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人狼物語 三日月国

167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】


【人】 冷たい炸薬 ストレガ

【街中】
大きな大きなため息を零して、寂れたオフィスから出てきた。
スマホを取り出し、アラームをクビにする。

「……移動に10分、調査に20秒。修理にワンボタン。
 楽であれとは言ったけどさ」

本日の表の仕事は実にあっけなく終わりを告げたようだった。

「もう自称エコロジストの相手は二度としないと決めた」

火急だというから朝から出向いたら、
『クーラーは27度』とか書いた紙が貼られたバカの巣窟で、
挙句に環境がどうこうと聞いてもいないスピーチを
始めそうだったので無視してサーバールームを覗いてやれば、
そこだけ地獄の窯の底だったのだ。

ストレガは全室空調の温度を18度にし、
風力を最大にした後、喚き始めた男の顔を
よくよく熱されたサーバーの側面に押し付け、
のたうち回る男の財布から適正報酬……
よりはちょっと多い『勉強代』を取りあげ、
「毎度」と言ってオフィスを出た。

そして、1時間強空いた予定を何で埋めるか、
ぼんやりと街並みを眺めながら考え始めた。
(13) shell_memoria 2022/08/09(Tue) 0:28:02