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人狼物語 三日月国

167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】


【神】 小夜啼鳥 ビアンカ

【アルバアジト】

かつ、かつ と。
厚底のブーツが、廊下を叩く音。

アルバ・ファミリー。
イタリアに多く残る"歴史的"何某かのなかでも、
いっとう若い"歴史"そのもの。
土地と民族、文化習俗に根差す"家族"という言葉に紛れ込み、マフィアでありながら市民たちと信頼関係を構築する組織犯罪集団だ。

その"穏健的"アジトを訪れたのは、ひとりの女だった。
ファミリー傘下の娼館を取り仕切る娼婦アソシエーテだ。
ファミリーの構成員たちからすれば、取るに足らない存在だろう。

「【Pollo Nero】のロッソです。
 今月分上納金の話と、それとSig.na.スィニョリーナクリスティーナにお話が……
 ……いらっしゃらないですか、そうですか。
 でしたら、言伝だけでも」

彼女は構成員を捕まえて、そんなことを尋ねたりしている。
勿論、この状況下でアポイントメントもなく、ただの娼婦を通すわけにはいかない。
しばらくすればあれこれと問答をした上で、会計のもとへ向かうだろう。
(G17) gt 2022/08/09(Tue) 19:40:10