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人狼物語 三日月国


82 【身内】裏切りと駆け引きのカッサンドラ【R18G】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【赤】 白衣の アルレシャ

「素敵だ。なんて素敵なのだろうね、『エンヴィー』。
 欲を解放し、己の胸に渦巻く全てを燃やした君は、貴方は……とっても、愛しい」

まるで積年の愛を向けた恋人にそうするように、『グラトニー』はうっとりと声を投げかけた。
真っ赤なドレスは針金でしっかりと形を保っていながら、袖と裾以外、前は完全に開いている。
そこから乳房が、桃色の乳首が露出し。そればかりか女性器と、男性器の両方が完全に見えている。
『エンヴィー』の吠え声を聞いて蜜を滴らせる肉の割れ目にくち、と指を差し込んだ。
"研修"を前に下ごしらえされる、その前の二人の表情を見て舌なめずりをする。
その顔の前には、堂々と屹立した、睾丸の無い竿竹の陽芯がそそり立つ。

「『エンヴィー』、貴方の研修を決して奪わないようにするよ。
 なにせ貴方の大事な獲物だ、それにこの踊り子……教育のしがいがありそうだものな。
 どちらもたいへんな上玉だ、お客様の希望にお答えしないと、ねえ、『スロウス』?」

カーペットを刺すようなピンヒールが、絨毛の中にうずまる。
(*8) 2021/07/03(Sat) 20:26:35

【赤】 白衣の アルレシャ

/*
こちらもよくってYO YO おまたせしました。
概要あらまし聞いておりますので、いい感じにまとめてまいりましょう!
(*13) 2021/07/03(Sat) 22:04:36

【人】 白衣の アルレシャ

なんとなく夢見るような表情の女は、今日はサロンに居た。
広いホールにはグランドピアノが置かれ、演奏者達がゆっくりと音楽を奏でている。
今日は少しばかりシルエットの細いドレスを身にまとい、端のソファに背を預け。
片手にはカンパリビアsakeを掲げて、優雅な時間を送っていた。
(13) 2021/07/03(Sat) 22:16:42

【赤】 白衣の アルレシャ

「さて、お二方。貴方がたはこれより、船のための"もてなし"を受けていただくのだけれどね。
 ワイルドなギャンブラー殿、それに皆を釘付けにした踊り子のきみ。
 あなた方はなにより、お客様のモノであるから、彼らに気に入られるように仕立てなければ。
 そこでだ、まずあなた方を選びになった方々、あなた方に魅了された彼らに。
 あなた方のどのような姿を見たいのかというのを、見ていただこうじゃないか」

本格的な研修を控え、まずは従業員となった二人が、どのように求められているのか。
それを見せつけようと、観賞室の奥にVIP達の声を映写する。
その間にも陶酔したようにあなた達を見下ろし、肩に触れ、仮面越しの頬を撫で。
ほとんど裸と言っていいような体にきらびやかなアクセサリを付けた『グラトニー』は、
二人がどうなるかを想像しただけで、色素の沈着した男根をいきりたたせた。
『グラトニー』にとってもまた、研修は大変に楽しみなものなのだ。

/*
ということで、ご自身がどんな人物であるかはそれぞれがよくお知りだと思いますわ。
秘匿の形、或いはお客様の声というロールプレイで、どのような路線がいいかなどあれば、
ご本人からのリクエストなど募りたいところですの。
もちろん全ておまかせのコースにしていただいても、こちらで色々と工夫を凝らしますわ!
これは『エンヴィー』の特別研修コースとは別のお楽しみですのでお気軽に……。
(*14) 2021/07/03(Sat) 22:35:43

【赤】 白衣の アルレシャ

>>*11 >>*12 >>*13
/*
ちなみに返答は「OK!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」です。
いい感じに回していくことをお約束いたしますわよ。
(*15) 2021/07/03(Sat) 23:29:38

【赤】 白衣の アルレシャ

/*
ひとまず連絡事項から!
把握いたしましたわ〜、順番的には実行はスロウスにお任せいたしましょうか。
それぞれで行われただろうロールをつつがなく受け継ぐためにも、この仕事請け負いましょう。
全体的にゆっくり進行しつつそのへんも依頼者とロールで出来ると自然なのかしら……。
ロールでやり取りはしたくないな〜! とかあったら言ってくださいましね。
(*17) 2021/07/03(Sat) 23:52:13

【赤】 白衣の アルレシャ

「貴方たちは思ったより大変に手強いひとたちのようだ。
 けれどね、この研修は全く意味のないものではないんだよ。"従業員"として必要なのさ。
 自ら望んで、彼らのために働き、傅くことを当たり前としなくちゃいけない」

優しい手付きで二人の髪をそうっと撫でる。"準備"の為に不要な衣服は取り外し。
いかにも悪趣味な衣装や、毒々しい色の性玩具がモニターにうつされる。
見るに下品なローターから性器を象った尾付きのディルド、痛々しいピアス。
それは今仮面をつけた彼らのために用意されたものだ。

「せっかく二人いるのだから、ノン・ゼロサムゲームを講じるのもいいかもしれないね。
 例えば双方の歯に、双方の毒そのものが解毒薬になるような毒を埋め込む。
 手を縛り付けてワイヤーで固定し、向かい合わせる。口付け合わねば解毒は行えない。
 牡犬が二人で睦まじくする様子は、客にも喜ばれるだろうね。そうしなければ、
君たちは死ぬ


――不意に二人の膝の裏をヒールが蹴った。躱すことをしてもいいだろう。
軽い蹴りが当たったなら、床に膝をついて跪くことになるだろう。

「己の命を優先した者から先に死ぬ。助け合う二人は、美しいだろう?」
(*20) 2021/07/04(Sun) 0:14:32

【赤】 白衣の アルレシャ

「エンターテイメントさ。
 私はこれまで、この船や別のクラブにて、何十年に渡って客を楽しませてきた。
 彼らがどんな種類の血と性に飢え、見下ろして愉しむか。私はたいへんに知っている。
 ナフ。貴方はとても従順だから、あまり手荒く扱いたくないな。傷も少なくしたいね……」

彼はムルイジに比べれば随分と協力的だ。よしよしと、白く塗った爪が頭を撫でていく。
まるで犬のようだ。『グラトニー』はムルイジの牙に少しも気分を害した様子は無かった。
質の良さそうなドレスの裾が、まるでオーケストラ指揮者の燕尾服のように歩くたびに舞う。
『グラトニー』は少しばかり『スロウス』に目を向けて、かるく微笑んだ。

「ふたりとも偉丈夫だもの、きみの負担も軽くしないとね、『スロウス』。
 さて……とはいえ見た目が派手でわかりやすいほど、ショウが盛り上がるのも本当。
 ただあなた達ふたりをステージに放り出しても、コトが進まず時間を食うばかりだろう」

そばに置かれたトレイから取り出したのは、まずは銀色のワイヤーリングだ。
フラフープのような輪を脱がせた彼らの膝の裏まで通すと、端を引いて膝を強く締めた。
細い輪は歩いても落ちないようにぴったりと形を合わせられ、外せそうにない。

「それはスイッチで電流を流す装置だ。君たちが暴れたり不興を買えばオンにされる。
 心臓から遠いから命には関わらないよ、出力は獣用だけれどね。

 でも、ご覧。それだけでは大変地味だろう。お客様は楽しくない。そこでだ」

モニターにぱ、と舞台装置が映される。ステージのフチにはアクリルの壁がある。
逃亡防止のためと、もう一つの役割があることを賢いあなた方は悟るだろう。
なぜならその上には、大掛かりな……回転ノコギリに繋がっている。それは天井から下がっている。
取り付けた板は丈夫で、滑車の動きに従って舞台にまっすぐに降りるようになっていた。
(*22) 2021/07/04(Sun) 8:09:26

【赤】 白衣の アルレシャ

「ムルイジ! 貴方はとっても……自分を高く見積もっているようだ。
 私は貴方をみくびっていたかもしれない。それを謝罪させてほしい。
 貴方が知る貴方の価値。そして並ぶナフの価値……貴方が価値を決めると良い。

 あなた方がセックスショウをするのはこのノコギリの下。
 これは観客たちからのチップの重さと天秤になっていて、
 盛り上がるほどノコギリが降りるのは遅くなる。一定に達すれば、ノコギリは止まる。
 でも貴方がもし自分の価値を高く積み上げることが出来なかったなら……。

 ノン・ゼロサムゲームだ。どちらかの利益がどちらかの損失になることはない。
 互いの足を引っ張らず、協力し合えばどちらもが利益を得ることができるだろう。
 大切な同期だ、仲良くしなさい? お客様に気に入っていただけるよう、しっぽを振ってね……」
(*23) 2021/07/04(Sun) 8:09:40

【赤】 白衣の アルレシャ

/*
ちなみにここは観賞室を貸し切った紅組控室、
舞台はソレゾレの研修によって変わるのは大前提として、地下のホールを予定してますわ!
なおかつ研修と『エンヴィー』の特別研修どちらが先になるかもこう……いい感じに調整します。
(*24) 2021/07/04(Sun) 9:53:11

【赤】 白衣の アルレシャ

「ああ、『エンヴィー』。準備は終わったかな。
 いいや、こちらは後に回したっていいのさ。なにせいつだって構わないのだから、私は。
 メインステージは『エンヴィー』によるものだ、そちらを先にやろう」

ぱ、と仕掛けは取り下げられる。船旅は長い。そればかりが演目ではないのだ。
ニコリと微笑みかけて、二人の顔を仮面をつけた『エンヴィー』の方へと向けた。
(*28) 2021/07/04(Sun) 11:27:36

【赤】 白衣の アルレシャ

/*
ブラボー……素敵でしたわ! ここから先は表舞台の出番ですわね。
エンヴィーもいっぱいおもてなしお疲れさまでした。
スロウスも下ごしらえお疲れさまでしたのよ……。
残りの半時間は体を休めつつやっていきましょう。最高でしたわよ……Kiss
(*49) 2021/07/05(Mon) 8:27:03

【人】 白衣の アルレシャ

船旅もそれぞれ慣れた頃、夫婦たちや船の上で知り合った者たちが手をとって踊る。
豊かながらたおやかな旋律がサロンを締め、くつろぐ者たちを癒やし、踊る足を弾ませる。
サロンは大きく騒いで盛り上がることもなく、ひそやかな会話があるばかり。

「あの写真は……いいえ。誰かの悪戯であるのかもしれない、私が見たのは切れはしだけ。
 ここは、……普通の船ではないのかしら」

共に踊るものもなく、ベルベットのソファに座ってフロアの人々を見詰めている。
あの中に入って楽しんでいた自分は、なんだかほんのりと遠い存在になってしまったようだ。
(70) 2021/07/05(Mon) 8:41:30

【赤】 白衣の アルレシャ

/*
人狼疑い晴らしの為に馳せ参じるか、役者が五人揃って飲むのを見守るか迷っておりますの……
うまいこと座が全部人間で埋まると嬉しいですわね(参加者が増えることがいちばんうれしいため)
(*50) 2021/07/05(Mon) 10:19:29

【赤】 白衣の アルレシャ

/*
戦略性をとるならサクラを一人混ぜるのがいいのかもしれないのですけれど、
わたくし男達の乱交が見たいわ。
(*52) 2021/07/05(Mon) 10:23:21

【赤】 白衣の アルレシャ

/*
これ、ダンスに対する観客の声とか匿名メモで投げてもよろしいですかしら。
あと会場にこぞってる白の皆様は見せ物にしてよろしいのかしら。
私も匿名メモであそぼうかと思いまして……
(*54) 2021/07/05(Mon) 10:28:17

【赤】 白衣の アルレシャ

/*
向こうに能動的なロールを求めるとお忙しくしてしまうと思うので、
VIP達が「彼らが踊り子を助けにきたことを知っている」という形で巻き込んでヤジる感じですかしらね。
薬を飲んでる姿をサブモニターでVIP達に中継されてるとか。
薬で乱れる姿を見たいわ! と騒ぐモブがいる感じになりますわね。
(*57) 2021/07/05(Mon) 10:34:53

【赤】 白衣の アルレシャ

/*
そして超スピードで消化されんとしてますわね。
乗り込もうかしら。乗り込みます。(二人の返事を待ってから)
(*59) 2021/07/05(Mon) 10:36:01

【赤】 白衣の アルレシャ

/*
野次もやっておきました(ソッ……)
(*62) 2021/07/05(Mon) 10:41:48
アルレシャは、1:そのまま 2:体の秘密 3:唇の秘密 (3)1d3
(a62) 2021/07/05(Mon) 10:58:34

アルレシャは、1:テンガン 2:ダビー 3:バーナード 4:キエ (1)1d4
(a64) 2021/07/05(Mon) 10:59:50

【赤】 白衣の アルレシャ

/*
体の秘密も唇の秘密も赤窓とは関係のない親切設計です。
秘密の多い女だ。
(*64) 2021/07/05(Mon) 11:05:29

【赤】 食人嗜好者 アルレシャ

観客は沸いていた。
もちろんメインはナフの踊りと痴態に。少しだけ、サブの副次的な催しの混乱ぶりに。
そして一部は、女の悪い癖に。

『またエンターテイナーのクセが出ましたな。どうやら処女の子宮では足らないようですぞ』
『ほほ、女の従業員が降りてきていませんからね。あの子も飢えているのではないかしら?』
『あと一歩早ければあの御令嬢の柔肌に存分に噛み付けましたね彼女は! はは、惜しい惜しい』
『まあ、また壊れた従業員があればくれてやりましょう。踊り子達の心が砕けるのが見ものですね』

……古株のVIP達はどうやら、女の悪癖をようく知っているようだった。
どうやら完全に壊れて心の動きを失い、客を楽しませられなくなった従業員達の行き先は……穢れた豺狼の、胃の中であるらしい。
完璧な演技をして見せる女を囲む男達の困惑をも、客達は見世物としている。まるで、ドラマティックな映画のように。
(*65) 2021/07/05(Mon) 11:38:30

【赤】 食人嗜好者 アルレシャ

「オーダーは通ったようだ。さあ、踊り子さん。手を取るのかな、きみは」

声はその場ではなく、裏の一室に響いた。項垂れ気味の表情に隠し、柔かな声をスピーカーに届けている。
からかうような声は、従業員となった二人に向けられた。
二人の心を揺り動かすためだけにだ。

「いいね、人当たりよく、愛されるものというのは……それが何であれ、助けてもらえるのだから。
 そう思わないかい? ムルイジ。シルバーキーが開けた扉は君宛ててはなかった。
 ナフが手を取ったならば、ジョーカーは枯れて、君は、ようこそ、最下層(ボトム)へ」
(*68) 2021/07/05(Mon) 12:18:19

【赤】 食人嗜好者 アルレシャ

「そして、最後の輝きだ」

崇め、見上げるような視線が、彼の罪悪感を苛みますように。

/*
『グラトニー』も選択はどうぞご自由に……と述べておきます!
どちらの選択をするにしてもいい感じにシステム処理はやっていきましょう。
(*70) 2021/07/05(Mon) 12:27:57

【赤】 食人嗜好者 アルレシャ

「ええ、いいでしょうとも。貴方はとっても、いい子……。
 存分に、彼の運命は貴方に預けよう。そのほうがきっと双方も嬉しいだろう。
 彼の価値は、貴方が決めるといい」

穏やかな表情で、少女のようになってしまった『エンヴィー』をなだめる。
そこに嘘は一片もなく、貴方の能力を認めているのだから。それを窘める必要はない。

「ええ、『スロウス』、貴方も気をつけて。
 ……いいや、この言い方はふさわしくないね。"期待しているよ"」

踊り子の選択を視界の端でしっかりと確かめ、それで観客が喜んでいることをしかと見て。
彼らを巻き込んでの舞台にした『エンヴィー』の腕前を、改めて評価した。
(*73) 2021/07/05(Mon) 12:44:31

【赤】 食人嗜好者 アルレシャ

「本当に薬にどっぷりかかっていたのだなあ」
自分も決して影響を受けていなかったわけではないが、気軽にお気楽に、少し前の通信を受けてにこにこ。

そして、大事な連絡を受けて通信機に応答した。

「嫌われた? ふふ、だれにでもかの人はアイロニカルな反応をしめすのじゃないかい。
 時が来るまで、それにVIPのリクエストがあるまでそれは少し置いておこう。
 我々の誰が上の不興を買うのか、いつどうなるかはわからないのだしね」

送付された資料をもとに、しばし考え込んでいるような間があった。
少しばかり思いつきはあったようで、続けられた声はそう困ったふうでもない。

「あたらしいことでもしてみればいいのかもね。過去の心傷を引出さぬよう……。
 VIPが再び壊れゆく様子を見たいと言い出さないことでも願おうか。
 お疲れ様、『スロウス』。きみにしばしの休息のあるように」

二人に続いて、やはり『グラトニー』の通信も切れた。
(*77) 2021/07/05(Mon) 17:28:23

【人】 食人嗜好者 アルレシャ

十本目の薬が飲み干されたのを確認すると、女はどこか意気を失ったように地下を離れた。
ひとたびの騒動を終え、ころりと元のサロンへと戻る。
乗客たちはまだ踊り明かし、音楽を楽しみ、優雅な時間を送っている。
どうしてもそれに混じり切ることは、できない気分だった。

「……私はこれからどうすべきなのかしら。
 見ていないふりをするのは耐えられないけれど、何が出来るのか、なんて……」

事実を知り、真相を識りはしたけれど。それに対抗するすべがあるというのだろうか。
誰に、どのように、どうやって?
落ち込んだ心を鼓舞するように、火を付けるようにキールsakeに手を伸ばす。
(79) 2021/07/05(Mon) 17:34:44

【人】 食人嗜好者 アルレシャ

>>80 サダル
「あなた、ディーラーの……ごめんなさいね、いつもどおりにカジノに遊びに行けなくって。
 人酔いしてしまったかしらね、それとも毎日遊んでいるのは肌に合わないかしら」

少しばかり表情を作って、普段どおりに振る舞おうとした。地下の出来事は忘れて。
けれどもかけられた言葉の意味を確かに理解して、花のしおれるように目線を落とした。

「……せめても船を降りたならもっと大きな組織に頼れるのかもしれないけれど。
 海を渡る客船の中身までメスが通るかはわからないものね。
 私達、どうするべきなのかしら」
(81) 2021/07/05(Mon) 18:37:34

【人】 食人嗜好者 アルレシャ

>>82
少しだけ声をひそめて、あまり他者の耳には入らないようにして。
ソファの隣をあけて、座るように目線と手の動きで指し示した。

「手引するものをどうにかしたのならば、この騒ぎは止まるのかしら。
 ……上級賓客達すべてをとらえることは難しくとも、いっときだけは……。
 それが彼を、いいえ、彼ら、かしら。助けることにつながるのなら、いいわね……」

映像の踊り子、それに写真の誰か――ギャンブラーの姿は見ておらず、副船長の姿ははっきりとは写真で確認することはできなかったのだ――を思い浮かべて、そっと目を閉じる。
けれども性別も年の頃もわからない声は、誰であると特定することもできそうになかった。
それを言葉を交わした人間達と重ね合わせようとして――やめた。首を横に振る。

「……誰かを疑うというのは、とても心苦しいものね」
(84) 2021/07/05(Mon) 19:16:01
アルレシャは、思い悩むようなため息ばかりを落とした。
(a122) 2021/07/05(Mon) 19:54:40