【神】 巡査長 清和>>G14 >>G34 花守 「……わかっていたよ、本気で言ってるってな。 だからこそ、出来心だとも思った。 ……俺じゃなくてもそう思ったんじゃないか? 一足飛ばしでいきなり、あんなことをお願いされればな」 あの頃から清和にはこういうところがあった、 問題児たちとつるんで一緒にワルをする"コドモ"でありながら、 決定的なところでだけは、まるで"オトナ"のように振舞うのだ。 窘め代行みたいな事もやらされていたというのも、 あながち嘘でもなく、本当のことなのかもしれない。 「しかし、ふふ……俺のせいか。 そうだな。なら、飲み込むしかないよなあ……このよくない気持ち。 実際、"悪いこと"したとは思ってるんだよな、俺。 縁ちゃんは結構悲しむだろうと思ってやったから。 ……で、そこまで言うのならぼちぼちじゃなくて、 ちゃんと挫けずに"良いことできる人"になったんだろうな?」 ルカさんのせい。と言われれば、ふ、と目を閉じて、薄く笑った。 次の瞬間、目を開いて花守を見るころには瞳の奥に存在していた、 ギラギラしたものは搔き消えてしまい、そこにはいつもの清和がいた。 (G35) 2021/08/13(Fri) 17:32:01 |