【墓】 ■■■■ シトゥラ>>+39 「…… ああ!アンタが死んでくれてよかった。 目障りだったよ、物欲しげな顔を、行動を僕の前でされるのは」 返せない想いばかりが上乗せされていった。 手を伸ばしてしまう。期待に僅かだけの希望を与えてしまう。 それを、止められない。 それが、残酷だって、分かっていながら。 だって、アンタが笑うから。 ──笑って欲しいと願ってしまう、これが恋じゃなくても。 「期待が重いんですよ、希望が鬱陶しいんです。 下らない感情をばら撒くのは止めて欲しい」 青年の足元の氷は割れることは無い。 ただ、その足を楔のように地面に縫い留めるだけ。 (+41) chige_00 2021/04/25(Sun) 3:30:38 |