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人狼物語 三日月国

84 【R18G】神狼に捧ぐ祀【身内】


【人】 奉公人 ユヅル

「………………。」

奉公人が警策を携えて歩いている。
他の島民に出会っては仕事の捗り具合を聞き、
お疲れ様ですと声を掛けては次に行く。
今のところ軽快な音が響く様子はない。

あの警策はどうしたことか、と事情を知らぬ者達が
遠目に囁きあっているのが見える。

「祭礼の終わりが近づいているからか、
 皆々さま一様に仕事に励んでいらっしゃる。
 ………良きこと、でしょうか」

宿の遣いがてら運営の様子を見回っているだけなのだが、
当人の真面目顔と手に持った棒のお陰か
歩いているだけで島民の背筋が伸びるというものだ。
(13) 2021/07/26(Mon) 12:05:13