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人狼物語 三日月国

167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】


【人】 無風 マウロ

【アジト廊下】
「……、アァ?」

壁に手をついて、睨むように前に現れた君の顔を見る。
痛みは治まるどころか、酷くなる一方で。
更には貧血による頭痛まで加わったものだから、眉間には皺が寄りっぱなし。冷や汗すら額に浮かんでいて、息も荒い。
至って平常の君とは、対照的な様相だ。

「……何も」
「生きている、以上」
「やるべきことを、する……だから、会議に出た」

当然のことだ。
片足が吹き飛んでいたとしても、この男は同じように会議に姿を見せたのだろう。
頼ることも下手だから、誰の力も借りることなく。

「閉じ込めてた、つもりだったのか?ハッ……鍵もかけないで、甘いこと考えてんじゃねえよ」

リカルドならそんなヘマしてないだろうよ、なんて口元を歪めて。
(6) otomizu 2022/08/21(Sun) 21:50:52