22:38:39

人狼物語 三日月国

167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】


【人】 花で語るは ソニー

>>1:81 ヴィオレッタ
「そう? 嬉しいな。オレは結構自分の仕事に誇りを持ってるつもりだから。
 誰か・・から見た時にそう見えているのは、うれしい」

部下というには年も近く、位に厳密なそれ以上の違いが大きくあるわけではない。
目下、というのがやっと正しさを帯びるだろうくらいの相手に、ぱっと笑いかける。
他人から見て尊敬できる人間であるというのは、世辞でも嬉しい。

そんなこんなと会話しているうちに、グラスの中身はあと二口、三口。
それをぐぅっと飲み干すと、自分のぶんの支払いに相手の一杯ぶんくらいの色を付けて、
カウンターの奥側へと軽めに投げ出した。そんなに大した金額でもない。
問答が始まってしまう前に、ガタガタと椅子から下りて少ない荷物を背負う。

「けれどそろそろ、オレもヴィオレッタのことを独占してちゃ大変だ。
 バー中のひとたちから非難の目を受けてボコボコにされちまう。
 今度会う時は賭場でね。オレも給料握りしめて会いに行くから!」

さながら傍から見たなら、高嶺の花と不相応なファンといった佇まいで締める。
帰りがてらの短い道で何度も何度も手を振りながら、店の出口を潜る。
本当に顔を合わすのは、賭博場ではなくアジトになったけれど、それは今はわからない話。
(5) redhaguki 2022/08/12(Fri) 17:19:06