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人狼物語 三日月国

167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】


【人】 無風 マウロ

>>9 >>10 ツィオ
【アジト廊下】

視界が酷く歪む。
もはや貧血のせいなのか、首元を締め上げられているせいなのかも分からない。
揺れた視界に、鮮血の伝う君の顔が見える。

「……、…ツィ、オ」

そして、耳に入る言葉に 時が止まったような感覚。
君がそんな風に、弱音を吐いた事なんてなかったから。
誰よりも自分の本心を隠してしまう君だったから、そこでやっと。
君も、自分と同じくらい限界が来ているんだと分かった。

「……っ、かった、から」
「はなせ、よ……苦しい、だろうが」

自分では振りほどけないから、手負いの猫は 図々しくもそう言ってのけるのだ。
(11) otomizu 2022/08/22(Mon) 3:21:18