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人狼物語 三日月国

104 【R18G】異能遣い達の体育祭前!【身内】


【人】 神谷 恵太

>>13 鑑沼(昨日)

──嫌な感じがする。

彼の、いや、目の前にいるナニカの感情が知覚できる。
『分からない』けど『解る』。
自分の中にあるよく分からない機構が、発信されている情報を正確に受信している。
自分を『見間違えた』誰かの五感にそれを撃ち込むために。

つまりそれは、自分の異能が効き始めている、ということ。


「……い、のう、を。
 …………制御、……できるなら、」

言葉が出にくい。いつも通り、出にくくなっている。
震える手でピルケースを取り出す。
折角作ったカバーストーリーの意味はほぼなくなってしまうが仕方ない。そもそも鑑沼先輩に隠す理由もあんまりないし。

ただ。

「…………協力の、内容にも、よります。
 けど。
 ……何か、……できるなら、……お願い、したい」

そのためには、異能の蓋をしない方が都合が良いかもしれない。何をするつもりかは分からないけど。
ケースの中から薬を取り出す前に、じ、と相手の目を見る。
(19) 2021/11/07(Sun) 0:25:47