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【人】 宮崎暁[ 僕は結月の手を引いてその場を後にする。 もしかしたら結月が何か 話してくれたかもしれないけど それに応答するぐらいで 僕から何かを話したりはしない。 彼女の家に行くまでの間 ずっと静かに、でも手だけは強く握って。 いつも歩いていたはずの道のりは 今日は一段と重みが増していく。 ] (4) 2024/06/25(Tue) 23:29:33 |
【雲】 宮崎暁[ 分かる。これは、緊張だ。 一度あの心地良さと危うさを 味わってしまったこの心身は 結月を困らせてしまうかもしれない そんな緊張感を沸き立たせる。 それでも彼女の家に辿り着いたら そんな緊張だって一気に吹き飛んで 抑えられていたものが解放されていく。 ] (D4) 2024/06/25(Tue) 23:30:12 |
【雲】 宮崎暁[ 玄関につくなり、 僕は結月の唇を奪う。 初めてしたキスみたいに優しくはなく、 まるで想いを縛る縄を捨てたように。 結月が逃げられないように玄関に詰め寄り 結月の背に隠れた玄関の錠を わざとらしく音を立てるように締めて。 唾液を飲ませるくらいの深い口付けで 結月のことを絡めとって、離さない。 ] (D5) 2024/06/25(Tue) 23:31:34 |
【雲】 宮崎暁[ 部屋に行くまでの数十分の間だけだけど 僕は結月に刻むように 指先で焦らすようなゆるく甘い刺激を与え始める。 漏れそうな声はキスで塞いで。 忘れないで、と。 言葉にできない分を指先に込めて 首筋から太腿まで這わせながら 僕の鼻先に君の匂いを刷り込ませて 君の柔肌に僕を刷り込ませていった。]* (D7) 2024/06/25(Tue) 23:36:48 |
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