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人狼物語 三日月国

167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】


【人】 高らかに、あなたの元へ届け ストレガ

>>8 リカルド
「あ?……うわ、すげえ。
 あんだけあたいが言ったのに出歩いてるド級のバカがいる」

ぐりんと振り向くその顔に、呆れと呆れと呆れを貼り付け、
そんな言葉。常なら雷だっただろうが、
まあ、なにせ今は普段そうやらない"暗殺"帰り。
暗というには派手な鐘の音ではあったものの、
つまりは魔女のやり方があの子とは違うというだけの話。
とにかく、両手は塞がり、背中に荷物。
ついでに疲労と頬の欠けもくっつけて、
釘打ち機を取り出すような気力は今はなかった。

「交友ね……ま、そうかもね。
 ビビってる腰抜け共の態度に比べれば、
 あたいのは十二分に交友だと思うよ」

ほんの僅かの間、閉じた瞼に浮かぶのは
いつも変わらないあの顔と、それが少しだけ動いた時の顔。

「……。……で?まだしないわけ?」

あたいの方のことはさておき、と目を開いてそう切り出す。
何を、とでも返せばもう一太刀。

「ケツ拭いてもらった相手の顔に向かって
 思いっきりクソを塗りたくるような現状への言い訳。
 そろそろ来るかと思ってんだけど」

魔女は、多少疲労した所で、辛辣さが抜けるわけもなかった。
(9) 2022/08/25(Thu) 18:37:39