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人狼物語 三日月国

150 【R18G】偽曲『主よ、人の望みの喜びよ』【身内】


【神】 無明長夜 ヌイバリ

>>G19

「わっ、とと……
まあ、その通り。俺も抵抗したからかなり痛手は負ってると思うんだけど……」

時折足を縺れさせながら、その時は手を貸してもらって。
あなたの背中を追いかける。
恐怖から逃げる。

相手はたった一人だというのに、皆で立ち向かっているのはまるで恐怖の大魔王だ。
抵抗した時、頭の中に刷り込ませた想いは彼にどのような作用をもたらしたのだろう。
想像するのも今は憚られたので、それ以上は口を噤んだ。
もしかしたら、今のこの状況を作り出したのは自分ではないのか、という気持ちもまた。


広い空間に作られたバリケードの中で、ぺたりと床に座り込む。
毛布のおかげで床の冷たさは感じられない。だが、独りになるということに心細さを感じなかったというと嘘になる。

「……ん、待ってるよ。
皆が来た時ちゃんとここに安全な場所があるよって言えるように、寝ずに待ってる。
あの人が来たらも〜〜〜〜……全速力で逃げるから!」


だから、待ってるから。
「愛施も、ちゃんと帰って来いよ」
ケガしてもいいけど、よくないから。
早く帰って来いよ。
どこか後ろめたさが邪魔をして、面と向かっては言えなかった。

(G20) NineN 2022/06/07(Tue) 21:50:37