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人狼物語 三日月国

75 【身内】星仰ぎのギムナジウム【R18G】


【人】 目明き ブラキウム

>>16 朝の食堂 サルガス

「本当に寝坊しただけ?
言わせてもらうけど……どう見ても疲労を通り越して瀕死に見える。
また無茶をしたんだねサルガス」

心配そうにあなたを見つめる。
そんなブラキウムもまたあなたと相違ないくらいの視線を浴びている。
ブラキウムの行いはもはや子どもにも大人にも目に余る領分にまで及んでいた。
彼が居なかった事は無くなった。
一方で一人分の子どもへの悪意は消えて無かったことにはならない。
失った矛先は敏感に新たな獲物を見つけていた。

「もちろん彼らの事も心配だけど、目に見えて心配なのは君の方だ。くれぐれも自分の身を守る事を第一にするんだよ。
……ほら、まずは食事で栄養補給から」

お気に入りの贈り物で今日も果物を切り分ける。
昨日すっかり忘れてしまっていた青りんご。二つも用意してきた。
こうして何事も無いようにいつもの朝食を迎えたふたり。
触れるだけで崩れてしまいそうな砂のお城はそれでもまだ健在だ。
少なくとも、この瞬間は誰にも否定させない。
(17) 2021/05/31(Mon) 0:45:04