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人狼物語 三日月国

167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】


【魂】 家族愛 サルヴァトーレ

さて。

どうしたものかと暫し出方を伺った。
しかしあちらから仕掛けてくる様子は見せない。あくまで警戒をまといながらじっと、こちらの動きを待っている姿に息を吐いた。そちらから動いてくれれば、どうとでも応じられたものを。
やはりそこまで逸ってはくれないか、少し骨が折れそうだな、なんて。

いつまでも睨み合ったままでいるわけには行かない。
シートベルトを外し、衣服のしわを整える。馴染んだものを片手に持ち、そのままポケットへ。血を見るのを好む性分ではないが、必要があれば容赦はしない。

扉を開く。フレームを壁にする僅かの間、再び相手の姿を確認。
​────女だ。
脚の曲線の形からそう判断する。軽装だ。しかし油断するものではない。
ならやはり、エスコートはこちらがするべきだろう。

「やあ、お嬢さんスィニョリーナ
「駄目じゃないか、こんなところにそんな格好で来たりしたら。悪い狼に食べられてしまうよ」
(_8) rik_kr 2022/08/14(Sun) 18:38:17