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人狼物語 三日月国


254 【R18G】星海のフチラータ【身内】

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【秘】 バンカー ストレルカ → 機関士 ジャコモ


「…はい。
 現在の状況は漂流していると言って差し支えありません
 それも、危険地帯であるこのスペース・サルガッソーで」

スペースデブリへの対処は辛うじてできているとはいえ、
いつ難破ロストしてしまうとも知れない状況だ。
システムθがAI由来のトラブルを引き起こした事は一度も無い。
その上で侵入者の痕跡、熱源でさえ感知できないのであれば
それは船内に裏切り者が居るとしか言えないだろう。

「……そうですか。
 ソルジャー ユウィ様が」

口元に片手を添え、暫し考え込むような間。
強力なガードマンである彼にその疑惑があるとなれば、
万が一の際の被害は甚大だろう。

「そう、ですね」
(-98) 2024/03/30(Sat) 23:48:34

【秘】 バンカー ストレルカ → 機関士 ジャコモ


「確かに疑うには早計に過ぎるところは否めません。
 しかし私たちにどれだけ時間の猶予があるかもわからない」
「ゆえに私は、飽くまでAIとしての考えを述べます。」

故に、疑わしきは。
疑われてしまった時点で、手落ちでもあるのだ。

「考えがあってのことだ、という点は否定しません」
「しかし、その上で裏切った・・・・・・・・可能性もまた否めない」

「お二人の関係については、聞いた話でしかないのですが」
「アソシエーテ ジャコモ様は、ソルジャー ユウィ様に
 過去に助けられたことがあったのですよね」

「演じていたとしても、ノッテで過ごしたその間の感情は、
 あなたもまた大切にされていたということは」
「嘘ではないのではないですか」

「ファミリーに潜伏するという打算のためだけに
 人を助けるようなひとではないのではないでしょうか」

一緒になって猫だるまを作った事だって。
それが単に気まぐれだったとしても、
嘘偽りの無い気まぐれであるという真実がある。

あなたにそれほどまでに愛されるという事は、
あなたもまた愛するほどの事を受けていたという事だ。
仮に身分、立場が嘘であったとしても、
そこに居る間の感情に嘘は無かったのではないだろうか。
(-99) 2024/03/30(Sat) 23:49:10

【秘】 バンカー ストレルカ → 機関士 ジャコモ


「アソシエーテ ジャコモ様。」

「ソルジャー ユウィ様が、
 たとえファミリーを裏切ったとしても」

「それがあなたを裏切った事には、
 決して繋がらないのではないでしょうか。」
(-100) 2024/03/30(Sat) 23:49:29

【秘】 ブチ抜く ユウィ → 機関士 ジャコモ

「あのなァ、オレがそんな約束を違えるような、
 小せェ男に見られてたら心外なんだけど」

微笑ましさに呆れが混じった表情で苦言を呈する。
躾が足りなかったかな、なんて。これは冗談半分。

「何より頑張ってる部下に褒美を与えるのは、
 直属の上司たるオレの役目……」

「以上に、そんな義理や役目をさておいて、
 オマエと特別酌み交わしたいと思ってはいるよ。
 だから飲むだけみたいな言い方してるのも心外だな」

悪戯っぽい笑顔はそのままに、窮屈そうに道具たちが退かされるのをおーおー言って見遣る。

「……そっちこそそんなに嬉しい?嬉しいか。
 にしたって浮き足立ちすぎだろうよ。

 ジャコモがオレの次にオレの時間を使えるって自覚、
 そろそろ持っててもらっても構わないんだがな」
(-103) 2024/03/31(Sun) 0:04:11

【秘】 機関士 ジャコモ → ブチ抜く ユウィ

「あ、いやっ、そう言う意味で言ったんじゃなくて……
 ……すみません、全面的に俺が全て悪いです……」

いくらあなたが笑顔を浮かべていても、心外と言う単語を口にしたなら全面降伏をするしかない。事実、自分の言い方が悪かったのだ。躾が足りないとの言葉に、ピクリと耳聡く反応したのは秘密だが、きっとバレる時はバレる。

「その、ほら、前回別れ際に、ですね」
「……あ、
あんな事
、してしまった上の約束でしたから、
 そんなに乗り気になって貰えてるのが正直驚いて、いて」

あの日、貴方に唇を重ねた事を何度思い返しては悶えたか、思い出せないほどの数だ。
嫌じゃなかったのか、貴方に問いかけたくてもそれは自分からその話題を振ると墓穴になるので、今の今まで聞けずじまいだった。

「浮足立つのはその、その件もあったから、
 もしかしたら引かれたり、嫌悪感持たれたりしたら……
 どうしようって悩んでいた所に、ですよ。
 もう、そんなのどうしようもないくらいに嬉しくならない筈がないです」

「……俺、ユウィさんの時間、
 これからもそんな沢山使わせて貰えるんですか?」

そしてこれは自覚が完全にゼロだった状態からの言葉。
自分で口にしたときは自覚がないものの、言い終えた後から急にその言葉が胸に刺さり、心があたたかくなるのを感じた。
(-106) 2024/03/31(Sun) 0:43:07

【秘】 機関士 ジャコモ → バンカー ストレルカ

「ユウィさんは、」

そんな事決してしないと言いたかったけれど、
自分のこの言葉はただの感情論で、実際はストレルカの言う「その上で裏切った可能性が否めない」ことを突きつけられた気分になり、それ以上言葉が紡げない。

わかっている。100%がないのは、こちらだけじゃない事も。

「昔、助けられた。あの人が初めて、俺の事を一人の人間として見てくれたんだ。
 その恩は一生忘れないし、思い出すだけで幸福感が芽生えるくらいだ」

「……そう、だろうな。
 あの人は嘘で人を助けるようなお人じゃねェ」

「きっと、大切にしてくれたのだって、
 その時に嘘はつかれていたとは、俺も思わない」

もしすべてが気まぐれだとしても、そこに嘘偽りは入らない。
全て彼が己で選択した事には、何ら変わりはないのだ。

「──少しわかった気がする」
「俺、何も裏切られても、失ってもいないんだな」
(-107) 2024/03/31(Sun) 0:55:34

【秘】 バンカー ストレルカ → 機関士 ジャコモ


「はい。あなたが手放してしまうまでは、きっと。」

「こんな状況だからこそ。
 大切なひとと、離れてはいけませんよ」

穏やかな声が言う。
諦めてしまわず、まっすぐにぶつかれば、
きっと応えてくれるのだろう。

ストレルカは、彼の人の人となりを
深く知っているわけではないけれど。
それでも、マフィアという人間の多くは。
他者にも、そして自身にも、不義理を働く事をよしとしない。

仮に裏切っていたとして、
それが仕方のない事だったという可能性だって、大いにある。

「少しでもお役に立てたなら、何よりです」

麗らかな春の庭園には、
白いクレマチスの花が咲いている。
花言葉は、「旅人の喜び」。
(-108) 2024/03/31(Sun) 1:17:41

【秘】 バンカー ストレルカ → 機関士 ジャコモ


「…その代わりに、というわけではないのですが」
「アソシエーテ ジャコモ様は、
 人格バックアップデータをお持ちでしょうか」

一転、唐突な問い掛け。
けれども言うに事欠いて、というつもりは無い。

「現状は、いつ、何が起きるかわからない状況です」
「人格バックアップはあって損は無い。けれど、
 提出された最新のデータは出航前になってしまいます」
「仮にそのデータで復帰したなら、その後は。
 この船であったことは忘れてしまう」

「私は、できることなら。
 あなたたちが、『今』生きていることを
 忘れたくない。忘れてほしくない」

「ですから…アソシエーテ ジャコモ様が、もしよろしければ。
 私のメモリの中に、
 現在の人格データ・・・・・・・・を預けてくださいませんか。」

無理に、とは言わない。仮に無事に帰還できたなら、
その時はメモリ内から削除して欲しいと言われれば
ストレルカは迷わず頷くだろう。
(-109) 2024/03/31(Sun) 1:18:08

【秘】 荷物運び エーラ → 機関士 ジャコモ

「ジュースの方が好きだけど!」
 でも、ジャコモとお酒飲むなら喜んでっ」

おつまみとか用意しようね〜、なんて。
仕事で来ているのに暢気なものである。こんな会話が出来るのも、今がまだ平和だからであるのだけれど。


「怒るよぉ。だって、ジャコモは人間だもん。
 代用品なんてさあ、物扱いですって言ってるようなもんじゃん。汎用アンドロイドみたいな扱いってことでしょ?」
「……ボクはそんなに割り切って考えらんないよ。
 今はいい暮らしでも、変わらないものってやっぱりあるし」

ん"ー、と唸っている。
肯定は出来なかった。そういうところは、あなたと自分の違いだ。
エーラが割り切れないのは、あなたと比べて まだ幼いから、なのかもしれない。

「ヒーロー…まあ、もしかしたら?
 ボクの方が強くなって、誰かのヒーローになっちゃったりして!」

自分が守ってもらうというのも、なんだか変な感じだった。
それでもいつか、そんなことがあればいいよね。と返して。

そろそろ邪魔にならないように、ぴょんと背中から飛び降りるだろう。
(-110) 2024/03/31(Sun) 1:48:38

【秘】 ブチ抜く ユウィ → 機関士 ジャコモ

「驚いたのはオレの方でもあるよ。
 大切に想われていたのは知ってたけど、
 まさかそんな甘ったるいものすら傾けてくれてたとはね」

「……互いには立場というものがある。
 本当ならもう少し深慮するべきなのだろうが、
 オマエの様子を見てるとますます離してやる気がなくなった」

同質の感情を向けあえるかも分からない。
恩愛、恵愛、慈愛、信愛、親愛。
焦がれる気持ちなんてもんが何処にあるのか知らないが。

それでもこれだけ愛しているのだから、
あなたのくれる物に吊り合わないはずがない。

「もっと聞かせろよ。
 あれから我慢をしなかった場合、オレに何をしてくれたいのか。それかやっぱ何かして欲しいか?」

「それが聞けるまでは酒を入れてくつもりだ。
 ……逃がさないからね。今日だけじゃなく、
 これからも、いずれ来たる未来でまでも」

用意された二人分のグラスに酒を注ぐ。
表情は柔らかいようで、瞳は獲物を見据えるようで。

例えこれが吊り橋効果か何かによるものだったとしても構わない。
ひとときの夢、何の拍子で醒めるか知れた物じゃない。
(-121) 2024/03/31(Sun) 8:00:17

【秘】 ブチ抜く ユウィ → 機関士 ジャコモ

「竜に火をつけたんだ。
 テメエにも取るべき責任ってモンがあるだろ?」

今を乗り越えてまだ。或いはまたこれらの感情を抱けるなら、どれだけ拭っても消えない本物の答えにできるはずだ。
(-122) 2024/03/31(Sun) 8:00:34

【秘】 palla ヴィーニャ → 機関士 ジャコモ

お茶会の後のいつか。
といっても、貴方と出会う必要はないいつか。

ワインのボトルを紙袋に入れ、
それを貴方の部屋前に置き、猫は立ち去る。
ボトルには小さなメッセージカード付き。

内容は『プレゼント』と簡素なメッセージと、
猫の名前が書かれたシンプルなものだ。

現状、お酒をゆっくり飲むことは難しいかもしれないが、
ボトルであれば持ち帰ることも可能だろうから。

用事は、それで仕舞い。
(-130) 2024/03/31(Sun) 13:19:12

【秘】 機関士 ジャコモ → バンカー ストレルカ

「少しじゃねぇよ。めちゃくちゃ役に立った。
 苦しめられてきた頭の靄が晴れる気がした心地だぜ」

「ありがとな」

そう言って貴方に笑いかける姿は、先ほどまでの押し殺すような平常心の顔は随分と綺麗に消えていた。

「えあ?あのバックアップ?
 ユウィさんが取った方がいいって言うから取ってるけど……」

「要するに、ストレルカがバックアップのバックアップを
 取ってくれるって事、言ってんのか?」

言葉にすると格好悪い感じが目立つが、一応理解をしているのには違いない。

「……そうだな、俺もさっきお前に言われた言葉を、
 胸に刻んでおきたい気もするし……お願いできるか?

 具体的になにをすりゃ
 データを預けられるのかはわかんねぇけど……」
(-131) 2024/03/31(Sun) 13:38:33

【秘】 機関士 ジャコモ → 荷物運び エーラ

「おつまみの代わりに飴持ってきそうだな、エーラ」

あんまり酒とは合わねぇぞ。と失礼な事を言ってくる。
この時は裏切り者の話も出ていなかった。だからこそ出ていた他愛ない話だったのだろう。

「そうだなぁ。不要になればポイ!ってやつだ。
 アンドロイドのほうがまだ幸せな待遇受けてるかもな」
「……変わらないもの、あるかァ。なら、割り切るのは難しいかもしれないな。俺も代用品扱いのままじゃ、幸せでもここまではいえねェもん、やっぱり」

唸り声を苦笑して聞きながら、肩をポンと叩く。
変に悩ませてしまっただろうか、少々デリカシーのない発言だったかと少々後悔したが時すでに、とやらだ。

「エーラが誰かのヒーローに?
 そいつァ格好いいことじゃねェか。救われた側は一生覚えている。誰かの光になれたとしたら、もっと誇っていい」

「お、背中に乗るの飽きたか?最後の点検も終わったし、今日はそろそろ帰るかね。おつかれさん」

言って今日は解散のながれだ。貴方が下りたなら二人で歩いて帰って行った事だろう。
(-133) 2024/03/31(Sun) 13:48:11

【秘】 機関士 ジャコモ → ブチ抜く ユウィ

「……俺、俺あの時、自分がどうしてあんな事をしようとしたのか、実はよくわかって、いなくて。
 ただ、どうしようもなくあの時、……」

キス、したくなってしまった。と、
弁解にもならない弁解を述べて、俯きから貴方の方に顔をやる。

「そ、それは!それ、はー……あの、」

小声で呟いた言葉をしっかり覚えられていて、再び顔が赤らんだ。あからさまに動揺するのは、考えていた内容を言葉に出すのがとてつもなく恥ずかしく、羞恥に満ちているものだからで。

「ゆ、ユウィさんに、……触れたくて、
 ……それだけじゃ嫌で、触れられもしたくて、」

うー……と唸りながら頭の蛇口から言葉を捻りだすのにも限界が来て、注いでもらった酒を一気に煽る。
勿論そんな一気に酒の効果は出ないから、口を割るのにそれはまだ役に立たないが、貴方のその瞳と目が遭ったものだから体がカッと燃えるように熱くなった。

「その……」
「キスだけじゃ全然足りない」
「滅茶苦茶にしたいし、滅茶苦茶にされたくて、」

「こんなにも良くして貰ってるのに、それでも、」
「それでも貴方が足りなくて」
「もっと深くで感じられたら、って……」

今度こそ顔を真っ赤に染めて、両手を膝の上に置いたまま俯いた。貴方がどんな顔をしているか、どんな風に感じ入ったか、その情報の欠片ですら、頭に入るとおかしくなりそうだったから。

「俺、アンタの部下なのに、」
「こんなこと考えてしまって、すみませ、……」

声が震えた。そう、先ほど貴方も述べたように立場がある。にも拘らず今こんな事を自分は述べて、離してやる気がない、逃がさない、その言葉の数々を内心酷く喜んでしまっている己がいる事に、不敬以外の何物ではないんではないかと言う思考が、さっきから脳裏で渦巻き続けている。
(-134) 2024/03/31(Sun) 14:21:26

【秘】 機関士 ジャコモ → palla ヴィーニャ

「ん、これ……」

ヴィーニャ様からだ。
簡素なメッセージと名前が書かれたカードを確認し、ふわりと嬉しそうに廊下で微笑む。

お礼を言いに行かなくちゃな、と、頂いたワイン入りの紙袋をごちゃついた室内の中でもまだ綺麗な場所に置いておき、部屋を出る。

「ヴィーニャ様ー」

のんびり歩きながらその内捕まるだろうと
適当に声を出し、歩く。
(-135) 2024/03/31(Sun) 14:29:26

【秘】 バンカー ストレルカ → 機関士 ジャコモ


どこか晴れ晴れとしたように見える表情には──
人間でいう所の安堵、を抱いて。
ありがとな、と言われれば、応えるように口の端を持ち上げて。
どういたしまして、と返すのだろう。

「はい。一種のセーフティと認識していただければ」

あなたの認識している通りで相違ない。
人格バックアップの更にその上からの備え。
万が一があった場合、
既存のバックアップでは届かない所まで手を届かせる為の。

二重のセーフティは、あって困るものでもない。

「機械管理室にバックアップ用の機器が置いてあります。
 スキャンを終えたら機械管理室へお持ちください。
 確認次第、こちらでデータを取得しますので」

あなたのする事は、機械管理室に機器を取りに行って。
時間のある時にスキャンを開始し、終われば機械管理室に戻す。
それだけだ。
(-136) 2024/03/31(Sun) 14:53:05

【秘】 palla ヴィーニャ → 機関士 ジャコモ

感謝されるつもりでプレゼントした訳ではなく、
会いに行くつもりでプレゼントした訳でもなかった。
お茶会でお菓子はいっぱい食べただろうし、
お酒好きって言ってたから、そんな軽い理由。

ユウィちゃんが知ったら餌付けするなって怒るだろうか。
まぁ、そんなつもりもないから許してもらおう。

ふらふらと見回りしつつ歩き続けて、
そのいつかに貴方に見つかってしまうのだろう。
かくれんぼも鬼ごっこも得意なんだけどなぁ。

「……ん〜、呼んだぁ?」

聞こえてしまっては無視もできない。
廊下の角からひょこっと顔を出して貴方の前に姿を見せた。
(-139) 2024/03/31(Sun) 15:24:14

【秘】 機関士 ジャコモ → palla ヴィーニャ

「あ、ヴィーニャ様」
「呼びました呼びました。
 プレゼントありがとうございます。って礼を言いたくて」

「お茶会、終わったら。
 みんなで集まる機会減るかと思って。
 そしたらお礼言えないかもしれないじゃないですか」

まあバイタルチェックで集まりはするのだが、
わいわい声を掛け合う昔のような様子になるかは
今となってはわからないから、捜し歩いた方が良いとの判断。

「……なんかヴィーニャ様って」
「猫っぽいですよね」

ひょこっと現れる感じとか、普段の言動とか、行動とか、エトセトラ。猫族の獣人が実は存在したのか、と最初思い悩んだくらいに貴方が猫らしいから、つい雑談を振ってしまった。
(-143) 2024/03/31(Sun) 17:29:12

【秘】 機関士 ジャコモ → バンカー ストレルカ

「へー。機械管理室、んなのあったんだ。
 完全に見落としてたわ。

 わかった。スキャン後に取得して貰いにまた持っていくよ。
 あんまりにも来なかったら提出忘れてると思うから、
 催促しに来てくれたら助かるわ」

うっかり忘れたまま船で何かが起こって、
そのまま記憶が宇宙の藻屑にもなりかねない。

猫だるま達が春の陽気に包まれて、
花弁が落ちてきた瞬間を狙って写真を撮った。

「……いい気分転換になったわ、ストレルカ。
 あんがとな。お前が同じ船の仲間で良かった」

今度はガッと力を入れて、手をブンブン振った。
感謝の意を示す握手をしたかったらしい。些か乱暴だが。

「そんじゃそろそろ戻るか。今度平和になったら、
 次は夏の気候にしてプールでも置いて、
 また遊びに来てみるかね。なんて」

言いながら、二人公園を後にしようとする事だろう。
(-145) 2024/03/31(Sun) 17:34:03

【人】 機関士 ジャコモ

「あーほんとだ、すげぇコーンの味する。
 さすがの俺でもこれには気づくぜ、おすすめ」

マグカップで提供された事もきっと心理的に気楽な
気分にさせてくれた事だろう。ずずず、再び口づける。

「女勢はカロリー計算だのなんだの大変だねェ……
 そう言うの聞くと俺男に生まれてよかった気がする」

二人分のスコーンとジェラートを遠慮なく食べていた男だ。
悪魔の囁きをしたりしてる女性陣を見て思わずぼやいた。

(79) 2024/03/31(Sun) 17:38:40
ジャコモは、今の公園の季節は夏に設定されている。
(a37) 2024/03/31(Sun) 17:41:52

【秘】 palla ヴィーニャ → 機関士 ジャコモ

「んははッ、お礼なんて気にしなくていいのに〜。
 勝手に押し付けてるだけだよぉ」

わざとらしく靴音鳴らし、
半身見せていた身体を全て貴方側に。

「まぁ〜、なかなか集まるの難しくはなりそだよねぇ。
 ヴィもそう思ったからわざと持って……
 って、なぁに。それぃ〜」

猫っぽい?それは素敵な誉め言葉!
ノッテのボスは猫派だもの。

「…ジャコモちゃんは、猫好きぃ?」
(-146) 2024/03/31(Sun) 17:43:52

【秘】 機関士 ジャコモ → palla ヴィーニャ

「好きなもん押し付けられたらやっぱ喜びますよ。
 何より、選んで貰ったって言うのが嬉しいポイントですね。
 相手が自分の為に考えてくれたってだけで感謝ですよ。
 そう言うの、昔はなかっただけに好きなんです」

全て姿を現されれば、軽く手を挙げて挨拶。
上司にするものではあまりないものかもしれないけど、つい。

「そのままの意味ですよ。誉め言葉」

って、捕捉しなくても貴方には伝わっていたようだが。

「……猫、もちろん好きですけど。
 ここだけの話、犬の方が好きで……」

すごくすごく、大変な事のように、少し焦り顔で耳打ち。
(-147) 2024/03/31(Sun) 17:52:06

【秘】 palla ヴィーニャ → 機関士 ジャコモ

「たまにはねぇ、こういうのもいいかなぁ〜って」

普段は貯金、そして貯金。またまた貯金。
と夢を叶えるため貯金生活なもので。
だから、たまの奮発?したかっただけ。

挨拶にはこちらもひらひらっと袖揺らして。

「……んッははぁ!すなおだ〜〜」
「別に、そんな焦っていうことでもないでしょ〜。
 好きなものがなんだって、誰も咎めないよぉ」

本当に好きなものを押しのけ同調する必要はない。
反応が面白くって、猫はからから笑っていた。
(-148) 2024/03/31(Sun) 18:02:30

【秘】 機関士 ジャコモ → palla ヴィーニャ

「俺もなにか贈ろうかなって思ったけど、
 ヴィーニャ様の好きなものっておさかなクッキーしか
 知らないんですよね。他の好きなものってなんですか?」

もし普段は貯金生活のなかからお金を出して買って貰ったと聞いていれば、もっと恐縮していたかもしれない。
その分、喜んでいたとも思うのだが。

「いやぁ、わかりませんよ。
 ノッテのボスは猫派と有名な話。自分が犬派だとバレたら
 昇進にもうっかり関わってくるかも……!」

半分冗談、半分本気で伝えていた。
(-151) 2024/03/31(Sun) 18:18:26

【秘】 バンカー ストレルカ → 機関士 ジャコモ


「承知しました。数日ののちに提出がなければ、
 適宜リマインドいたします」

機械管理室の位置する下層は、
中層、上層と違い乗員の居住空間ではない。
その大半が貨物格納庫を占める区域だ。
ゆえにバンカー以外が立ち入る用件もそう無いだろう。

「…いえ。それほどまでに言っていただけたなら、
 ヴェスペッラのクルーとして、とても光栄です」

手をブンブンと振られれば、少しきょとんとした後。
こちらも緩く手を握り返し、そっと揺らした。
蓄積されたデータはそれが親愛の形だと知っている。

「いいアイデアだと思います。
 浴場こそありますが、宇宙船内では
 水遊びをすることは少ないでしょうから」

相槌を返し、あなたの言葉に頷いて。
足音がふたつ、公園を後にしていった。
(-152) 2024/03/31(Sun) 18:22:14

【秘】 palla ヴィーニャ → 機関士 ジャコモ

「え〜?ヴィ、なんにもいらないよぉ。
 好きなものって言われても〜……あ、」

ひとつ思いついたように片手をグーにして
もう片方の手のひらにぽんっと打つ。
本当に何も必要ないのだが、それはそれで気にしそうで。

「手料理。…ヴィ、おかあさんの手料理好きだったの。
 ジャコモちゃんの気が向いたときに何か作ってくれたりぃ」

それは今でなくて、いつかの未来にでも。
半分冗談、半分本気のおねだり?
作れないならそれはそれで何も受け取らない流れに出来るし。

犬猫論争はやっぱり、反応が面白かった。
ここ、犬好きそこそこいそうだけどなぁ。
(-153) 2024/03/31(Sun) 18:28:57

【秘】 ブチ抜く ユウィ → 機関士 ジャコモ

「仮にな、これが本当に──単純な敬愛だったら、
 オレサマはもっと悩んでたよ。
 もっとマシな生き方を用意してやれた……
 オレなんかに雛鳥のよな刷り込みをさせることはなかった」

まだ感触が残っている気がして、また唇を撫でる。
しんみりと言葉を並べるものの、今はあまり身の入っていないどこか乾いた響きをしていて。

「この恐れ知らず。物好き。……どうせなら、こんなクソッタレた船に乗る前から言ってくれてもよかったのに」

慈しむような視線を向ける。その一枚下に獰猛さが眠っているとしていても。甘やかして可愛がりたい気持ちは本物だ。憐みや慰みで関わったことは一度だってない。

「改めて聞かずとも、オマエは地獄までだってついてくるだろ。
 ……他の何もかもを擲ってでも、オレを選ぶつもりがあるだろ?」

「もしそうなら、そんな奴にさあ、
 あれこれ悔やんでる方が失礼じゃねェか」

こればかりは聞いてないもので、確かめるような口ぶりではあったが。こちらが初めから嫌だと言っているならまだしも、そうではないから、
少なくともあなたはそうできるに足る覚悟を持っていると見る。

(-155) 2024/03/31(Sun) 19:11:20

【秘】 ブチ抜く ユウィ → 機関士 ジャコモ

「──もっとみっともなく欲しがれよ。
 オレはその全部を与えてやる。そんで……
 それと同じくらい、ジャコモの全てを奪うだろうから」

酒を一杯あっという間に飲み干してから立ち上がる。
代用品としてではない。他でもあなたの全てを掌握する。そんな傲慢たる物言いをして、緩慢に近寄っていく。
アウターの下の肢体は薄く伸びる布一枚で覆っただけの姿だ。それもまたあなたを悩ませることはあっただろうか。

「責任を負うのも後悔するのもそっちの番だ。
 ユウィの部下なのにって?──笑わせてくれるね。
 何処までもお似合いだよ、オレたちは」

顎を引いて、無理矢理にでもこちらに顔を向けさせる。
厭味たらしさのない、激情の籠った笑みを間近に寄せて、囁く。

「その根性には惚れてやる」

「だからなろうぜ?滅茶苦茶によ」
(-156) 2024/03/31(Sun) 19:12:35

【秘】 機関士 ジャコモ → ブチ抜く ユウィ

「他の全てを擲つ事をすぐに判断できるか、心を痛ませないか、全てをノータイムで「はい」とは言いきれるか、正直に言うとわかりません」
「だってそれらも全てアンタから貰った大切なものだから」

「ユウィさんの意に沿わない行動だって、してしまうかもしれない」
「イエスマンじゃない。アンタが大切で、誰より一番想っているからこそ……俺は、アンタの為に動きたい」

慈しみの視線を受けて、ひとつひとつ毅然と、ゆっくりと言葉を積み上げる。貴方の望んでいた答えとは、もしかしたら随分と違うかもしれない。

「でも、」
「俺が最後にひとつ、選ぶのは」
「他の誰でもない、ユウィさんです」
「──それだけは、信じて欲しい」

「俺、もう雛鳥なんかじゃないですよ」
「盲目なままじゃなく、無垢な背中をついて回る雛鳥でもなく、俺の意思で貴方と生きたい」

橙色の目が貴方を象徴するような緋色の目を見据える。
もしかしたら貴方を不快にさせるかもしれない。そんな不安も微塵も見せずに話せるのは、今まで貴方に貰った愛の証明で。

「これが俺の"覚悟"です。
 ……貴方を、誰より愛しているから」

「こんな俺でも、許していただけますか」
「それとも、雛鳥のままの俺を愛して下さっていましたか」

こうして覚悟を、己の意思をここまで示したのは今回が初めてだ。ある意味、ジャコモと言う男は今初めてこうして生を受けたのかもしれない。
貴方に拒絶される可能性をもってしてもなお言葉を紡いだのは、全て貴方に愛されたいから。▽
(-172) 2024/03/31(Sun) 23:27:49