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人狼物語 三日月国


86 【R15RP】君と僕の、夏祭り

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


一年生 花巻 楓は、メモを貼った。
(a5) 2021/07/25(Sun) 0:24:35

【人】 一年生 花巻 楓

─ 回想:篠田さん>>1:312と ─


 えへへ、ありがとう。

 お母さんにも、綺麗に直してくれてありがとうって
 言ってたって伝えてくれるかな。

 …初めて仕立ててもらった浴衣だから、また着られて嬉しい。

[鉄板を挟んで篠田さんと向かい合って。
可愛い子からの誉め言葉はむずがゆさも感じるけど、
篠田さんのおうちで仕立て直してもらった浴衣だから
篠田さんからも似合って見えてるなら良かったってほっとして
この浴衣だけでも苦い想い出に取り残されたままにならずに済んだことも含めて
ありがとうってお礼を伝えた]
(8) 2021/07/25(Sun) 1:17:18

【人】 一年生 花巻 楓

[自分の中のコンプレックスの、ひそかなごめんね、の印は
伝えなくても待ってる間に見てて気づかれてただろう。
手渡した飴をじっと見つめた篠田さんが、ふにゃっと笑ったのは
それこそ大輪の華を咲かせたみたいに見えて
(少女漫画だったら絶対背景にたくさんのお花が飾られたことだろう)
こんな可愛い笑顔見られて役得だなって思いながらこっちも満面の笑顔を返して]


 うん、こちらこそありがとう。

 篠田さんも気を付けて、くらっとしたらすぐ座って休んでね。


[そう言って屋台の前から離れる彼女に手を振り返して見送ったのだ**]
(9) 2021/07/25(Sun) 1:21:23

【人】 一年生 花巻 楓

─ 屋台 ─


[篠田さんを見送った後、次に見えたのは探していたその人じゃなかったけれど待ってはいたうちの一人で]


 あ、長尾先生。

 いらっしゃいませ、来てくれてありがとうございます。


[御店にもたまに買いに来てくれてるから昨日営業しなくても来てくれたかもだけど
足を向けてくれて嬉しいと笑顔で出迎え、注文を受け取って
手早く包み紙に包むと手渡して]

 お待たせしました、ずんだになります。

 あんこと比べるとちょっとくせがあるかもですけど、
 お豆さんの風味が広がって美味しいですよ。
(13) 2021/07/25(Sun) 2:37:26

【人】 一年生 花巻 楓

[ずんだ餡は美味しいけど独特な風味で好みがわかれるところ。
熱々焼き立てから冷めた後まで美味しく食べられるよう、
餡の甘さと風味の加
減を父と兄で工夫していたから
頼んでもらえて目の前で美味しいと言ってもらえたものだから>>1:333
こちらも自然と笑顔が増して]


 ありがとうございます!

 またお店にも来てくださいね。
 もう少ししたら季節限定の栗あん最中が出ますから。

[こんな気の早いお勧めをしたのは、
目の前の先生が最中を好んで買ってくれてるのを知っているから]
(14) 2021/07/25(Sun) 2:38:06

【人】 一年生 花巻 楓

[最初に長尾先生がお店に来た時は相手が先生だとはわからなくて。
新しい職場へのご挨拶に持っていくものを、という話で
転勤されてきたのかな、くらいに思いながら接客をしたのはまだ記憶に新しい話]


 この町の人が多い職場でしたら、こちらのお饅頭がお勧めですよ。
 子供の頃から食べなれている方も多いですし、
 ……ここだけのお話ですけど、下手に高いものより喜んで頂けるかと。


[挨拶にもっていくと聞いたのに単価の安いお饅頭をお勧めしたのは
相手のお財布事情に考慮した、わけではなく単にみんなの口に馴染み深いものを選んでのこと。
自分用にも何か、って最中を買って行ってくれたのも含めて
また買いに来てくれたら良いなとは思っていたのだけれど
まさか学校でその人との再会があるなんて思ってはいなかった]
(15) 2021/07/25(Sun) 2:40:03

【人】 一年生 花巻 楓

[お客さんとしてではなく、先生として接するこの人とは授業以外に接点はないけれど、
個別に質問へ行かなくても成績は悪くない方だし、
お父さんとの約束もあって睡眠時間を削って勉強してるから
成績面で先生から心配されることはないだろう。


ただ一つ、進路の面に関してだけ
漠然としたものすら出したことがないから
まだ一年生とはいえ、心配される部分はあるかもしれない。


そろそろ寝不足の影響も出始めたから
(瞼の怪我だってそのせいだし)
本当は、どうしたらいいのかなって相談したいけど、

時間も切っ掛けも作れないまま、
何よりあたし自身どうしたいのか分からないから現状維持のままでいる**]
(16) 2021/07/25(Sun) 2:41:29
一年生 花巻 楓は、メモを貼った。
(a11) 2021/07/25(Sun) 2:46:13

【人】 一年生 花巻 楓

─ 屋台 ─


[目の前で早速一口食べてくれた長尾先生は
流石に立ったままここで全部食べるなんてことは無くて
屋台から離れる背中に、座ってゆっくり味わって食べてもらって、
いつもと違う味も気に入ってくれたらいいなって思いながら見送った。

でも、どこに座りに行ったかまでは、
新たに声をかけられた>>1:349から、見ることなく。
いらっしゃいませ、と言いかけながら向けた顔は、一方的に知ってた顔で
さっきときやくんとの話にも出てた人だったから]

 あ、えーと……ときやくんのお友達さんの
 ……しゅう、先輩、ですよね?

 来てくれたんですか、ありがとうございます。

[朱鷺也が言ってた柊って名前しか知らないものだから、
勝手に呼んでいいものだろうか、そもそも聞き間違いとかしてたらどうしようとか思いつつ
お友達さん、で通すのもどうかと思い確かめるように名を呼んで。
べっこう飴のお礼を言ってもらえたのに、あぁ、と笑って]
(38) 2021/07/25(Sun) 12:39:30

【人】 一年生 花巻 楓



 いえいえ、こちらこそわざわざありがとうございます。

 ただ、あれはときやくんが差し入れしてくれたお返しなので、
 ときやくんにもお礼を伝えてあげてくださいね。

 
[仮に差し入れが無くても、商店街仲間のよしみで渡してただろうけど
対応はしてなくても周りにお客さんがいる中で堂々とは言い辛い。
でも、顔を見たら喜んでくれてるのは伝わるし
わざわざ来てくれてお礼を言ってくれたのが嬉しかったからお礼を返し
でも嬉しいのはそれだけで終わらなかった]

 あ……はい、ありがとうございます。

 もう少し涼しくなったら、秋限定で栗が一個まるっと入ったどら焼きが出ますから
 また是非いらして下さいね!

[長尾先生もそうだけど、具体的にこれが好きだって言ってもらえるのは本当に嬉しいのだ。
栗入りのどら焼きは一年通してあるけれど、そこに栗の甘露煮がまるごと入るのは秋限定の人気商品だから、ぜひ食べてもらいたいとお勧めしてお見送りとなったのだった**]
(39) 2021/07/25(Sun) 12:39:53
一年生 花巻 楓は、メモを貼った。
(a19) 2021/07/25(Sun) 12:44:32

【人】 一年生 花巻 楓

[さて、そんな訳で先輩から嬉しい気持ちを貰えたおかげで
暑さも忘れる勢いでますます笑顔の接客が出来るようになったわけだが]


 ─── はい?

[ふと、遠慮がちな
おそるおそると言った声>>1:377
何かあったのかな?と、内心首を傾げて顔をあげた。

そこにいたのは、どこか見覚えのある───

でも、どこだったかな。友達のお姉ちゃんかな。
それくらいしか思い当たる節が無かったのは
あの頃の印象と、
今の貴女の印象が重ならなかったから。

「楓ちゃん」って名前を呼ぶ声が、
あの頃と同じ響きを持ってなかったら
きっとあたしは誰だかさっぱり分からなかった]
(53) 2021/07/25(Sun) 13:37:45

【人】 一年生 花巻 楓

[それは何度目のお使いだったかな。
水まんじゅうを気に入ってくれた理由の一つが、
ぷるぷるって震えるとこだって教えてくれたから
じゃあぷるぷるするのを!って勢い込んで探してた時だったはず。

不意に、初めてお店に来たのと同じ顔で、あのねって切り出された質問に
そういえばお名前知らなかった!って初めてここで気が付いて
(だって、どれだったら好きになってもらえるかな、喜んでくれるかなって、
お菓子のおすすめするのに夢中だったんだもん)]


 えっとね
 はなまき かえで、です!

 あなたのお名前も、おしえてくれる?


[そうして私もあなたのお名前が分かって。
きっと何も無かったら、ときやくんとかと同じようにくんって呼んでたんだろうけど
傍にいた母が、「そう、ゆづちゃんって言うお名前なのね」って言ったから
単純な子供はあっさりそれが刷り込まれて
それからその子が来てくれる度、「ゆづちゃんだ!いらっしゃいませ!」って大きな声でお出迎えしてたのだ]
(55) 2021/07/25(Sun) 13:38:37

【人】 一年生 花巻 楓

[今にして思えば、あれは母の気配りだったのだろう。
男の子みたいな恰好でも女の子なんだから、失礼があっちゃいけないって。

でもあたしにとっては、ゆづちゃん=お菓子の好きな男の子だったから
今までずっと会えたら良いなって探してた枠の中に、女の子は入ってなくて。

でも、分かる。分かるよ、だってずっと、
ごめんねって、ありがとうって言いたかったんだもん。
楓ちゃんって呼んでくれて、お菓子の話をうんうんって聞いてくれて

あぁ、見覚えがあるって思ったの、多分学校だ。
落川先生のところに資料運びに行った時とか、居たよね?
すらっとした姿勢が綺麗な先輩だなって思ってたって、
混乱と嬉しさと、なんで気付かなかったんだろって後悔で
頭の中がぐるぐるしてて、声がしばらく出せなかったんだけど

覚えているかな。>>381

その声の響きが、やっぱり初めてお店に来たあの時と同じ、だったから

あたしは何より真っ先に、力強くうんって頷いてから]
(56) 2021/07/25(Sun) 13:39:31

【人】 一年生 花巻 楓



 ゆづちゃん、でしょ?


 忘れてないよ、ずっとね、覚えてた。


 あの時、おそろいって言ってくれたの

 本当に嬉しかった。

 すぐに言えなくてごめんね、

 言ってくれてありがとうって、ずっと言いたかったの。

[声に出して言えば、ずっと溜まってた後悔が
胸の中から瞳に溢れて今にも零れてしまいそう。
でも堪えて、いっぱいの笑顔で言えた言葉は
あなたとまた会えたこと、会いにきてくれたことが
何より嬉しいって少しでも伝えられるかな*]
(58) 2021/07/25(Sun) 13:41:50
一年生 花巻 楓は、メモを貼った。
(a22) 2021/07/25(Sun) 13:49:20

【人】 一年生 花巻 楓

[ゆづちゃんとはどんなお話をしただろう。

お話したいことはたくさんあって、
あの頃より季節限定の商品が増えてるんだよとか
今年の夏のフルーツ大福も食べてみてほしいとか
葛切りがぷるぷるもちもちで美味しいんだよとか
お菓子の話はもちろんだけど、
ゆづちゃんに会いたいって言えばきっと会わせてもらえたのに
会いにいく勇気がなくてごめんねとか
あれからバレーも始めたから、短いままにしてるんだとか。
そんな話が後から後から溢れてきちゃって収まらなくなって]


 …ゆづちゃん、またお店に来てくれる?

 
[同じ学校なんだから学校ででもいいんだけど、
またあの頃みたいにおしゃべりしたいって思って
今度はお使いじゃなく、お話目的だけでも来てくれないかなってお願いした後]
(67) 2021/07/25(Sun) 14:13:40

【人】 一年生 花巻 楓




 おすすめ…

 どうしよう、どれも全部おすすめなんだけど
 ずんだはちょっとくせがあるし、
 チョコとカスタードはクレープとかも食べたかったら避けたいだろうし

 …定番のつぶあんはいかがでしょう? 


[ゆづちゃんからの注文に、
流石に全部美味しいよなんて言う訳にはいかないから
やっぱり一番オーソドックスな粒あんをお勧めして。
ゆづちゃんが決定したお味のたいやきを包み紙に包んでから
隣の屋台で頼む前から既に準備されていたべっこう飴と一緒に添えて]


 お待たせしました、

 焼きたてなので、気を付けて食べてくださいね。

[おまけのべっこう飴にはあえて触れないで、
たい焼きの入った紙袋を手渡して。
ゆづちゃんの手にある飴が、ときやくんのと同じ鳥の形をしてるのは
飴担当の従業員さんも、あの頃を知っている人だったからだろう**]
(68) 2021/07/25(Sun) 14:14:05
一年生 花巻 楓は、メモを貼った。
(a25) 2021/07/25(Sun) 14:16:14

【人】 一年生 花巻 楓

[ところで、ゆづちゃんと最後に会ったあの後
笑顔で接客できるようになったのは、それなりに時間が経ってからだった。

それは、お揃いで嬉しいって言えなかった後悔もあるけど
短く切った髪まで似合わないって言われたから。
それも、一人だけじゃなく色んな子に。

お祭りの日、あたしが言われてたところを見ていた子が
誰かが言った後なら誰でも何回でも言って良いものだって思われたんだろう。

あまりに言われるものだから、悲しくて苦しくて
それでも相手の目の前で泣いたら思う壺だって思って我慢してた。
家族の前で泣いても心配させちゃうって思って、家でも泣けなかった。

だから、誰もこない所を探して、こっそり泣くしかなかったのだ。


とはいっても子供だから、行ける範囲なんて限られてて。
お菓子の奉納とかでよくついて行く神社の境内の、
柱の陰くらいしかなかったけれど、
ちっちゃな子供の身体くらいは容易に隠してくれただろう]
(69) 2021/07/25(Sun) 14:17:45

【人】 一年生 花巻 楓

[顔立ちなんて生まれつきのことなんだからどうしようもない、
変われないってわかってることだったから、
どうしたらいいかもわからなくって


その時出てくる涙が途切れるまではその場に蹲って

ただ、ないて、ないて、ないていた。

どうしようも無い事で意地悪言う子より
お揃いだねって言ってくれたあの子の言葉を大事にしようって

そう思えるようになるまで何回も泣きに来ていたから

───もしかしたらその一時期、
誰もいない神社の境内から子供の泣き声がする、なんて
ちょっとした怪談が生まれてたかもしれない。


実際は、あたしが一人隠れて泣いてただけだったんだけど]
(70) 2021/07/25(Sun) 14:18:15

【人】 一年生 花巻 楓

[─────あぁ、でも。


本当にあの時、あたしはひとりだったのかな。



いつも、じゃないけど時折
遠く、近くに気配があったような

誰かが、なにかがそっと居てくれたような


そんな気も、ちょっとするんだ。


もしかしたらはなひら神社の神様か、狐さんが
見守ってくれてたのかもしれないなって思うけど

もしもどこかの誰かだったら
あの時ゆっくり泣かせてくれてありがとうって
お礼を言いたいなって気持ちと、
静かな境内をうるさくしてたのごめんねって気持ちはあって。

お祭りの終わった後、拝殿にお参りに行くのは
その頃のお詫びの気持ちも含めてのこと]
(71) 2021/07/25(Sun) 14:20:00

【人】 一年生 花巻 楓

[屋台の中から狭い空を見上げれば、
あれだけ煌々としていた太陽も陰って、夕闇が徐々に色濃く迫るころ。

ときやくんから貰った差し入れもとうに飲み干し、兄たちも一旦交代に入って花火の時間まで小休憩。
結局あたしもこんな時間まで屋台から離れられないままだったから]


 ………明菜ちゃんとこ、どうなったかな。


[買いに行くって言ったのに、こんな時間まで行けないまま来てしまった。
さすがにもう勝負の結果は出たころだろう。

我儘を言えるなら、とうもろこしも残してほしいけど。
明菜たちの気持ちを考えると、きゅうりが勝っていたらいいなって思いながら、新たなお客さんからの声に笑顔を向けた**]
(72) 2021/07/25(Sun) 14:25:29

【人】 一年生 花巻 楓

─ 回想:花巻庵屋台 ─


 えへへ、ありがと。

 昔の浴衣だけど、
 おばあちゃんが篠田屋さんに頼んで仕立て直してくれたんだ。

[屋台に入る前に買いに来てくれた明菜ちゃん>>92
屈託なく笑って、お礼を言う。

髪を切った経緯は当事者以外は家族も知らない。
なんとなく察されてはいただろうけど、
あたしのこと可愛いって言ってくれる家族には知られたくなかったのだ。
明菜ちゃんとかときやくんとかにも言えなかったのは、
今だったらきっと、
そんなことないよって言ってくれるだろうって思えるけど

たしかに似合ってなかったよね、なんて、
大好きなお姉ちゃんたちに言われたら立ち直れなくなっちゃうって
子供心にそう、怯えていたからだろう]
(168) 2021/07/25(Sun) 23:46:48

【人】 一年生 花巻 楓

[あの時涼しそうだねって笑って言ってくれた明菜ちゃんは
今は自分も涼しげな撫子柄の浴衣に身を包んでて。

(実際は涼しくないって身をもって体験してる最中だけど)

たいやきのおまけに渡したべっこう飴のお花が
まだ高い陽の光を透かして、浴衣の柄の一部みたいに綺麗に咲いて。

それに負けないくらい、綺麗な笑顔を浮かべてくれたから]


 うん。

 ありがとう、明菜ちゃん。


[あたしのお願いも、って言ってくれた気持ちも嬉しくて
あたしの願いは、何を願えばいいんだろうって

生じた思いに蓋をして


笑顔で、お父さんとの勝負頑張ってねって見送ったのだ*]
(171) 2021/07/25(Sun) 23:49:23
一年生 花巻 楓は、メモを貼った。
(a45) 2021/07/25(Sun) 23:57:11

【人】 一年生 花巻 楓


 ……それにしても、
 明菜ちゃんももう三年生なんだよね。

 明菜ちゃんは進路どうするんだろ。


 あぁ、そういえば…

[明菜ちゃんを見送って思い出すのは、
明菜ちゃんと同じ三年生の先輩のこと。

お話はしたことないけど、
いつも狐のお面をかぶってる人っていうのは
付き合いが少ないあたしの耳にも届く位には有名人で。

でも、あたしが気になったのは珍しいから、じゃない]
(191) 2021/07/26(Mon) 0:38:30

【人】 一年生 花巻 楓

[
そろり、そろり



あたしは自分の泣き声の方が大きくて
その足音に気が付くこともなかった。


初めてその誰かに気が付いたのは、
帰り道の地面に描かれた何か。

近付いて見てみると、
狐さんがゲンキダセって言ってくれてて。

来た時には確かに無かったその変化に

大人だったら誰か居たのかって思う所だろうけど、

いかんせん子供だったので


神社の狐さんが、書いておいてくれたんだって

そう思ったのだ]
(192) 2021/07/26(Mon) 0:39:36

【人】 一年生 花巻 楓

[人に見られてたって思ったなら
もうここで泣くのは止めてただろうけど

狐さんなら泣いてても許してくれるかなって子供の謎思考で、
それからも場所を変えることなく泣きに来た。

ひとしきり柱の陰に蹲って泣いて、
顔をあげて歩き出すと、地面に絵と言葉が書いてある。
狐さんの時もあれば花びらの絵もあって

もしかしたら神様かもしれないって思ったのも
子供の単純思考だから、許してもらいたい。


でも、確かにそれで
あたしはひとりで泣いてるわけじゃないんだって
まもってもらえてるんだなって思えて

あたしのこと嫌いな人の言葉より
見守ってくれてる人達のこと優先しようって
あたしが好きな人たちの言葉を大事にしようって
思えるようになったんだ]
(193) 2021/07/26(Mon) 0:40:21

【人】 一年生 花巻 楓

[ひそかな、どこの誰かも分からない
けれど大切な恩人のことを
探す術ももっていないあたしは、
お礼を言うことすらできないままだけど。

あの狐のお面の先輩が、もしかしたら
あの時の狐さんだったりしないかな、って

だって神様とか狐さんとか、本気で信じてるわけでも……いや、多少は信じているけれど

地面の字も絵も、今にして思い返すと

あたしと同じような子供が書いたものだったし



そうだったら、お礼が言いたいなって思うけど
流石になんの切っ掛けもないまま
神社の狐さんですか?なんて聞けないし

明菜ちゃんなりを通じて、気軽にお話できるようになったら
そんな昔話も切り出せるかな**]
(194) 2021/07/26(Mon) 0:44:29
一年生 花巻 楓は、メモを貼った。
(a48) 2021/07/26(Mon) 0:48:52

【人】 一年生 花巻 楓

─ 回想:花巻庵屋台 ─


 はい、是非いらしてくださいね!


[長尾先生への気の早いお勧めは、好意的な反応を返してもらえた>>42
その言葉が社交辞令じゃないのも分かってるから、
先生の口に合ってくれたら良いなってこれまた気の早い願いを抱いた。

だって、篭芽町に昔から住んでる人の口には馴染んでる自負はあるけど
新しく来た人の口にも美味しいって思ってもらえるかはいつもドキドキするのだ。

だから篠田さんが個人的に買いに来てくれたのもすっごく嬉しかったし

先生が最中を買いに来てくれてるのも、本当に嬉しいのだ]
(201) 2021/07/26(Mon) 1:31:04

【人】 一年生 花巻 楓

[だから、満面の笑顔で先生にたい焼きを渡したのだけど]


 え…?


[最近よく眠れてるか?>>44って問いかけに、固まった。

化粧で隠してるし、頑張って授業を聞いてるつもりだったけど
ばれちゃうくらいに眠そうに見えるのかな。
それとも汗でコンシーラーが落ちちゃったかな。
無意識、目の下に手をあてたまま、
先生から言われたことを聞く。

何か困ったこととか、悩んでること。

そう言われて、困ったのは
なんていえばいいのか、わからなかったから]
(202) 2021/07/26(Mon) 1:31:22

【人】 一年生 花巻 楓

[あたしはうちの和菓子が大好きで、
だから家の手伝いをするのは全然イヤじゃない。

でも、あたしができることなんてあたしじゃなくても出来ることで


バレーだって、好きだから辞めたくなくて勉強もがんばって、
遊ぶ時間は無いから友達は少ないけど
中学から一緒の子とかは変わらず仲良しだし
バレー自体、前よりうまくなってると思う。

でも、あたしがいなくてもきっと特に支障はなくて


今のあたしがしてるのは、あたしがしたいことだけだけど

特別な何かを持ってないあたしががんばる意味はあるのかな、なんて


そんなことを、話されたって困らせるだけじゃないかな]
(203) 2021/07/26(Mon) 1:33:15

【人】 一年生 花巻 楓

[でも。
あたしが無理してるって、きっと両親も隣の兄も気付いてて。

父なんかは自分が言い出したことだから、口出しできないだけだろう。
でも、心配してくれてるのは、わかってる。

わかってて、気付かない振り、してたけど
無理がいつまでも続かないのなんて、考えなくても分かり切ってて]


 ……先生


 人生相談みたいなことでも、いいですか?


[気付いてくれた人で、頼ってと言ってくれたのは
長尾先生が初めてだったから。

今すぐは無理だけど、話に行ってもいいですかって
聞いたら、先生は応えてくれたかな**]
(204) 2021/07/26(Mon) 1:33:57
一年生 花巻 楓は、メモを貼った。
(a53) 2021/07/26(Mon) 1:37:24

【人】 一年生 花巻 楓

─ 花巻庵の屋台 ─


[兄たちからは、もう良いから遊んでおいでって言われたけれど
もう少しだけここにいるって言ったのは
もう少し客足が落ち着くまでは手伝いたかったのもあるけれど

来てくださいって誘った人が、まだ全員来ていなかったから。

誘っておいて、来てくれたのにあたしが居ないなんていやだなって
そう思って屋台の手伝いを続けていたから、
声が聞こえた時>>206>>219は、本当に嬉しかった]


 落川先生!

 大丈夫、品切れにはならないように多めに用意してましたから
 どれでもお好きなものを選べますよ…って、あれ?

 あ、鳳先輩もご一緒なんですね
 来てくれてありがとうございます!

[最初に気付いたのは、背の高い落川先生。
どれでもって言ったけど、いつも餡子入りのお菓子を選んでるから
兄は聞く前からつぶあんの準備を始めてて。
先生が振り返って声をかけた所で、鳳先輩も同行してると気付いたけれど
その時もまだ、先生のシャツの裾は摘ままれてたのかな>>218]
(235) 2021/07/26(Mon) 15:41:25

【人】 一年生 花巻 楓

[二人が一緒に来たことに、不思議に思う部分はあったけど
約束通りって前置きと、お勘定を一緒にっていう先生の言葉で
なんらかの経緯があって奢るって話になったんだろうなって推察した。

人の詮索自体は好きじゃないから、変な勘繰りはしないつもりだけど
ちょっとだけ、先生の好意を受け取れるなら
おばあちゃんの好意もまた受け取ってくれたらいいのに

そんな、ちょっとだけ黒い気持ちが浮かんでしまったけれど
花巻庵で好きじゃないものなんて無い>>219って言葉と
お元気ですか?って言葉>>220に、心の翳りは簡単に晴れ]


 …うん。 元気だよ。

ここには来てないけど、お店に今も出てくれてる。

[誰のことを聞いてるかなんて、分かってる。
ちゃんと祖母のことを覚えてくれているんだって
気にしてくれてるんだって、それだけで嬉しかったけど
去年もこっそり頂いてた>>221って言葉で、もっと嬉しくなって]
(236) 2021/07/26(Mon) 15:42:42

【人】 一年生 花巻 楓



 あのね。

 おばあちゃん、多分今はお店の前の縁台で
 花火を見てると思うんだ。


 花火が終わった後も、しばらくそこで涼んでるはずだから、
 …この後時間があったら、寄ってあげてくれないかな。

 お父さんもね、
 ……凛ちゃんに、また感想聞きたいって言ってたから。

[祖母は元気だけど年の為祭りの熱気は厳しくて
父と一緒に花巻庵を切り盛りしていて、この場には居ない。

でも、折角鳳先輩が、屋台にとはいえまた来てくれたのだ。

先輩に対する後輩としてじゃなく、
あの時手作りの籠を受け取った子供に戻って
おばあちゃんとお話してた凛ちゃんに、また来てほしいってお願いをして]
(237) 2021/07/26(Mon) 15:43:43

【人】 一年生 花巻 楓



 お待たせしました、

 こちら、つぶあんとカスタードになります。


 焼きたてですので、気を付けてお食べ下さいね。


[そう言って手渡した紙袋には、それぞれ赤と黄色のシールを貼って。
それとは別に、先生の被ってる帽子の形と、籠の形のべっこう飴を
来てくれてありがとうの気持ちを込めて、手渡した**]
(239) 2021/07/26(Mon) 15:44:10
一年生 花巻 楓は、メモを貼った。
(a62) 2021/07/26(Mon) 15:46:24

【人】 一年生 花巻 楓

[鳳先輩と落川先生は渡したべっこう飴をどう思ったろうか。
遠慮されてもお祭りももう終盤だし材料が少しでも使えてありがたいし
貰ってくださいと渡して、二人が屋台の前から離れるのを見送った後。

花火も始まったし、折角の食券が使えなくなるぞって
兄から言われて、流石にそろそろ出なくちゃかな、とは思ったんだけど]


 でも、まだ紅葉先輩が…


[朝、目を輝かせて駆け寄ってくれた彼女>>1:19
見にきてください>>1:183って確かに言ったのだ。

絶対って約束したわけじゃないから、
来なくたって責める気持ちは起きないけど
でも、いつもだったら必ず来てくれてたのに
今日だけ来ないなんて、思わなくて]
(252) 2021/07/26(Mon) 19:49:59

【人】 一年生 花巻 楓

[兄は、もみじせんぱい?って首を傾げた後
あぁ、学校の先輩かって納得して、
</black>その様子を、お兄ちゃんもあこがれてたはずなのに</black>
</black>何で知らない人みたいな反応するの?って思ったのは束の間</black>
それなら遊びがてら探してくればいいだろって屋台から出され
ついでにうちのたいやきも、つぶあんとずんだ一つずつ渡されて。

言われてみればそうだな、って思い直したのは、
振り返ってみれば毎年準備は一緒にしてたけど
一緒にお祭りを楽しんだことなかったなって気が付いたから]


 それじゃ、あたし遊んでくるね。

 せっかくだし、これも使わせてもらっちゃおう。


[ゆづちゃんが離れ際に渡してくれた、奢りの食券を一枚加えて
たこやきと五平餅、それと堂本青果店さんの屋台に寄って
おじさんから勝負の結果ときゅうりと焼きトウモロコシをゲットした後
此処でしか会ったことのない先輩を探して、祭りの喧騒の中を歩き始めた**]
(253) 2021/07/26(Mon) 19:50:25
一年生 花巻 楓は、メモを貼った。
(a65) 2021/07/26(Mon) 19:55:21

【人】 一年生 花巻 楓

─ 回想:花巻庵屋台 ─


[楓ちゃんって、もう一回呼んでくれた声>>242
今目の前にゆづちゃんが居るんだって実感を強くしてくれる。

機会があったのに気付けなかったのはお互い様で

だって男の子だと思ってたからって

あのひと夏の間だけでもあんなにいっぱい見てたのに

髪の長さが違ってるだけで面影は変わってないんだから

なんで気が付かなかったんだろうって


もしもゆづちゃんから謝られたら、

あたしもすっごく謝りかえしちゃうだろう



……それはそれで、お互いに謝りすぎて

笑いだしちゃいそうな気がして、楽しみかもしれないけど


胸がいっぱいで、言葉に詰まりそうなのもお互い様なんだって
ゆづちゃんの声が、少し揺れて聞こえてきたから]
(273) 2021/07/26(Mon) 21:39:35

【人】 一年生 花巻 楓



 …ううん、こっちこそ。

 覚えててくれてありがとう。

[ゆづちゃんが伝えてくれる言葉に
お互いにごめんねって言い合ってるって
ちょっとだけ、笑いかけちゃったけど
髪型と、今着ている浴衣のことと
ずっと前から、笑顔が大好きだって伝えてくれた言葉に

今度こそ、目の奥の熱が耐えきれなくなって
零れ落ちちゃわないように、両目をぎゅうっと瞑った]
(274) 2021/07/26(Mon) 21:43:42

【人】 一年生 花巻 楓

[嬉しい気持ちからだから、零れたって構わないかもしれないけど
大好きだって言ってくれた笑顔なんだから、
汗はともかく涙で崩れさせたくなくて左目を擦って堪えたら
反対の右目を覆う眼帯のことを聞かれて>>244]


 あ、えっとね
 ちょっと転んでけがしちゃったの。


 血もちょっとだけだったし、
 念のためってだけですぐに外せるから大丈夫だよ。

[あたしの答えを聞いて、よかったって言ってくれるゆづちゃんに
明菜ちゃんたちも心配させちゃったし、
やっぱり今のままじゃいけないかなって

気をつけなくちゃ、って思いながらありがとうって伝えた後
まだ話したいことは途切れないけど、
流石にずっと引き留めておくわけにもいかないって思って]
(275) 2021/07/26(Mon) 21:44:11

【人】 一年生 花巻 楓



 本当!?

 嬉しい、約束だよ。


 いつでも来てね、待ってるから

 お休みの日だったら、午後はいっつも居るからね


[またお店に来てくれるって問いかけに、
一年中行っちゃうかもって返事>>245は社交辞令かもだけど
勿論って言ってくれたのが嬉しくて、食い気味で約束にしちゃった。
その後、おすすめのつぶあんのたい焼きと、
べっこう飴をこっそり渡して、またねって手を振りかけたのだけど]
(276) 2021/07/26(Mon) 21:44:34

【人】 一年生 花巻 楓



 うん?

 ‥……えっと、うーん

[差し出された食券>>246に、いいのかな?って思ったけど
自分はべっこう飴を勝手に渡したのに
ゆづちゃんからの厚意を断るのもどうかなって思って]


 じゃあ、うん。

 ごちそうになります、
 ありがとう、ゆづちゃん。

 ゆづちゃんもお祭り、楽しんでね。

[ありがたく食券を受け取って、ゆづちゃんのにっこり笑顔も貰って
今度こそ、またねって手を振って見送ったのだった*]
(277) 2021/07/26(Mon) 21:45:16
一年生 花巻 楓は、メモを貼った。
(a70) 2021/07/26(Mon) 21:50:07

【人】 一年生 花巻 楓

─ 回想:花巻庵屋台 ─


[落川先生と一緒に来てくれた鳳先輩は控えめな会釈だけで、
先生との会話が終わるまで待っててくれた。

お祖母さんには親切にして頂いた>>265
という言葉から始まった、鳳先輩の話は
あの頃のことが、鳳先輩にとっても嬉しかったこと、
今でも感謝してくれてることが伝わって

あの時の事を、今でも迷惑をかけたって、
思ってることも伝わったから]


 
全っ然迷惑なんかじゃないよ!



 凜ちゃんなら、それこそ真夜中に来たって大丈夫だよ
 なんならお父さん2時には起きて餡子炊いてるし!


[言葉自体は、夜に伺うのは>>266って疑問に対しての返答だけど
鳳先輩──凜ちゃんが来ること自体、迷惑じゃないと
迷惑かけたって思ってる彼女の考えを、力を込めて否定したかったから]
(285) 2021/07/26(Mon) 22:21:01

【人】 一年生 花巻 楓

[それでも。
凛が、自分から行きたい、会いたいって思わないなら
無理やり連れていくことも、お願いすることも出来ないから

思案する彼女を黙って見つめたまま、答えが出るのを待って
後で行ってみます、そう言ってくれた彼女が、
楓ちゃんって呼んでくれたから]


 ──、うん、ありがとう。

 出来れば、また何時でも顔を出してくれたら嬉しい。
 今度はあたしも、一緒にお話したいから。


[あの頃はちょっとでもお店に立ってることが楽しくて
でも、おばあちゃんのとこに来るおねえちゃんも気にはなってて
顔が合ったらにこっと笑って、笑い返してくれるのが嬉しくて
会えなくなるなんて思ってなかったから、それだけで良かったけど
本当はもっと、ちゃんとお友達になりたかったから
今夜だけじゃなく、前みたいに来てほしいって気持ちを伝えた*]
(286) 2021/07/26(Mon) 22:21:42
一年生 花巻 楓は、メモを貼った。
(a72) 2021/07/26(Mon) 22:24:49

【人】 一年生 花巻 楓

─ お祭りの中 ─


[さて、そんなこんなで二つも嬉しい出来事があり
ふわふわとした足取りでまず向かったのは堂本青果店。

そこにはおじさんと牡丹さんだけで、
明菜ちゃんは友達と花火を見に行ったと聞かされて
ついでに、勝負は明菜ちゃんの勝ちとも教えてもらって]


 そっかぁ、良かった…って

 言ったらおじさんに悪いね、ごめんなさい!


[明菜ちゃんを応援してたので、つい口から出てしまった安堵は
皆明菜の味方だな、なんて言葉を引き出したかもしれない
勝負がつくまでの間に、ときやくんとお友達さんがサクラした話とか聞いて、
内心昨日勝負のこと教えちゃって悪かったかな、とは思いつつ
焼きトウモロコシときゅうりを一本ずつ買うことで
こっそり罪滅ぼしの気分を味わった]
(290) 2021/07/26(Mon) 22:48:03

【人】 一年生 花巻 楓

[それからタコ焼き、五平餅と買ったのは
やっぱりずっと動き詰めでおなかが空いてたのもあるけれど、
紅葉先輩と一緒に食べられたら良いなって思ったから。

元々持たされてたたい焼きも合わせると結構な荷物になったけど、
流石にこれは飲み物無いと厳しいって気が付いたから
更にラムネを二本買って。
個人的にお兄ちゃんに頼んだべっこう飴は、
帯に差して運ぶことにした。

紅葉の葉の形のそれを先輩にあげたいんだって言ったら、
やっぱり変な顔されたけど
おかしいな、お兄ちゃんも先輩の話してたはずなのに

さっきまでと同じく作ってくれて。

ありがとうってお礼を言いかけたところで
そういえば、あの先生には渡してなかったなって言われて
言葉に困ったのは、自覚があってのことだったから]
(291) 2021/07/26(Mon) 22:48:52

【人】 一年生 花巻 楓

[長尾先生は、生徒のことをよく考えてくれてる先生だと思う。
もちろん先生として尊敬してて、嫌なところなんてない。
だから、先生にもほんとはおまけ、したかった。

でも、できなかったのは
先生が、先生だから。

節度があって、真面目で、
周りにどうみられるか気にしてて。
そういう所を本人も隠してるわけじゃないから
いやでも分かるのだ。

特別扱いは嫌いだろうなって。
だから、おまけであっても、
受け取ってもらえないかもしれない。

もしも、そういうのはもらえないって断られたら
落ち込んじゃうって、思ったから]
(292) 2021/07/26(Mon) 22:49:26

【人】 一年生 花巻 楓

[長尾先生が初めてお店に来た時、

ゆづちゃんが初めて来たときに似てるなって思った。


お菓子の説明をじっくり聞いてくれて

あたしの感想を真面目に受けとめてくれて


それからも、お店に買いにきてくれて

好みに合えば、美味しかったって伝えてくれる。


また来てくれないかなって、思ったのだって

あたしの言葉を大事にしてくれる、人だって思ったから



先生じゃなかったら──


せめて、花一高校の先生じゃなかったら


あたしは、きっと自分の中に生まれた感情に

言葉を付けることが出来ただろう]
(293) 2021/07/26(Mon) 22:51:37

【人】 一年生 花巻 楓

[でも、高校に入って

紹介される先生の中に、あのお客さんが居て



先生になんて、漫画や小説の中の世界でならある話だけど

現実には中々越えなきゃいけないハードルが多すぎる。


そもそもあたしなんて、

ちょっと前までランドセル背負ってたくらいの子供で


世間的には大人扱いされることもある年でも

先生からしたら生徒の内の一人でしかなくて



だから、


あたしは、この気持ちを誰にも伝える気はなくて


でも、密かに大切にするくらいは、許してほしいから。


誰にも秘密の気持ちを守りたいためだけに]


[先生だけにはおまけの飴を渡せなかった。

そんな唯一の人が、今自分の探し人と一緒にいるなんて
探している今は、思いも寄らない*]
(294) 2021/07/26(Mon) 22:56:20
一年生 花巻 楓は、メモを貼った。
(a77) 2021/07/26(Mon) 23:01:01

【人】 一年生 花巻 楓

[両手いっぱいに縁日の食べ物を抱えて
浴衣の帯にべっこう飴を挿して。

屋台の手伝いで動き回るのが分かってたから
足元は下駄じゃなくてスニーカーだからちょっと風情に欠けるけど

傍目からは、きっとお祭りを心から楽しんで見えるだろう。


同じようにお祭りを楽しんでる人たちは、
今は空に咲く大輪の華に夢中で、周りなんか見てないかもだけど


あたしは、そんな華よりも
彩り鮮やかな笑顔の、大好きな

でも、どうしてこんなに大好きなんだろう

夏のお祭りの準備の間しか、接点はなかったのに]
(320) 2021/07/26(Mon) 23:53:03

【人】 一年生 花巻 楓

[だって、あの時

家族や幼馴染のお兄ちゃんお姉ちゃん以外で
短い髪のあたしを、

初めて可愛いって言ってくれた

それから毎年、会うたびに可愛いよって
言ってくれるお姉ちゃんだったから


もう会えないんだよって言われたけど


お祭りでは、会えるんだって思ったから



───あれ、

なんで会えないんだって、言われたんだっけ?



知らず足を止めたあたしの視界に、
探してた人の姿は、見つかったかな**]
(321) 2021/07/26(Mon) 23:54:13
一年生 花巻 楓は、メモを貼った。
(a81) 2021/07/26(Mon) 23:56:11