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人狼物語 三日月国

61 【身内】夢の少しあと【R18RP】


【人】 春日 幸貴

― 登校日 ―

[午前中、余裕を持って着けるように朱里と待ち合わせた。
 書類を渡されるらしいので、鞄に筆記用具とお弁当を入れて背負うことになった。飲み物は水なんだが、薬を飲むのでちょっと多めに。
 外出の機会が乏しすぎるせいで、腕時計は持ち合わせていなかった。

 あまり着る機会のなかった制服は、気のせいかもしれないけれど、ほんの少し小さくなった気がした。それでもまだサイズに余裕はある。
 背が伸びるのは、俺の場合は死へのカウントダウンに等しかった。中学の間、結構背が伸びたのだが、その頃から心臓は著しくしんどくなっていった。
 手術をしたから今後は大丈夫だと信じたい。

 心臓が悪いせいなのか、体が冷えると感じることも多くて、俺はシャツの上にセーターやらカーディガンやら着ることが多い。今日ももう春だけど、ブレザーの中にカーディガンを一枚着た。
 人工心臓の機械はブレザーの下に隠れるけれど、結構大きくて目立つ。ポケットに何か入れてるようにも見えるのかもしれない]
(12) 2021/03/17(Wed) 12:00:05