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人狼物語 三日月国

162 【身内】奇矯の森【R18G】


【人】 命灯癒光 リーディエ

>>5 >>7 兄様達

優しい声も笑顔も、全てを怖く感じてしまった。
きっとこんな状況でなければ、そんなこと抱きもしなかったのに。

曖昧な笑顔でスコップを渡して、少し離れて。
座り込んで眺める間も、やっぱり怖かったの。

目が合うという当たり前の行為さえ、落ち着かなくて。
見張られているような、居心地の悪さを感じていた。


不自然のないように叫んで皆を呼ぶ?
あるいは、まだ足りないからと水を取りに行く振りをして。

なんて、頭では考えるのに疲れた体では行動に至らない。


そうして時間が経って、ノルからかかる声。
本当は逃げ出したい気持ちを抑えて、
立ち上がる。

「………えぇ。…そう、ですね」
2人から見れば、別れを惜しむように見えていればいい。

実際その気持ちはあるし、誤魔化しは効くはずだ。
ねぇ、フィル。…私は、どうするべきでしたか?


もう何処が痛いのか、どれほど疲れているのか鈍り始めている体を動かして、フィラメントの近くへと向かう。

布の上に置いたカーディガンを拾い、暫く眺めて。
それで結局何を口にするでもなく、2人がどうするか確認するように見つめるのだろう。
(8) 2022/07/25(Mon) 22:56:39