>>【ハロウィン】
>>G4 チャンドラ
「⏤⏤⏤⏤」
何を見たのか。一瞬だけ動きを止めてほう……と、息をつく。
「いや。
謝ることなどないよ、急に声をかけたのはこっちのほうだ」
こちらも参加者らしく手に籠をしっかりと持っている。
少女の微笑みは美しいが、気になったのはもっと前のもの。
こぼれ落ちてしまう前に頬に手を添えて堰き止めようと、そっと手を伸ばした。
「それでも随分と俺よりは先輩だ。
そうか、やはり本当に夜が来ない館なんだね。
君は太陽の光が注ぐ昼よりも、星月の仄かな光を仰ぐ夜が好き?」