>>+2 アマノ
「……泣いてないわよ」
かき抱かれ、出てきた言葉はどこかむすりとした言葉。それでも大人しく体を君に預けているのだから、ただ素直になれないだけだと分かるかもしれない。
「……っ、ラサルハグが城側の協力者……。
それでも、行方をくらませてしまうのね……」
暫く寄りかかって落ち着いたのか、目元は赤いままではあるが声も普段通りのしっかりしたものへと戻っていく。
「アルがね、アマノやラサルハグを探しに行ったきりなの。約束を破る子ではないと思うから、城の魔法ってものに巻き込まれた可能性があるわ」