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人狼物語 三日月国


86 【R15RP】君と僕の、夏祭り

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到着:二年生 田邊 夕鶴

【人】 二年生 田邊 夕鶴



[放課後は、墨のにおいがする。]

 
(24) 2021/07/20(Tue) 22:04:10

【人】 二年生 田邊 夕鶴


 うん、そう。今日はお祭りの手伝いだから。
 行ってくるね。それじゃ。


[書道部仲間の同級生と、部室の前まで一緒に行って。
中に入る彼女の頭上から顔を覗かせると、
集まっている部員達に手を振った。
前もって連絡しておいた事だけれど、
「今日は休みます」と一声かけて。

嗅ぎ慣れた墨のにおいを胸いっぱいに吸い込んでから、
部室の扉を閉めた。]
(25) 2021/07/20(Tue) 22:06:41

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[図体ばかりが大きくて、他はぱっとしない。
それが私の自己評価。
体の方は大きくても、気の方は、そんなに。
だから、日常をほんの少し持って行こうと思って、
寄り道をした。

高二にもなって、ちょっと恥ずかしいけれど。
夏祭りの準備に参加するのは初めての事で、
少しばかり緊張しているのだ。

……今日のメンバー。
後輩の子とかも、いたんだったかな。
だったらもっと、しっかりしなきゃなあ。

そんな事を考えながら、口から息を吐き出して。
鼻の中にまだ残る(気がする)墨の香りと一緒に、
私は神社へと向かった。]*
 
(26) 2021/07/20(Tue) 22:09:18
二年生 田邊 夕鶴は、メモを貼った。
(a11) 2021/07/20(Tue) 22:38:17

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― はなひら神社 ―

[現地集合。
という事で、社務所に辿り着けば、
可愛らしいお嬢さん>>1が出迎えてくれて。]


 こんにちは。
 そう、花一高生です。
 今日はよろしくお願いします。


[と、微笑んで挨拶しながら、名簿に名前を書く。

小さいのに偉いね、なんて言葉が出かけたけれど、
私より随分手慣れてそうな姿を見て、それは引っ込め。]


 どうもありがとう。お疲れ様です。


[長期休暇の時に皿洗いのバイトで身に着けた
「お疲れ様です」は、何だかそれらしく……
つまり、大人が言うような響き……に、
聞こえただろう。
たらいいな。
]
 
(52) 2021/07/21(Wed) 1:05:15

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[そんな感じで荷物を預け。
さて、じゃあ何のお手伝いをすればいいのかな、
と付近を見回すと。

監督の先生方と、眼帯姿の女生徒>>48が目に入り、
会釈しながら通り過ぎる。
もし視線が合ったなら、
今日はよろしくお願いします、と一声掛けただろう。]
 
(53) 2021/07/21(Wed) 1:06:37

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[女子生徒の顔はどこか見覚えのある気がして、
どこだろう?と記憶を探った。
同じ学年でも、同じ部活でもないし……

それなら……と思い当たるのは、
中学の時所属していたバレー部の事。
もしかして、中学時代に大会で顔を合わせていたか。
そうでなければ、高校では入部しなかった私だけれど、
練習風景に行き合えばなんとなく目を向けてしまう
バレー部の部員の中に見た顔か。

ふわふわした記憶ではあるけれど、
そんな気がするな、と一人納得して。
なんとなく抱いた親近感に、すれ違いざま笑顔を向ける。

眼帯が印象に残って、怪我でもしたのかな?と
気にかかったものの、あちらは先生とお話中。
何もなければ、私はそのまま通り過ぎようと。]
 
(54) 2021/07/21(Wed) 1:07:35

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[思考の方は、何の手伝いをするかに戻っていて。

役立ちそうなのは、男子並みの身長くらい。
それなら高い所の仕事がいいかな、
提灯飾りを付けて回る仕事でも引き受けようか。
そんな事を考えながら、脚立の置いてある方を見た。

脚立があれば身長は関係ないかもしれないけれど。
それはまあ。まあまあ、まあ。
]**
 
(55) 2021/07/21(Wed) 1:08:31
二年生 田邊 夕鶴は、メモを貼った。
(a19) 2021/07/21(Wed) 1:11:20

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― 提灯の飾り付け ―

[社務所のところを通った少し後。
考えていた通りに、提灯飾りを担当しようと
脚立を担いで提灯の山を抱えて……
と思ったけれど、どう考えても一度には無理。

往復で運ぶか、と考えていたところに、
長尾先生が声を掛けてくれて。>>62]


 あ、先生。いいんですか?
 ええと、助かります。


[先ほど、軽く挨拶を交わしたばかりだったから、
もしや追いかけて来てくれたのだろうか?
と思うとありがたく、手伝いをお願いした。

少々気まずいのは、先生の赴任早々、
数学の成績を落としてしまっていた事で。
春の頃、学業が疎かになっていた自覚はあったので
(何の事はない、新入部員獲得に躍起になって、部活動に励んでいたというだけの話)

次のテストでは頑張って、挽回できたはずなのだけれど。]
 
(107) 2021/07/21(Wed) 21:07:03

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[最初の印象がそのまま残っていなければいいなあ……
と、先生の様子を横目で窺いながら、
話は、肝心のお手伝いの方へ。]


 それじゃ、脚立か提灯飾り、
 どちらか持っていただいてもいいでしょうか。


[手分けをするなら、脚立に上って飾り付ける方と、
提灯を運んで手渡す方と。そんな感じかな、と。

あくまで、生徒が主体の地域貢献活動……という事なら、
私が脚立の係をやろうかとも思ったのだけれど。
ひとまずは、先生の方にお伺いを。

おじさん?なんてそんなまさか。
そんな考えはちっとも浮かばないけれど、
そもそも先生、
一回り上のお兄さん、くらいのお年ではないでしょうか。
と、私は思っている。
]*
 
(108) 2021/07/21(Wed) 21:09:06
二年生 田邊 夕鶴は、メモを貼った。
(a32) 2021/07/21(Wed) 21:12:16

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― 水墨画(もどき)について ―

[落川先生が、墨のにおいを
記憶に留めていてくれたとしたら>>114
それは、こんな事があったからかも。
去年の夏頃の話。

基本的に書道部は、特別なイベントがない限り
週に一回、金曜の活動日以外は顔出し自由なゆるい部活。
暇な部員が集まって、雑談しながら
お菓子を食べていても許されるような。
墨を磨って準備をして、さあ書くぞと思ったら
「水墨画〜」などと言って、落書きを始めたりする事も。

私はあまり、絵が得意ではないのだけれど。
その場にいれば、流れで一枚描いてみたりして。
自分の名前にちなんで、鶴の絵を。

鶴を、描いてみようとしたのだけれど。

出来上がったのは、
異様に足の長いハトのような、謎の生物。
鶴って何だっけ。

絵の上手い部員に笑われて、こそこそとその絵を隠した。]
 
(119) 2021/07/21(Wed) 22:15:12

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[そんな事があった後日、美術の授業のあと。
私は落川先生を呼び止めて、]


 先生。鶴って、どうやったら
 それらしく描けるんでしょうか。


[なんて、授業とは関係のない質問をした。

どうと言われても、と首を傾げられるようであれば、
恥を忍んで謎の生物画を差し出し、
具体的なアドバイスを求めるつもりで。

私が書道部に入って最初の目標にしたのは、
自分の名前を綺麗に書けるようになる、という事。
だから別に、水墨画を極めたいなどと言うつもりはないが、
鶴の絵くらいは、それなりに描けるようになりたくて。

その後、謎の鳥が鶴に生まれ変われたかどうかはともかく。
そんな記憶が、墨のにおいと共に、
先生の頭のどこかに残っていたかもしれない。]*
 
(120) 2021/07/21(Wed) 22:16:15

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― 提灯の飾り付け ―

[長尾先生が脚立に手をかけたら、>>124
それなら私は、と提灯飾りに手を伸ばした。

重さの違いについてはあまり考えていなかったが。
よくよく考えたら、制服、下はスカートだったので。
万一お見苦しいものをお見せしても申し訳ないし……

と、頭を掠めた思考を、
わざわざ口に出したりはしなかったけれど。

お言葉に甘えて、先生が脚立を登ったら、
私は提灯を手渡してゆく。
時折、少し離れて]


 そこはもう少し右に……
 そうそう、その辺りです。


[なんて、近くからではわかりにくいだろうバランスを見て。
下にいるなりの働きをしようと努めたつもり。]
 
(145) 2021/07/21(Wed) 23:16:49

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[初めてのお祭りの手伝いに、
生徒同士ではなく、先生と二人で作業。
私にとってはなかなか、緊張する状況だったけれど。

新任の長尾先生にとっても、
今回の手伝いは初めての事だろうから。
それを思えば、初めて同士で仲間意識も湧き、
手元の提灯が尽きる頃には、私の緊張も大分解けてきて。

前回のテストの頑張りを
しっかり見ていて貰えた事>>125も、嬉しくて。
作業中の真面目な顔から一転、年相応の笑みを見せた。]


 ありがとうございます。
 数学、元々そこまで得意じゃなかったんですけど、
 先生の教え方、わかりやすかったです。


[ちなみに、そこまで得意じゃないと言っても、
普段は真面目に勉強している方。
しっかり勉強する事で何とか成績をキープしているわけで、
そこが疎かになると、
ガタガタッと落ちてしまうタイプなのだった。]
 
(147) 2021/07/21(Wed) 23:18:18

【人】 二年生 田邊 夕鶴

[そうして、先生と少し打ち解けた気分になった頃には、
この辺り一帯の飾り付けも完了し。
ずらり並んだ提灯が壮観で、
お祭りらしくなってきましたね、と感想を漏らす。

しかし、提灯置き場には
まだ別の山があった気がするけれど、
あれは予備だろうか、別の場所の分だったか。
そこまで把握していなかったので、]


 あとはどうしましょう?


[と尋ねてみれば、先生は何と答えてくれただろう。

もし他の場所の分だとして、低い位置のものならば、
次は別々の場所を手分けしてやってもいいし、
私一人でも大丈夫かもしれない。
勿論、残りも一緒にと言ってくれるなら、
それはありがたく。]*
(148) 2021/07/21(Wed) 23:19:51
二年生 田邊 夕鶴は、メモを貼った。
(a41) 2021/07/21(Wed) 23:27:23

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[長尾先生も数学が得意じゃなかったと聞けば、
私は少し驚いて。先生というものは大概、
自分の得意分野を教えているものだと思っていたから。

でも、その嬉しそうな声は、
決して嫌々やっているわけではないのだろうと。
そう思えて、私はまた笑顔を返した。

その後、作業の合間に]


 数学得意じゃないのに、
 先生はどうして教師を目指したんですか?


[と、聞いてみる時間はあっただろうか。
連携作業が捗りすぎて、難しかったかも?
それなら今度、いつかのタイミングで聞いてみようかな。
と思いつつ、

もしその理由を聞けたなら。>>154]


 それはとても素敵な事ですね。
 そういう先生がいて下さると、
 私みたいな生徒には頼もしいです。


[なんて返しただろうけど、その機会はあったかなかったか。]
 
(167) 2021/07/22(Thu) 0:54:54

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[搬入待ちの荷物の方へ行く、という先生には>>155
わかりました。と素直に頷いた。

荷物の受け取りのような仕事なら、
先生が行くのも当然の事と受け止めて。
私の居心地の方を気にしていてくれたとは気付かずに。]


 先生のおかげで早く終わって、助かりました。
 ありがとうございました。


[振られた手に会釈で返して見送れば、
私も残りの提灯の方を確かめようと、
脚立を担ぎながら、先ほど来た道を戻るのだった。

高い所の仕事がもう無ければ、
脚立は元の場所に戻しておきますのでご安心を。
高い場所の仕事があっても、ちょっとくらいなら
ジャンプすれば届きそうだから大丈夫大丈夫。
]*
 
(169) 2021/07/22(Thu) 0:58:09

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― 回想・墨の鶴 ―

[数秒の間。>>165
芸術的、と評してくれた落川先生の、
優しさ……そうこれは優しさなんだ……を噛みしめて、
私は肩を落とした。
覚悟していたものの、やっぱり恥ずかしかった。

気を取り直して。先生の説明によると、
どうやら、手本もなしに想像で描いたのが悪かったようで。
それはそうだ

なるほど、と頷きながら話を聞いていたのだけれど。]


 私の描きたい鶴……ですか。
 うーん、そうですね……


[名前にちなんで、という軽いノリで選んだモチーフ。
絵としてどんなものにしたいかは、考えた事がなかった。

再び数秒の間。今度は私が考えを巡らせる。
自分の技術だとか、難しい事は置いておいて。
ただ、鶴のどんな姿が描けたら楽しいだろう、と考えた時、
真っ先に出てきたのは。]
 
(175) 2021/07/22(Thu) 1:43:14

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 

 飛んでいる鶴、かな。

私、高く跳ぶのが好きだったから。
  



[ぽろりとこぼれた独り言の方は、
何でもないです、と脇に置き。]


 ………… 難しくないですか?


[……うん。自分で言っておいて何だけれど。
ただの立ち姿よりずっと、難易度高そうな気がするな、と。

私の口から出てきたのは、
始まる前から降参する勢いの弱気な声だった。

広げた翼とか。一体どうやって描くのだろう。
私の頭の中からは、縦線の入った台形の物体くらいしか出てこないのですが
]**
 
(176) 2021/07/22(Thu) 1:47:44
二年生 田邊 夕鶴は、メモを貼った。
(a54) 2021/07/22(Thu) 1:55:33

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― 回想:幼少の頃 ―

[今はもう、失われかけた感覚。

子供の頃、世界は狭くて。
『ご近所さん』の枠を越えてしまえば
それはもう、遠い国のような。

あの頃の私達はもしかしたら、
季節を渡る異邦人だったのかもしれない。]

 
(202) 2021/07/22(Thu) 10:07:38

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[私の家は、花一高校からぎりぎり徒歩圏内、
というくらいの場所にあるのだけれど。
だから多分、学区とか違ったのかもね
>>54
かごめ商店街のすぐ近くに、祖父母の家があって。
小さい頃から兄弟とよく遊びに来ていて、
特に夏休みには、泊まり込みで入り浸っていた。

男兄弟の真ん中に生まれた私は、
女の子らしい服や遊びよりも、兄の真似をしたがって。
そんな趣味嗜好のまま小学生まで育ったので、ご近所からは、
読んで字の如く『三兄弟』と思われていたかも。]
 
(203) 2021/07/22(Thu) 10:09:14

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[じっとしていられない年頃には、毎日のように外遊び。
当然、すぐ近くの商店街にも出入りしていて。

例えば。

遊びに行く度に、祖母が出してくれる和菓子。
たまたま切らしてしまっていた時に、
ええ!とがっかりしていたら、
「それじゃあお使いに行ってきて」とがま口財布を渡されて。
私の初めてのお使いは、老舗和菓子屋さんの水羊羹だった。

兄の、「夏だ!スイカ割りをしよう!」の一声で、
三人分のお小遣いをかき集めて
青果店まで兄弟みんなで走って行ったら、
一玉買うには足りなくて、店の前で呆然とした事もあった。

兄弟みんなの最初の自転車は、祖父が買ってくれた。
私にだけ「もっと可愛いのにしたら?」と言われたけれど。
「嫌だ、これがいい!」と選んだのは、
黒いラインの走る、格好良い子供用自転車。
補助輪付きのそれに乗り、家の周りでぶいぶい言わせていた。
嘘。今より人見知りだったので、一人の時に誰かと会ったら逃げました。
]
 
(204) 2021/07/22(Thu) 10:10:54

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[近所の子に混じって遊ぶような事もあったっけ。
顔見知りになった子には、
休みの終わりに「またね」と手を振り、
次の休みに会ったら「久し振り」と挨拶をして。
宿題じゃない方の『夏休みの友』みたいな存在に
なっていたかもしれない。

でも、中学に上がったら。
私は女子の制服を着て、短かった髪を伸ばし始め。
勉強に部活に忙しい毎日を送るようになって、
祖父母の家からは足が遠のいた。

身長だけはずっと、背の順の列で最後尾争いができるくらいに
すくすくと、竹のように育ったけれど。
それもそろそろ打ち止めのようで。

花一高校への入学をきっかけに、
また祖父母を訪ねる機会も増えて、
再び商店街の辺りもうろつくようになったけれど。
あの頃の私と今の私が結びついた人は、
どれほどいたのだろうか。]*
 
(205) 2021/07/22(Thu) 10:11:52
二年生 田邊 夕鶴は、メモを貼った。
(a59) 2021/07/22(Thu) 10:13:57

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― 幼い日のこと ―

 えっ。

 ひ、ひとちがいです。


[ある夏の日、真っ青な空の下で。

見つけた!と勢いよく探し出されてしまった私は、>>208
一体、何がなんだかわからなくて。
暑い夏に流すにしては、冷たい汗を滴らせながら、
とりあえずそれだけを言って、じりじりと後退った。

だって。何も悪い事していないし。
(私は。>>207

思い当たる事もなかったので、
知らない男の子を前に、
じゃ、そういうことで……と逃げようとしたら、
なぜか止められて。]
 
(212) 2021/07/22(Thu) 11:28:25

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
 ……なーんだ、最初に言ってよ!
 すごい勢いで、びっくりしたじゃない。


[男の子に指名手配(?)された理由がわかれば、
ほっと胸を撫で下ろしながら、文句を言って。

おどおどした態度がすぐに引っ込んだのは、
私が男兄弟に挟まれて育ったからとか、
元気いっぱいな男の子の雰囲気が話しやすそうに感じたとか、
そんな理由もあったけれど。
一番はやっぱり、
お気に入りの真新しい自転車を褒められたから。

そう。
私の自転車は、褒められて然るべき逸品。

誰彼構わず自慢したかったというのが、本当のところ。
聞けばあのお店の息子さんだと言う彼に、
さすが、自転車屋さんの子はわかってるなあ。
なんて感想を抱いて。]
 
(213) 2021/07/22(Thu) 11:29:46

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
 うん、すっごくかっこいい!
 一目ぼれしちゃった!


[と。かっこいいよね!!>>208に全力で同意したけれど、
実はいいないいなと自転車を狙っていた彼は、
一目で横から掻っ攫った私を、どんな風に思ったのだろう。

やっぱり、いいなあという視線が自転車に向かうなら、]


 ……乗ってみる?


[なんて。

上機嫌だった私は、
ちょっとだけ貸してあげてもいいなと思って、
そう尋ねてみたはずだ。]
 
(214) 2021/07/22(Thu) 11:30:36

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[ところで、彼は自分の自転車に乗って来ていただろうか。
もしそうなら、自転車屋さんの子供は、
どんな自転車に乗ってるのかなと、
私の目が向くのは自然な流れだったと思う。

もしそうなら。]


 ……………
 ……………


[塗装が剥げていたか、型落ちしていたか……>>206
は、関係なく。

私の視線が釘付けになるのは、そこにあるべき補助輪が、
きれいさっぱり取り払われているその部分。

同じ年くらいだと思ったのに……
裏切られた……


なんて感想を、抱いてしまったかもしれない。

私の自転車に、彼が乗ってみるという話になっていたなら、
代わりに彼の自転車を借りて、
補助輪なしを試させて貰えたりもしただろうか?

背の高い私にも、背伸びしたいお年頃はあったのだ。]*
 
(215) 2021/07/22(Thu) 11:33:08
二年生 田邊 夕鶴は、メモを貼った。
(a61) 2021/07/22(Thu) 11:35:39

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― 続・提灯の飾り付け ―

[脚立を運ぶ最中に、掛けられた声に振り向けば。>>216]


 あ、篠田さん。
 篠田さんも手伝いに来てたんだね。


[そうか、そういえば名前があったような。
社務所でちらりと見た名簿の中身を思い出しながら、
改めて、お疲れ様、と挨拶をした。]


 手伝ってくれるの?
 ありがとう。

 高い所のは大体終わらせたと思うんだけど、
 まだ提灯残っていたはずだから、
 そっちもやっちゃおうかと思って。

 手が空いてるなら、一緒にやってくれたら助かるな。


[脚立運びは、戻しに行くだけだから大丈夫だよ。
と、そう伝えるけれど。他の仕事でも構わないのなら、
それじゃあ、一緒に提灯取りに行こうか。
と言って、提灯置き場に案内しよう。]
 
(228) 2021/07/22(Thu) 13:47:02

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[そんな感じで、私としてはすっかり顔見知りの反応だ。

仮入部に来てくれた事は勿論、
部員一同大歓迎した事もしっかり覚えている。
入部して貰えなかったのは残念だけれど、
見学に来てくれただけでもありがたいくらいなので、
特にしこりなどが残るわけもなく。

大体、とても行儀の良い仮部員だったように記憶している。
試しに書いて貰った書にも、真面目に取り組んでくれて。
丸みのある文字を覗き込みながら、]


 可愛い字だね。花びらみたい。
 篠田さんの雰囲気にぴったり。


[と感想を述べたのだけれど、篠田さんの反応はどうだったか。
もし、格好良い字を目指していた?ような事を聞いたなら、
可愛い字だって個性だし、私は好きだよ。
というような事を伝えていたはず。]
 
(229) 2021/07/22(Thu) 13:48:24

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[それにしても、しっかりした後輩である。
今だって、上級生に自ら手伝いを申し出て。
やはりお店の手伝いをしているからなのだろうか?
と、篠田屋さんの事を思い浮かべる。

仮入部に来た新入生の
実家まで知っているのには、理由があって。
お店の屋号でわかるって?そうなんだけど、どうか最後まで聞いて欲しい。


あれは確か、篠田屋さんの店先に
浴衣が並んですぐの事だったはず。]


「ねえねえ、あそこの服屋さん、
 和服も扱ってるんだって!」


[と言って、書道部の先輩が部室に駆け込んで来たのは。]
 
(230) 2021/07/22(Thu) 13:50:21