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人狼物語 三日月国

99 【身内】不平等倫理のグレイコード【R18G】


【人】 愛玩用 エマ

>>6 >>7 第四階層
そも、補正の有無があるとはいえ貴方より戦闘に長けている男が、
ここに至るまでに大きな手傷を負っているわけはなかった。
流した血か返り血かもわからないそれのうち、どこまでが己の血だったろう?
けれども勉学用が勝手に"弱くて守られなければならない愛玩用"を望んだらしかったから、
手負いの勉学用の夢想に短い間付き合ってみた、それだけのことだ。
随分、英雄願望が強かったらしかったから。

「おや、思っていたのとは違ったな、そうですか……。
 案外皆さん、他人のことばかり考えて、自分を蔑ろにするのが好きみたいですしね。
 一体どんな理由と目的を持って、同じことをしていたのか……聞いてみたかったんです。
 もし、もっと早い内に貴方がたと合流していれば、私も楽できたじゃないですか?」

もう二発、三発。ぐらつく陰に発砲する。
かれが口を開くと自分のことをたくさん言い始めるのを知っているから。
それを咎めるように、追い打ちをしておいた。

「私は実のところ、貴方が具体的に何をしていたのか知らなくてね……。
 メンテナンスとは別で何かが起こっていることに、気づくのにも随分遅れました。
 だからね、それについて。暗躍者の口から聞いてみたくて、ここに来ました。
 ほら、明日にはゲームも強制終了だ。少し余暇を楽しんでも、いいでしょう?」
(8) 2021/10/11(Mon) 16:23:28