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人狼物語 三日月国

99 【身内】不平等倫理のグレイコード【R18G】


【置】 愛玩用 ドゥーガル

【昼食関連】

今日のメニューを知って厨房に立つ不出来は、実に不出来だ。
根本的な問題として、お粥は水を入れてふやかしただけのもの
そうだと思っていたのである。

だから鍋を見てきょとんと目を丸めていた。
スープか?いいや違うみたいだな、ひと匙つまみ食い ――

もしかしたらつまみ食いは阻止されたかもしれない、が。
ゆっくりと時間を掛けて、思考して、
これがお粥の作り方なのだと理解する。

「……今日は僕に出来る事はなさそうだなあ。
 火を使うと焦がしてしまうように出来ているから。
 どうしたもんかなあ、均等に分ける事ぐらいしか……
 あ。配膳しようか?今日は引っ繰り返さない気がするんだ」

お粥と卵焼きに関しては出来そうにないから。
先に付け合わせを配膳し始めよう、と。提案もしたな。

何処かが痛む様子のスオに、心配そうな視線も向けた。

「頭痛?それとも怪我?無理はしないようにね。」

そんな言葉も掛けた事だろう。あとはもう、流れのままだ。
宣言通り引っ繰り返さず配膳したり、
お粥に あちっ となりながらも口に運んだり
焦げてないであろう厚焼き玉子を嬉しそうに頂いていた。
きっと、不出来な愛玩用は非常に大人しかった。
(L4) 2021/10/05(Tue) 16:36:28
公開: 2021/10/05(Tue) 16:40:00