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人狼物語 三日月国

167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】


【人】 銀の弾丸 リカルド

【マウロの部屋】>>13 ラウラ

思い出の写真は、貴方の胸に。
普段見られないような、柔らかな笑みを垣間見て「あぁ」と頷く。
貴方なら、きっと約束を違わず写真を本人へと渡してくれるだろうことを信じている。
だからそれは、俺やツィオの仕事ではないのだと思う。

「あぁ、もう大丈夫そうだな。ゆっくり読んでくると良い」

手紙の話を切り出せばそう言って、ラウラが手を冷やすのをやめ手紙を読んでいる間、俺は部屋を見物していた。
あまり物が置いてない生活感がない部屋は、それでも煙草のほのかな香りが確かにマウロがここで生活していたことを証明している。
自分の部屋も大差はないが、本当にマウロらしい冷たささえ感じられる部屋だ。

最後にマウロと顔を合わせた時のことを思い出しながら、小さく息を吐いて、スプリングを軽く軋ませベッドに腰掛けた。

「アイツは本当に……人の話を聞かぬやつだ」

いや、本当は聞いていたからこそ、無理せずラウラを動かしたりしていたのだろうが。
それでももっと、俺やツィオを頼ってくれても良かったのにと、そういう思いがどうしても頭を離れない。
(16) eve_1224 2022/08/18(Thu) 16:36:26