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人狼物語 三日月国

167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】


【人】 高らかに、あなたの元へ届け ストレガ

【路地の店】

ごつっ、ごつっ。
荷物を満載した、ブーツの重い音が路地を通る。
思えば、グラスハープの音がない時に
ここに来たことはあっただろうか?

だからと言って、魔女の歩みが止まる事はない。
なにせ、あの店じゃあきっと猫が鳴いている。
少なくとも1匹。下手をすれば2匹。
……もしかしたら、3匹。
それを思うと、足を止める気にはなれなかった。

欠けた頬と耳から未だ流れる血は、適当な布切れを
ダクトテープで貼った応急処置のおかげで
鳴りを潜めている。猫も店も、汚す事はそうないだろう。

そして、店を覗き込む。ドアベルの前に、中を覗く。
店主は、まだそこにいるだろうか。
それとも、烏が既に片付けた後だろうか。
(7) shell_memoria 2022/08/25(Thu) 11:18:55