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人狼物語 三日月国

100 【身内RP】待宵館で月を待つ2【R18G】


【人】 悪食 キエ

>>@13 

きっと心ある人ならば何か思うであろうやり取りを、キエは無感動に見ていた。
頬を撫でる手に対して何の感想も抱かない。
貴方が前を向こうが向くまいが、キエにとってやはりどうでも良い事だからだ。

「ふゥん、そう」

返って来たのは素っ気ない言葉であった。キエにとっては其の程度の事である。
貴方が対価を支払えなくなった時は、キエも契約を守らない。只其れだけだ。
キエは悪魔でないから、契約を破棄する事に対して何ら罰を設けない。自分に損益さえ無ければ其れでいい。

「僕としてもしつこくて困ってたからねェ、其の方が助かるよ」

すい、と再び高度を上げていく。途中で二人を見下ろした。
刹那程の時間だった故に、見られた事にさえ気付けないかもしれない。
……そうしてキエは、館の視察という名目で遊覧見学へ赴いた。
(20) 2021/10/24(Sun) 22:06:13