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人狼物語 三日月国

167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】


【人】 銀の弾丸 リカルド

【路地の店】>>11>>12 ストレガ

「……それは、そいつは大層泣きわめいたことだろうな」

それは大体の男は震えあげる話だった。
言葉通りに受け取って、それを想像してみれば痛いどころの話ではなく、いっそ死にたいくらいの絶望だろうなと理解した。

「時計塔まで吹き飛ばしてきたのか。その荷物は引っ越し道具か?
 ……まぁ、いい。今の話で件の経緯はだいたい予想はついた。
 この家は好きに使うと良い。
 ……下手人は、トスキファミリーの者かどうかだけ教えてくれ」

これが今ここにいる本来の仕事のため、確認を取り。
内容を聞き出せれば、助かったと礼を言う。
避けられ断られとするだろうから、然程気にはしてない様子だが、あなたの言葉には「わかったわかった」と返している事だろう。

「ヤクについてはしばらく後遺症が残るかもしれん。
 とはいえそれでお前に迷惑をかけるつもりはないから安心しろ。
 ……まぁ、お前がそれを残したいというのであれば無理強いはしないさ」

この傷は、お互いにきっと、一生残る。
大きさや酷さの話ではない。
強い願いを成す傷とは、案外消えずに残るものなのだ。
その傷を持つものが、忘れない限りは、ずっと。

(13) eve_1224 2022/08/25(Thu) 20:43:43