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人狼物語 三日月国

150 【R18G】偽曲『主よ、人の望みの喜びよ』【身内】


【墓】 妄執 ユウキ

>>三十三

その青年は治療を手伝いつつ、眠っている篝屋と手当を行い続ける三十三の二人をじぃと見つめていた。

「そうですね。篝屋さん、怪我が怪我ですから本来なら絶対安静してほしいところですけれど。
 んー……、圧倒的に不足してますねー」

人も。物資も。
けれど嘆いたところで何かが降ってくるわけではないのだ。やれる範囲で、やれる事を。


「……ねえ、三十三さん。これは純粋な興味なんですけど」

作業が落ち着いたあたりで青年はおもむろに口を開いた。

「貴方は何故、写真を撮り続けているんですか?
 このような状況になったとしても」

子供のようなくりくりとした瞳を、けれど光を宿していないような眼差しを向けて、貴方にそう問いかける。
体が、意識が、俺の何かがずっと叫んでる。見たい、聞きたい、知りたい。
……何をだろう。
(+15) もちぱい 2022/06/09(Thu) 17:04:21