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人狼物語 三日月国

167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】


【人】 冷たい炸薬 ストレガ

>>13 レヴィア

「ま、一般人から見つからなきゃどうでもいい。
 どんな口説き屋だってわざわざ隠れてる所に来て
 蹴られる口実を得たくはないだろうからね」

肩を竦めながらも、箱を抱えて。
がご、と大きな鉄箱を蹴りで退けて、穴の入口を少し広げる。

「逆になんだったら興味があるのさ」

そう呟いて屈んで穴に入り、箱を置くとあなたを招き入れる。
中は廃墟の割には小奇麗で、幾つかの机と椅子がある。
動く事もないはずの歯車たちは錆びも埃もない。
床も入口付近は草が侵蝕していたが、
そこ以外はワックスのきいた床板が張られている。
発電機でも持ち込んでいるのか、壁にはコンセントの口が
幾つもあって、電動ドリルやはんだごてなど
電機工具のコードがいつでも挿せるようにぶら下がっていた。

特に大きな机のひとつには工具箱とノートPCが置かれ、
おまけに分解されたライフルの部品が転がっている。
その机だけ、小型LEDライトの代わりに
アンティークのデスクランプが灯されて
柔らかく手元を照らしているようだった。

「適当に座りな。飲み物取ってくる。
 ……何かリクエストは?」

興味と、実在性があるかどうかは別として。
(16) 2022/08/12(Fri) 20:44:26