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人狼物語 三日月国

57 在りし日の記憶、邂逅に微睡み


【人】 三橋 夕凪   


[思わずぱち、と瞬きを二度。
 込み上げる、懐かしさと嬉しさに口角が上がる。]


   あ、……やっぱりリクちゃんだった、
   私───、は、花澤さんじゃなくて。


[惚けたような口ぶりに、くす、と笑う。
 それが彼女の処世術なのだ、とは>>0:92
 知るはずもないけれど、覚えていないことを
 咎める気持ちになどなるはずもない。


 人は、忘れていく生き物なのだから。 ]


   覚えてないよね?
   めちゃくちゃ前だもん。
   私もさっきまで記憶にもなかった。


[また、ごとりと傾いたバッグの中の分厚い重みに
 微かに眉を顰めて、よいしょ、と肩に紐をかけ直す。
 ふふ、と笑った。]
 
(3) 2021/02/02(Tue) 10:30:26