| [涙は王子の手で拭われた。 立ち上がる王子を追って足に意識を向けたところで、 高いところから手をかざされる。 >>$5ぴたりと動きを止めて、 王子を見上げ、その言葉に耳を傾ける。 言葉を挟まず、瞳には目の前の御人だけ映す。 王子が言うなと言うなら、言わない。 忘れろと言うなら、忘れる。 とっくに誓っている事だって、 王子が「今」と言うのなら、新たに誓おう] 命を懸けて守ります。必ず。 [差し出された右手を俺の左手で優しく支えながら、 その甲に、忠誠の唇を落とした] ($9) 2024/01/20(Sat) 12:52:37 |