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人狼物語 三日月国

167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】


【人】 鳥葬 コルヴォ

【灯台】

人気の無い時間、灯台の最上階。
彼者誰時、そこに誰かが居た痕跡なんてもう残っていやしない。
喪服姿は手摺に背を預けてただ遠くを見遣るばかり。

「あんたも、死ぬもんですね」

何処か捕らえ所が無くて、どうにも生者らしさが薄く感じて。
ともすれば、バーの構成要素の一部のようにも思える。

「俺はてっきり、殺しても死なないもんだと思ってました」

そんな実に曖昧模糊たる存在のマスターも、
どうやら一応は人であり、人として死んだらしい。
遺体も見付かっていないのにそんなふうに思うのは、
単になんとなく、という事にしておこう。

Sogni belli 良い夢を 

無宗教者は死後を信じない。
けれど、同じ呼び名の誰かが夢見の最中に現れる人であるのなら。
良い夢を。くれてやる言葉は、少し他人行儀なそれでいい。
(7) unforg00 2022/08/14(Sun) 23:39:02