【人】 アンドロイド 赤月 ーアカツキー「そうだな、人間はすぐ消えてしまう。 それは否定するつもりはないし、できない。 それでも俺は、人間になりたい」 脅しにNOを突き付ける。ハテマが嫌う人間なら、 こういう時は適当にYesと言えば良いんだろう。 そうやって人間は短い一生を終えるんだろう。 こいつは今までずっと孤独で、 アンドロイドの身体を得て尚、 誰にも理解されないまま独りで、 何のために存在していたいんだろう。 ……まあ、俺の考える事じゃねぇな。 「でも、お前は俺の願いを、記憶を消すんだろう? 一度消してしまえば、もう歯止めは効かなくなって、 俺がお前に都合の悪いことを考える度幾度となく記憶を消して、 上書きして、都合のいいものに作り替えていくんだろう。 容易に書き換えの可能な、容易く消せるような不確かなものが、 人間以上の不死の存在だって言うなら笑えるな」 (19) 青磁 2019/08/31(Sat) 21:59:28 |