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人狼物語 三日月国


28 【恋愛RP】星降る宴の必然を【R15】

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[自分の兄が先ほどの店で、
王室の人間としてあるまじき脅迫をしているとは、
露知らず。愛しの婚約者とふたりで、
街中デートを楽しんでいるフィオーレ。]

ムーティ……あぅ、ごめんなさい……

"今は、違うだろ?"


え、っと、……旦那様?

[いつもは、ここまで遠くなることはない。
離れていると、外野がうるさいから。
フィオーレは、少し恥ずかしそうに
まだ婚約者のはずの彼を"旦那様"と呼んだ。
恐らく、設定としては
商人と、その従者というところか。
ふたりは、一定の距離を保ったまま
横に並んで歩いている。]

"お、お姉ちゃん美人だね〜!どこからきたんだい?"


えっと、ヴェーネレから……!


"ヴェーネレにしては、服装がここだなぁ。
もしかして、隣の兄ちゃんに買ってもらったのかぁ?"


え、と、えと……

"悪いな、おじさん。うちの使用人は他人と話すことに
慣れてないんだ。なんか、用?"


[困っているフィオーレが、
このムーティジェンティーレの助太刀に
きゅんと来ているのは察しがつくとは思う。
さらっと、使用人と呼ぶことができる王子は、
役者向きでは?とフィオーレは思ってしまったようだが。]

"とりあえず、飯屋……"


あの、ありがとうございました……

"やっぱ、お嬢様って呼んでやったほうが
いいんじゃねぇの?"


だめですよ!私は、旦那様の従者です!

[いつもは、王女様、と呼ばれる側だからなのか。
ただただ、この設定を楽しんでいるようにしか見えない。
ムーティジェンティーレは、近くにパスタ屋を見つけて
入ろうか、と彼女に声をかけた。]

"みーつっけた!ご飯?ご飯?


[シュラーフェンがなんとか追いついたらしく。
ムーティジェンティーレたちは店の中に入る前に
捕まった。なので、3人で入ることにした。]

【人】 調香師見習 ノア

─回想 一日目夜:レインツリーの丘─

[相手が誰であっても敬称をつけるのは
師匠譲りの所為だけれど、
愛称でひとを呼ぶこと自体、
この国に来てから初めてのことだった。>>1:290
そして、おそらく、記憶にないけれど、
生まれて初めてなのだろうと思う。
なので、愛称+敬称が、一般的におかしな呼び方に
なるということを想像することも
私は出来ていなかった。]





[距離を寄せるレッタさんの気配。
星空の世界を説明するレッタさんの綺麗な声が近くなった
のがわかった。

星の光の届かない瞳が見上げる闇の一片に、
彼女が指差し教えてくれた瞬きが頭の中、灯っていく。
彼女が伸ばす手になぞって、私もそっと何もない
虚空に手を伸ばした。>>1:291
(10) 2020/05/16(Sat) 1:05:36

【人】 調香師見習 ノア


ここにあるのですね……


[一片が二欠片に、二欠片が三欠片にと広がっていく。

星降る夜が訪れる度、感じていた孤独を思う。
夜が明ければ必ず、陽が射すことを知っていても、
振り払うことは出来なくて。

わからないのにわかっていた。

記憶と共に世界を闇に閉ざして、
そうしなければ生きていけなかったこと。


師匠はずっと、
隠した扉を開かないようにしてくれていたこと。
思い出さないようにしてくれていること。

わかっていた。]


………っ


[私は、なんて恩知らずなのだろう。
何も出来ない、何も出来ていない。
あんなに望まれている“幸せ”が
“運命の人”が誰かもわからない。*]
(11) 2020/05/16(Sat) 1:06:14

【人】 調香師見習 ノア



…演出、ですか……?


[内緒話をするかのように人差し指を口にあてて、
道化師さんの言いたいことはわかるような
わからないような。

要領を得ないままに、彼の、
今は星空をという言葉に頷けば、
レッタさんの隣に腰を下ろし、
星空を見上げた。>>1:294

少しすると草の上、寝転んだような音。]


道化師さんにもよく見えますか?


[声をかけるでもなくそう言って、
ゆるやかに過ぎていく時間を
どれくらいそのようにして過ごしていただろう。

気付けば、タナバタ祭りの一日目の夜は
終ろうとしていた。*]
(17) 2020/05/16(Sat) 1:36:34
"あ、レッタだ。"


レッタ?まさか……

"ヴェーネレに軍事訓練で滞在してた時に
知り合ったこの国の騎士団に所属する騎士だよ。"


"へぇ。休みなんですかね"


[どうやら、スカーレット・アルジャンが
誰かと食事をしていた時間に3人も来ていたらしい。
妹に浮気を疑われた兄は、懸命に弁明をする。
彼の婚約者は、今回の遠征に不参加だったのだ。
故に、フィオーレが監視役のようなものをしている。

彼らのテーブルに来たウェイターにオススメを聞いて、
フィオーレは、カルボナーラ。
ムーティジェンティーレは、トマトのクリームパスタ。
そしてシュラーフェンは、ボンゴレ・ビアンコをオーダー。]

"賑わってるねぇ。"


シュネーヴェとは、また違うねぇ…
テールエールデは、どうでしょう?

"結構あるぜ、こういうところ。"

【人】 調香師見習 ノア

─回想 一日目夜:レインツリーの丘─

[宙に伸ばした手がそっと包まれる。
柔らかく優しい温もり。
一通りの説明が終わってからも
レッタさんは私を気遣ってくれた。>>12


…いいえ、私のほうこそ。
教えてくれて、ありがとうございました、
レッタさん。


[私はレッタさんにこれ以上心配させないよう
努めて微笑んで見せたけれど、察しの良い彼女には
通じなかったのだろう。

この後に語られた、まるで私の心の内に応えるような
彼女の話から、それがわかった。]


運命を変えた……


[騎士団に入った理由、辞めずにここまで来られた訳、
その間に周囲の人達は伴侶を見つけて
“幸せ”になっていったこと。
恋人がいない今を遊び心に打ち明けるレッタさんは
それらを望んでいないという。]
(22) 2020/05/16(Sat) 5:42:20

【人】 調香師見習 ノア


国王陛下と王妃様の幸せを見守ることが
レッタさんの運命ということですか?
それがレッタさんの幸せで、
そのために頑張っている……


[聞いていると、聞けば聞く程、師匠が重なって>>15
知らず胸にあてていた手がドレスの布に皺を寄せる。

師匠が私のことをレッタさんと同じように
考えているなら…私は、どうしたらいいのだろう。
ずっと、見守っていてくれるひとに
大切にしてくれたひとに応えたいのに、]


…私は、私の幸せがわかりません……


[私だって、このまま今のまま、
ずっと居られるなんて思っていない。
師匠があれほど言うのだもの、根拠があるのだと思う。

一度だけ、聞いたことがある。
師匠が、私の運命のひとということはないのかって。]
(23) 2020/05/16(Sat) 5:42:23

【人】 調香師見習 ノア



『…………雛の刷り込みですよ。』



[師匠は言った。
最初、驚きに詰まった顔はすぐに苦笑に崩れて、
この国に来たばかりの、今よりももっともっと、
何もわからなかった頃の話。]


『今のノアさんには私しか居ないから、
そんな風に思うのです。

けれど、ノアさんが私に対して思う感情は
子供が親に抱くものと同じもの。

いつか、わかります。』
   
(24) 2020/05/16(Sat) 5:42:26

【人】 調香師見習 ノア



   ───大丈夫、ちゃんと出逢えますから。 


                         
(25) 2020/05/16(Sat) 5:42:28

【人】 調香師見習 ノア


……夢物語ではないと思いますが
夢物語でも、心に確かなものがあるレッタさんは
素敵だと思います。


[私には何もない。
あるものは全部、師匠に与えられたものばかり。
感謝しても、しきれなくて。

唯一、お返し出来ることがあるのに、
それもわからなくて。

不安で、寂しくて、]


…師匠に私…、困らせるようなこと、
言ってしまいました……


[話の終わり、小さく小さく打ち明けた。*]
(26) 2020/05/16(Sat) 5:42:31

【人】 調香師見習 ノア

─回想 一日目夜:レインツリーの丘─


うん……


[夜空に浮かぶ星の息が聞こえそうな静寂に
レッタさんの声と私の声がささめく。>>38

レッタさんが幸せを望む王妃様は
出逢うべきひとに出逢えて、結ばれた。
だから、今年のタナバタ祭りは特別で、
師匠もいつも以上に張り切っていて、
誰もが楽し気で。

レッタさんの話、殿下はとても素敵な人で、
王妃様を愛しておられるという。]


…違和感……


[彼女の問いかけに考える。
私が感じでいる寂しさは、違和感なのだろうか。
視力のこともあるし、所謂普通のひととは
違うとは思っている。
でも、それはどうにかしたくても出来る事じゃなくて。


  <gray>───世界に気付き覚めないように深く深く記憶の底
(55) 2020/05/16(Sat) 15:29:11

【人】 調香師見習 ノア

[どんなに手を伸ばしても届かない。
零れそうな
の色は身体の不自由に対してではなくて。

幸せになるようにと言われるたび、
運命のひとに出逢えるようにって微笑まれるたびに
膨らんでいく切なさは   

どんなに思ったって違うんだって。

だから私も、師匠と同じ幸せを見たいのに。]


……私は家族を知らないから、覚えていないから


[ダンボールの中、
捨てられた猫のような気持ちになって。]


わかりたい………



[いつかはいつなんだろう。]
(56) 2020/05/16(Sat) 15:29:13

【人】 調香師見習 ノア


…そういうつもりじゃないってわかってるのに
止められなくて…


[経緯を話そうとしたその時>>40
風に乗って漂って来た香り。
私は弾かれたようにそちらに顔を向ける。]



『───…いつまで頭を冷やすつもりですか。』



[現れた影がレッタさんに会釈する。
私が帰ってこないから夕食も未だだと溜息をつきながらも
向けられる視線はいつもの優しいものだということが
離れていてもわかった。]


『この子がひとりではなくて安心しました。
有難うございます。』

 
(57) 2020/05/16(Sat) 15:29:24

【人】 調香師見習 ノア

[道化師さんが帰って、レッタさんとふたり。
話していた時間は私が考えていたよりも長かったらしく、
もう夜更け。
師匠の登場により、レッタさんとの話は
途切れて終わる形で幕を閉めることになった。
師匠に連れられて帰る前、私はレッタさんを振り返り
深々と頭を下げて、丘を下りた。*]
(58) 2020/05/16(Sat) 15:29:29

【人】 調香師見習 ノア

>>55続き


  
───世界に気付き覚めないように深く深く記憶の底
        優しい世界でこのまま生きていけるよう、
                師匠が施した禁忌 ]
*
(59) 2020/05/16(Sat) 15:33:47

【人】 調香師見習 ノア

─ 回想 二日目朝 ─


……おはようございます。


[いつもの服に着替えて、キッチンに顔を出す。
今日は師匠も起きてきていて、ブレンド珈琲を飲んでいた。

不用意に出歩き裾を汚してしまったドレスはナミさんが
綺麗にしてくれて、乾かしているところらしい。]


…はい。


[眠れましたか、と問う師匠に頷く。
髪だけでも、昨日のように結いましょうと乗り気な
ナミさんを受けて、師匠が私に視線を向ける。
いつもなら、ナミさんより盛り上がるのに。]


……構いませんが……ぁ、なら、その
教えて貰えませんか?
ひとりでも出来るように。


[喜ぶナミさんに、それがいいと微笑む師匠。
少しだけほっとして、温かい食卓。
二日目のタナバタ祭りが始まろうとしていた。]
(68) 2020/05/16(Sat) 17:07:34

【人】 調香師見習 ノア

─ 調香店『ディアス』 ─


…今日はどうします?


[なんとはなしを装うよう気をつけて、
営業時間を師匠に確認する。
予め確認しておけば、心構えも出来るし、
もう、昨日のようなことは繰り返したくなかった。]


『…そうですね、その、お祭り用の商品が無くなったら
閉めましょうか。』


[ポプリの籠を見遣って師匠が応える。
サシェは残り数個、早ければ午前中に
売り切れてしまうかもしれなかった。]


『昨日はノアさんに託けましたが、本当は私が
お祭りを見に行きたいのです。』


[今年は特別ですから、と笑って、
奥のアトリエに向かう師匠。
通りに顔を向ければ、硝子の向こう、昨日に増して
お祭りに賑わう気配を感じる。
その時、声>>63とともに店のドアが開いた。]
(69) 2020/05/16(Sat) 17:07:37

【人】 調香師見習 ノア




…その声はハニエルさん、ですか?


[そっと店内に足を踏み入れる気配に、自然に顔を綻ばせて、
その傍まで近寄れば、改めて、いらっしゃいませ、
と彼を中へと迎え入れた。*]
(70) 2020/05/16(Sat) 17:07:40
[3人は、誰にも邪魔されずに食事を楽しんだ。
政治的な話でも、国の話でもなく、
ただただ、それぞれの近況報告のような。

食事を楽しんだ後は、また露店を見て回ろう]


旦那様!これは、……わぁ!!

”こら!はしゃぎすぎると、ぶつか……あぁ…”



[はしゃぎすぎてぶつかるという、王道の展開。
相手は騎士団の人間のようで、
フィオーレは、小さくごめんなさい、と呟いた。
相手は、フィオーレのことを認識しなかったようで、
大丈夫、と反応があった]

”悪いな、うちの従者が…”


“いや、こっちも見てなかったし……”

すみません……
初めてのおまつりで、胸が高鳴って……

“なら仕方ないね!気をつけるんだよ?”

……まぁ…

[騎士の彼は、フィオーレの頭をぽんぽんと撫でた。
流石のフィオーレも、彼の行動に驚きを隠せない。
シュラーフェンは、剣を持っていたなら
首を掻っ切ったかもしれない。
ムーティジェンティーレは、耐えた。
理由は”フィオーレのことを気付かれないようにするため”]

”よし、行くぜ。そろそろ時間になる。”


は、はい!旦那様!

”名前を聞かせてくれるかな?”


[怖い兄は持つものではない。
楽しんだ3人は、晩餐会に向けて王城へ戻ろうか]

終わった…………

”お疲れ様、ユウェル。後は晩餐会だね”


そこが、最大の難関……

[彼が髪を撫で、ご褒美にと撫でた髪に口付けてくれた。
何年も望んでいたこの交わり。
恋い焦がれていた人間なら、当たり前。
王族ではあるが、誰にも見られていないのなら、
2人は手を繋ごう。
この後待ち構えている晩餐会という、
的に立ち向かうにはそれくらいさせてほしい]

”そういえば、兄さん達は街に行ったらしいよ”


なんですって?!
わたしもいきたい!!!

”ダーメ。……でも、陛下に聞いてみよう。
明日の夜なら、許されるかも。”


…………そう、よね。ごめん。

”だから、今日と明日の謁見まで頑張ろう?”


分かったわ。お父様も、最後くらい許してくれるわね。

【人】 調香師見習 ノア

─ 調香店『ディアス』 ─


…いいえ、かえって良かったかもです。
お店、午前中で閉めることになるかもだったから。


[応えながら、物珍し気にあたりを見回している風の
ハニエルさんを店内にある接客用の白い丸テーブルに
案内する。>>84

ディアスは既製品をあまり置いていないため、
店内は広々としている。
床や壁面を白で統一することで、
展示用のアロマクラフトの存在感を引き立たせ、
また、観葉植物や間接照明をさりげなく取り入れる
ことで独自の纏まった空間を作り上げていた。

基本、お客様の要望を聞いて、そのお客様だけの
唯一の商品を調香し、提供している。
オーダーメイドの商品は料金もそれなりに高額。
独自の良い香りを纏うことは、王室をはじめとする
上流階級の者たちのステータスになっている。

奥のアトリエは、店とは打って変って
棚に入った小瓶や多くの書類で溢れかえっていたりする。
もしかしたら、こちらのほうがハニエルさんの想像に
近い風景だったかもしれない。]
(102) 2020/05/16(Sat) 20:51:54

【人】 調香師見習 ノア


…え?あ……はい、
誰でも手に取れるお祭り用にと思って
師匠に言って作らせて貰ったの。

他のものに比べるとこれだけ、浮いてるでしょう?


[はにかんだように微笑んで、椅子を引けば、
どうぞ、と急かすでもなくハニエルさんを促した。>>85

彼には紅茶をご馳走すると約束していたから>>0:195
何がいいかなといくつかある調合レシピを思い浮かべる。]


お荷物はこちらに置いてくださいね。


[椅子の近くに折り畳み式のサイドワゴンを広げれば、
そう声をかけた。*]
(103) 2020/05/16(Sat) 20:51:57
あなた達、わたしを置いて……

[着替えを済ませて、晩餐会の入り口に
待ち構えていた客人達にムッと表情を見せる。
案外、ユウェルはそういうところで子供っぽい。
まぁまぁ、と隣でシュテルンポレールが
そんな彼女を宥める。
2人の様子を見て、3人はくすっと揃って笑った]

もう……いい?明日の夜、
あなたたちも私たちと一緒に行くのよ。

”まだ、許可は下りていないけどね”


”じゃぁ、許可取り出来たら、行こうぜ”


[シュラーフェンは、別件があるから行けないと
先出しで言った。フィオーレが不思議そうに見つめると、
お仕事だから、と何も教えてくれなかった。
そうした和気藹々とした身内話も束の間、
この国の貴族たちが陛下をはじめ、
王族たちに挨拶をしてホールへ入っていく中、
アルジャン家の夫妻も、登城した。
スカーレット・アルジャンがいない。
お気に入りの彼女がいないことに、
ユウェルは、声をかけずにはいられなかった]

あら、スカーレットは?
……そう。あの人らしいわ。
明日は、連れていらして?

【人】 調香師見習 ノア

[ハニエルさんが座った気配を感じれば、>>113
カウンターの向こう側でハーブティー用の
お湯を沸かす。]


…うん、師匠が。
今年は特別だから、行きたいんだって。


[パッションフラワーとバレリアンを大さじ半分、
シャーマンカモミールを大さじ二杯、甘味を出す為に
リコリスを少し加えたものをティーポットに入れながら、
今朝の師匠の言葉を伝える。>>69
あれはたぶん、私を気遣った方便なのだろうと思うけど、
その気持ちがわかるから、わからないフリをして、]


せっかくだから私も、広場に行ってみようかな…


[そう呟いた。
気配も香りも、入り乱れているだろう賑わいを想像
すると正直怖くて、お湯を入れる手が震えるくらい。
興味のあるなしに関わらず、私のような人間は
家で大人しくしてたほうがいいと、どうしても
考えてしまう。
けれど、不意に浴びせられる舌打ちや溜息に
傷つくことよりもこれ以上、
師匠の気持ちを裏切りたくなくて。]
(124) 2020/05/17(Sun) 1:16:57

【人】 調香師見習 ノア


───…ありがとう、嬉しいです…


[そんな時、聞こえてきたハニエルさんの
サシェについての感想は、その声も、
流れてくる空気も本心だと言っていて、
温かさが胸に染み込むようで、
気付いたらハニエルさんを振り返って
零れるように微笑んでいた。]


…そろそろかな。


[ちょうどいい感じに蒸らし終わったポットから、
カップにハーブティを注ぐ。
トレーに乗せたティーセットを、ハニエルさんが居る
テーブルに置くと、入口から
良く知る香りが流れてきた。>>106
(125) 2020/05/17(Sun) 1:16:59

【人】 調香師見習 ノア


いらっしゃい、ジゼルさん。


[入ってきたジゼルさんは最初、こちらに来る風ではなくて
手を振っていることがわからない私は小首を傾げた。
もし、ハニエルさんもジゼルさんもお互いがお互いを
邪魔だと思っていることを知ったら、
私はくすくす笑ってしまっただろう。]
(126) 2020/05/17(Sun) 1:17:02

【人】 調香師見習 ノア


ちょうどお茶を淹れたところだったの。
ジゼルさんも一緒にどう?


[ジゼルさんがこちらに来て椅子に座れば>>117
私は追加でもうひとつ、ティーセットを用意して、
席に着いた。
薄い黄緑色をした液体から、
爽やかで優しい香りがほのかに漂う。]


『ゆきのや』さんの金平糖だね……ね、ジゼルさん…


[彼女に顔を向けて、困ったように眉根を下げて
私はゆるりと首を振る。]


お詫びだって言うなら私、受け取れなくなっちゃう。


[だから、そんな風に考えるのはもうやめて、と。

みんながみんな、自分を邪魔だと言って、
私から離れて行ったら、
私はひとりになってしまう。]
(127) 2020/05/17(Sun) 1:20:42

【人】 調香師見習 ノア

[そこへ、コトリと置かれる同じもの。>>122


ハニエルさんも…?


[被ってしまったと笑う彼につられるようにして
ジゼルさんに笑いかければ、彼女は笑ってくれたかな。]



…私は未だお祭り、行ってなくて。


[ジゼルさんの問いかけにはそう応えて、
ハニエルさんを見る。
通りにも沢山露店出ていたし、彼も昨日からのお祭り、
楽しんでいるのだろうな。

楽しんでいるといいな。

いつもより声を弾ませて話すジゼルさんを
穏やかに眺めながら、そんな風に考えていた。*]
(128) 2020/05/17(Sun) 1:29:00