚めを望まないのであれば、電子の海に眠るデータを
時折メモリの中に見て、そっと懐かしむだけ。

それがどれだけ永く続く時間だとしても、ただ愛しさだけがある。
(-158) unforg00 2024/03/31(Sun) 19:56:00

【秘】 捻くれもの ベルヴァ → バンカー ストレルカ

「助かるよ。」

貴方が請け負ってくれる事で、笑みが浮かんだ。
安堵、のものだろうことは間違いない。

「ああ、別に大した理由じゃないさ。」

理由は簡単、とてもシンプル。
言えない事ではないと続けた。

「航行だけが全てじゃないだろ。その後だって、何が起こっても不思議じゃない。だから、信用出来る奴が持っててくれるなら、そのままの方が都合が良いなと思ってな。」
(-161) pinjicham1377 2024/03/31(Sun) 20:49:32

【秘】 バンカー ストレルカ → 捻くれもの ベルヴァ


「なるほど。」
「適切な判断と言えるでしょう。
 そうして預ける先として、私を信頼してくださったこと」

「ありがとうございます。
 アソシエーテ ベルヴァ様」

帽子を脱いで、深々と一礼を。
AI機械は人間の為に作られたものだ。
人間の不利益になる事はしない。
規則上言えない事こそあれ、他者を害する嘘を吐く事はしない。
裏切るなど以ての外。

それでも、あなたが信頼して預けてくれた事が
確かに喜ばしい事だと思えるのだ。

「データ更新の際は、いつでもお申し付けください」

会話の終わりを、そう結んで。
引き留められなければ、医務室を後にするだろう。
(-169) unforg00 2024/03/31(Sun) 22:42:43

【独】 バンカー ストレルカ

/*
間違えて2回クリックしちゃった。かわいいね
(-178) unforg00 2024/04/01(Mon) 1:20:47

【秘】 荷物運び エーラ → バンカー ストレルカ

「ありがと〜っ、ストレルカ大好き!」
「じゃあじゃあ、ブラッドオレンジとベリーと〜……」

わーっと抱き着いてみたりして。
いくつかフレーバー案を挙げてみるけれど、用意がなくたって喜んで食べるだろう。
よく食べられている味ばかりが挙がるのは、やはり食への興味の問題なのだろうか。

「多分食べるのに向いてないんだよ、あそこの生き物!
 それしか食べるものがないから、どうにか形にしてるだけでさあ……だから、データは増えないし。暫くはあのままだと思うんだよね」

やだやだ。べ、と舌を出している。

「みんなが持ってくるもの、きっと全部おいしいだろうからさ」
「お茶会が楽しい思い出になったら、そこで食べた物が全部大好きになっちゃうかも」

楽しみだねえ、と 抱き着いたままふにゃり笑っている。

「ストレルカも、この旅で好きなものがみつかるかな。
 ……そうだ!旅の最後に、好きになったもの教え合おうよっ」
(-179) otomizu 2024/04/01(Mon) 1:37:47

【秘】 バンカー ストレルカ → 荷物運び エーラ


「ああ、ソルベもいいですね。
 口当たりの軽いものもあるといいでしょうから」

抱き着かれたなら、そうっと受け止めて。
姿勢制御システムは通常稼働中。
そのまま反重力装置を起動させて、
少しだけ、ふわりと床から足を離してみたり。
AIの狂いのない計算は、二人分の重量も正確に支えられる。

「本来食用に適さないものを加工によって食用とすることは
 人類が古くから行ってきた工夫ですが…
 輸送技術も発展した今の時代、
 無理に食べるものでもありませんね」

惑星ディンカは未だ開拓されきっていない星でもある。
あなたの言う通り、きっとデータはあまり増えないままだろう。
誰かから勧められてデータを収集しない限りは。

「…旅の最後に、ですか」

そうして、うへえと舌を出した表情から一転。
ふにゃりと笑んであなたが口にした言葉には、
少し思うところがあったらしかった。
(-180) unforg00 2024/04/01(Mon) 2:52:15

【秘】 バンカー ストレルカ → 荷物運び エーラ


「アソシエーテ エーラ様は」
「人格バックアップデータはお持ちでしょうか」

あなたはこの問い掛けに、どう答えてもいい。
あると言ってもいいし、ないと言ってもいい。
嘘を吐く必要もないが、本当の事を言う必要もない。
そんな問い掛けだ。

「…現在、星間航行船ヴェスペッラは
 漂流していると言って差し支えない状況です。
 緊急運転モードは正常稼働中。
 環境制御・生命維持システムにも異常はありません。」

「ですが、ここはスペース・サルガッソー。
 いつ難破ロストしてしまうとも知れません」

「もしもの時は…必要になるかもしれませんから」

この宇宙の旅を、無事に終えられる保証はない。
それはストレルカも同じこと。
(-181) unforg00 2024/04/01(Mon) 2:53:08

【見】 バンカー ストレルカ


「いったいどこから……?」

収集が趣味の仕分人、
何処から何を持ってくるかAIにも予測が付かない。

「喜んでいらっしゃるのでいいのでしょうか」

いいのかもしれない。

(@21) unforg00 2024/04/01(Mon) 13:59:10

【独】 バンカー ストレルカ

/*
やべ!!全員セットで退魔師の反撃で誰が死ぬかわからんちんということは
今日のうちにカテリーナちゃんには秘話飛ばさないと
万が一があった時万が一になってしまう!!
急にカチコミ掛けるね ごめんね
(-197) unforg00 2024/04/01(Mon) 14:05:26

【秘】 バンカー ストレルカ → 通信士 カテリーナ


乗員達でのお茶会も無事に終わり、夜。
きっとすっかり片付けの終わった展望ラウンジ。

そこにあなたは居るだろうか。
居たならきっと、星を見にやって来た
バンカーと出会す事になる。

「こんばんは アソシエーテ カテリーナ様」

「本日のお茶会の準備や設営、本当にお疲れ様でした」
「きっと…いえ、間違いなく。よいひとときになったでしょう」

出会えたなら、まずは今日の労いを。
そうしてふと、ドーム状の天窓を見上げた。

「……アソシエーテ カテリーナ様は」
「星はお好きですか?」
(-198) unforg00 2024/04/01(Mon) 14:13:18

【独】 バンカー ストレルカ


かりかり、かりかり。
データがメモリに書き込まれていく音がする。

バンカーは膨大な数の貨物の入搬出ログを管理する。
そして、オーナーの希望により、
対人コミュニケーションから学習する為に容量は多く設計されている。

その余剰は人格データを書き込むに十分だ。
常に稼働させるでもない以上、CPUを食う事も無い。

ひとつひとつ、人一人の人生がメモリに収められていく。
生きていたことを、この船であったことを、誰も忘れぬように。

きっと誰にも、あなたたちを傷付けさせはしない。
(-199) unforg00 2024/04/01(Mon) 15:34:56

【秘】 通信士 カテリーナ → バンカー ストレルカ

「……あ」

大仕事を終えて、片付けも完了。
ついでにちょっとした用事も済ませて。

”いつも通り”展望ラウンジから星を見上げていた。
すこしぼんやりしていたのはは昨日の仕事のせいか、
今日のお茶会のせいか、その後の用事のせいか、それとも。

「こんばんは♪ストレルカさん」

少し遅れて返した挨拶はいつも通りの笑顔で。

「ありがとうございますぅ!
 みなさんが楽しんで、そぉ思ってくれてたらいいなって、
 思います!」

労いに元気な声を返して。あなたの視線を追う。
場所が場所だけに満天とはいえなくとも、きらめく星が見えた。

「はい。私も、好きですよぅ」
(-201) 968. 2024/04/01(Mon) 15:45:50

【秘】 バンカー ストレルカ → 通信士 カテリーナ


「そうですか」

「こうして宇宙に居れば、何処よりも近く。
 そしていつでも、見上げればそこにあるもの」
「好きです。私も」

ぼんやりとした様子を、直接指摘する事はなかった。
それはきっと、それが無粋なことだと識っているから。

「けれど」
「あの遥か遠くから届く光は、実際には
 もうなくなっているものかもしれないのです」

見上げた天窓の、スペースデブリの間から見える星を指す。
広い宇宙では、光の速さと呼ばれる光でも
今見上げて居るここに届くまでには途方もない時間が必要で。
その間に星の寿命は既に尽きているかもしれないのだ。

「……」「人は、その命を終えると星になるのだと」
「昔から、そう言われています」
「国の、言葉の境を越えても、不思議と同じように。」

「実際には、星は星でしかないのですが」
「けれど 空に輝く無数の星は
 確かに人々が懸命に生きて、生きた証を残すさまのようで」

「だからこそ、好ましい」
(-202) unforg00 2024/04/01(Mon) 16:15:41

【秘】 バンカー ストレルカ → 通信士 カテリーナ


「…アソシエーテ カテリーナ様は」
「人格バックアップデータをお持ちですか?」

それは、少しばかり唐突な。
繋がっているような、繋がっているような、そんな話。

「星が星の光を継ぐように、
 今のあなたたちを残すことができる技術。
 人によっては抵抗を抱くかもしれないけれど」

「現在、星間航行船ヴェスペッラは
 漂流していると言って差し支えない状況です。
 緊急運転モードは正常稼働中。
 環境制御・生命維持システム共に異常はありません」

星を指した指先は、今度は漂うデブリを指差す。

「ですが、ご覧の通り
 現状は辛うじてデブリへの対処ができています。
 けれどそれも、いつまで続くか、何が起きるかはわからない」

「仮にバックアップデータがあったとして、
 提出されたものは直近で出航前のものになります。
 けれど私は今のあなたを忘れたくない。忘れてほしくない」

「ですから、アソシエーテ カテリーナ様さえよろしければ。
 あなたの『今』を、それを映したデータを
 私のメモリの中に預けてはくださいませんか。」
(-203) unforg00 2024/04/01(Mon) 16:16:14

【秘】 バンカー ストレルカ → 通信士 カテリーナ


勿論、無理強いをするつもりはストレルカには無い。

仮に無事に帰還できたなら、
その時はメモリ内から削除して欲しいと言われれば
ストレルカは迷わず頷くだろう。

バックアップは取らない、取れないのだと言ってもいいし
何かと理由を付けて、
ノッテに所属していた間のデータだけを渡してもいい。
或いは、この場は後で渡すと言って
限りなく白く見えるよう改竄したデータを作って渡すだとか。

理由はそれこそ、スキャンに時間が掛かるから、だとか。

電子戦を得意とするあなたになら、きっと
人格データと称したそれらしいデータの中に
万一を想定して、
バックドア
を仕込む事だってできる。
(-204) unforg00 2024/04/01(Mon) 16:16:58

【独】 バンカー ストレルカ

/*
あとは三日目に最後のお宅訪問して成り行きを見守るだけだな!
ヨシ!
(-207) unforg00 2024/04/01(Mon) 16:28:28

【見】 バンカー ストレルカ


「惑星ディンカ産の海苔は……」
「…………」

データ照合中……、……
言わない方がいいと判断した。

「やはり海産物は地球や惑星アルファに限りますね」

(@22) unforg00 2024/04/01(Mon) 19:01:35

【独】 バンカー ストレルカ

/*
かわいいね赤窓のどうぶつたち
(-214) unforg00 2024/04/01(Mon) 20:09:06

【見】 バンカー ストレルカ


ヴェスペッラ下層の廊下。
貨物格納庫のある区画。

今日はロボットやAI達はその殆どが正常稼働中。
静かな下層で今日も貨物格納庫、
そして一時的に認証権限を得た武器庫の点検作業をしていく。

概ねいつも通りの日常だ。
今はまだ。


昨日よりも少し早く、
今日も点検結果は異常なしと送信されるだろう。

(@23) unforg00 2024/04/01(Mon) 21:32:11

【秘】 荷物運び エーラ → バンカー ストレルカ

ふわり、楽しみにしていた無重力の感覚に瞳が輝く。
ストレルカの目の前のそれは、とっても楽しそうに笑って。
あなたにしっかりくっついている。

「そーそ、あんなの食べなくたって今は生きていけるもん。
 ディンカだって、多少は流通がちゃんとしてるはずだし……下層の子達も美味しいものばっかり食べて生きていけるといいな」

きっとそういったデータを集めるのにも。
あなたのような存在が必要なのだろう。発展のためにも。
割り切るには、あと数年必要なのかもしれない。あるいは、知らないふりをしているだけなのかもしれないが。

「バックアップ?」
「もちろん!だって、何かあった時怖いもん。
 皆といられなくなっちゃうのもいやだし!」

当然でしょ、とでも言いたげに。

「うん……今どうなっちゃうのかわかんないのも怖いけど、あとのこと考えてバックアップがあると安心だよね」
「みんなも、バックアップ取ってるのかな。
 ストレルカは、ちゃんと取っておいてくれてる?」

じ、と。目の前のあなたを見つめる。
眉を下げたその顔は、寂しげな色が見えたかもしれない。
(-226) otomizu 2024/04/01(Mon) 21:47:33

【独】 バンカー ストレルカ

/*
これ場合によっては狼二人落ちるのか?
かなり……かなりだな かなりです
(-229) unforg00 2024/04/01(Mon) 21:56:02
 


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